魔法少女リリカルなのはvivid 強さの先にあるもの   作:猿山

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どもども皆さん!猿山です!

今回はずっとシリアスのままです。結構シリアス描写って難しいですね。


それではどうぞ!


Memory:10

 

 

 

「だって彼は、第12回インターミドルのチャンピオンなの」

 

 私は彼女の言葉に耳を疑った。だってそうだろう。今まで一緒に過ごしてきた彼が、いつも私に優しくしてくれた彼が、どうしてかインターミドルに恨みを持っていたあの人がインターミドルの元チャンピオンなのだから。

 

「ええ!?ママそれ本当なの!」

 

 ルーテシアさんは驚いたように質問した。それに対しお母様はしっかりと頷いた。しかし、ルーテシアさんの驚きようは私たちのような驚き方とは違う気がした。

 

「ねえルールー。そんなに驚くこと?確かにガイさんがインターミドルの元チャンピオンなのは驚きだけど」

 

「ヴィヴィオ知らないの!?いや、他のみんなも知らないみたいね。いいよく聞いて」

 

 ルーテシアさんは一呼吸置いてこう言った。

 

「今から15年前のインターミドル、つまり第12回の大会ね。それの男子の部は今でもインターミドルファンの人達には伝説の大会だと語り継がれているの」

 

「曰く、第12回の男子チャンピオンは若干12歳、しかも初出場で優勝したの。彼の戦い方は魔法を使うことが少なかったけど当時の観客たちを沸かすほど素晴らしい戦いだった。拳や体術といったものを使って戦う姿からこう言われたの。『拳帝(けんてい)』と」

 

 私。いえ、私たちはルーテシアさんの説明を静かに聞いていた。正しく言えばそうするしか出来なかったから。その迫力に私達は押されていた。

 

「言うだけじゃわからないでしょう。これを見て頂戴」

 

 そういってルーテシアさんのお母様は私たちにあるビデオを見せてくれた。

 

 

 

 

『さあ、始まりました。第12回のインターミドルチャンピオンシップ世界代表者決勝戦。今年は波乱だらけの大会でした。それでは選手の入場です』

 

『レッドコーナーからは本大会初出場ながらここまで様々な格闘技を見せてくれた『拳帝』!ガイ・キサラギ選手ッ!』

 

 その映像に映っていたのは今より幼いガイさんだった。とても意気揚々とまるで悪戯小僧のような笑みで登場した。

 

『そしてブルーコーナーからはこちらも初出場。圧倒的な魔力量と多彩な砲撃。そしてライフポイントが一度もレッドにならない硬さから『未来のエースオブエース』、『城王(じょうおう)』などの異名を持つ男。リュウ・セルゲイ選手ッ!」

 

 青い髪に紫色の瞳の少年。彼の登場と同時に先程のガイさんと同じくらいの声援が響いた。その声援の大きさが彼らの人気を表している。

 

『格闘を極めた魔導師と高魔力による砲撃繰り出す魔導師の二人。対極を成す二人のどちらが第12回のチャンピオンになるのか。今、ゴングが鳴りましたッ!」

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

「お前、どういうつもりだッ!」

 

 アインとの戦いの約束を交わした後、俺は今日試合をしたところに来ていた。俺は少し後悔をしている。アインと戦うなんて本当はしたくなかった。けど、こうするしかなかった。俺とアインは似ている。だからこそ拳を交わさなきゃ止まれない。そんな考えをしていたところにノーヴェが来た。

 

「どういうってなんだよ?」

 

「惚けんな!アインの出場の件のことだ」

 

 まあ、ある程度予想してたけどな。

 

「覗き見なんて趣味が悪いぞ。まあいいけど」

 

 ノーヴェが欲しい答えはそれじゃないだろうし。俺はノーヴェの顔をしっかりと見た。

 

「アイツは俺みたいになって欲しくない」

 

「……どういう意味だよ」

 

「俺はインターミドルで大切な友を失った。アイツもそうなるかもしれないと思っているんだ」

 

「そんなわけねえ!だいたいインターミドルのルール上、人が死ぬことなんてありえねえ!」

 

 ノーヴェの言う事は尤もだ。インターミドルにあるクラッシュエミュレートは重度のダメージを疑似体験させるが人が死ぬほどは与えない。けど

 

「なあ、ノーヴェ。俺と少しスパーをやらないか」

 

「はあ?お前何いt「頼む」……わかったよ」

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 私達はルーテシアさんのお母様が見せてくれたインターミドルの映像を見終えた。此処にいる誰も声が出せなくなっていた。当然だこの戦いは今までの見てきたどの戦いよりも壮絶だった。 高出力の魔法を放つセルゲイ選手。それを躱したり受け返したりして接近して拳を繰り出すガイさん。その戦いに私は目が離せなかった。そして心が沸き立つのがわかった。しかし、逆に思った。あんなすごい人と私は戦えるのか、勝てるのか。今まで沢山の凄腕の格闘家と戦った。だけど、あの人の強さは次元が違った。でも疑問に思った。

 

「どうして。ガイさんはあんなにも嬉しそうな顔をしていたのに、インターミドルを恨んでいるんですか?」

 

 ルーテシアさんのお母様は曇った表情を見せた。そして口を開いた。

 

「決勝で戦ったリュウ君はガイ君の友人なの。だけど大会が終了して一週間後、彼は死んだの」

 

「原因は二人の戦いにあったの。規定以上の戦いにクラッシュエミュレートが暴走して通常与える筈のダメージの5倍近くに跳ね上がったの」

 

「そんなことあるのママ?」

 

「その大会以外は一度も起きたことないわ。それくらいあの二人の戦いは激しいものだったの」

 

 私はルーテシアさんのお母様の言葉に驚いた。ルーテシアさんの驚きようから普通じゃありえないことなのだろう。だからガイさんは私の大会出場を認めなかったのだろう。

 

「アインハルトちゃん」

 

 ルーテシアさんのお母様は私の前に立った。

 

「さっき見せた通り。ガイ君の強さは本物よ。多分、本気のなのはさんと渡り合えるくらいに。それでも彼と戦う?」

 

 それは重い決断だ。もとからガイさんとは戦いたくなかった。彼を傷つけたくなかった。だけど、さっき映像を見たら私が負けるのは目に見えてる。だけど

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

「はあ……はあ……。ッお前。こんなにも強いのかよ」

 

 俺はノーヴェと軽くスパーリングをした(・・・・・・・・・・・)。まあ、これだけやってついてこれたノーヴェはさすがだと思う。

 

「こんなにも出来るならアイツにちゃんとした格闘技を教えればいいだろ!自分が間違ったなら、アイツに間違わせないように!」

 

 俺はノーヴェの問いに首を左右振って答えた。

 

「俺じゃあ無理だ。俺が教えると絶対にアイツの為にはならない。それに」

 

 一呼吸置いて言い放った。

 

「アイツは俺に似ている。だからきっと俺の挑戦を受ける。受けてでも大会出場を望んでいると思う」

 

 俺に報告しに来たアインの目は本気だった。もう誰にも止められないだろ。それでも俺はアイツの出場を認めるわけにはいかない。俺みたいに大切な人を失って欲しくない。だから

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

―――だから私は

 

 

―――だから俺は

 

 

 

「「(本気で戦う。絶対に後悔したくないから!)」」

 

 

 

 

 強化合宿の二日目は終了した。そして約束の三日目の朝が来た。

 

 

 

END

 




規定以上ってどのくらいなんだろ?

今回はあまり上手く書けたと思えないので何かありましたらご指摘などをしてください。


それではみなさん。次回もリリカルマジカル頑張ります!
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