駄兎の日々   作:陸のトリントン

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今回の話はマッキーともう一人の親友が登場します。


6話 束は親友達と会う

故郷の日本に戻って半年が過ぎました。

 

なんかドイツでいっくんが誘拐されかけた事件があったけど、大丈夫かなぁ・・・犯人がちーちゃんの手で水死体になってるかも。

 

後、隠れ家の方は地下室が無事だったので、新しくルートを無断で開拓してなんとかなりました。ですが、電気と水道以外は通ってません。なのでいつも水風呂で身体が少しキツいです・・・温泉行きたい。

 

例の銀髪ガールの名前ですが、クーちゃんこと「クロエ」になりました。今は私の部屋の家事全般をやらせています。最初は無口でしたが、今は口がキツくて辛いです。

 

後、盗んだお札を換金したけど、日本円で10万弱しかなかったので、

 

 

 

「たっちゃん!この品の修理を!」

 

「は、はい!」

 

地元の家電販売店で働きながら生計を立てています。作業内容は家電製品の修理。

 

ここの店長とは昔からの知り合いで、5か月前に再会して、

 

「いつも臆病な兎みたいに部屋に引きこもってるんだから、ウチで働いてみないか?」

 

開口一番に勧誘されました。

 

その後、冷蔵庫の修理を30分で終わらせたら一発で正社員として採用されました。

 

「いやぁ、たっちゃんのお陰でうちのお店は修理の依頼で電話が鳴りっぱなしだよ」

 

「い、いえ。ただ・・・ISを作った技術で・・・修理してるだけですので・・・」

 

「まっ、その人見知りな所が治ればいいんだけどな!」

 

人見知りな所が無かったら、私はどうなってるんだろう?笑顔全開で世界中を駆け回ってるのかなあ。ISじゃない別の物を作ってたのかなぁ。

 

「あと、この修理が終わったら昼休憩にするから」

 

「分かりました」

 

そして五分も経たずに掃除機の修理が終わり、私は公衆電話に向かった。もう一人の友達と話をするために。

 

 

 

「テレホンカードをいれてと」

 

私はある番号を打ち、電話が掛かるのを待った。そして・・・

 

 

 

「あ、ああ。も、もしもし・・・クララ?」

 

 

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

 

 

数日後・・・私は地下室でお出掛けの準備をしていた。二人の親友と遊びに行くのだ!

 

ちーちゃんを含めて三人しかいないけど・・・

 

「親友と会いに行く?」

 

「うん。だから今日は帰りが遅くなるから」

 

「・・・博士。自分がどういう立場なのか、理解してるのですか?」

 

「え・・・?私は家電販売店の修理担当者・・・」

 

「ISの開発者と言うのを忘れないでください。466個のISコアが世界中に渡り、コアの模造品を作ろうとしてる機関も存在しています。ましてや、博士を拘束や抹殺まで企てる連中が世界中に存在します。そんな中、博士は友達の遊びに行くのですか?別に止めませんが、自己責任でお願いします」

 

「・・・はい」

 

最近のクーちゃん・・・キツいや。

 

 

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「うーん・・・似合ってるかな?」

 

私はし○むらの在庫処分セールで適当に買ったジーパンとデニムジャケットを着てメガネとハンチングを着用して、ファミレスの前で二人の親友を待ってるけど・・・

 

「何か・・・逆に目立ってる感じがする」

 

普通にいる方が目立たないってのは、それはそれで悲しいな。

 

「束、来てやったぞ!」

 

「おおっ!マッキー!」

 

グレーのスーツを纏ったマッキーがやって来た。そして左手の薬指から放たれる反射光。・・・結婚指輪だ。

 

「マッキー・・・結婚してたの?」

 

「ん?ああ。4年前に結婚したんだ・・・って、束?」

 

「マッキー・・・今すぐ夫を紹介して」

 

「どうしてさ?」

 

「今すぐ寝取・・・」

 

「束・・・今すぐ死にてえか?」

 

「・・・ごめん」

 

マッキーがブチ切れるのはちーちゃん程じゃないけど、怖い。

 

「ところで、束が言ってたもう一人の友達は?」

 

「もうそろそろだけど・・・あっ!いたいた。おーい!」

 

もう一人の友達が私に気付き、走って近づいてきた。

 

「紹介するよ。私のもう一人の友達、クラ・・・って、マッキー?」

 

「てめぇ、束に何か用でもあんのか?あぁん!?」

 

「あなたこそ、先生に何か用でもあるのですか?」

 

「あの・・・マッキー、クララ?」

 

「へぇ、クララっていうのか。車いすはどうした?」

 

「あなたこそ、頭のインクは大丈夫なのですか?そろそろインク切れを起こしそうに見えますが?」

 

「二人共・・・知り合い?」

 

「知り合いも何も・・・」

 

「ドイツで随分お世話になっておりますので・・・」

 

ドイツ・・・あっ!

 

「もしかして・・・いっくんの・・・」

 

「そうです。こいつは亡国企業(ファントムタスク)のメンバー、オータムです」

 

「マッキー・・・」

 

「前にも言ったはずだ束。私の仕事は世界に喧嘩を売るのが・・・」

 

「何、厨二くさい組織に入っちゃてるの?」

 

「言うな!まあ、確かにそう言う雰囲気が無いといえば嘘になるが。それより束!どうしてこいつと友達なんだ?」

 

「クララのこと?7年前にネトゲで知り合って、オフ会で何度も会う内に仲良くなった」

 

その時に日本の事について自慢げに話してたら、先生と呼ばせてって言われたんだっけ。

 

「この兎のどこがいいんだが・・・」

 

「この兎ではない。ドイツ軍特殊部隊シュヴァルツェ・ハーゼ副隊長、クラリッサ・ハルフォーフだ。愛称はクララだ」

 

「そんなことはどうでもいい。束、私達を呼んだ理由は何だ?」

 

「おっ!そうだった。実はね・・・」

 

そう言い、私はポケットからある紙を二人に見せた。それは・・・

 

 

 

 

 

 

「買い物に付き合ってほしい」

 

とあるスーパーの特売セールのチラシであった。




次回は・・・親友二人の決闘を執筆する予定です。

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