魔法少女リリカルなのはvivid 強さの先にあるもの 作:猿山
いよいよ大詰めです。是非、楽しんでいってください
それではどうぞ!
※2015年6月9日に更新
「お待たせしました。アインハルト・ストラトス、参りました」
俺は今、アインの試合を見届けるために『アラル港湾埠頭』に来た。
目の前に居る一人の少女。綺麗な金髪、そして右目が翡翠、左目が紅玉のオッドアイ。多分彼女が高町ヴィヴィオちゃんだな。他にも何人か人がいる。その中にスバルやティアナもいた。
「来てくれて、ありがとうございますアインハルトさん」
高町ちゃんと空中に浮いているウサギ(たぶん、彼女のデバイスだろう)がお辞儀をした。しかし、よくこんな場所を試合会場として貸してくれたな。
「ここな。救助隊の訓練でも使わせてもらってる場所なんだ。廃棄倉庫だし許可もとってあるから安心して全力出していいぞ」
俺の心を見透かしたようにノーヴェが説明をした。へぇ~救助隊の訓練場所か、確かに全力でやるには申し分ないな。
「うん。最初から全力で行きます。……と、その前に」
高町ちゃんは俺の方に視線を移した。
「アインハルトさん。そちらの方は?」
高町ちゃんの発言にこの場の殆どの人が俺の方見た。確かに、自己紹介がまだだったな。
「自己紹介がまだでした。俺の名前はガイ・キサラギ。今日はアインの試合を見届けるために来たんだ。君は高町ちゃんだよね?」
「はい!高町ヴィヴィオです。よろしくお願いしますガイさん!」
高町ちゃんはアインに聞いた通り優しくて元気のいい子だな。話をしているこっちまで元気になってくるよ。
「うん、よろしくね。それから今日はアインとの試合をしてくれてありがとう。全力でアインと戦ってね」
「はい!全力全開でアインハルトさんと戦います!!」
うん。その言葉はやめようか。初めて聞いたけど、なんか恐怖を覚えそうだよ……俺はアインの方を見た。
「じゃあ、俺はギャラリーのところで見てるから。頑張れよアイン」
「はい。全力で戦ってきます」
そういって俺はアインの下を離れた。俺がギャラリーのところに着いたところで高町ちゃんがデバイスを取った。
「セイクリッド・ハート。セットアップ!」
「――武装形態」
光に包まれたアイン達はバリアジャケットを纏う。セットアップは魔力で戦闘服を構成するためそんなに時間はかからない。…ベツニザンネンダナンテオモッテナイヨ。ホントウダヨ。
其々の光から人影が出て来た。そういえばアインのバリアジャケット姿は初めて見るな?どんな姿で出てくるのだろうか。そして、俺は驚愕した。
碧銀の光から出て来た人は腰を越すくらいの碧銀の髪。後ろ寄りの両サイドをポニーテールで右目が紺、左目が青の女性。
虹色の光から出て来た人は綺麗な金髪を左側に結んだサイドポニーで右目が翡翠、左目が紅玉のオッドアイの女性。まるで、アインと高町ちゃんを大人にしたような女性。
「今回も魔法はナシの格闘オンリー。5分間一本勝負」
「アインハルトさんも大人モード!?」
「それじゃあ試合――k「ちょっとまって!!」って、誰だよ!!」
ノーヴェの突込みはご尤も。しかし、確認したいことがある。
「誰?その二人」
――此処にいる人たちは俺の言葉に固まった。
「い、いやだなぁガイさん。ヴィヴィオとアインハルトさんですよ」
やっぱりそうなのか。ところで君は?
「リオです。リオ・ウェズリーです!で、こっちの子が」
「コロナ・ティミルです。よろしくお願いしますガイさん」
「おう。よろしくな二人とも。っと、ノーヴェ!!試合始めてもいいぞ!」
「だあーー!わぁーたよ!!ったく。…それじゃあ改めて、試合――開始ッ!!」
ノーヴェのコールと共に、時代を超えた『聖王』と『覇王』の戦いが始まった。
◇◆◇◆◇◆
こんにちは、高町ヴィヴィオです!私は今目の前にいる相手、アインハルト・ストラトスさんと対峙している。
アインハルトさんからはすごい威圧を感じる。一体どれくらい、どんな風に鍛えてきたんだろう?勝てるなんて思わない。だけど、だからこそ、一撃ずつで伝えなきゃ
『こないだは、ごめんなさい』と――
最初に仕掛けたのはアインハルトさんだった。アインハルトさんのパンチを私はなんとか受け止めた。アインハルトさんは休む暇を与えないために追撃をしてきた。私はそれをギリギリで躱した。
それでいい。ノーヴェに教えてもらった形、『カウンターヒッター』。それを最大限に活かす。それから私は何度かアインハルトさんの攻撃を躱した。そして、
「(ここだッ!)」
伝えるんだ。
私の全力――
私の
私の攻撃は見事にアインハルトさんに当たった。アインハルトさんは後ろに下がった。
「(やったッ!)」
ッは!ダメダメ。一発決まっただけで喜んでちゃ!
私はアインハルトさんに休む暇を与えない。一気に距離を縮めて追撃をした。しかし私の攻撃は防がれ、今度は逆に私が攻撃を食らった。
「~~~~ッッ!!」
痛い。けどッ!!
私とアインハルトさんの拳がぶつかった。その音がアラル港湾埠頭に響いた。
その後はお互いに攻防一体になった。相手にチャンスを与えないように攻撃をし、相手の鋭い攻撃を防ぐ。その連続。本当に強いなぁ、アインハルトさんは。だけど、
「(大好きで、大切で、守りたい人がいる)」
――なのはママとフェイトママがいたから
「(小さな私に強さと勇気を教えてくれた)」
――だから私は前を向いて歩けた
「(世界中の誰よりも幸せにしてくれた)」
――そんな
「(強くなるって約束した)」
――あの時のなのはママのように。大好きな人達を助けれる人に
「あああぁっ!!」
――強くなるんだ
――どこまでだって!!
私の攻撃は見事にアインハルトさんにヒットした。しかし、
「……」
「ッ!」
しまった!そう思った時には、もう遅かった
「覇王…断空拳ッ!!」
私の攻撃は防がれ、逆にアインハルトさんの一撃を喰らった。その攻撃を最後に私の意識は途絶えた。
◇◆◇◆◇◆
俺達は今、近くにあった木陰に来ている。試合結果はアインの勝ち。高町ちゃんは目を回して気絶してる。しかし、目立った外傷は無い。アインが
それと、アインも最後に高町ちゃんからのカウンターがカスっているため休んでいる。まあ、何が言いたいのかというと…
「……」
「(ど、どうしましょう!?)」
「きゅ~~」
俺の両太腿に二人の頭がある。所謂膝枕だ。男の膝枕もどうかと思うんだけど……。他の人達は遠くでニヤニヤしているし。
「なあ、アイン?」
「な、なんですか」
君は何でそんなにも真っ赤になっているんだい。というか最近君の赤面率高くない?まあいいけど。
「俺の言った質問の答えは出たか?」
アインは一呼吸をいて答えた。
「はい」
はっきりと、しっかりとした声で。
「彼女は
「…だけど、私はこの子とまた、戦えたらと思っています。それがガイさんの質問の答えです」
アインの顔に迷いはなくとてもスッキリとした顔をしていた。そっか。ちゃんと答えは出たか。俺はアインの頭に手を置いた。
「その気持ち。絶対に忘れるなよ」
俺はアインの頭を撫でた。さらさらとした碧銀の髪は撫でているこっちも気持ちよかった。
「は、はい~////」
ふにゃってるなぁ~。……可愛い。
――そうだアイン。絶対に忘れるなよ。そして絶対に大切にしろよ。その子も、お前自身も。じゃないと、あの時の俺みたいに…
『いくぞ、■■■!!」
『ああ。かかってこい、ガイ!!』
最近、よく思い出すな。特に、アインと高町ちゃんをみていたら余計に。
似ているのかもしれない。
――不器用で誰よりも友達思いなアイン。
――真っ直ぐで、人一倍優しい高町ちゃん。
この子等は本当に
この子達は俺が守って見せる。もう大切な友達を失うのは俺一人で十分だ。
しかし、アインの奴。ふにゃりすぎじゃないか?
END
というわけでMemory:05でした。
読者の皆々様!!ついに、ついにヴィヴィオが出せたよおおお!!!
原作主人公が中々出せなくて四苦八苦していたけど本当によかったです!!
さて、今回で原作一巻が終了しました。作者は単行本派なので残り13冊…
め、めげずに頑張ります!!!
それではみなさん。次回もリリカルマジカル頑張ります!