私、プリキュア始めます。   作:帆金 焔

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間に合いました(^-^)今回、まゆきちゃん達は出てきません。
この回は敵側の視点です。では、どうぞ。


ラベンダージュエルを狙う者

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 ??視点

 ────

 

 

 

 七色ヶ丘の隣町にある某中学校、そこに一人の少年が居る。

 名前は開道 吉宗(あきみち よしむね)。

 とある少女同様、数回の転校経験があり、回数は少女よりも上だったりする。

 さて、吉宗少年を一言で表すなら『引っ込み思案』。

 元からの性格・数回の転校経験により現在の学校に来て早二ヶ月。少年は未だに友達が作れないでいるのだ。

 

「はぁ~‥‥‥、今日も駄目だった‥‥」

 

 溜め息は少年にとって、すっかり癖と化している。

 吉宗少年は過去、何度か自分の性格を変えてみようと思ったことがある。だが、その度に駄目な結果しか想像できずいつも失敗・もしくは未遂に終わっている。

 

「僕って結局‥‥‥、どこへ行ってもダメダメなんだなぁ~‥‥‥」

 

 その時だった。

 

 

「‥‥少年、自分をそう卑下にするものではない」

 

 

 下ばかり向いていて前を見ていなかった、というのもある。

 いつの間にか吉宗少年の前に立っていたのは一人の人物。

 身長・声から大人の男性と思われる。

 ただ、怪しさは全開だった。何せ、マントとフードで全身を隠しているのだから。

 

「少年、君には友達を作りたいという意志がある。自分なりに行動も起こしたつもり、違うかな‥‥?」

「えっ‥‥?」

 

 初めて会う人物に言い当てられ、軽く驚く吉宗少年。

 

「ならば私は、それだけでも充分に君は評価されるべき人間だと思うぞ?」

 

 吉宗少年は気づいていない。空が段々と、怪しく暗くなっていくことに‥‥。

 

「そ‥‥そう、なのかな‥‥?」

「ああ、そうだとも‥‥。君は何も悪くない。‥‥悪いのは『周りの人間達』だ‥‥」

 

 吉宗少年は気づいていない。

 男の声が、言葉が、自分の中で怪しく響き、心に何かが生まれ始めているのを‥‥。

 

「周リの皆‥‥」

「そうだ。君は恐れながらも歩み寄ろうとした‥‥」

「うン‥‥」

「だが、向こうからは誰も来てくれない。自分の手を取ってはくれなかった」

 

 吉宗少年の目に光は無く、ただ怪しく響く男の言葉を聞いていた。

 

「ならば、どう考えても君が寂しい思いをしているのは周りのせいではないかな‥‥?」

「僕ハ‥‥悪くナい‥‥‥悪いノは‥‥‥周リの皆‥‥‥」

「そう!君は何も悪くないんだ!悪いのは、君を孤独へと追いやった周りの人間達‥‥!私なら君を肯定しよう!君の孤独を受け入れよう!そして‥‥‥!‥‥‥君に『力』を与えよう」

「ち‥‥カラ‥‥‥?」

「そうだ‥‥。君が『力』を持てば皆、君の存在を意識せざるを得ないだろう」「チかラ‥‥‥」

 

 差し出された男の手には、黒い球体が怪しい光を帯びて浮かんでいる。

 

「君は『力』を望むかい‥‥?」

「僕ハ力が──」

 

 吉宗少年の手はゆっくりと上がり、黒い球体を──掴んだ‥‥‥。

 

「──欲しイでス‥‥‥」

 

 瞬間、球体を掴んだ吉宗少年の手からは抑えきれないほどの泥のような闇が溢れ出し、吉宗少年を包み込む。

 男は歓喜の声で高らかに叫んだ。

 

「フフフフッ‥‥‥ハーッハハハハッ!!さぁ、現れよ!我らがしもべ、『サミシイナー』!!」

 

 流動していた闇はピタッとその動きを止め、一気に膨れ上がる。

 巨大な球体に両腕が、両足が、最後に顔が現れる。

 怪物・『サミシイナー』の誕生だ。

 

 

=サミシイナ~!=

 

 

「さて‥‥‥」

 

 男はサミシイナーを従え、ある場所へと移動しようとしたがそれを遮る者が居た。

 

「へぇ~‥‥!こりゃまた、随分と大きなサミシイナーが生まれたねぇ」

 

 いつの間に居たのか。

 男と同じくフードとマントで全身を隠し、声だけで考えると性別は少女か、声変わりをしていない少年か。そんな人物がサミシイナーを見上げていた。

 

「‥‥‥何の用だ、新入り」

「ぶ~~(≧ε≦)!!ちゃんと名前があるんだから、名前で呼んでよ~!」

「‥‥小僧が、気色の悪い喋り方をするな」

 

 どうやら『少年』らしい。

 

「べぇ~~~~!アンタみたいな『化け物』にとやかく言われたくないねぇ~!」

「ほぉ‥‥」

 

 マントの下から異形の腕が覗き、瞬間、男からは殺気が放たれる。

 

「‥‥死にたいのであればいつでも言ってくれ。私は喜んで、貴様を殺そう」

「お~‥‥恐っ‥‥。‥‥まぁ、ぶっちゃけ全然恐くないんだけどね」

「‥‥それで?貴様は本当に何をしに来た‥‥?」

「上からのお達し。アンタに協力しろってさ」

「‥‥‥必要ない」

「え~?僕の能力は知ってるでしょお~?役に立つと思うんだけどなぁ~‥‥?」

 

 頭の中で考えを巡らせ、男は少年に訊ねる。

 

「‥‥策は?」

「単純な奴だけどね、もうバッチリ!」

 

 そう言って、少年はフードが繋がったマントを脱ぎ捨てる。

 そして隠されていた全身があらわになると、男の前に居たのは一人の『少女』だった。

 

「調べたところ、『この子』が最も親しいみたいだからね。いい線、行くと思うんだぁ~♪」

「だと良いがな‥‥」

 

 期待などしていない。が、利用できるものは何でも利用させてもらおう。

 男の目的は一つ。

 

 

「ローネス様の為‥‥、ラベンダージュエルを我が手に‥‥!」

 

 

 

 

 

 




遂に‥‥‥遂に次回!まゆき嬢の変身!絶対に!‥‥‥とは言い切れないのが悔しいけど、絶対なつもりで書きます!まゆき嬢の変身を!
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