今回は神無視点が多めです。
―クラス対抗戦―
入学直後に決めたクラス代表が実力確認と意識向上のために戦うというもの。1組は一夏、2組は何故か俺と同じタイミングで転校して来た凰らしい。3組はイタリアの代表候補生が、そして4組は我らが簪お嬢様だ。
IS学園は一学年4クラスなのでこの四人での試合…まあトーナメントにするとすぐ終わるので総当たりのリーグマッチになる。
そんなクラス対抗戦の初戦―織斑一夏vs凰鈴音―がこれから行われるというところなのだが…
「ティナ…凰はどうしたんだ?」
「…ちょっと私の口からは言えないわ…」
凰が観客席に座っている俺のところにティナを引き連れてやってきたのだ。それも凄い形相で。
「お、おい凰…」
「…鈴でいいわよ。」
「そ、そうか…鈴、どう…した?」
俺が聞くと鈴の隣にいるティナの胸元と、俺の隣に座っている本音の胸元を交互に睨んだ。…あっ
「それは一夏が悪いわ。」
「っ!全くあいつは!言っていい事と悪いことがあるでしょ!!人が気にしてることを!」
うん、それだけは言ってはいかん。ステータスだと言う人も居るが当の本人は気にしているというものだ。…でもなぁ…
「…別に俺は大きさとか関係ないと思うんだがなぁ…」
「へっ!?…え、そ、そうなの?」
「あぁ。」
「も、もしかしてあんた…。いや、それは無いわね。そりゃ妹がそんな立派なもん持ってるんですもんね。それが当たり前なんでしょ!この前一緒に居た楯無って生徒会長もよ!」
なぜ俺にキレるし。というより鈴、あいつの名前をそんな大声で叫んだら…
「あら?呼んだかしら?鈴音ちゃん。」
「ふぇっ!…ちょ…やあぁ……んぅ…」
背後から現れた楯無に胸を揉まれ、色っぽい声を出す鈴。誰が直視できようか、いやできない。出来たとしたらそいつは変態だ。俺は変態にはなりたくない。
「…で、何しに来たんだ?楯無。わざわざそんなことしに来たわけじゃないんだろ?」
「…うん、そうだけど…なんで分かるの?」
「なんとなくだ。15年もずっと一緒だと分かる。」
「…ここ2年はいなかったけどねぇ。」
そう言って恐らくこちらをジト目で睨んでいるであろう楯無。まだ鈴の胸を揉んでいるのだろうか、鈴はまだ色っぽい声を出している。
「んん……ぁぅ……あぁ…ん…」
「おい…そろそろ離してやれ…」
「うーん、それもそうね。鈴音ちゃん、まだまだこれからってとこね。」
なんてことを言うんだお前は。…でも確かもう15歳ぐらいの時点で胸の大きさって決まってるんじゃなかったっけ?
「こーら、余計なこと考えないの。」
「なんで分かった…」
「そりゃあ13年も一緒に居たらねー」
13年の所をやたら強調して言う楯無。そんなに俺の口から何も言わずに出ていったことを気にしてるのか…
「…あの時は悪かったって。今度買い物でも何でも付き合うから、な?」
「ふふっ、何でも、よ?」
げ…
「「墓穴掘った。」…被せるなよ。で?何のようだ?」
「簡単に言えば警備よ。ほら、一応訓練機貸してもらってるでしょ?…それに、生徒会副会長何だからそれぐらいしないと。」
織斑先生から専用機の話があった日、俺はラファールを貸してもらい、それを使い練習やら何やらをしていた。…って
「生徒会副会長?……あぁ、もういい。なんとなく分かった。」
ふふっ、と楯無が笑いどこからか出した扇子を開く。そこに書いてあるのは『生徒会長権限』。まあほんとに分かってたけどな。
「本音ちゃんはここで試合見てていいわよ?神無いるんだし」
「はーい、分かったよ〜楯無お嬢様〜。」
「…お前は俺をなんだと思ってんだよ…」
あまりの扱いの違いにため息が出る。
「何って、神無は神無でしょ?
「そうだな。…んじゃ見回り行くか。…鈴も頑張れよ。」
「…あんた一夏応援しないの?同じクラスでしょ?」
「そうだよお兄ちゃん、学食デザートの半年フリーパスだよ〜?」
ふむ、そんなのが優勝の景品だったのか。
「あいにく俺はそういうのは食わん。本音も知ってるだろ?」
「…ごめん…」
「なに、本音を攻めてるわけじゃない。」
本音が俯いたので頭を撫でる。強めに、わしゃわしゃと。
「うりうり!ほら、もし一夏が優勝したらお前に俺の分の半年フリーパスやるから、な?」
「にへへ〜、ほんと〜?」
「あぁ、だからお前は一夏を応援しろよ?」
「はーい。」
あぁ。癒しだ。世の中には癒し系アイドル等そういった類のものがあるが、本音に勝るものはそうないだろう。…姉ちゃんも乙女だしたまにデレたりすると癒されるんだよな。
「さてと、行くか。俺はどこを?」
「ん。」
楯無が右手の人差し指を上に向ける。上?
「…まさか飛びまわれと?」
「さすがにそこまではさせないわよ。アリーナの屋上、屋根の上で待機。OK?」
「はいよ。んじゃな、鈴、ティナ、本音。行こうぜ、楯無。」
「うん、じゃ、鈴音ちゃん、頑張ってね〜。」
◇
「おととととと、すっげぇ風。…もう始まってんじゃん。よくよく考えたらここ特等席じゃん。」
下を見たら一夏と鈴がドンパチやってる。うん、比喩じゃなくてドンパチ。一夏はだいぶ苦戦してるように見える。
「…見えない砲弾、ねぇ…『衝撃砲』か。うまいこと使えたら最強クラスだろ。あの武器。」
鈴の乗るIS『甲龍』のメインウェポンの1つとも言える『衝撃砲』。砲身、砲弾が共に不可視。さらに360°に放てるという何ともまあ…
「…頭を要求される武装だなおい。一夏のも…」
一夏のIS『白式』にあるたった1つの武器、『雪片弐型』。それを使ったワンオフ・アビリティーの『零落白夜』。自身の
「…界王拳だろ。あれ。」
某漫画に出てくる肉体強化状態を思い出す。…ん?
「IS反応あり…所属国家不明?ロックされました。…敵さんか。」
どうやら楯無が俺をここにやって正解だったらしいな。ラファールのハイパーセンサーが敵のISを捉える。
「…来たか。」
俺の目の前に敵対するのは
「おいお前。どこのもんだ。…国は?企業は?」
「……」
反応、ナシ…か……
「…じゃ、一戦やりますか。」
俺は基本
「行くぞ!…って、ちょ!?」
敵に接近しようとしたその瞬間、相手は真下に向かってビームを放った。そのビームにより、並大抵の事では破られない筈のアリーナのシールドが突破された。
「行かせるか!!」
その穴に入り、鈴と一夏の下に降りる敵を追った…
◇
ズドオオオオオオンッッ!
「な、なんだ!?」
今から鈴に本気で行こうと思っていたその矢先、鈴の衝撃砲を遥かに上回る衝撃がアリーナを揺らした。…さらに…
ドオオオオオオン!!
今度は何か重いものが地面に着く音。ステージ中央からはもくもくと煙が上がっているため何がどうなっているのかさっぱり分からない。
『一夏!試合は中止よ!今すぐピットに戻って!!』
鈴から急にプライベートチャネルが飛んできた。…中止だって?
「お、おい鈴。今何が…」
起こってるんだ。そう聞こうとした瞬間、目の前に表示が広がった。
――ステージ中央に熱源。所属不明のISと判断。ロックされています。
「なっ!?」
驚き、現実に引き戻された途端、ビームが迫ってくる。
「くっ!!」
残り僅かな白式のエネルギーを絞り、ビームを何とか避ける。
『一夏!早く!!』
「お前はどうするんだよ!鈴!!あのビームの出力、セシリアのより上なんだぞ!」
「あたしは時間を稼ぐわ!だからそのうちに早く逃げて!!」
「逃げろって……女を置いて――」
そんなことできるか!と言おうとしたが、第三者の言葉によって遮られた。
「そろそろ黙れよ、二人とも。悠長に話してる時間は無い。さて、
潰す。」
◇
「――潰す。」
…いつもの声だ。そしていつもの心拍数。自分でも分かっている。護衛がメインだが戦いとなると血が騒ぐ。所謂
「か、神無!?なんでこんなとこいんのよ!」
「…そ、そうだぞ神無!!お前も危ねぇ……ってうわっ!!」
一夏の直ぐ横をビームが通り過ぎる。…危ないのはどっちなんだか。
「…俺に関しては大丈夫だ。それよりも止まるなよ、二人とも。残りのSEは?」
「お、俺は60だ…」
「あたしは180よ…って一夏避けて!!」
俺の一言で鈴も一夏も簡単に当てられないように旋回を続けるが…どうも一夏が狙われすぎている。
「…作戦だが…ギリギリまで俺たちが持ちこたえ、教師の制圧部隊を待つ。…だがまだ「俺たちが止める。」…なに?」
「あのISはアリーナのシールドを突き破って来た。…なら観客席のみんなが危ない。」
ごもっともだが…
「なら余計に、だ。一夏。お前もしビームが直撃したらお陀仏だぞ。」
「うっ……」
「別にお前が邪魔だから言ってるんじゃない。この状況だ、人数は多いに越したことはないんだが…」
実際一夏のワンオフ・アビリティーの『零落白夜』は強力だ。あれがあれば一撃で相手を止められるだろう。
そんなことを考えている間も、ビームは俺たちを襲う。腕、翼部スラスター、脚部装甲に同時に飛んでくるのを上昇して避ける。
「じゃあ、俺はここにいる。鈴や訓練機の神無を置いて逃げられない。逃げるわけにはいかない。」
「そもそも逃がしてくれなさそうよ!神無!」
鈴の方を見るとビームを軽く避けている。さすがは代表候補生と言ったところか。
「じゃ、俺たちで殺るか。…鈴音が衝撃砲で相手の動きを制限、俺がヒットアンドアウェイで相手を止め、一夏、お前が止めだ。」
「任せろ!!」
「了解!」
「作戦―
開始だ。」
ISのブレイジング・メモリーでたっちゃん☆4が出てきてくれません。
シャル☆4、☆3×3、箒☆4、ラウラ☆3、簪☆3、鈴☆3、楯無☆3…また200枚貯めないと…