東方愚者伝~対話と天秤と油~   作:寄り道峠

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なんだか久しぶりな気がする。一週間のノルマは守っているんだけどな~
今回も東方要素は少なめな気がします。もう少しご辛抱を


仕事と探索

~二日目~

SideT

簡単な朝食を終え今日の準備をしていく。

 

T「さて、今日の予定だが、昨日言った通り、俺は慧音さんに仕事を紹介してもらう」

H「俺は、ここの地理の把握と香霖堂の捜索だな」

T「ああ」

T,H「「行ってきます」」

 

ヒメガミと別れ慧音さんの家へ向かう。

舗装されていない土の道を歩きながら、里の風景を楽しむ。

 

T「と言っても、一か月もすれば不便さが実感できて、向こうの暮らしに戻りたくなるんだろうな。こう、一週間かける農業体験みたいに、最初は楽しいのにすぐ帰りたくなるあれ」

 

そんな独り言をしているとこれまた変わり映えのしない民家が目に映る。どこも似たような木造一階建て。今借りている家と何が違うのか……ああ、標識に上白沢って書いているところか。

 

T「ここだよな」

 

他と変わらない民家だがここのはずだ。標識的に考えて

コンコン

軽く戸をたたくと中から返事が来る。

 

慧「今出ます。ん?君は……ノゾム君だったかな」

T「ええ、昨日はありがとうございました」

 

結構早めに来たのだが、寝起きではないようだ。やはり教師の朝は早いのだろうか。

 

慧「ああ。ところで今日はどうした?」

T「はい、お金が必要なので仕事を探していまして。何かありませんか?」

慧「そうだな、ノゾム、お前、学力はどれくらいだ?」

T「基準が解りませんが、そこそこあるはずですよ」

 

これは、きたか?

 

慧「だったら、私の手伝いをしてくれないか?小さな寺子屋だが、私だけではつらくてな」

 

よしきた!!心の中でガッツポーズしつつ彼女の提案に乗る。

 

T「では、ぜひ!」

慧「ああ、こっちも助かるよ」

 

これで第一関門突破。ヒメガミはうまくいってるかな?

 

SideH

あいつは介入する気みたいだが俺は気が進まない。痛いのも苦しいのも嫌いだ。誰だってそうだろう?マゾヒストの方々は別として……ん?だとしたらやっぱりあいつは……いやそんなことはどうでもいい。

 

H「さて、とりあえず頼まれた通りに地理の把握をするか」

 

まずは、日常的に使うであろうところから把握するべきだな。

 

…少年散策中…

 

H「予想はできたが、やっぱり肉類や海産物が少ないな。その分野菜や川魚なんかが沢山あるから外と大体同じくらいか?まあ、このあたりは大体把握できたか、次は香霖堂を探すか」

 

SideT

T「終わった~」

 

一日目ということで、自己紹介とかに使ったが。

 

T「やっぱり子どもは元気ですね。体力が凄い」

 

小さな子どもたちはもう元気で元気で、何をやっても楽しそうだった。

そんな俺に慧音さんは軽く笑いながら

 

慧「はは、そうだな。しかし、なかなかいい先生だったじゃないか」

T「向こうでは教師を目指していましたので。それでも卵以下ですが……」

慧「そうか、となると、なおさらこの仕事でよかったようだな」

T「ええ、ありがとうございます。明日はどうしましょう?」

慧「算数の方を頼みたいんだが」

T「なんとかします。用意はしておきますよ」

慧「任せた」

 

この小さな寺子屋、人数はそんなにいないのだが、授業数がかなり多い。子どもに合わせた教育なのか、子どもたちもスポンジのように吸収している。将来有望な人材なことで……

 

 

少し時間がたって

 

T「ただいま~」

 

新しい我が家へ帰ってきた。

 

H「ただいまってお前、適応するの早すぎないか?」

T「適応しておかないとやっていられないからな。それに、仕事が決まったからな。これで最低限生きていけるぞ」

H「そうか。こっちもここら一帯の地理の把握は終わったぞ。感謝しろ」

T「ああ。感謝してやるとも。で、香霖堂は見つかったか?」

H「当然だ。俺を誰だと思ってる。やらなきゃならんことは必ずやるヒメガミ ユウイチだぞ?」

 

はて……そんな肩書きがあっただろうか?稀代の変人とかならありそうだが……

 

T「まあ、見つけたのなら、行くか。あそこの商品には興味がある」

H「俺もだ、何か暇つぶしになるものが見つかればいいが」

T「少なくとも携帯ゲーム機はないだろうな。あっても使えん」

 

昔の人は蛍の光で勉強したらしいがどんだけ目が良かったのだろうか。電気のないこの世界は淡い光では一寸先も見えない。

 

T「で、いつ行くんだ?」

H「今日は疲れたから明日な」

T「そうか、明日も仕事があるからその後になるな」

H「はあ、めんどくせぇ。まあ、いいか」

 

やれやれ。

 

 

~三日目~

T「それじゃあ行くか」

 

今日の授業を終え、すぐさま出発のしたくをする。

 

H「はいはい、じゃあネタに走ってThis Way Follow Me(こっちだついてこい)」

T「そうか、俺は歩いていくから足跡とか残しておいてくれ」

H「その走るじゃない」

 

こいつと付き合うには適度にあしらえなくてはな……

 

H「ついたぞ」

T「なんだ、あっちじゃなかったのか」

 

明後日の方向を見ながらの一言。

 

H「なんであっちだと思ったのか聞いてもいいか?」

T「ネタだったんだろ?」

H「案内くらいちゃんとする。面倒事は嫌いなんだ。知ってるだろ」

 

そんな、彼の言葉を聞き流しつつ店を眺める。まあ、思っていた通りの民家を改造して店を作ったという感じのする店だ。

うん。さっそく入ろう。

 

T「そうだったかな。お邪魔しまーす」(カランカラン)

H「お邪魔します」

 

店に入ると、一人の男性がむかえてくれる。

 

???「いらっしゃい。おや?君たちは?」

T「面白い物を売っていると聞きましてね」

???「ああここでは、幻想郷に流れ着いたものを、置いているからね。僕は森近 霖之助。ここの店主をやってる」

T「トイツキ ノゾムです」

H「ヒメガミ ユウイチです」

霖「よろしく。まあ、好きに見てくれ」

 

彼はそう言うと視線を下に落とした。読書中のようだ。

 

T「じゃあ、ゆっくり見ていくか」

H「ああ」

 

店にはいろんなものが置いてある。ただ、見たことはあるがやったことはない物がほとんど。あ、けん玉とかもある。懐かしいな。

たしか、名前と用途がわかるんだったけか。ただし、使い方が解らないからごみと同じと。

 

T「しかし、値段がテキトーだな。というか、いくつかぼったくりだぞ」

H「……使えそうなものが少ないな」

霖「……」

 

時間にして三十分ぐらいだろうか。

 

T「よし。候補は上がったな。どれにするか」

 

適当に物色していると。

 

魔「邪魔するぜー」

 

昨日、聞いた声がやってきた。そういえば、よく来るんだったな。

 

魔「お前らも来てたのか。まあガラクタばかりだがな」

霖「そろいもそろって……」

T「そうでもないさ。よし、これをいただこう」

 

俺は手に取った物を霖之助に見せる。

 

霖「こんなものでいいのかい。ただのおもちゃだよ?」

T「大丈夫、大丈夫。これなら十分遊べるだろ」

H「ああ、でもいいのか?これに金を使って」

T「飯以外に使うことがないからいいだろ」

 

しかも、そこまで物価が高くないから、なんとでもなる。

 

霖「ん?お金不足かい?」

T「こっちに来たばかりでね。仕事は見つけたけどすぐにはどうにもならんのよ」

霖「そうか……だったら今日はただでいいよ。それ、いらないし」

T「いいのか?だったらありがたい」

霖「ああ。こんなものでいいならね。今後ともご贔屓に」

 

そう言って袋を渡してくれる。その袋に今もらったおもちゃ。オセロを入れる。

 

T「いやー、こういう娯楽品って大事だよな」

H「いやーそうだけど。なんでオセロ?」

T「簡単だから。複雑なルールだと面倒だし」

H「そうか」

 

幻想郷には普及してないんだよな。……将棋には勝てなかったか。

 

魔「へえ、それって面白いのか?だったら私に教えてくれよ」

T「ああいいよ。ただ、また今度な。やることがあるし」

魔「そっか、じゃあまた今度な!!」

T「じゃあ、近いうちにまた来るよ」

霖「ああ……」

 

もっとも、ただ遊ぶだけじゃないけどな。

 

T「今日はこんなもんだろ。帰るぞ、ヒメガミ」

H「そうだな」

 

そして、帰宅後……

 

T「というわけで、オセロをやるぞ」

 

時刻は大体20時すぎ。夕食を終え、ヒメガミにオセロを申し込む。

 

H「いきなりだな」

T「せっかく手に入れたんだからな。やらなきゃ損だろ」

H「そうだな。何回ぐらいする?」

T「三回勝負でいいだろ。お前が負けたらそうだな……明日の朝飯お前が作れ」

H「そんなんでいいのか?」

T「面倒事は嫌いなんだろ?」

 

こちらは挑発的な笑みを浮かべる。

 

H「……上等」

 

 




一瞬ですが、ヒメガミ君視点になりましたね。そして、こーりんも登場。前回それらしいこと言ってましたしね。次はどうなることやら
次回 能力と危険性 サブタイ変わるかもしれません
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