東方愚者伝~対話と天秤と油~   作:寄り道峠

1 / 11
記念すべき初投稿です。内容もなにもないですが、頑張って書いていくのでよろしくお願いします。この視点の作者は私、寄り道峠です。


第一章 幻想入り
プロローグ1


世界とは、人が持つ歴史の塊である。

世界とは、人の思い描いた夢想である。

世界とは、人が拒んだ現実である。

 

世界は残酷だ。そういう声はいくらでもある。だが、それを語る彼らは、君は、あるいは俺は本当に残酷と思っているのだろうか。

 

これは本当に正しかったのか。いや……間違っていたのだろう。そうでなければ……こんなもの……語ることもなく創ることもなかったのだろう……

 

 

Sideトイツキ ノゾム(以降T)

幻想郷。ある有名なゲームに登場する世界。この世から忘れ去られた、妖怪たちの最後の理想郷。

とある賢者は言う、

「幻想郷は全てを受け入れるのよ。それはそれは残酷な話ですわ」

たしかに残酷だった。俺たちはあの日、受け入れられてしまった。あの世界に。

空想であり、妄想であり、幻想だった、あの世界に。

巫女が飛び、魔法使いが飛び、その他いろんな存在が飛び、ついでに弾幕なる危険極まりない物が飛び交う世界に。

 

あんな世界に、ただの高校生が迷い込んで、生きていられるはずがない。

今思い出せばそんなことばかり考える。ただ、

俺たちは、少なくとも俺はあの時、残酷なんて言葉は思い浮かばなかった。

煩わしい今を切り捨て、ストレスだけが溜まる現実から逃げることができた。

そうだ、あの時俺は、あの状況をどこか楽しんでいたのだ。

 

危険なのに、死ぬかもしれないのに、化け物に出会うかもしれないのに、そんな事実を知ってなお、俺の心から喜の感情は消えなかった。

 

SideT

とある学校、俺は高校の三年で、今は夏の一歩手前という時期だ。誰に言っている? 馬鹿の独り言だ。気にするな。俺は気にしていない。

現三年である俺はありがたい教師の言葉を聞きながら、時々聞こえる受験や試験という言葉に頭を痛めていた。

自慢するわけではないが、俺はこの学校ではかなり頭がいい。故に、学校側からも期待されているのか、国公立大学への進学を勧められている。嬉しいことだし、自分でもそれを希望しているのだが、現実という壁がもう目の前に迫っていた。

全国レベルでみれば良くて中の上。悪ければ下に片足突っ込んでいる自分の学力で、本当にいけるのか?不安でしょうがなかった。しかし、時間は残酷にも過ぎていく。

 

終礼が終わると、廊下で待っていた友人ヒメガミ ユウイチ(以降H)に声をかける。

 

T「待たせたな。帰ろうぜ」

H「おう」

 

と言って付いてくる。

 

T「アオキ (A)は今日も部活か?」

H「あいつはまだ、大会終わってないからな」

 

アオキは俺たちの友人でよく食堂で一緒に昼食を食べる。ただ、部活が忙しいため、放課後はあまり会えない。

少々寂しいが、いつものことなのでそのまま自転車に乗って帰る。

 

 

 




はい……物語のスタート前と導入です。次回から本格的にに入っていきます。
主人公と友人二人の名前がカタカナなのは仕様です。このトイツキ君が寄り道峠の主人公です。他の二人はいずれ説明します。
次回、プロローグ2 来週までに出せるといいな~
誤字脱字報告、感想もお待ちしています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。