東方愚者伝~対話と天秤と油~   作:寄り道峠

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やっぱり、ストーリと文字数がうまくかみ合わない……先駆者の方々はどうしてあそこまでうまく書けるのだろうか?


幻想入り 博麗神社にて

魔「お前らえーと……」

T「あースマン。自己紹介まだだったな。トイツキ ノゾムだ」

H「ヒメガミ ユウイチだ」

魔「そっか、よらしくな。ノゾム、ユウイチ。で、お前らもしかして外来人か?」

T「外来人?」

魔「えっと。外の世界から来たやつらの事だったと思うぜ」

T「多分それだな」

魔「だったら、博麗神社だな」

 

博麗神社か。いやな予感が当たっている可能性が上がった。というかほぼ確定した。

 

T「博麗神社?」

魔「外来人なら、とりあえずあそこに連れて行けばいいはずだからな」

T「そうか、じゃあ案内よろしく」

魔「まかせとけ」

 

霧雨さんの案内で博麗神社へ向かう。すでに夕方。俺たちの体力もほとんど残っていなかった。

霧雨さんに幻想郷について聞きながら、階段を上り、鳥居をくぐると、博麗神社に到着した。

赤い鳥居。なんだか寂しい雰囲気。博麗神社がどんな形をしているかまでは覚えていないけど、多分こんな感じなんだろう。

 

魔「おーい、霊夢~、お邪魔するぜ~」

 

霧雨さんはずかずかと入っていく。なんか、すごい。

すると神社の向こうから巫女姿の少女がやってくる。

あえて特徴をあげるなら、肩を出している、だろうか。そして、紅白。縁起がいい。それ以外はいたって可憐な少女といえる。

……当たりか……見事、嫌な予感が当たってしまった。博麗 霊夢その人だ。

 

霊「いらっしゃい魔理沙。素敵な賽銭箱はあっちよ」

 

そう言って、賽銭箱のあるほうを指差す。

 

魔「お前いつもそれだな。じゃなくて、外来人二人、連れてきたぜ」

霊「あら、お客さん? ふーん。まあ、紫は今いないし、私だけじゃ何もできないけど、とりあえず上がりなさいな。話は聞いてあげる。今後どうするかとかね。ああ後……」

 

博麗 霊夢は俺たちの少し前を指差し、

 

霊「賽銭箱はあちらよ」

 

さっき聞いたよ…。やっぱり、お客さん、少ないのかな?

 

 

 

さて、博麗神社の一室。多分客間に通され、博麗さんに今日起きた一連の事を説明し終えた後。

 

霊「まあ、帰るなら紫の力が必要なんだけど、今いないのよね~」

 

紫。八雲 紫。妖怪の賢者で、「境界を操る程度の能力」を持ち、その能力からスキマ妖怪と呼ばれる。

幻想郷の設立に関わった大妖怪だったかな。

ただ、なんかあの妖怪、今回の事に関わってそうなんだよな。主に帰り道で迷ったこととかが理由で。だから多分、

 

???「私ならいるわよ」

 

どこからか声が聞こえ、目の前の空間が割れ目のような模様がある空間が現れる。そこから、金髪で多分中華系のドレスを着た女性が現れる。

やっぱりいたか八雲 紫。

 

紫「どうも、初めまして。八雲 紫よ。よろしく、トイツキ君にヒメガミ君」

T「はじめまして……」

こちらは挨拶だけしておく。ヒメガミは……面倒なやつに会ったって顔しているな。

 

霊「なんで、いるのかしら?」

 

博麗さんは、少々言葉を強くして言った。

 

紫「彼らは、私が招待したからよ」

霊「どうしてかしら。見た限り、強い霊力や魔力を持っているわけでもないただの人間だけど」

紫「……ただの気まぐれよ。まあ、帰すつもりはないけど」

 

今の言葉。それを聞いた瞬間、隣のヒメガミが少しキレたように感じた。

そういえばこいつ、自分勝手なやつとか嫌いだったよな。つまり、この妖怪とヒメガミの相性は悪い。性格的に絶対に合わない。となると、話はやはり、俺がやるしかないか。

 

霊「帰すつもりがないって」

紫「それに、片方はどっちにせよ帰れないわ」

 

……? どういうことだ?俺たちのうち片方はもう帰れない?

 

霊「どういうことかしら」

紫「もう能力が発現しているという事よ。あなたも薄々気づいているでしょう?」

 

八雲 紫はこちらを、俺を見て笑う。

 

 

紫「トイツキ ノゾム君」

T「…………」

霊「どういうこと?」

紫「さっき彼は伏せていたものね。彼が森に道を聞いて歩いていたことは」

霊「森に?」

紫「正確には、キノコに、かしら。少なくともそんなことができる人間はいないわ。ならば、それは彼の能力と考えるのが妥当よね。彼の能力。そうね「話をする程度の能力」と言ったところかしら」

 

自然と皆の視線が俺に集まる。

やっぱりそうか。あれは俺の能力で聞こえていたのか。

 

紫「話を続けるわよ。あなたの能力については、まあ、そんなに危険でもないから放置でいいと思うわ。お友達については、帰らない理由になるしいいでしょう。まさかお友達を見捨てるわけにもいかないでしょう?」

T「どっちに言ってるんですか?」

紫「どっちにもよ。一人は友人を見捨ててひとり帰るなんてできないでしょうし、一人はなんの力も無い友人を放っておくわけにもいかないでしょう?」

 

ヒメガミはいざとなったら俺のことなんて見捨てると思うけどな。

 

T「それで? 自分たちはどうすればいいのでしょうか?」

紫「こちらに住んでもらうわ。住居は好きに探してちょうだい」

 

用意してくれないんだ。

 

魔「そっちは、私にまかせろ」

霊「ここはだめよ?」

魔「わかってるぜ。慧音ならなんとかできるだろ?」

 

慧音か。上白沢 慧音ね。ワーハクタクの人?だっけ。たしか、幻想郷の中でも珍しい常識人だったはずだ。なら、大丈夫か?

 

T「じゃあ、それはそっちに任せるか」

魔「任されたぜ」

紫「それじゃあ最後に、スペルカードルールについて教えておきましょうか」

 

スペルカードルールねえ。

 

紫「まあまだ、マイナーなルールだけど、すぐに広まるわ」

 

マイナー。という事は、紅魔郷はまだか?

 

紫「ルールについては………

                   ~省略~     

…という感じね。弾幕ごっことも呼ばれているわ」

T「詳しい説明ありがとうございます」

霊「必要なことはこんなものでしょう。もう遅いし人里に向かったほうがいいわ」

 

それもそうだな。妖怪なんているんだから気を付けたほうがいいに決まっている。

 

魔「じゃあ、私は先に行って慧音に家のこと頼んどくぜ。ああ後、私のことは魔理沙って呼んでくれ。なんか、聞き慣れなくて違和感がある」

T「ああ。気を付けておく。きr…魔理沙さん」

魔「さん付けもいらないぜ」

T「……よろしく、魔理沙……」

魔「よろしくだぜ」

紫「私のことも、紫って呼んでいいわよ」

T「宜しくお願いします、八雲さん」

紫「紫って呼んでいいわよ」

 

なんだろう……威圧が……

 

T「えっと、紫さん」

紫「ふふ……素直な子は嫌いじゃないわ」

 

よし威圧消えた。

 

霊「人里は階段を下りて真っ直ぐよ。後、私も霊夢でいいわ」

T「そう。じゃあよろしく、霊夢」

紫「なんで霊夢の方は……」

 

紫さんがなにか言っているが気にしない。気にしてはいけない。

 

T「お世話になりました」

 

ヒメガミも頭は下げていた。

 

鳥居をくぐるとき、紫さんが声をかけてきた。

 

紫「安心しなさい。幻想郷はすべてを受け入れる。あなた達を拒むことはないわ」

T「そうですか……それはそれは……残酷な話ですね」

紫「……」

 

一瞬、紫さんの顔が歪んだ。さっきまでの余裕が崩れたような。

 

紫「あなた……」

T「ほら、早くいくぞ、ヒメガミ……」

H「ああ」

 

これは……そういうことなのか?

 

 




さて、幻想入りと能力の入手に加えて原作キャラも二人追加で結構面子がそろってきた感じですね。時間的には紅魔郷の数か月前で、紅魔郷直前までを一章としています。
次回 現状確認と三人目
ついに三人主人公揃うか?
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