「───き!───ゆき!まゆき!!起きなさい、朝よ!?」
ん~‥‥‥!うるさいなぁ~‥‥!?
「あと5分~‥‥‥!」
「な~にが、あと5分~、よ!?今日は特別な日なのよ。さっさと起きなさい」
「あと、一万と二千年~‥‥‥」
「永すぎにも程があるわ!ほ~ら、さっさと起きる。朝ごはん、出来てるから早く降りてきてね」
私から布団を剥いだ後、そう言って部屋を出たのは夜星 那由多(やぼし なゆた)、私のお母さん。
「‥‥‥ふぁ~‥‥‥」
まだ眠い‥‥。
お母さんは、今日が特別な日だと言っていた。
いや‥‥まぁ、確かに特別と言えば特別な、日なんだけど‥‥‥正直、面倒臭い。
「‥‥学校、休んじゃおっかなぁ‥‥‥」
などと考えたけど、私の脳裏にある人の顔が浮かび、私は軽く頭を降る。
ダメダメ。ズル休みなんて不真面目、あの人は許さないだろうな。
「‥‥‥起きっかな」
私はベッドから起き上がり、机の横のハンガーにかけてある制服を手に取る。
今日から新しく通う学校、七色ヶ丘中学校の制服だ。
「おはよぉ~‥‥‥」
リビングに顔を出すと挨拶が返ってくる。
「まゆき、おはよう。おっ?新しい学校の制服か似合ってるな。流石はまゆきだ」
何が流石なんだか。
新聞を読んでる途中で言ってきたのは夜星 清一郎(やぼし せいいちろう)、私のパパ。
‥‥っと、そう言えば私の自己紹介がまだだったね。
私は夜星 まゆき、歳は14。
パパの仕事の都合でここ、七色ヶ丘に引っ越してきた。
家族構成は、私・パパ・お母さんの三人家族。
お母さんだけ、呼び方が『お母さん』なのは出来れば、今は話題としては触れない方向で。
「ん?まゆき、どうした?」
ほへっ?どうした、とは何が?‥‥あ~、そっか。
今の私、トーストにマーガリンを塗ってそれをくわえて、その状態のままボーッとしている。気にもなるか。
「‥‥‥別に。ただ‥‥‥『あの日』の事を夢に見ただけだから‥‥‥」
‥‥あっ、ヤバッ。
言ってすぐに後悔。
私が『あの日』と言っただけで、それが何を意味するのかパパとお母さんにはすぐに通じてしまう。
「‥‥‥‥‥‥」
「まゆき‥‥‥」
あ~‥‥‥‥‥、違う違う。朝からそんな辛そうな顔をしないでほしい。
夢に見たというだけで、今さらどうこう言うつもりは無い。
私だってもう14歳、『あの日』の事はちゃんと心の中で整理できている。‥‥‥‥‥‥多分。
「二人とも、私は大丈夫だから」
「そう‥‥か‥‥‥?」
朝ごはんを食べ終え、いざ新しい学校へ!‥‥っと、すぐにそういうわけではない。
毎日欠かす事の無い日課をする為、仏壇のある和室へと向かう。
仏壇の前で正座。私の右隣にはお母さん。左隣にはパパが同じように正座をしている。
仏壇には、ある女性の写真が飾られている。私達にとって、凄く大切な女性の写真が‥‥‥。
「それじゃあ、行ってきます‥‥」
ママ───
あ~、びっくりした。間違って書き途中のを載せてしまい、慌てて編集しました。
さて、次回は星空 みゆき達の登場です。