魔法少女リリカルなのはvivid 強さの先にあるもの   作:猿山

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どうも皆さん!番外編二作目です。

内容は前回の続きになります。


それではどうぞ!



EXTRA:2 《出会いⅡ》

 

 

 

「……ッ」

 

 私がアパートに着くとエドワードさんが立っていた。いつもと違ってスーツを着ていた。けれどいつも以上に不気味な笑みを浮かべていた。

 

「やあ、お嬢ちゃん。どうだい俺の部屋でお茶でもしていかない?」

 

「け、結構です!」

 

 私はすぐ彼の横を通り過ぎて行った。しかし、彼は私の腕を掴んだ。

 

「は、離してください!」

 

 私はすぐに武装形態になろうとした。しかし出来なかった。

 

「(どうして!?魔力が上手く練れない)」

 

 そしてすぐに気がついた。彼の腕には見たことのないブレスレットを付けていた。デバイス?わからないけどきっとあれが干渉しているのだと私は確信した。彼はより一層強く握ってきた。

 

「だめじゃないか。一般人に魔法を使おうとしたら~。仕方ないな、俺がお仕置きをしてあげよう」

 

「ひぃ!!」

 

 彼は有ろう事か私の胸を乱暴に揉みだす。

 

「いいね~そそるよ~。俺はこれくらいのサイズが好みなんだよ」

 

 私は落ちている荷物に目がいった。汚れが付いてしまったがそこにはさっきキサラギさんがくれたメンチカツがあった。どうしてだろう。こんな状況でキサラギさんの顔を思い出すなんて。

 

「(たすけて、キサラギさん!)」

 

 私は願った。いつもお世話になっている彼に。すると

 

「ストラトスちゃん!!」

 

 彼は私の前に現れてくれた。するとエドワードさんは不機嫌な顔をして私の胸から手を離した。

 

「エドワードさん。何してるんですか」

 

「見てわからないかい。二人で楽しいことをしていたんだ。君が邪魔をしたけど」

 

 嘘だ。エドワードさんが一方的にやってきたことだ。楽しくなんてない。キサラギさんは私の顔を見て険しい顔をした。

 

「……エドワードさん。彼女から離れてください。そして今後二度と彼女の前に現れないでください。そしたら今回のことは見逃します」

 

 キサラギさんは誰が見てもわかるくらい怒っていた。しかし、エドワードさんはその言葉を聞いて笑い出した。

 

「見逃す?何言ってるんだい。君じゃあ俺には勝てないよ」

 

 どういうことだろうか。彼はお世辞にも武道を習っているようには思えない。リンカーコアも感じない。しかし彼は笑い続けている。

 

「それはその違法デバイスから発生している『AMF』のことですか?それともご丁寧にそのスーツの内側に仕舞っている拳銃のことですか?」

 

 AMF。正式名所はアンチマギリンクフィールドと言って、ある一定以下の魔法を封じるもの。

 キサラギさんの発言にエドワードさんの笑い声は止まった。そして険しい顔をした。

 

「……どうしてわかった」

 

「簡単さ。此処に来てから違和感を感じてな。さっきから魔法を使っているがうまく練れない。直接触れてるストラトスちゃんならともかく、俺まで使えないならフィールド系だと思って。それにそのデバイス。市場に出回ってないものだ。拳銃は貴方から微かに感じる火薬の匂いとスーツの内側の異様な膨らみ。それでなんとなくね」

 

 すごい。この短時間でこれだけのことをしていたなんて。そしてエドワードさんは余裕がなくなった表情になりスーツの内側から拳銃を取り出した。

 

「わかっているなら消えろ。それとも此処で死ぬか?」

 

 エドワードさんは拳銃をキサラギさんに向けた。そんな!私のせいで死ぬなんて。しかし、キサラギさんの表情は呆れた顔だった。

 

「エドワードさんに質問だ。その拳銃を打つ前にアンタをぶっ飛ばせると思いますか?」

 

「あぁ~?んなもん出来るわけねえだろ。魔法が使えないこの状況で」

 

 瞬間、キサラギさんの姿は消えた。そしていつの間には私の掴まれていた腕は解放されていた。いや、それは正確じゃない。さっきまで隣にいたエドワードさんは後ろの壁に飛ばされていた。そして私の隣にはキサラギさんが立っていた。

 わからなかった。今ままで強い人は何人も見てきた。けれど、追い付かなかった。彼の動きに私の目は追い付くことが出来なかった。そんな考えをしていると不意にキサラギさんは私の頭に手を置いた。そしていつも通りの笑顔を向けてくれた。

 

「すぐに終わらせて来るからな」

 

 そしてキサラギさんはエドワードさんの下に行った。

 

「まだ、意識は残っていたか」

 

「ふ、ふりゅな!(く、くるな!)」

 

 エドワードさんは震えていた。まるで化け物を見たかのように。

 

「大人は子供を守る義務がある。なのにアンタは自分の欲望の為だけに彼女を傷つけた」

 

 一歩、また一歩近づいて行った。そしてエドワードさんの前に止まった。

 

「さあ、懺悔の用意はできたか」

 

「りゃ、りゃめりょ!!(や、やめろ!!)」

 

 そしてキサラギさんは拳を振り上げてエドワードさんを殴った。轟音と共にエドワードさんはVの字に反った。そして彼は動かなくなった。だけど、まったく可哀想と思わない。寧ろ清々した。キサラギさんは端末を取り出してどこかに連絡をした。たぶん管理局にだろう。少しして端末を仕舞ったキサラギさんは私の下に来た。

 

「大丈夫か?どこか怪我してないか」

 

「は、はい。大丈夫です」

 

 キサラギさんはジッと私を見つめた。どこか変なところがあったのだろうか?瞬間、キサラギさんは抱き付いた。

 

「キ、キサラギさん!?なにを!」

 

「泣いてもいいんだぞ」

 

 私は彼が何を言っているのか理解できなかった。

 

「お前は辛い目に会ったんだ。だったら、我慢せず泣け」

 

「わ、わたしは別に辛くなんて「嘘だ」……」

 

 キサラギさんは私の顔を見た。

 

「なあ、ストラトスちゃん。君はいつも『迷惑をかけたくないので』と言っていたけどそれは違う。迷惑はドンドンかけろ。そしてその人からそれ以上の迷惑をかけてもらえばいいのさ。だから」

 

「俺にお前の辛さを分けてくれ」

 

 その言葉を切っ掛けに私は泣き崩れた。まるで、ダムが決壊したかのように。その間彼は優しく私の頭を撫でてくれていた。すごく温かくて大きい。そんな彼は私の吐き出したものをすべて受け止めてくれた。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

「それが私とガイさんの出会いです」

 

 話し終えた私は周りを見渡した。ガイさん以外の人達が涙を流していた。何だか凄い光景である。

 

「そんな辛いことがあったんですねアインハルトさん。……グスンッ」

 

「うえ~~ん!!アインハルトさんが助けられてよかったですよ~!」

 

「本当によかったです!……グスンッ」

 

 ヴィヴィオさん、リオさん、コロナさんが私の手を取って泣いている。

 

「ガイ。お前はよくやった!」

 

「うん!本当に偉いよガイ君!」

 

「『大人は子供を守る義務がある』。その通りだよガイ!」

 

 ノーヴェさん、ヴィヴィオさんのお母様とフェイトさんがガイさんの手を取って涙を流しながら賞賛の言葉を送っていた。

 

「それでガイさんとアインハルトさんは一緒に暮らすようになったんですか?」

 

「いや、一緒に住むことになった切っ掛けの話は別にあるんだ」

 

「ええ!どんなお話しなんですか。聞いてみたいです!!」

 

「いいけど。その前に」

 

 ガイさんは鍋に指さした。その中身は空っぽだった。

 

「これは片付けたらな」

 

「「「「ええ~~~!」」」」

 

「何で文句あるの!?」

 

 意外とみなさんこの話に興味があるみたいです。ですけどみなさん渋々お片づけを始めた。

 

 

 

END

 

 




出会い編は次で終了の予定です。

ちょっとグダグダ感が否めませんが。


それではみなさん。次回もリリカルマジカル頑張ります!
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