IS 本音の兄、虚の弟(リメイク版制作中)   作:チャリ丸

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アンケートの結果、とりあえずワンサマーはフルボッコ確定しかけてます。

ここでまた新しくアンケートを取ろうと思います。

『ワンサマーにヒロインは必要なのか?』です。よろしくおねがいします。


チャイナパニック!アメリカンショック!!

 

「ん……、あぁ…あのまますぐ寝ちまったか…」

 

楯無の作った晩飯を食い、シャワー浴びてまたベッドにダイブしたんだっけか?そしてこの感覚…

 

「帰ってきていきなりかよ…楯無…」

 

布団で隠れているが俺の左腕を抱き枕にしながら楯無が寝ている。これは昔から。俺がしばらく家から離れて、帰って来た日はいつもこうして寝ていた。後は楯無が怖くて1人で寝られない、といった時もだ。昔、深夜の簪の寝室から不気味な笑い声が聞こえ、楯無が怯えた時からそうなった。…確かあの時の原因は…

 

「…簪がアニメ見てたんだっけ?二徹ぐらいして…。ははっ、懐かしいな。」

 

と言ってもいつまでも懐かしんでる場合じゃない。楯無を起こして朝飯を食っていち早く教室に行かねば昨日のちっこいツインテのように出席簿という名の兵器を食らってしまう。

 

「…おーい、起きろー楯無ー。」

 

肩を軽く揺らすが色っぽい寝言を漏らすだけで起きる気配がない。仕方ないな…。勢い良く布団をめくる。

 

「…起きろ!…って!?ちょ……おまっ!?」

「うぅぅん……おはよぅ…真実…」

「お、おい…寝ぼけるのはいいけど…。その…だな…服が…」

「ふぇ?…服?…ふふっ、興奮した?」

 

…意識ははっきりしているようだがまだ勘違いをしているようだ。楯無のこんな姿を見て興奮するなという方が無理だ。

 

「お前、それ……自分が今どんな姿か分かって言ってるか?」

「え?…どんなって…神無のワイシャツ使っての裸ワイシャ…ツ……っえ?」

 

気づいたか…というよりいい加減離れて欲しいんだがな。理性がまずい。朝一でこんなん生まれて初めてだぞ。

 

「な、なんで………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私服着てないの?」

「し、知らん!早く服着てくれ!」

「……………っは!わ、分かったわ!分かったからあっち向いてて!」

 

そう言われ後ろを向く。楯無も見事に動揺しているようだ。いつもなら『あら?…ふふっ、興奮しちゃって…どう?私のか、ら、だ♡』と言った感じにおちょくってくるのだが…

 

「な、なんで全裸なんだ…?」

「し、知らないわよ…。」

「…」

「…」

 

なんとも言えない沈黙が流れる。…まだこれ朝だぞ。これから授業なのに…。そんなことを考えていたら楯無が口を開いた。

 

「ご、ごめんなさい。…やっぱり迷惑だったわよね…。」

 

 

「別にいいぞ。」

「え…?」

「寂しいなら、不安なら俺を頼れと言ったのは俺自身だ。今更撤回しない。」

「…分かった。」

 

 

「…分かった。」

 

私の口から普段ではありえないような言葉が出た。恐らく、彼と2人きりの時は楯無では居られないのだろう。今回もこうして昔のように甘えてしまった。

 

「もう着替え終わったか?」

「うん。…ねぇ。」

 

気になったことがある。…何故かは分からないけど今になって湧き出てきた。

 

「ん?なんだ?」

「…私がルームメイトで…どう思った?」

「……俺はお前で良かったけど?なんだ?自分でやっといて嫌になったのか?」

「え!?…う、ううん。違うの…ってなんで私がやったって知ってるの?」

「本音や簪にそんなことする権力もないし、姉ちゃんもそんなことしない。…ってかどうやって俺と同室にできたんだ?」

「ふふっ、生徒会長権限よ♪」

「ふーん、じゃあ楯無倒したら俺が生徒会長な訳?」

 

…しまった。彼の気持ちを聞こうとしてとんでもない話題に持っていってしまった。

 

「ま、まあそうなるけど…戦うの?」

「楯無が嫌というならしないさ。…じゃ、飯行くか。」

 

 

「およ?」

「ん?」

「あら?」

「へ?」

 

なんだ。およんあらへって、オヨンアラヘ…韓国語みたいだな。

 

「どうしたの?神無?」

「いや、このちっこいツインテがさ、昨日織斑先生にしばかれてたなって。」

「何よ!ちっこいツインテって!私には凰鈴音っていういい名前があるの!!」

「凰鈴音…凰か…そちらは?」

「…え、えっと!ティナ・ハミルトンです!」

 

金髪碧眼の子がティナ、ちっこいツインテが凰鈴音。…恐らくアメリカと中国の子か?

 

「自己紹介がまだだったな。布仏神無だ。」

「生徒会長の更識楯無よ。よろしくね♪…それで?どうしたの?鈴音ちゃん、ちょっと何かあったみたいだけど…」

 

それは俺も気になってた。凰の目の周りが少し赤く、さらにやたらピリピリした雰囲気を出しているのだ。

そこでティナが口を開いた。

 

「実は…」

 

 

 

鈴音ちゃんの話を聞きながら、私達4人はご飯を食べる。

 

「なるほど。そりゃあ織斑君が悪いわね。」

「同感だ。…せいぜい一、二年前の約束だろ…なんで間違えるんだよ…」

 

年単位前の約束ならまだしももっと昔の約束まできっちり覚えてるのは世界中探してもあなただけだと思うわよ、神無。

 

「そうよね!私悪くないわよね!!」

「…まあ悪くはないが…その後が問題だな。」

 

この子、鈴音ちゃんは織斑くんが約束を覚えてないからといって怒ってしまったらしい。それも一方的に。さらに今日の朝あっても無視をするという…なんともまあ…

 

「ねぇ、鈴音ちゃん。織斑くんに近くにいてほしいの?それともいてほしくないの?」

「えっ!?…えぇっと…それは…その……いて欲しい…です。」

「なるほど、素直をなれないってとこか?」

 

相変わらず神無は的確に付いてくる。ほんとに心でも読めるんじゃないかしら。…でも、もし心が読めたとしても、ここで神無が言う事はただ一つ。

 

「…悪いが俺にゃどうにもできん。人の気持ちなんてちゃんと相手に伝えなきゃ伝わらん。それをするのはお前自身だ。」

 

昔、私と簪ちゃんに言ったことと似た言葉。そして…

 

「もしそれで自分の思うようにならなくても良い。大事なのはその先の未来で自分が何をするか、だ。じゃ、俺食い終わったし行くわ。」

 

じゃーねー、と言いながら教室に向かっていった。さてと、私もそろそろ行かなきゃね。

 

「鈴音ちゃん、少しはスッキリした?…私も神無も色々経験してるから、相談に乗れると思うわ。それじゃーねー。」

 

 

素直に…か…

 

 

 

 

「…素直になれてない…、うん…それぐらい分かってる…ってどうしたの?ティナ?」

 

ルームメイトのティナ、まだ出会って少ししか立ってないけど、明るさが売りってことが分かるぐらい明るい女の子。

 

「あ、あのね…鈴…その…わ、笑わないで聞いてくれる?」

「へ?…い、いきなりどうしたのよ…」

 

おかしい。…頬は赤く、目は少し潤んで、息もやや荒い…ってもしかして!

 

「ま、まさかティナ、あんた…!」

「う、うん…その…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

布仏くんに一目惚れしちゃった…」

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