東方愚者伝~対話と天秤と油~   作:寄り道峠

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というわけでプロローグ2です。寄り道に来てくれる人を増やすべく、頑張っていきます。


プロローグ2

SideT

特に何もなく、他愛のない話をしながら帰っていた。

自転車に乗りいつもの道をいつも通り帰っていた。

そう、いつも通りなのに……

 

T「迷ったな」

 

まさかの迷子である。

おかしいな。道はあっていたはずなのだが。

 

H「迷ったっていうより、変わったって感じだな」

T「携帯も圏外ってどうなってんだよ。基地局でも爆破されたか?」

 

冗談を言うぐらいには余裕はあるが、それでもこの状況はおかしい。なにより田舎というほどでもないここで圏外はありえない。

 

H「どうする?」

T「もと来た道に戻ってみるか?」

H「つーか腹減ったよ。コンビニ行こうぜ」

 

そして、なぜか目の前にあるコンビニ。なんであるんだ?

まあいい。とりあえず、自転車から降りてコンビニへ向かう。ついでに道も聞いておこう。

 

H「カバンいらないだろ。さっさと行こうぜ」

T「……そうだな」

 

財布だけ持ってコンビニの扉へ向かう。

扉をくぐる。

景色が変わる。

森がある。

 

T「なんでやねん」

 

声に出てしまった。

後ろを振り返る。森がある。木々以外に毒々しいキノコが生えている。おかしいな、高校進学祝いに買ってもらった俺の愛車が消えてやがる。

 

T「ヒメガミ、ここどこ?」

H「…………知るか……」

 

だよな。俺もわからん。

 

T「どうすんのこれ?」

H「とりあえず、歩くか?」

T「そうだな。なんか見つかるかもしれないし。で……、どっちに行く?」

 

見た限りどこに行っても迷うだろう。そして、二度と戻ってくることもできまい。

 

『東にいけばいいよ』

T「へー、ちなみに、なんで東?」

『東には、アリスって魔女が住んでいて、出口を教えてくれるよ。ああ後、僕たちの胞子は人間に有毒だから急いだ方がいいよ』

 

魔女?毒?なんか物騒だな。ていうか

 

T「東ってどっち?」

『今の君から見て後だね』

H「おい、お前誰と話してんだ? ついに頭がおかしくなったか?」

T「いやそこの親切な……親切な……キノコ?」

H「キノコが喋るわけないだろ、なにいってんだ?」

T「だよな。こんな状況だから本当に頭がおかしくなってるのかも……まあどうすればいいのか分からないし幻聴に従ってみようぜ」

 

森を言われた方角へ進んでいく。たまに方角のずれを正すため親切なキノコに教えてもらっているのだが、この時のヒメガミの可哀そうなものを見る目が痛い。精神的に。

 

 

 

 

10分くらい歩いただろうか、そろそろアリスさんの家についてもいいころだと思うのだが。家なんて一向に見えてこない。

キノコ曰く、まだかかるらしい。いい加減毒が心配になってきた。

 

???「ん? お前らこんなところでなにしてんだ?」

 

頭の上からそんな声がきこえる。

 

T「え? どちら様?」

 

上を見ると、金髪の少女が箒に乗って飛んでいた。……飛んでいた?

 

T「ヒメガミ。俺は毒がまわったらしい。幻覚が見える。なんか、どっかで見た事がある奴が、見た事ある装備で飛んでいる。俺はもうだめかもしれん。」

H「安心しろ、俺にも見えてる。ナニアレ、コスプレ?」

???「なに言ってんだお前ら。それより、ここは危ないぜ。ここのキノコの胞子は有毒だからな」

T「いや、それは知ってるけど。えっと、どちら様?」

???「霧雨 魔理沙、普通の魔法使いだ」

 

魔法使いが普通ではないという突っ込みは無粋だろうか? 

というか……

となりのヒメガミを見る。こいつも、同じことを考えているだろう。『東方』、『幻想入り』、頭によぎる言葉。いや、変な思いこみは良くない。

 

T「えーと、じゃあ霧雨さん。ここから出たいのですが、どうすればいいんでしょう?」

魔「わからないのか? じゃあ、私が案内してやるぜ。あと、敬語はやめてくれ。むずかゆい」

T「そう、じゃあよろしく。ヒメガミもいいか?」

I「……ああ」

 

というわけで、魔法使いらしい霧雨さんの案内でここから出ることになった。そしてもうひとつ。キノコが言った道。あれ、あってた。ありがとう、キノコ。お前らのことはそう簡単には忘れない。

 




プロローグ2 そして、幻想入りです。先人の皆様ならもっと良い入り方をしてくれるのでしょうが私ではこんなものですね。なかなか難しいものです。
次も来週ぐらいがノルマかな~週一投稿を目指していますがこんな短い文ならすぐに出せちゃうものですね。次回 幻想入り 
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