俺ガイルSS やはり俺の球技大会は間違っている。   作:紅のとんかつ

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番外1ー2 やはり慰労会はただではすまない。

 

 

 

 

 

 夕暮れのキャンプ場。

 そこで俺たちはバーベキューの準備をしていた。

 

 テントの杭を打ち込み終わり、ふと顔を上げる。

 

 そこには山に沈みかけの夕陽があった。赤と黒の境界線が浮かび上がり、その眩しい夕陽の光が徐々に山影に消えていく。そんな幻想的な雰囲気に思わず息をつくと、その夕陽の中に1人、佇む影が。

 

 

 そこには材木座が体を広げながら右手を太陽にかざしていた。

 

 

「光と闇の境界よ! 我に今再び力を与えよ! 世界の傍観者達を罰する力を我に! ウォオオオオオ!!!」

 

 

「いいからテントの準備手伝え」

 

 

 折角の景色と雰囲気が台無しだった。

 

 今は作業を分担してバーベキューをする為の準備中。

 女子たちは食器の準備、そして鉄串に肉を刺したりしてくれている。

 

 

 男はテントの準備。

 テントなんて建てた事無かったが、まあなんとかなるな。説明書を読めばロケットランチャーも撃てるような時代だ。テント位説明書があればなんとかなる。

 

 ちなみに戸部はいわゆるゲームを買っても説明書を読まずに体でプレイするタイプで、ありあまる行動力で余計な事をしまくるので、足りない物をキャンプ場売店に買いに行かせた。

 

 

 城山がロープを引き、テントを立てる。

 冬なのにタンクトップで作業するコイツがある意味怖い。なんかタンクトップが似合い過ぎて某ヒーローシリーズにいそう。

 

「わぁ、城山君筋肉凄いね! 憧れちゃうなぁ!」

 

「む……?」

 

 戸塚に筋肉を触られる城山。戸塚は恍惚したような息を漏らし、城山の二の腕に指先で触れていた。

 くっそ羨ましい。今日ほど筋トレをしてこなかった事を悔やむ日は無かった。たまにテレビ見ながら腹筋してると小町が”お兄ちゃん、鬱陶しい”と割とマジのトーンで言ってくるから気が引けて……。まあ映画のラストシーンとかでやってた俺が悪いんですが。なんか格好良い外国のアクション映画とか見ると鍛えたくなるよね。ならないか。

 

 気が付くと一色が俺の前にしゃがみ込んでにひひっと意地悪っぽく笑っていた。

 

「先輩も鍛えてみたらどうですか~? ライザップとか行って~♪」

 

 言って一色は自分で言っておいて吹き出す。どうせまたCMで活躍する俺を想像したんだろう。

 

 シャツを上げて腹筋を見てみる。俺も別にだらしない体してる訳じゃないよな。余計に肉がつきすぎる訳でも無いし、筋肉だってそれなりにある。

 

 まじまじと自分の腹筋を確認していたら、ふと気付くと一色が赤くなり顔を背けていた。

 

 

 ケホンッと咳払いをすると、一色はデジカメを構える。

 

「先輩~、取り合えず杭を打ち込む所撮りますか~! ポーズとって下さいよ♪」

 

 

 カメラマンの指示に俺は照れながらハンマーを振りかぶる。カシャッというシャッター音を確認すると俺はハンマーを降り下ろした。

 

 

「アハッ♪ 先輩ハンマー構えた所だけ見れば完全に通報物の風貌ですね~! 窓にガムテープ貼って叩き割ろうとするコソ泥その物ですよ~♪」

 

 

 うるせぇよ。

 一色はデジカメを使って、皆の写真を撮るカメラマンに任命された。

 戸部と由比ヶ浜がそれいい!と言い出したので採用。後で現像して持ってきてくれるらしい。

 

 

 二、三枚俺を撮ると一色は軽く手を降りながら城山の方へ向かう。

 ようやくカメラマンの目が無くなり一息つくと、俺は立ち上がり完成したテントを見上げる。やる時は面倒だったが、やってみればまあ楽しかった。

 

 

 

 

「せんぱーい!」

 

 

 呼び声に振り向くと、一色の所に皆が集まっていた。買い物に行った戸部も帰ってきたみたいで買い物袋を引っ提げたまま集合していた。

 袋を見ると、何やら余計な物も大量に入っている。修学旅行の時から思ってたがお前衝動買い多すぎないか?

 

 

「テント完成したんで、皆で夕陽とテントをバックに集合写真取りましょ~!」

 

 

 

 手を振る一色に俺は応え、俺はハンマーをその場に置いて皆の所に歩みよる。その後、完成を記念して集合写真を取った。

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーーー

 

 

 テント内部。

 

 

 肉を焼く音と煙の中。

 折り畳みの椅子に腰かけて円を組むようにしてバーベキューを楽しんでいた。

 

 網で肉を焼くと、どうしてこんなに味が違うのか。口の中に広がる旨み、焼肉のじゅうじゅうと奏でる心地よい音、次の獲物を狙う楽しみ。

 

 滅多に楽しめない幸せを五感全てを使って満喫している俺。バーベキュー、悪くない、悪くないな。もぐもぐ。

 

 由比ヶ浜も一色も、足をパタパタしながら食べている。雪ノ下は肉の焼き加減にこだわりがあるらしく、真剣に網を見ている。楽しそうに肉を網に乗せる戸塚に、その肉をガツガツと両手で口に入りきらない位詰め込む材木座、その姿に隣の城山がひいていた。

 

 

 

「うっま!!!」

 

 皆で美味しく食べていて、急に戸部が騒ぎ出す。確かに美味いがなんだいきなり。今まで10分位食ってただろずっと美味い美味い言いながら。

 

 ふと戸部の方を見ると、立ち上がり目を輝かせて固まっている。

 

 ……まさか!

 

 

「戸部先輩、雪ノ下先輩のお姉さんが持ってきたお肉食べてる! 抜け駆けズルいですよ!」

 

「戸部某ぃ! それは我も許すわけにはいかぬ! 1パックしかないのだぞ!!!」

 

 

 ふ、ぶさけやがって!

 コイツ最初にいきやがった!

 

 雪ノ下と戸塚を除いた全員が立ち上がり、戸部に非難の言葉なり視線なりをぶつけた。

 

 

「ご、ゴメン、興味が止まらなくってさ! で、でも大丈夫だから! 1人1枚はある……」

 

 

 戸部は陽乃肉を数える。

 すると指を噛みながらあわわと後ずさった。

 

「あ、1枚足んない……」

 

 

 

 

 

 

 衝撃的な事実に俺達は戦慄した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これはコナンなら殺人が起きるレベル。

 

 

「戸部っちぃ、マジふざけんなし! ふざけんなし!」

 

 

「戸部某、光になれぇえええ!!」

 

 

「ざけんなよ戸部お前と陽乃肉どっちが大事だと思ってんだ」

 

 

「戸部先輩本っ当ありえない!!」

 

 

 

「ご、ごめ、いやすみませんでした! すみませんでしたぁ!」

 

 戸部非難が集まる。

 両隣の一色&由比ヶ浜にベシベシ叩かれる。

 材木座と俺からは立ち上がりティッシュやらポケットに入ってた物をひたすら投げつけられている。

 

 その様子に戸塚が楽しそうに笑い、雪ノ下と城山も微笑んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 戸部はパイプ椅子に正座。

 許されるまでその体制な。

 

 陽乃肉は雪ノ下が譲ってくれたので、戦争は回避された。やれやれ。

 

 

 

 

 

 

 ひとまずはこの肉でも美味いからな。

 網で焼く肉最高。

 

 そして話題は球技大会へと戻っていった。

 

「でもあの時のゆきのん、球技大会は本当絶対優勝すると思ったよね! バシバシアタックしてさ♪」

 

「うん、僕も感動したよ♪ かっこ良かったな~」

 

 

 話は球技大会に移り、女子達の試合について語られた。ちなみに二年女子はバレーボール、一年女子はテニスだった。

 戸塚と由比ヶ浜の賛美に雪ノ下がどこか自慢気だ。

 

 

「でも体力続かず三回戦でリタイアだもんな。一回戦二回戦、もう少し温存しときゃ良かったんじゃないか?」

 

 雪ノ下は三回戦が始まると、ヨロヨロと常に揺れていた。まるでジョーのように。

 

 

「ふふっ、三井君はどんなに限界でも得点を重ねていた。私も負けてはいられないじゃない……」

 

 

 ああ、ジョーじゃなくてみっちゃんリスペクトだったのね。だからフラフラでもトスとか頑張っちゃったのか。

 そういや雪ノ下に大丈夫か声をかけたら、

 

「相手を見なさい。私を、警戒しているわ。もう、腕も上がらないのに……」

 

 とか呟いてたな。

 まあ、本当にその後上がらなかったけど。

 

 そして真っ青になってた雪ノ下を先生がリタイアさせていた。

 

 

 

 

 リタイア、という言葉に雪ノ下は沈む。

 

 ……でも女子バレーでアタックなんて決めてたのお前位だし、元気だせよ。

 

 

 

「でも先輩、私の応援まで来てくれてましたよね? うふふ~、どうでした? 私のテニス姿は~。あんなに息を切らしてまで来てましたもんね?」

 

 

「……悪い、覚えてない」

 

 

 一色にえ~っと非難される。

 

 いやだけどな、それには仕方ない理由がある。

 

 

 

「ヒッキー達、私達の試合も見ててくれたよね~。……あれ? そういえば戸部っちにヒッキーって、私達とゆきのんの応援も大体いてくれたよね? あれ?」

 

 

 

 御明察、そうなんだよ。

 俺達はテニスもバレーも応援した。

 どちらの応援もしなきゃと張り切る戸部が俺達を振り回し、試合の度に学校を走らされまくったのだ。

 

 体育館でバレー1試合目は由比ヶ浜、次はテニスで一色が出る、あ、次は雪ノ下だと戸部は携帯でテニス応援の後輩と、体育館にいた大岡と連絡を取りつつ全力ダッシュしまくったのだ。

 

 どんなに無理だって言っても、あれだけ応援してくれた彼女達を応援しないのは違うでしょ! と止まらなかった。途中で材木座が脱落しても、戸塚がフラフラしはじめても、それでもなお諦めんなよ! と走り続ける俺達。途中で城山も捕まった。あの日俺は初めて家に帰るのが辛かった(肉体的な意味で)

 

 恨めしい目線を戸部に送ると、正座のまま親指を立ててきた。イラッ。

 

 

「だ、だからあの日皆ぐったりしてたんだ」

 

「校内を青い顔で走り回る集団がいたと、国際教養科でも噂になっていたわ」

 

 そりゃ噂にもなる。

 ちなみにその中の一人はゾンビだったとか言う話だ。近年のアメリカのゾンビ映画めっちゃ走るもんな。

 

 もう、球技大会はこりごりだ。

 そう思い俺は肉をほうばる。

 

 

 ……ふと、陽乃肉に目を向ける。

 あんな肉、一生食えないかも知れない。

 そう考えると、小町にも食わせてやりたい、今も家で頑張る小町に。そんな考えが頭をよぎった。

 

 でも、数を考えるとひとり人切れ。そんな量持っていっても、寧ろどうなんだろう。

 

 

 

 ……ふむ。

 

 俺はその時、いつもの悪知恵が働き、素晴らしいアイディアが思いついた。

 

 

「なあ、戸部。陽乃さんの持ってきた肉美味かったか?」

 

 

 急な俺の疑問に、戸部は一瞬キョトンとするも、直ぐに満面の笑みを浮かべた。

 

 

「そりゃあもう! 超超超美味かった!」

 

 

「もっと詳しく」

 

 

 俺の言葉に戸部も火が付き、良いと言ってないのに正座を止め立ち上がった。

 

 皆戸部に注目する。

 

 

「もう、今まで食った肉で一番美味かった! いや、今まで食った物の中ででも一番だわ! マジヤバイっしょ、口の中で溶けて味が広がるんよ。マジすごいんよ!」

 

 

 戸部の熱い演説の効果を見渡して確認する。

 

 ……よしよし、皆注目してるな。中にはごくりと喉をならす者もいる。効果は十分だ。

 

「なら、まだ食いたいだろ? そんな美味いのに1切れだけなんて、足りなくないか?」

 

 

 戸部はまあ、と皆の顔をうかがいながら頷いた。

 

 

「皆もそうだろ? こんな物、1人1枚なんてあまりに少な過ぎる。そう思わないか? 材木座」

 

 

 

「う、うむ! そんな物で満足出来る訳がない!」

 

 

 ギャラリーも味方にし、俺の言葉を皆に共感させる。何人かうんうんと頷いていた。

 怪訝な顔で肉の焼き加減から目を離さない雪ノ下を除いて。

 

 そしてその雪ノ下から俺が欲しかった質問が出された。

 

「何が言いたいの?」

 

 

 ……ふっ。

 

 

「肉の総取り合戦、なんてどうだ?」

 

 

 陽乃肉をかけて、ここにいる奴等で行われるデス・ゲーム、だ。

 俺の言葉を皆それぞれ理解をしたのか不穏な笑みを浮かべる者、敵を見るような目で周りを睨む者、上着を脱ぎタンクトップ姿になる者、それぞれだった。

 

 

「面白いですね先輩。確かに、一枚だけちまちまわけ合うなんて、面白く無いですし……」

 

 

「あの肉は我のだぞ。誰も手を出すな」

 

 

 皆の目がマジになる。

 由比ヶ浜ですらむ~っと戦いに備えている。

 

 戸塚だけ、面白そうだね♪と超笑顔。

 マジ天使。

 

 そして焼き加減が美味くいった肉を掴み、雪ノ下の目が鋭く光った。

 

「比企谷君にしては、面白い提案ね。皆あの肉を欲していて、その為に馴れ合わず、皆がゲームに本気になる。そんな人達を叩き潰せるなんて、最高の余興だわ」

 

 

 

 ……ふっ、肉を総取りが目的だ。

 俺はそんなゲームの過程なんてどうでも良いが、本気で勝ちに来る奴を倒すというのは俺も嫌いじゃないぞ。

 

 

 勝ち筋はある。

 雪ノ下はゲームという物に不馴れだし、こう狭い所じゃ城山の自慢の肉体を活かす事なんて出来ない、戸部の運動能力だって無意味だ。

 由比ヶ浜も頭を使うゲームは苦手だろうし、戸塚も楽しむスタンス。

 

 材木座辺りと裏で手を組めば、有利に試合を展開出来るだろうし、二人で山分けなら取り分は十分だ。

 

 一番怖いのは戦闘力が解らない一色だ。十分警戒し、脱落式ゲームなら一番先に倒しに速攻をかけてやるとしよう。

 

 

 

 

 勝利へのプランはたった。勝負に乗らせるのには成功したし、な。さて、後はゲームだな。

 

 勝負の提案をふった以上、警戒されて俺にゲームの決定権は薄いだろうが、まあどんなゲームでもこの面子なら大丈夫だろう。

 

 小町、美味しい肉持っていってやるからな。

 受験を頑張るお前にお兄ちゃんからの最高な激励だ。高級牛~♪ 高級牛~♪

 

 

 そして場の空気を完全に支配した俺は両手を広げて余裕を見せつけるように笑い、そして問う。

 

 

「さあ、ゲームはなんだ? なんでも良いぞ」

 

 

 とは言っても、この狭い場で、道具も無しで出来るゲームなんてたかがしれている。頭の中で何が来てもいい様に思考を巡らせた。

 そしてそのゲームが発表された。

 

 

「王様ゲームっしょ!」

 

 

 

 

 

 

 …………。

 

 

 違う、そうじゃない。

 手を挙げてハイハイ! と立ち上がり、提案を出す戸部に視線を送る。

 

 

「ふふっ、王様ゲーム……、いかにも頂点を決めるに相応しそうな、ゲーム名ね。面白いわ」

 

 

 雪ノ下のまさかの賛成。

 お前解ってないだろ。いまだに臨戦態勢の雪ノ下に突っ込みしそうになる。

 

 

「王様、ゲーム。いかにもリア充がやるような……。我も賛成」

 

 

 リア充的ゲームに興味を引かれた材木座が手を挙げた。お前、下心無いだろうな?

 

 よく見ると城山も小さく手を挙げている。お前らな……?

 

 

 

「僕もいいよ♪ 楽しそうだし」

 

 

 戸塚ぁ!

 

 

 違う、違うんだ!

 俺の予定はこんなんじゃ無い!

 

 

 

「で、でも私、王様ゲーム好きじゃないんだよね……。なんか、ノリでキスとかするんでしょ?」

 

 

 ようやく反対意見が出た事で柄にも無く良し、と小さくガッツポーズ。

 よし、よく言った由比ヶ浜!

 

 

「大丈夫っしょ! 結衣がそういうの嫌いなの解ってっから! この面子ならそんなデリカシー無い事言う奴いないって! 純粋に楽しもうって話よ~。意外に盛り上がるんだわ~」

 

 

 

 戸部の言葉に、由比ヶ浜も皆を見渡して、まあそうだね、と手を挙げた。

 

 綺麗な目をした由比ヶ浜の眼差しを受け、材木座に城山、そして俺が目を反らす。

 だって、王様ゲーム言ったら、考えちゃうじゃん……。いや、そんな命令しないけどさ。

 

 

 

 ていうか、お前ら本来の目的忘れてないか?

 楽しそう、じゃ無くてさ。俺は肉の総取りを提案しているんだ。そんなゲームでどうやって獲得者を決めるんだよ。

 

 周囲の思わぬ空気の劇的変化に戸惑った俺は最後の砦、一色に目を送る。

 

 

「……まあ、いいんじゃないですか? それはそれで楽しむとして、その前に息抜きって考えましょうか? 折角の慰労会ですから楽しまないとですし?」

 

 

 

 そう言うと一色も手を挙げてしまった。

 今、反対意見は俺だけ。

 

 ……ハァ。

 一色の言う事も、わかる。

 仕方なく俺も小さく挙手をした。

 

 肉争奪戦はやるからな?

 よっしゃ! と戸部が立ち上がり、クジ用の割り箸を取りに行く。

 

 俺の小賢しい作戦は、1人のテンションで見事に覆された。

 純粋に楽しもうとする彼の姿勢だから皆に届いたのかも知れない。

 

 やはり、俺というぼっちが場の空気を作ろうなんてうまくいかないんだな……。

 

 

 そうして、初の王様ゲームに参加となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




続く

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