私、プリキュア始めます。   作:帆金 焔

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UAが1500を突破!?UAが確実に増えていってるのが嬉しい今日この頃です!


それでも私は‥‥‥!?

 ─────

 まゆき視点

 ─────

 

 

「はぁ~‥‥‥」

 

 不思議図書館からの帰り道、私は軽く自己嫌悪に陥っていた。

 

「はぁ~‥‥」

 

 くっ‥‥!?さっきは何たる醜態を晒してしまったことか‥‥!

 

 思い出すのは、不思議図書館でのことだ。

 

 

 私は星空さん達の前から去った。去った‥‥のは良かったんだけど。

 

「‥‥‥‥‥ん?」

 

 そう言えばここ、出口はどこにあるんだろうか?

 探してみる。

 出口を探して歩き回り‥‥、

 

「ヤベッ‥‥‥」

 

 ‥‥見つかんないし‥‥。

 帰れないとか洒落になんねぇよ‥‥。

 そうだ、星ぞ──‥‥‥いやいや、あの子達に頼るのは止めておこう。いくらここがあの子達の秘密基地とは言え、プリキュアに頼るのは癪だ。

 

「‥‥‥‥‥よしっ」

 

 大丈夫。入ってこれてるわけだからここに居るんだし、だったら出口なんてすぐに──

 

 

 

 

 

「‥‥か‥‥‥‥‥帰り方が分かんない‥‥‥」

 

 

 

 

 見つかんなかったわよ、コンチクショ~‥‥‥!

 結局、星空さん達を頼るはめになっちゃったし‥‥!

 星空さん達との会話を考えたら、もう恥ずかしゅ~て恥ずかしゅ~て‥‥!

 あと、星空さん達、皆してコケてるし。

 くぅ~~‥‥!こっちは恥ずかしいんだから、さっさと教えなさい!

 

「私達を助けてくれた時みたいに、ラベンダージュエルにお願いして帰れば良かったんじゃ‥‥‥」

 

 えっ‥‥‥?‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥あっ。

 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ラベンダージュエルゥゥゥゥゥ~~~~!!!!!!!

 

「‥‥‥‥‥‥‥‥orz 」

 

 黄瀬さんの言葉、私を貫く凶器‥‥!?

 (ⅢДⅢ)````

 (ⅢДⅢ)````

 (ⅢДⅢ)````

 バカバカバカバカ‥‥!私のおバカ‥‥!!

 そうじゃん!私にはラベンダージュエルがあったじゃん!?

 

「はぁ~‥‥‥。やよい、夜星さんにトドメ刺してどないすんねん‥‥‥」

「あ、あわわわっ‥‥‥!?や、夜星さん、ごめんなさ~い‥‥!?」

 

 うぅ~‥‥‥どうせどうせ‥‥‥。

 

 

 

「‥‥あぁ~、くそ~‥‥‥」

 

 思い出したら、自己嫌悪に拍車がかかるしぃ~‥‥‥!

 

「‥‥‥はぁ~‥‥」

 

 ‥‥頭‥‥切り替えなきゃ‥‥。

 

「‥‥‥‥‥‥」

 

 帰り着いた私は立ち止まり、すぐには中には入らず、複雑な思いで我が家を見つめた‥‥。

 

「‥‥‥‥‥‥‥」

 

 

 

 

 

『‥‥ローネス様が生きていることは貴様の両親も知っているはずだ、訊いてみるといい』

 

 

 

 

 

 ‥‥真実を‥‥‥、

 

「‥‥‥‥‥確かめなきゃ」

 

 パパ‥‥、お母さん‥‥。

 

 

「ただいま~‥‥」

「あっ、まゆき、おかえりー。遅かったわね、何かあった?」

 

 夕飯の支度をしていたお母さんが迎えてくる。

 

「うん‥‥‥まぁ‥‥‥」

「?」

「パパは‥‥?」

「あと30分ぐらいで、ってメールがあったわ」

「そう‥‥‥。‥‥‥夕飯の時でも良いから、パパとお母さんに話があるの‥‥‥」

「?分かったわ」

 

 

 夕飯時。

 

「で?まゆき、俺らに話って?」

 

 お風呂から上がったパパはビール片手に訊いてくる。

 私は少し間を置き、口を開いた‥‥。

 

「学校帰りにね‥‥‥」

「うんうん?」

 

 ビールを口に入れるパパ。

 

「‥‥‥ラベンダージュエルを狙う奴に襲われた」

「ぶーーーーーーーーーーーーーっ!?!」

 

 口の中のビールを思い切り吹き出すパパ。汚ぇよ、おい。

 

「ちょっ、おま‥‥!?ま、まゆき、大丈夫だったのか?!」

「大丈夫だったから、帰ってきてるんじゃん‥‥」

「だ、だよ「首、締め上げられて死にそうになったってだけ‥‥」それって全然大丈夫じゃねぇよな!?」

「ま、まゆき‥‥!?」

 

 お母さんもキッチンでの作業を中断させて、私達の所に来る。

 

「本当、大丈夫だって‥‥。‥‥‥プリキュアに助けてもらったから」

「プ、プリキュア?そりゃ良かった~‥‥。確かこの町のプリキュアって『スマイルプリキュア』だっけ?噂になってるよな」

「うん‥‥五人とも、私のクラスメート‥‥」

「お、おいおい‥‥。何か運命的なものを感じんのは俺の気のせいか?」

 

 うん、それは気のせいだね。‥‥‥そんな運命があってたまるか。

 

「‥‥でも、そんな事はどうでも良いの‥‥」

「いや‥‥割と、どうでも良いで済まねぇよな‥‥‥?」

 

 パパ、私はそんな話がしたいんじゃないんだから本当にどうでも良いんだよ。

 私にとって、重要なのはここからする話なんだから‥‥。

 

「パパ‥‥」

「ん?」

「お母さん‥‥」

「まゆき‥‥?」

 

 心も今から開こうとする口も重く感じる‥‥。

 もしも‥‥、私の知らない真実があったら、私はどうするだろう‥‥。

 多分‥‥怒る‥‥。

 きっと、泣く‥‥。

 少しだけでも‥‥パパとお母さんの事を‥‥嫌いになる‥‥。

 

(‥‥‥それでも)

 

 私は知りたい‥‥‥。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「‥‥‥『アレ』が‥‥‥ローネスが生きてるって‥‥‥本当なの‥‥?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 嘘であってほしかった。

 私が敵に揺さぶられただけであってほしかった。

 だから‥‥、私を襲ったあの男の言葉が正しかったんだと理解してしまった瞬間‥‥‥。

 私はその一瞬だけ‥‥、パパとお母さんのことが‥‥‥嫌いになってしまった‥‥。

 

「おまっ‥‥‥どうして‥‥それを‥‥‥」

「ま‥‥まゆ‥‥‥き‥‥‥」

 

 二人にとって、私の言葉はよほど信じられないものだったらしい。驚愕のあまり、言葉を詰まらせている。

 

「‥‥私を襲った奴が言ってた‥‥、二人はその事を知ってるはずだって‥‥‥。本当‥‥‥なんだね‥‥‥」

「「‥‥‥‥‥‥‥」」

「どうして‥‥‥教えてくれなかったの‥‥‥?」

 

 ねぇ‥‥‥どうして‥‥‥!?

 

「‥‥‥‥‥‥‥まゆき。黙っていたことは謝る、‥‥‥‥‥すまなかった」

 

 パパはテーブルに両手・額をつけ、謝罪の言葉を述べる。

 

「‥‥‥お前には言い訳じみてしか聞こえんだろうが、それでも聞いてくれると助かる」

「‥‥‥‥‥話して」

「お前に隠すことを決めたのはな‥‥‥彗なんだ‥‥」

 

 ‥‥‥‥‥‥‥。

 

「彗は分かっていたんだ‥‥。ローネスとは、戦っても勝てないということ‥‥。封印しても、いつかは破られるかもしれないことも‥‥。それでもアイツは、戦うことを選んだ‥‥。どんな結果が待っていようと、彗は自分が選んだ道に後悔なんてしていないはずだ‥‥‥」

 

 私は、パパの話を黙って聞いた‥‥。聞いた上でやっぱり‥‥‥納得なんて出来なかった‥‥‥。

 

「‥‥‥たとえ‥‥ママの意志であっても‥‥‥それでも‥‥‥‥‥それでも私は‥‥‥!?私は何も知らないでいるより真実を知りたいって思う‥‥!だって私は‥‥プリキュア・キュアラベンダーの娘だよ‥‥!?」

「真実を教えたとして‥‥‥‥、変な事を考えたんじゃないのか‥‥‥?‥‥‥敵討ち、とか‥‥」

 

 パパの言葉を、私は否定することが出来なかった‥‥。だって、少なからず、私にはその意志があったから‥‥。

 

「‥‥‥だっておかしいじゃない!?ママは命懸けで戦ったんだよ?!なのに、相手が生きててママが死ぬなんて‥‥そんなのおかしいよ‥‥‥!」

「‥‥‥彗は自分の敵討ちを誰にも、まゆきには特に望んじゃいないぞ?そんな事をすれば、彗は逆に悲しむんじゃないのか‥‥‥?」

 

 何も言えなかった‥‥。

 今はもう、記憶の中だけにしか居ないママ‥‥。目を閉じ、思い浮かべれば微笑むママの顔が見える‥‥。

 ‥‥‥分かってるよ。パパに言われなくたって、それぐらい私にだって分かるよ‥‥‥!?

「‥‥‥‥‥」

「ま、まゆき‥‥?」

 

 無言で立ち上がる私を心配そうに見るお母さん。

 

「‥‥‥‥ごちそうさま」

「えっ?でも、まゆき。まだ──」

「今日はもう寝る‥‥‥」

 

 現在の時刻は18時55分と、寝るにはまだ早く。今から寝たとしても夜中に一度、目が覚めてしまう可能性がある。それでも寝ると言ったのは、今は少しでも‥‥‥二人の顔を見たくなかったから‥‥‥。

 本当はパパのこともお母さんのことも大好きなのに‥‥、二人を嫌う自分が居るの‥‥‥凄く嫌だな‥‥‥。

 

「う、うん‥‥‥。分かったわ‥‥‥。夕飯は残しておくから‥‥‥おやすみ、まゆき‥‥‥」

 

 

 

 

「‥‥‥‥‥‥‥」

 

 部屋に入った私は明かりを点けず、そのままベッドに倒れ込んだ‥‥。

 

「‥‥‥‥‥‥」

 

 暗い天井を見つめて、私は今日のことを思い返した。

 私の記憶上、七色ヶ丘に来て今日ほど濃かった日は無いと思う。

 星空さん達がプリキュアだったり‥‥。

 ラベンダージュエルを狙われて死にそうになったり‥‥。

 ローネスは生きてて、それをパパとお母さんが知ってることを知ったり‥‥。

 

「‥‥‥‥‥」

 

 ‥‥‥私に‥‥‥一体、どうしろっていうの‥‥‥?

 パパは運命的がどーのこーの言ってたけど‥‥、これがもし、本当に運命なのだとしたら‥‥‥私の運命は私自身をどうしたいの‥‥?

『プリキュア』は私からママを奪った。

『プリキュア』は那由多母さんから親友を奪った。

『プリキュア』はパパから愛する人を奪った。

 なのに、どうして私を『プリキュア』に関わらせようとするのよ‥‥。

 

「‥‥‥‥‥っ」

 

 色々考えてしまったせいか、無性に泣きたくなってくる。

 分からなくなった‥‥。

 私にとって、『プリキュア』って何なんだろう‥‥?

 私達から大切な人を奪った『忌むべき存在』‥‥‥。

 かつては、私もなりたいと『憧れた存在』‥‥‥。

 でも‥‥‥今は‥‥どうなの‥‥‥?

 分からない‥‥‥分からない‥‥‥分からない‥‥‥分からない‥‥‥。

 

「ぐすっ‥‥‥もう‥‥‥分からないよぉ‥‥‥」

 

 助けて‥‥‥ママ‥‥‥。

 

 誰かに答えを求めようとも、それは意味ないんだ‥‥。

 誰かから答えを貰っても、それはその人が出した答えでしかなく、私自身が出したものじゃない。

 これは私自身が考え、悩み、『私自身の答え』を出さなきゃいけないことだ‥‥。

 でも‥‥‥今の私はそれが出来ない‥‥‥。

 ‥‥だからなのだろうか? 

 それともただ単純に、泣きながら寝てしまったって理由だから‥‥?

 或いは、理由なんてない単なる偶然からなのか‥‥。

 

 

 

 

 

 私は夢を見た‥‥‥。

 

 

 

 

 




また前書き・後書き書かずの凡ミス(ⅢДⅢ)```自分で自分に引くわ!?‥‥‥こりゃ失敬。
お陰さまでUAも1500を突破しました♪万単位の人達に比べたらまだまだですが、これからも頑張ります♪
あと、ここまでで、好きな場面などあれば教えてください。そういう感想も励みになるんで(^o^ゞ
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