東方大魔王伝 -夢現幻想-   作:黒太陽

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第二話 蠢く

紅魔館・図書館

 

パチュリーは妹紅と戯れるダイを見ていた

 

(もしアレが神の力なら放っておくのは良くないかもしれない……利用しようとする者が居ないとは言い難い場所だし……)

 

ダイの発した力はまさに奇蹟と呼ばれる物、回復呪文の効かない蓬莱人を癒せる力、つまり不死の力を越えれる可能性を見たからだ

 

そしてそれだけに危うさを感じた

 

もしその力を昔の正邪の様な者が利用すれば幻想郷を揺るがしかねない事態を簡単に起こす事が出来るのではと考えたからだ

 

「……妹紅」

 

「なんだよパチュリー、混ざりたいのか?」

 

「真面目に聞いて」

 

真剣な表情に妹紅は戯れを止めてパチュリーを真っ直ぐ見つめる

 

「その子は……おそらくだけど神の力を持ってる、強い力を……」

 

「!!……さっきのか」

 

「そう……誰か心の悪しき者がその子を利用すればこの幻想郷に何が起きるか想像出来ない……」

 

口が止まる、妹紅も言わんとしている事はわかっていた

 

「貴方が守ってあげなさい」

 

「わかってる!任せてくれ!」

 

その力が知られれば狙う者も出てくるかもしれない

 

だからパチュリーはそれをわかっていなかった妹紅に教えた

 

そして妹紅も約束した

 

 

「ピィ?」

 

よくわかっていないダイが聞いてくる

 

「なんでもないよダイ、気にするな!」

 

そう言ってダイを頭の上に乗せた

 

 

「それでもう1つの用は何?」

 

「ああ!それはダイを紹介したかったんだよ」

 

「レミィとフランに?」

 

「今はあいつら寝てるだろ?それはまた今度にするよ、紹介したいのは……」

 

それを見た後に歩み寄っていく

 

「……その二人に……ね」

 

少し瞳を悲しくさせたパチュリーが様子を見守る

 

「魔理沙!そっちはどうだ?元気でやってるか?」

 

話し掛ける妹紅

 

「私は元気でやってるよ、皆も元気だ!」

 

更に続ける

 

「今日はお前に紹介したい奴がいてさ、だから来たんだよ」

 

でも返事は返ってこない、まるで一人で話している様だ

 

「ほらこいつ!ダイって言うんだ!可愛いだろ?」

 

「ピィ?」

 

返事を返したのはダイだった、そのダイも不思議な顔をしている

 

「……やっぱり寂しいよ、お前が居ないとさ……」

 

急に物悲しく話だす

 

「もう亡くなってから15年も経つんだな……早いな時間の流れって……」

 

語り掛けは呟きに変わっていた

 

「ダイ……こいつは霧雨魔理沙、私の友達さ……もう居ないけど……」

 

妹紅が話していたのは墓

 

魔理沙の墓だった

 

「凄かったのよ魔理沙は……私と同じ魔女の二天、大魔導士の名を持つ力の魔法使い……」

 

パチュリーが妹紅の横に並ぶ

 

 

魔理沙は既に死んでいた

 

戦いによる戦死では無い

 

寿命で死んでいた

 

人間であった彼女の寿命は短い、純粋な魔法使いや妖怪と比べれば人間の寿命など僅かな時間、そして老いもある

 

「最期を迎える寸前の魔理沙はとても凄かったのよ?私より強かったんだから」

 

「そうだったな……チルノでも勝てなかった、あの時の魔理沙は一番だった……あの力はまるで……」

 

 

 

 

 

「「閃光の様だった」」

 

 

 

 

 

墓を見る二人の言葉が重なる

 

 

魔理沙は今際の際まで守り通していた

 

約束を

 

強く生きる絆の約束を……

 

 

 

 

「その後だったんだよな……急に体が悪くなったのは……」

 

「そうね……きっと一瞬の満足に体の抑えが効かなくなったんでしょうね」

 

「最期まで魔理沙は言ってたもんな……まだ追い付けてないのに、って……」

 

「でも生き長らえ様とはしなかった……人間である事に誇りを持ってた魔理沙は悔しさの中で納得してた……」

 

「だから私達に言ったんだよな」

 

「ええ……「勝ちたかったなぁ……」って……」

 

「「……」」

 

無言で墓を見つめる二人

 

約束を守り通したが果す事は出来なかった無念を想像したのだ

 

どんなに努力しても結果が伴わなければ成したとは言わない

 

生涯を賭けて越えようとした友を越えれなかった無念を感じた二人は言葉が出なかったのだ

 

(でも……幽霊にならなかったんだから……)

 

妹紅の思う通り魔理沙は幽霊にはならなかった

 

それは先にパチュリーも言った通り悔しさの中に納得もあったから

 

限られた短い時間を懸命に生きると決めていたから、そして懸命に生きたと納得出来たから幽霊にはならなかった

 

魔理沙は人間として生き

 

魔法使いとして強くなり

 

そして死んだのだ

 

 

 

「ピィ……?」

 

ダイが二人に話しかけた

 

「……大丈夫さダイ!そりゃあ悲しいけどさ!魔理沙の選んだ生き方なんだ!文句は無い!」

 

心配するダイに元気に答える

 

「それにさ……尊敬してるんだよ、あんな老いてまで約束を守ろうとしてた……凄いだろ?」

 

「ピィ!!」

 

ダイもわかってくれた様で力強く頷いた

 

「わかってくれるか!」

 

ダイを抱き抱えると魔理沙の墓の横に並ぶ墓に立った

 

 

「ダイ……紹介するよ、バーンだ」

 

それはバーンの墓

 

遠い昔に亡くなった妹紅の越えるべき目標であり魔理沙と同じ大事な友

 

贈った赤いスカーフと写真が飾られていた

 

「ピ……ィ?」

 

その名を聞いたダイが怪訝な顔で写真を見つめる

 

「お前は知らないだろうけどさ、強かったんだぞバーンは?私なんかより余程強かった」

 

「ピィ」

 

ダイは空返事をしながら墓を見つめ続ける、聞いていない様だ

 

「皆の目標さ、いつか必ず越えてやるんだ!なぁパチュリー!」

 

「そうね」

 

二人の言葉には意思があった

 

どんなに時間が掛かろうとも絶対に越えてやると

 

魂に刻まれたそれは時が経っても全く色褪せず、寧ろ輝きを増していた

 

 

「ピィ……?」

 

「どうしたんだダイ?さっきからずっと写真のバーンのを見てるけどさ?」

 

先程からずっと写真を見つめ続けるダイに聞いた

 

「ピィ……」

 

「もしかして知ってるのか?バーンを?」

 

「ピィ」

 

「わからない……って言ってる様ね」

 

「わからない?どういう事だダイ?」

 

「……ピィ」

 

「それもわからないみたいね」

 

「お前記憶喪失だったのか?まぁいいか」

 

わからない事を考えてもしょうがない妹紅が止めてパチュリーに向き直した

 

「用はこれで終わりだよ、行くかダイ!」

 

「帰るの?」

 

「うん、帰った後にダイと幻想郷を回ろうと思ってさ」

 

「そう、なら修行は休憩?そうなら今年の妹紅に勝ち目はないわね」

 

「まさか、ちゃんとするに決まってるだろ!修行の合間に少しずつ回って行く予定なだけさ」

 

「ならチルノと大妖精によろしく言っといてね」

 

「わかった、またなパチュリー!また来る!」

 

機嫌良く二人は図書館を出ていった

 

 

「……」

 

二人が出た後に読書を再開したパチュリーは不意に手を止める

 

(あの子は妖怪じゃない……間違いなく外の世界、もしくは異世界から来た……なのにバーンを知っている様な感じ……)

 

特徴と力からダイが幻想郷の者では無いと推測する

 

「……あ」

 

パチュリーは席から立ち上がる

 

(確かレミィが昔読んだ本に……)

 

ある本を探す

 

「あった」

 

見つけた本を捲る

 

「これね……」

 

あるページで手は止まった

 

(神の涙……)

 

パチュリーが見た本は名を「神々の遺産」

 

異世界に伝わる、神々が作り出した道具や術を記した本

 

その昔にレミリアがバーンを助ける為に読んだ物

 

(生きた道具……ね……)

 

記される説明とダイを比べる

 

(確かにあの子が生きた道具なら生命器官が存在しないのも納得出来る、そしてあの力にも説明がつく……)

 

ダイが神の涙だと考える

 

(……でもまさかそんな物が都合良く幻想郷に来るとは思えないし、ましてあんな姿になるとも思えない)

 

だがそれを自ら否定する

 

にわかに信じがたいのだ、異世界の、それも神の力を持った道具が幻想郷に来たのが

 

それに神の道具があんな小動物の様な可愛らしい姿になるか?と言う疑問もあったから

 

神に関係するものを間近で見てきたパチュリーはそう考えてしまった

 

神器と呼ばれる物に可愛らしい物は無いし神その者の神奈子と諏訪子もフランクさは一種の作り物で本来は威厳溢れる存在

 

それに比べるとダイは明らかに神と呼べる者ではなかった

 

(じゃああの力は何?って事になる……)

 

しかし目撃した力の説明がつかない

 

(……あの力が神の力では無いとするなら考えれるのはそういう能力だとしか……)

 

異世界のこと故にそんな曖昧な答えしか出せない、神の力ではないが蓬莱人を癒せる力、程度の答えしか出せなかった

 

「ふぅ……」

 

溜め息を吐いたパチュリーは魔導書の解読を再開する

 

(考えても推測しか出来ない……まぁ大丈夫でしょう、妹紅がついてるから)

 

深く考えるのを止めたパチュリーはまた修行に戻る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから1週間が経った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地の底

 

「ここね……」

 

守矢の3人が降り立つ

 

「はい、ここがスキマの向かった最後の場所です」

 

神殿を見上げながら早苗が答える、怯えは無い、二人の神と居るから

 

「……!」

 

神奈子と諏訪湖、次いで早苗が気付く

 

「出てこい……見てるのはわかっている」

 

神奈子が何もない一点を睨みつける

 

「これはこれは……予期せぬ来客が続くものです……」

 

空間を歪め男が姿を現す

 

「まさか神直々の来訪とは……普段なら憎しみで気が狂ってしまう所ですが……」

 

3人の睨みに男は動じない、寧ろ笑っている

 

「今の私は気分が良い……歓迎しましょう」

 

入れと言わんばかりに手を神殿に向ける、そしてその目は早苗を見ていた

 

「……八雲紫はどうしたの?」

 

「はい?」

 

歓迎を無視した神奈子の問い

 

「お前が八雲紫を捕らえたのは知っている……八雲紫はどうしたの?」

 

「ああ……八雲紫の関係者ですか、まぁその事も含め歓迎しましょう……どうぞ中へ……」

 

(やはりこいつが……)

 

警戒を解かない諏訪子が内心呟く

 

先の神奈子の問いはカマかけ、男の事を知らない神奈子が紫を捕らえたなど知る筈が無い、だがスキマが最後に向かったのがこの場所であり、男から感じる邪悪な魔力がそうなのだと確信したから問うたのだ

 

「もう一度だけ聞くぞ……?」

 

ビシ……ビシ……

 

力が高まる

 

神奈子は怒る寸前……いや怒っていた

 

神気をたぎらせ、睨み、威圧する

 

「そんなに怒らないでください……」

 

男は尚も動じない、余裕の笑みで神奈子を見て

 

「夕食でも如何ですか?」

 

聞いた

 

 

 

 

「八雲紫はどうしたァッ!!!」

 

 

 

 

神奈子は完全にキレた

 

男の態度が気に入らないのもあるし神奈子は見てすぐわかった

 

この男が魔族だと

 

神奈子は魔族を忌み嫌っている、中には無害な者も居て人間に歩み寄る者も居る、それに関しては何も思わない

 

しかし邪心や野心を持つ力の強い魔族は別、その力で弱きを嬲る者は心底嫌いだった

 

例外は1人だけ

 

そして紫を救う思いが気を逸らせ、男の馬鹿にした言葉が神奈子を激昂させたのだ

 

 

「もうよい……貴様を滅した後に探す事にする……」

 

「おお恐ろしい……思わず逃げてしまいそうです、フフフ……」

 

明らかな殺意を受けても笑みは消えない

 

「……行くぞ諏訪子、早苗」

 

その笑みに何かあると感じた神奈子は一人で飛び出す怒気を抑え二人に告げる

 

「行くよ!」

 

「わかりました!」

 

構える二人

 

「仕方無いですね、ではお相手しましょう……」

 

剣を抜いた男が構える

 

 

「後悔せよ!」

 

 

その言葉と共に戦いは始まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

博麗神社

 

「……」

 

そこにある墓の前に女性が立っていた

 

赤い十字が入った帽子を被る三つ編みの女性

 

女性は墓を見ていた

 

(掃除もしてないじゃない……まったくあの子は……)

 

呆れる女性は墓を簡単にだが掃除していく

 

(こんな調子じゃ期待出来ないわね……)

 

溜め息を吐いた女性は掃除を続ける

 

「あら……?」

 

何かの痕を見つけた

 

(……!これは墓を……)

 

動きを止めた女性

 

「……」

 

何も言わず立ち上がる

 

(調べてみましょうか……)

 

そして消えていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地の底

 

ズドォ!

 

「ガフッ!?」

 

男は血を吐いていた

 

「……」

 

ドウッ!

 

神奈子の発した神気が男を吹き飛ばす

 

「ぐふっ……」

 

膝を着き顔を下げる男

 

「しぶとい奴よのう……」

 

そう言って並ぶ3人の中から神奈子が男の前に立つ

 

男は相手になっていなかった

 

神奈子一人でも手に余る強さなのに更に三人掛かり、現状の男では勝ち目が無かった

 

「ぐぅ……ふっ……!」

 

痛みに悶える様に見えた

 

「消えよ日陰者……」

 

御柱に力を込める、力は確実に男を滅する程に高まる

 

「ふっ……フフ……」

 

男の様子が変わる

 

「何か可笑しいか?」

 

小さく笑う男に聞いた瞬間

 

「フハハハハハ!!」

 

高笑う

 

(気でも触れたか!?いや!そんな事はどうでもいい!トドメを!)

 

御柱を撃ち込むべく構えたその時だった

 

 

ブゥン

 

 

「なに!?」

 

神奈子の前にスキマが展開される

 

驚く神奈子は次の瞬間更に驚愕する

 

「早苗!!?」

 

スキマから早苗が出てきたからだ、魔力の鎖に縛られ声も身動きも取れない状態で

 

「神奈子……ごめん……」

 

後ろから聞こえる諏訪子の声、諏訪子は無事の様だ

 

(こやつ……スキマを!?既に紫は……!?)

 

状況を一瞬で整理する

 

男がスキマを使ったという事は紫は既に男の手中に落ちたという事

 

「形勢逆転……です」

 

そして早苗を人質に取られたという事を……

 

「初めて使いましたがやはり素晴らしい能力……」

 

男はスキマを使い魔力の鎖を諏訪子と早苗の背後から放った

 

諏訪子は気付き逃れる事が出来たが早苗は無理だった

 

何故早苗だけが捕まったのか?

 

「ですがまだ上手く使えませんね……この未熟な者に助けられました」

 

未熟、それは早苗の事

 

修行をしていなかった早苗は急なスキマに対応出来なかった、だがさすがに普段なら対応出来る、出来なかったのは男がスキマを使うとは思わなかったのと神の二人が居る安心

 

それが油断になり

 

男はそれを初見の観察で見抜いたのだ

 

 

「……早苗を放せ」

 

「放すと思いますか?」

 

「ん~!!」

 

睨む神奈子に微笑む男、そして口を塞がれた早苗

 

(ダメです神奈子様!!私に躊躇わず撃ってください!!)

 

そう瞳で語る

 

(……わかっておる!!)

 

御柱を構える

 

「撃つのですか?構いませんよ?貴方に撃てるなら……」

 

「……ッ!!」

 

挑発する男に顔を歪める

 

「神奈子……」

 

後ろの諏訪子が悲痛な声で呼ぶ

 

(……おのれ……おのれぇッ!!)

 

怒りで御柱が震える

 

「撃てばいいではありませんか……どうしました?何故撃たないのです……ククク……」

 

撃てないと確信している男は更に煽る

 

 

「~~~~ッ!?」

 

 

フッ……

 

 

御柱に溜まる力が消える

 

「早苗に……手を……出さないで……」

 

願った、早苗の安全を

 

 

 

そしてそれは同時に認める事になった

 

 

 

敗北を……

 

 

 

「ククク……愉快です……たった一人の弱味で敗北とは……それが貴方達の言う正義の脆さ……光の弱さ……」

 

 

 

二人は攻撃出来なかった

 

撃てば早苗を殺してしまうから

 

二人にとって早苗は守矢の大事な巫女、博麗の巫女の様に代わりは居ない、守矢神社を成す上で早苗は重要な者なのだ

 

だがそれは建前

 

仮に早苗が死んだとしても新たな巫女を誰かに就かせるのは神である二人なら可能な事、代わりが居ないとは早苗程力が有り神との境界が曖昧になった者がすぐには居ないと言う意味

 

そしてその理由すら二人にはどうでも良い事だった

 

真の理由はそれが早苗だから

 

長い時を共に過ごした3人はもはや家族同然だったから

 

その昔、幻想郷を救った仲間が友との間に持っていた絆に負けない絆が3人には有ったから

 

だから撃てなかった

 

 

「何をしているのです?それがものを頼む態度ですか?」

 

男が早苗を抱き寄せ腕を捻りあげる、早苗が呻き声をあげる

 

 

「跪いて命乞いをしなさい」

 

 

「ぬぅ……くぅ……!!」

 

強要してくる要件に屈辱を感じた神奈子は動かなかった

 

 

ブチッ

 

 

「んん~~ッ!!」

 

早苗の爪が宙を舞う

 

「!!」

 

「おや失礼……貴方の顔が怖くて思わず爪を剥がしてしまいました……」

 

 

ブチッ

 

 

「んん~!んん~~ッ!?」

 

爪がまた舞う

 

「後8枚しか無い……ああそうでした、爪の次は歯がありますね、まだまだ楽しめそうですねぇ」

 

狂気を孕む表情、楽しくて仕方無いのだ

 

そしてまた指は爪に掛けられる

 

「ま、待て……」

 

 

ブチッ

 

 

「あっ……!!」

 

 

「何か言いましたか?」

 

 

ブチッ

 

 

「んんん~~ッ!!」

 

早苗の呻き声が響く、既に手は血で染まっていた

 

我慢出来ない痛みが涙となり目から伝う

 

 

「待て!!」

 

 

次の爪に手を掛けた瞬間に神奈子は叫んだ

 

「やめてくれ……頼む……」

 

同時に膝を着いた、諏訪子も同様に

 

「クク……」

 

男の口角が上がる

 

そして鎖を放ち二人を捕まえる

 

バキッ!!

 

「くはっ!?」

 

殴られる

 

「ハハハ……」

 

何度も……何度も……

 

 

 

 

 

「ハーッハッハッハ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫に続き捕らえられた神と巫女

 

 

 

 

 

夢はまだ始まったばかり……

 

 

 

 

 

 

 




2週間休み無しってなんだよ……

はい、今回はなんて言うか……痛い話です。
ゲームではあまり見られない魔族の残虐さ非道さを書きました、ムンドゥスがある意味正攻法なのに対して地獄の帝王は搦め手の様な姑息な者になっています。

魔理沙に関しては……人間なので……

次回も頑張ります!
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