私、プリキュア始めます。   作:帆金 焔

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9話目です。この回は2000文字以内と短めに書いたので連日投稿が出来ました。
では、どうぞ!


みゆきはもうすぐ思い出す。

 ─────

 みゆき視点

 ─────

 

 

「ん~‥‥‥」

「クルッ‥‥?」

「ん~‥‥‥」

「クルゥ‥‥?」

 

 皆さん、こんにちはです。それともこんばんは?もしかしたらおはようございます!星空 みゆきです。

 聞いてください。私には今、どうしても気になることがあるんです。

 

「みゆき、帰ってきてからずっと『ん~ん~』言ってるけど、どうしたクルゥ?‥‥もしかして、さっきのまゆきのことクルか‥‥?」

 

 心配そうに私を見つめるキャンディに、私はかけていた眼鏡を外しながら応えます。

 あっ、因みに眼鏡は伊達眼鏡です。度は全く入ってません。

 自分を知的にしてみたら、頭の回転が早くなったりしないかなぁ~って思ったりしたんですけど‥‥‥‥うぅ~、やっぱりダメでした。

 

「ごめんね、キャンディ。心配させちゃったみたいで。でもね、夜星さんの事じゃ──あ~‥‥‥一応、夜星さんにも関係してること、かな‥‥?」

 

 私は不思議図書館から帰ってきてからずっと、夜星さんが見せてくれたラベンダージュエルの事を考えてました。

 と、言うのも。

 

「ん~‥‥‥」

 

 考えれば考えるほど、私はラベンダージュエルを前にも一度、どこかで見たことがある、そんな気がしてならないんです。

 あと一歩。あと一歩だけ、何か切っ掛けさえあれば思い出せそうな気がする、そんな所まで来てるんだけど‥‥‥。

 

「ん~‥‥‥‥‥‥そうだ!」

 

 知的に見せた効果、があったんでしょうか?私の頭の中にヒントになりそうな物が思い浮かび、私はそれを探しました。

 

「えっと‥‥‥‥‥‥あっ。あった!」

 

 私が探した物、それはアルバムです。

 アルバムには私が生まれた時から現在に至るまでの写真があり、もしかしたらこの中に、答えに繋がる何かがあるかもしれないと思ったんです。

 一ページずつ、写真をじっくりと見ながら探していきます。

 ‥‥‥あっ。そう言えばこの時、こんな事があったなぁ。

 あっ、こっちの写真はあの時の。

 そうそう。あんな事も──

 

「─────って」

 

 ちっがーーーーう!?懐かしんじゃってどうするの、私!?

 えっと‥‥‥えっと‥‥‥‥‥‥‥‥あっ。

 

「見つけた‥‥‥」

 

 遡りに遡って、見つけた写真に写っていた私は、まだ小学生にも上がっていない小さな私でした。ただ‥‥‥。

 

「この子‥‥誰だっけ‥‥‥?」

 

 その写真には私以外にもう一人、女の子が写っていました。そして、その女の子が小さな両手でラベンダージュエルを大切そうに持っていました。

 写真の私は笑顔でピースしています。もう一人の子も、照れながらではあるけど笑顔です。

 

「この子‥‥‥‥」

 

 写真を撮ってくれたであろうパパかママなら、この子について何か覚えてないかな?

 

 

「ねぇ、ママ。この写真のことなんだけど」

 

 私はキッチンに居たママに訊いてみました。

 

「ママ。私と一緒に写ってるこの子、誰だったか覚えてない?」

「ん?えっと‥‥‥‥‥‥‥‥あっ、そうそう。確か、みゆきが友達になった子よ?」

 

 ほへっ?私が?

 

「ほら、覚えてないかな?昔、親戚の叔母さんの家に遊びに行った時──」

 

 ママの話だと。

 当時、写真の女の子を見つけたのは私で、私が言うには女の子が泣いていて、だから一緒に遊んだと。

 ん~‥‥そんな事があったような無かったような‥‥。

 

「‥‥‥ね、ねぇ。この子の名前って知ってたりしない?」

「名前?確か、みゆきが嬉しそうに言ってた気がするけど‥‥‥‥‥ごめんね、忘れちゃった」

 

 残念です。明確な情報は得られませんでした‥‥。

 

「あっ‥‥‥‥‥‥‥でも」

「マ、ママ‥‥?何か思い出した‥‥?」

「この写真見て気づいたんだけど、最近、この子に似た子を見かけたわね」

「えっ!?そ、それ、本当!?」

 

 驚きです。まさか、この町に住んでる子──‥‥‥あれ?それって違うのかな?

 だって、当然の事ながら写真に写ってる当時はまだ、七色ヶ丘に住んでません。じゃあ、本当にただ似てるだけの子‥‥?

 

「ねぇ、それっていつ頃?」

「最近と言っても一ヶ月ぐらい前よ?道を訊かれたの、七色ヶ丘中学までの道を」

 

 あれ‥‥?それって‥‥?

 

 

 

 

 自分の部屋に戻り、あとは寝るだけとなった私は明かりを消して暗くなった部屋の天井を見つめながら考えていました。

 

(そうだ‥‥‥)

 

 写真のあの女の子、誰かに似てる気がすると思ってたんだけど‥‥。

 

(何となく‥‥夜星さんに‥‥似てるんだ‥‥)

 

 髪は、肩まで届いていない夜星さんより長めだったけど、黒みがかった紫色の‥‥髪‥‥‥なんか‥‥‥。

 

「‥‥すぅ‥‥‥すぅ‥‥‥すぅ‥‥‥」

 

 

 時間も時間だし、寝てしまうのは仕方ありません。

 寝て頭をスッキリさせて、それから考えよう。

 そう思い、意識を暗い闇の中に落としていった矢先。

 

 

 

 

 

 私は夢を見ました‥‥。

 

 

 

 

 




さて。次回と更に次の回は、まゆきとみゆきの出会いを二人それぞれの視点で書こうかと思います。
では最後に‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥UAがあとちょっとで2000に届くし∑(≡Д≡)!!
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