しょっちゅうプロット弄って話数を調節してます。
物語の筋書きは大体決まってマスヨ?
ホントウデス。
転生初日の夕方月光とアイラが滝は今、子供先生ことネギ・スプリングフィールドとその生徒の長瀬楓がキャンプ地にしており月光はそこから大体100mほどの距離からメインカメラと指向性集音機能で2人の会話の様子と見ていた。
自分達の存在を悟られないよう距離を取り木々の合間からの見物だったが、当然というべきか楓にはバレているらしく時折目が合う時があった。ネギはと言うと月光の存在にも楓が彼らの様子を窺っている事にも気づかずにいた。
『やっぱり尾行されていた手前、今も警戒されてるねぇ。』
『今朝からの各種データを照らし合わせてみても尾行されている形跡もない。特に心音センサーに対しての人間の反応が一切記録されていないのは信じられない。心音センサーも他のセンサーも全てMGS世界における最高水準のものなので。』
『本物の忍、リアルニンジャは伊達じゃない、という訳か。 お、イワナ捕り始めた。』
クナイを用意した楓は幾つかを使い一投一投的確に投げ、次々と昼食に食べるイワナを捕らえていった。
ネギも真似て投げてみるも全く飛ばずただ石を投げているかのようだった。 楓がお手本として見せたイワナの捕り方は、常人ではとても真似できない動きでクナイを3連投するというものだったが、到底ネギには出来るはずもなく「ジャパニーズニンジャだ!」と目を輝かせていた。
数匹魚を捕まえていたがそれだけでは物足りないのか、他の食材を集めるべくネギと楓は月光のいる場所とは真逆の森の中へ入っていった。
姿が見えなくなる直前、少し振り返ってきた楓と目があったがその意図は何だったのか、判りかねていた。
『何と言いたかったのかは判らないけど、自分達は予定通り青葉との再合流を目指して麻帆良学園に向かうとしましょうか。』
『今から出発しても通常姿勢で歩くなら十分夕方には着くと思うので。』
月光とアイラもまた、元来た道を引き返し麻帆良学園近郊まで続く森の中を通常の立ち姿勢で歩き始めた。
日はまだまだ高く昨夕確認した市街地との距離を考えると、人間の移動速度だと夜になりそうなぐらいだったがIRVINGの機動性ならアイラの言うように、十分夕方頃に市街地に着きそうだった。
---12日 夕方---
道中月光はアイラからの提案で、機体を操るのに違和感があるかどうかの確認を兼ねた脚や関節の負荷テストとして、ダッシュやジャンプなどを行いつつの移動だったが何事も無く予定通りの夕方に市街地郊外に到着した。 それと同時に受信した青葉の無人機反応は数々の建物や電波などで少し弱く感じられた。
恐らく街の上空にいるであろう青葉と交信するため頭上が開けた場所に出ると、先に彼女の方からコールが掛かってきた。
≪どもー青葉でs、じゃなかった。んんっ!・・・愛国者は?≫
『ふむ・・・。アイラ、自分の通信の声にそこそこ強いノイズを掛ける事って出来る?』
『出来る。次の通話からもうノイズは掛かってるので。 ・・・何するの?』
『よし、ありがとう。いやいや、普通に返答するのもつまらないから、ちょっとイタズラをね・・・。』
『・・・。』
≪もしもし? 月光さーん、愛国者は?≫
≪
≪あれぇ?ここから月光さん達が見える直線距離なのに。もしもし?月光さん、聞こえますか?≫
≪
≪近づけばいいんですか?ちょっと待っててください!高度を落としてそちらに向かいます!≫
先ほどの青葉の反応はこちらに向かい移動してくるにつれハッキリとした反応となり、やがて薄暗くなった空にMAVのシルエットも見えてきた。月光の少し前方、高度30mのところまで降下してくるも月光はノイズが酷いフリをする。
≪
≪この至近距離でもノイズが入るとなると、月光さんの通信機器に異常でもあるんじゃないですか?≫
流石に疑問を持ったが中々切羽詰まった声に何かしらあるのだろうと考え、取り敢えずは更に接近し直線距離で10m弱まで近づいた。 もう外部音声で会話したほうが早いのじゃないかと思う距離まで来た時、月光の回線がアイラの名前でコールが掛かってきた。
『よしよし、そのまま・・・そのままぁ・・・。』
『・・・。』
≪青葉、気をつけて。月光が何かしようとしてるみたいなので。≫
≪
≪エラー。バラすな、という指示は受けてないませんので。 ノイズ解除完了。 あと、青葉に共同戦術ネットワークへの再接続許可を出しておいたので。≫
月光の動揺を無視して青葉への許可を手早く済ませると、仏頂面で目線を逸らし後は我関せずというような態度を取った。
そこへスキットへの再接続を済ませた青葉がアイコンタクトとジェスチャーで、月光の企みを教えてくれた事とアイラの手際の良さに謝意を示す。
打って変わって悪い笑顔ともいうべき表情をし、月光に対して何を企んでいたか聞き出そうとし始めた。
『おぉっと、月光さーん?何しようとしていたか青葉気になっちゃいますー。』
『いやね?ちょーっと合言葉の返答に
青葉が滞空している地面までヘッドユニットから這わせていたワイヤーアームを手元まで回収すると、グッと何かを引き寄せるような動きでワイヤーアームを動かして2人にこれからやろうとしてたことを説明した。
青葉はそれを見て呆れながら月光のボディユニットに着陸し、消費した電力を補うため月光の上面プラグへとマニピュレーターを接続する。
『私は24時間以上に渡る偵察任務で結構疲れてたんですよ? 早く充電したくて堪らなかったのですから。』
『だったらわざわざ言い直さずとも、普通にコールを掛ければよかったじゃないか?』
『たしかにそうでしたけども、私だって言いたかったんですよ! 「愛国者は?」って。』
『それほど意地になって言う台詞か。それに他にも合言葉なんt『ところで、青葉と合流したけど今からどうするの?』』
これ以上続けても不毛な話になりそうだったのでアイラがこれからのことについて尋ねた。
アイラの一言で落ち着き冷静になってみるとあまり格好の付かない会話だったためバツの悪い二人。月光は青葉に対し情報を早く送るよう急かし、青葉は言われずともというムスッとした顔で集めたデータを月光に接続しているマニピュレーターを通して転送し始めた。
送られてきたデータには隠れ家候補に関する物と通常時・停電時の潜入ルートの候補が記された物があり、そのうち隠れ家候補をこれから見て廻ることした。 候補は4ヶ所あったが1ヶ所が市街地内で残り3ヶ所がそれぞれ郊外などバラけた地点に存在しており、夜のうちには全て巡れそうだったこともあり早速最寄りの隠れ家候補に向け月光らは移動していった。
---4月12日 深夜---
日付が変わる時間になった頃、全ての候補を巡って見て月光らは郊外にある長年使われた形跡のない、地元消防団が使ってたと思われる車庫と談話室を備えた建物を仮拠点とした。 その建物の中で最も広い車庫に月光は座り込み待機モードへ入り、不要な機能はシャットダウンし人工筋肉から生み出される電力を青葉のMAVへの充電と電子機器へ充てていた。
待機モードでもシステムは通常通り稼働し現在は3人ともスキッドシステム上で話し合いの場を設け、月光が青葉の情報を元に侵入経路のまとめをしていた。
『麻帆良学園に忍び込むルートの候補は遠回りして人気の薄い所から侵入する迂回ルート、湖岸を夜間のうちに密かに駆け抜ける湖岸ルート、その派生で湖に浸かりながら進む湖中ルート、貨物列車の荷物に紛れ込んで学園内で降りる列車ルート、そして麻帆良大橋を突っ切る橋ルートと湖岸の車道を堂々と進む車道ルート。 いずれも学園側の警備体制が不明で、自力で移動し侵入するというもの。 人間の体なら簡単に忍び込めるんだけどねぇ・・・。』
『迂回・湖岸・湖中ルートは地形や距離に難有りで機体に多少の負荷がかかる。列車ルートは紛れ込むのが困難である思う。橋と車道ルートは無いです。発見される可能性が極めて高く論外なので。』
『この中で比較的良さそうなルートは湖岸か湖中ルートでしょうか?月光さんはある程度の防水加工がされてるみたいなので水に濡れても大丈夫とは思いますが私は状況に応じて飛ぶか月光さんの上で待機のままか、ですね!』
『訂正になるけどこのIRVINGは完全防水仕様でもあるから、機体全体を水に浸けても深度10m以下なら30分程度の活動が出来る。』
『私としては湖岸ルートがありがたいですね。湖中ルートだと私飛んでいなきゃダメそうですし、深度によっては私のマニピュレーターが水上まで届かなかったり、何らかの理由で着水してしまうかもしれないのですから。』
『なるほど・・・。でしたら.......』
青葉とアイラが湖岸と湖中どちらで行くかで話を進めていたが、一方の月光はルート考察で参考に見ていた写真の中に何枚かの麻帆良大橋の写真がありそれを見ていた。 話に加わらない月光が気になった2人はオープン回線で自由に相手側を見ることが出来るので彼が何の画像を見ているのか覗いてみる。
『それって学園パンフレットや麻帆良市観光ガイドとかに載っている麻帆良大橋の写真ですね・・・。何か気になることでも?』
『ん?いやね・・・この橋、路面裏側は鉄骨で組まれてるみたいで特にこの鉄骨付近とかの鮮明な写真が欲しいのだけど無いかな?』
『すみません、今ある麻帆良大橋の写真はそれで全部なので細部の奴はありませんね。』
『あ、そっかぁ・・・。』
そう言うと月光は再び幾つかの写真で、最も橋桁の裏側で鉄骨が写っている写真を見ていた。 とは言えその写真も若干逆光気味で決して鮮明とは言えないが、それでも鉄骨がどういう風に組まれているのかは分からなくもないといった物だった。
『月光、どうかしたの?』
『うーん、ちょっと分かりづらいんだけどここ。 他よりも大きめっぽい鉄骨が橋桁に沿って伸びてて、その上がそこそこ空間が空いてるように見えるんだよね。 それでここを通って行けないかなって思ったんだけどどう?』
『分かりづらい・・・。もうちょっと他の写真がないと判断できない。』
『それならばこの青葉にお任せ! 今からでも暗視装置つけて偵察してきます!』
『あぁ、大丈夫大丈夫。取り敢えず今日のところはもう休憩するとしよう。 連続稼働って機械とはいえ負担になるだろうから。 特に青葉は今日まであっちこっちで情報収集してくれたから少し心配なんだよね。』
『青葉の事を気遣ってくださってくれるんですか? ありがとうございます! ではお言葉に甘えて私は早速休眠に入らせていただきますね!』
『はいはい、おやすみ。 明日は麻帆良大橋と今考えてる中で次点の湖岸・湖中ルートを偵察してもらうから、しっかりと休んでね。』
『了解でーす!それではおやすみなさい!』
スキットから切断し共有戦術ネットワークの青葉のステータスが"休眠中"に切り替わり急に辺りが静かになった。 アイラと比べ活発的な青葉の声はハキハキとしているが、とは言っても月光とアイラからすると青葉が加わると賑やかになるという印象で煩わしいとは一切思っていた。
しかしスキットから切断した途端、それまでしゃべっていた青葉の賑やかな雰囲気がなくなり少し寂しさを感じながらも、明日の偵察と明後日の麻帆良学園への侵入計画草案をほどほどに練った後、アイラが自ら周辺警戒を努めると申し出て月光は休眠モードへ移行した。
昨晩と同じようにアイラは様々な思いを巡らしていくうちに世は更けていった。
締め方がようやく時間帯に沿って終わらせることが出来ました。
やっぱり毎話どこでどう切って綺麗に締まりよく終わらせれるかが課題ですね。
潜水に関しては一応、生体部品維持パックで一定量の酸素(30分ほどの量)を取り込んで水中で歩くのに最低限消費する分だけを生体部品に送り込んでいるという設定です。水圧云々は特に考えてないので適当に対応深度は10m以下までとしておきました。
M2とかTOWとか真水なら浸かっても問題ないんじゃないかと思ってますので特に言及しません。
感想を書かれた方の内容で少し触れておきたいことがあります。
実のところ、私はメタルギアライジングは未プレイです。現状で登場する予定の無人機というのは非常に限られている事に今更ですがご了承ください。
プレイ動画等である程度の情報は仕入れていますが、詳しくはやはり自分でプレイしないと駄目でしょうね。
ちなみにMGSシリーズですが、
1はプレイ記憶が殆ど無い。
2はプラント編の記憶が多少ある。
3は二番目によくやり、2,30周程度はやってたと思う。
4は最もやり月光や仔月光と戯れた。30周は行ってそう。
OPSはストーリーは覚えてないが断片的にプレイした覚えがちゃんとある。
PWは色々兵器集めをしたりしてマザーベースの拡張もかなりしてたと思う。
MGO2では米兵装備とギリースーツ装備を作ってプレイしてましたね。
以上これと言ってオチのない後書きでした。