すいませんでした。
それに、今回は…というより今回もぐだってます。いつも以上に
終盤だというのに
それではどうぞ。
……此処は?
私は意識が戻り、そこには青空が見えていた。
あぁ、そうか。私は…負けたのね。
体が動かない、首から上だけしか動かない。
凄く痛い、一部はもう感覚を無くしているほどだった。
私はただ空を見上げた。
何も思わず、黙って見ていただけだった。
すると、誰かが歩み寄ってきた。
博麗霊夢だった。
巫女服はボロボロになっているが、特にこれといった重傷はなかった。
霊夢は倒れている私を見下げていた。
「貴方は無事だったのね」
「あと少し避けるのに遅れていたら、私もあんたみたいになってたかもしれないわ」
霊夢は皮肉に言った。
「不思議ね。負けたのに、憎しみが湧いてこないわ」
本来なら負けたことに悔しさとかが思うのだろう、でも私はそんなことは思っていなかった。
なぜかはわからない。
「貴方は、私が何者かを聞いてきたわね」
霊夢はこくりと頷く。
「私は、かつてはこの幻想郷の住人であり、博麗の巫女だった」
そう告げ。私は、私の過去を語り始める。
12年前…
博麗の巫女をやっていた頃の話よ。
私は歴代の博麗の巫女と比べると、実力は一番低く、才能がなかった。
元々、私は物心ついた時から博麗の巫女になってたわけではない。
ごく普通に人里で生まれ、ただ人と全く変わらない生活を続けていた。
でもそんなある日、私はある妖怪に出会った。
彼女は、妖怪の賢者と呼ばれ、幻想郷の創造者でもあった。
そして彼女は私にこう言った。
「貴方は歴代の博麗と比べると才能はないけれど、素質はあるわね。どう?私と一緒に来てみないかしら?」
彼女は私を博麗の巫女に勧誘したのだった。
当時の私は幼く、難しいことを考えることはできなかった。
ただ私は、彼女について行った。
厳しい修行に耐え、貧しい生活を送ってきた。
それでも私は、博麗の巫女として、里の人達のためになるんだって…
ずっとそう思ってやってきた。
でも、博麗の巫女としての日々が長くは続かなかった。
ある日突然、妖怪の賢者が神社に訪れた。
私は彼女を見て、様子がおかしいと感じた。
「どうしたの?」
と、私は声を掛けた。
彼女は口を開き、こう言った。
「貴方、もう博麗の巫女を辞めてちょうだい」
私は驚きを隠せなかった。
一瞬、時が止まったような錯覚を生じた。
私は正気に戻り、彼女に怒鳴るように言った。
「なんで…なんでなのよ!!」
彼女が勧誘したのに、彼女が辞退するように言われた。
矛盾していた。
彼女は神社の社まで歩き、横に立った。
彼女の横には小さな子供が立っていた。
「紹介するわ。今日から新しく入る本当の博麗の巫女よ」
彼女は小さな子供を指して言った。
「貴方は代理よ。だから…」
貴方、もういらないわ
私はそれを聞いた瞬間、彼女に襲い掛かる。
でも実力の差は歴然、勝てるわけがなかった。
戦いはすぐに終わってしまい、私は倒れ伏せた。
「殺しはしないわ、貴方には別の世界に行ってもらうわ。そこで貴方の新たな人生を見つけなさい」
彼女は能力を使い、私の下にスキマが開く。
私は抵抗する力も無く、スキマに入って行く。
私は意識を失った。
気が付いた時には、私はすでに外の世界に居た。
「これが、私の過去のお話」
私は霊夢に全てを伝えた。
「殺しなさい」
「え!?」
「最初に言ったでしょう?此処で死ぬのは私か貴方どちらかと。結局、私が負けたけどね。私は貴方を殺そうとした。貴方には殺す権利がある」
霊夢は呆れたように私に言ってきた。
「はぁ、あんたのことなんて知ったことじゃないけど、私は殺しなんてしないわ。というか幻想郷では殺しは御法度なのよ」
私は深く溜息を付いた。
どうせそんなことだと思っていた。
「紫!?」
突然、霊夢が驚いたように神社の方向を見る。
そこには、妖怪の賢者と呼ばれる『境界の妖怪』居たのだ。
「やっぱり、貴方。こっちに戻って来てたのね」
「監視の目に気付いている頃合だろうと思っていたけど、まさか貴方が出向いてくるとはね。八雲紫」
人からは妖怪の賢者と呼ばれ、妖怪からは境界の妖怪、もしくはスキマ妖怪と呼ばれる彼女。八雲紫(やくも ゆかり)
「それで、貴方は私を殺しに来たのかしら?それなら好都合なのだけれど」
紫はただ私を見つめてくる。
そして彼女の結論はこうだった。
「いいえ、貴方を。幻想郷に来た外来人として歓迎しますわ」
私は唖然とした。
なぜだろうか。
博麗の巫女を殺そうとして、さらには幻想郷を滅ぼすつもりだったのに、許されたのだ。
「紫、正気なのかしら?私が何をしたかわかってるはずよ」
「ええ、十分にわかってますわ。でも、貴方はもう二度はしないわ」
「根拠は?」
私は紫を殺意を抱きながら睨む。
「一つ、幻想郷ではスペルカードルールによって殺しは御法度。これは霊夢の言ったことと同じよ」
紫は理由を一つずつ言い当てる。
「二つ、貴方をもう一度結界の外に出しても、また幻想郷に来る可能性があるから」
いつまた来るかわからないから、監視というわけか。
「三つ、もし復讐を繰り返しても、貴方に勝ち目がないわ」
私もそれは百も承知だ。
一度あっても二度目はない。
次やっても恐らく紫が加わってくる。
「はぁ…私としては、全く締まらない終わり方ね」
「そう?ならこれでどうかしら?」
紫は私の前まで来て、頭を下げたのだった。
「ごめんなさい、貴方には辛い思いをさせたと思う。それでも私は幻想郷を守ることしかできなかった。貴方を博麗の巫女を辞退するように言ったのは、博麗大結界が貴方の力では保てなくなったからなの。本当に、ごめんなさい」
紫はさらに頭を深く下げた。
「もういいのよ、全て終わったことなのだから。私の方こそごめんなさい」
私もさすがに、今回の件については騒動を起こしすぎた。
罪悪感を抱いていた。
「お互い謝ったことだし、これで一件落着ね。あ、そういえば…」
霊夢は何か忘れたように考え、私に言った。
「あんたの名前、教えてもらってないわ」
「そういえば、私も貴方の名前、聞いたことがなかったわね」
「紫…貴方は付き合いが長かったから聞かなくてもわかってると思ったけど、知らなかったのね」
霊夢が私の名前を知らないのはともかく、紫まで知らないなんて…
私、過去に名前言った…よね?
「はぁ…じゃあ、改めて自己紹介するわ」
私は深呼吸をし、自分の名前を告げた。
「私の名前は博山霊奈(はかやま れいな)。博山は博麗の名を捨てきれない、外の世界で代わりとして付けた苗字」
「霊奈…ね。貴方の名前も聞けたことですし、私はこれで失礼しますわ」
紫はスキマを開き、この場から居なくなる。
本当に神出鬼没ね。
「霊奈…」
霊夢が急に私の名前を呼んできた。
どうかしたのかしら?
「幻想郷へようこそ、歓迎するわ。これからもよろしくね、霊奈」
外来人としての扱いね。
まあどの道そんな扱いでも仕方ないわね。
「ええ、こちらこそよろしくね」
博麗の巫女に憎しみを抱いた少女、博山霊奈の復讐は儚く終わった。
彼女は幻想郷に来た外来人として、幻想郷に受け入れられ、この地に留まった。
これから始まる、彼女の新たな人生は、何が待っているのか。
それは今の彼女でも、博霊の巫女の勘でもわからない。
おまけ
「霊夢、悪いのだけれど。手、貸してくれないかしら?」
「なんでよ?」
「貴方の攻撃で私は完全に動けないのよ、霊力も使い果たしちゃったし」
「はぁ、もうしょうがないわね~」
という感じで、霊奈は丸一日ほど、完治するまで博麗神社に滞在していたのだった。
どうもです。
学生の間では、夏休みという期間が終わり、2学期が始まる時期ですね。
私もその学生の一人になります。
学校が始まり、平日が忙しくなる時ですね。
それでまあ、こんなにも更新が遅れてしまいました。
申し訳ございませんorz
それでは、今回の説明に入ります。
まずは主人公についてですね。
本文の通り、名前は博山霊奈(はかやま れいな)となりました。
本来、博山ではなく、博麗の方がいいと思いましたが…
彼女は追放された身なので、博麗を名乗ったらいけないかと…
と思ってこんな感じになりました。
能力に関してはまた本文を進めながら、説明していきたいと思います。
次の話は何にしようか。
霊奈さんの復讐話は終わってしまいましたし…
迷いますね。
考えることだけで更新が遅れそうだ。
それでは次もまたよろしくお願いいたします。