東方大魔王伝 -夢現幻想-   作:黒太陽

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第48話 閃光のように

 

 

「…………」

 

バーンのぼやけた視界

 

「……お前は……」

 

目に写る姿は霞んでいたが見覚えがあった

 

「ミスト……か……?」

 

遥か昔から知る仲間の姿に

 

「バカ……何言ってんだいバーン……」

 

ミストが振り向く

 

「私だよ、あんたが一番の名をくれた……霧の鬼さ」

 

霧散した様に見えた後、その姿は変わっていた

 

「萃香……」

 

小さな鬼に

 

「大丈夫かい?」

 

微笑みを向ける

 

「妹紅……は……?」

 

バーンは問い返す

 

自分より妹紅の方が心配だったから

 

「妹紅さんは無事です!」

 

妹紅を抱き抱えた妖夢が答える

 

「お嬢様も妹様もなんとか!」

 

「魔理沙とパチュリーもね!」

 

美鈴とロビンに乗ったにとりが4人を抱いている

 

「……大妖精とチルノもね」

 

幽香が二人を抱えていた

 

「妖夢……美鈴……にとり……幽香……」

 

4人を見て内から嬉しさが込み上げてくる

 

破壊神を前に無意味だ、などそんな考えは一切無かった

 

絶対の絶望の前に参じ、友を救ってくれたのが堪らなく嬉しい

 

「ふっ……」

 

思わず口元が緩む

 

「お前達も離れてな」

 

萃香の小さな密度の分身がダイと慧音を連れてくる

 

「ピィィ!!」

 

ダイはすぐに妹紅へ向かい力を使う

 

「……ゥ……」

 

妹紅を光が包むと無くなった片腕が再生される

 

「ピィ……ピィ……!?……ピィィィィィ!!」

 

一瞬疲れを見せたがダイは光を8人に広げようとする

 

「よせ神の涙……それ以上使えばお前は消える」

 

最後の一人がダイを止める

 

「ピィィ……」

 

「気持ちはわかるがな……お前が消えれば妹紅が悲しむ、私に任せておけ」

 

そのままバーンへ歩いていく

 

(神の涙……)

 

ダイを見てバーンは昔を思い出していた

 

灰から存在は知っていたし今はそれどころでもないが一瞬だけ苦い記憶を脳裏に浮かばせていた

 

「……バーン」

 

そのバーンを最後の一人が呼び戻した

 

「神奈子……」

 

目が合った神奈子は顔を逸らしながら神の力を粒子にしてバーン達に降らせるとバーン達を癒し、慧音の堕ちた気を取り戻させる

 

「これでひとまずは死ぬ事はない……すまない、本当なら全快させてやりたいが……」

 

神奈子の言葉から容易に察する事が出来た

 

破壊神を相手に僅かな力の消耗も避けなければならないと

 

実際は大した差は無いのだろうが、バーンは体を再生させられるし回復呪文も使える、だから回復は僅かでも良い、後は自力で回復する間を自分達が作れば良いのだから

 

そして破壊神に挑むのにバーンの力も必要だが、そのバーンの戦う意思を無くさない為にも7人の一命を救った

 

「すまない……」

 

本当はそんな打算的な考えなど無い

 

誰であろうと救う気でいた神奈子だったがそう取られてもおかしくない行為をしていると自覚していたから

 

自らの勝手で縋り、救わせる為に甦らせ、瀕死に鞭を打って戦えと言わんばかりの最低な仕打ちを……

 

「謝るな神奈子……」

 

それはバーンもわかっていた

 

「お前が……そうしなければ幻想郷は救えないと思ったのだろう?……ならばそれでよい、お前は約束もしていない余の身勝手な願いを叶えただけだ……何を謝る必要がある……」

 

神奈子に祈る程の想いで願った幻想郷の平和

 

それをただ叶えようとしていたのだとわかるからバーンは怒らないし寧ろ感謝していた

 

「お前が叶えてくれるのなら……方法はお前の自由……異論などあるものか……」

 

「……ッ!?」

 

その思いやりが深く神奈子に突き刺さる

 

「だがお前は……!私はお前に……僅かしか……!」

 

悲痛な顔で神奈子は下を向く

 

「言うな神奈子……それ以上は……口にするな……」

 

それすらもバーンは許した

 

「それよりも……」

 

幾らか体が楽になったバーンは破壊神に目を向ける

 

「アレをどうにかせねばならん……さもなくば全てが無に帰する事になる」

 

そう、破壊神をどうにかしなければこの危機は終わらない

 

「……」

 

破壊神は静かにバーン達を眺めていた

 

バーン達を観察する様に静かに

 

「待ってくれるみたいですね、何故かはわかりませんが……どうしますか?」

 

美鈴が破壊神は今攻撃するつもりが無いのだと悟り打開策を募る

 

「……パチュリー」

 

同じく悟ったバーンはすぐに呼んだ

 

「……何?」

 

呼ばれたパチュリーが応える

 

「お前は先程何を伝えようとしていた?奴を倒せる方法……と聞こえたが……」

 

バーンは覚えていた

 

自身が破壊神の攻撃で飛ばされる間際に聞いたパチュリーの言葉を

 

「言ったけど……でも確証なんて……」

 

賭けにも等しい、いや、賭けにもなっていないかもしれない事

 

そういう呪文があるのは知っていたがそれは自分には出来ないしメドローアと言う強過ぎる呪文と個としての強さを高めていた事からそれがどれだけの威力を持つのかが想像出来ないのだ

 

それに破壊神と言う超越の存在に果たしてそんな呪文が効くのかも疑問だったから自信が無い

 

「よい……話せ、お前が考えた事ならば信頼に足る」

 

「早く言えって……このまま挑む気かよ?」

 

魔理沙も加わり促す、他の友もじっとパチュリーを見ている

 

信じているのだ

 

信頼出来る友を

 

「……」

 

パチュリーはとても嬉しかった

 

確証なんて無いのに信じてくれている事に

 

例えそれで負けても恨まない

 

そう言ってくれてるのがとても嬉しいのだ

 

「わかったわ」

 

そしてパチュリーは話す

 

「ミナデインと言う呪文があるの」

 

希望を託す詳細を

 

「ミナデイン……確か魔力を合わせて放つ呪文だったよな?」

 

存在は知っていた魔理沙が思い出す

 

「でもアレってギガデインと同じで勇者しか使えないんじゃなかったか?」

 

「そうよ、雷の呪文は勇者のみに許された聖なる呪文……私達には使えない」

 

「なら……?」

 

決して無意味な事ではないとわかるから魔理沙は何が言いたいか先を促す

 

「……だから」

 

自分達ではミナデインは使えない

 

それを踏まえてパチュリーは言った

 

 

「ミナデインを使う」

 

 

使うと

 

「……わかるように言ってくれ」

 

「バカなのパチュリー?使えないって今自分で言ったじゃん、バカになっちゃったの?」

 

魔理沙は詳細を促しチルノが頭に?を浮かべている

 

「黙っていろチルノ」

 

バーンがチルノを黙らせる

 

「お前がわかっていながら使うと言う理由、つまり名は無いがミナデインに類似する事を行おうとしているのだろう?」

 

バーンはパチュリーの意図を理解していた

 

「そう……さっき皆で攻撃を防いだの覚えてる?あの攻撃は補助呪文を使ったバーンすら消し飛ばせる威力があった……私達の加勢なんて無駄同然の威力……」

 

「……でも防げた」

 

「本来なら有り得ない事が起きたのよレミィ……何故だと思う?」

 

「……わかるわけ無いじゃない」

 

皆が答えを求める中、一拍置いてパチュリーは言った

 

「絆だと……私は考えてる」

 

出来たのは絆が有るからなのだと

 

「私達が力を合わせたから防げた、バーンを助けたいと想う魂が繋がって、足された力が何倍、何乗にもなったのだと推測したの……私がミナデインを使うと言ったのは力を合わせると言う意味では同じだったからよ」

 

「……なるほどな」

 

「だから名称が無いの……それよりも自信が無い、実証もしていない、倒せるなんてとても言えないこんなただの希望……」

 

この程度の事なのと申し訳なさそうに顔を伏せるパチュリー

 

「充分だ!やるぞ!」

 

魔理沙が意気を高めた

 

「本当にやるの……?」

 

「ウダウダうるさいぜパチュリー!倒せるかわからないじゃないだろ!倒せる!だろ!」

 

「でも……」

 

「うるせぇって言ってんだ!良いか!無理を通して道理を蹴飛ばすんだよ!信じろよ私達を!私達を誰だと思ってる!幻想郷の頂点だぞ!?私達なら絶対出来る!」

 

魔理沙の鼓舞に他も続く

 

「どうやるの!?ねぇ!パチュリーってば!?」

 

「早く教えなさいよ!」

 

「えっと……絆をだから……手を繋ぐとかですか?」

 

「違うだろ……もっとこう絆的な……どうなんだパチュリー?」

 

 

「みんな……」

 

当たり前のように信じてくれる

 

ヤケでは無い

 

それなら勝てると思うから信じる

 

何故なら絆の強さを知っているから

 

「どうしたのパチェ?貴方が先導してくれなきゃわからないわよ?」

 

「いつまで呆けておる、始めるぞ……絆のスペルを」

 

レミリアとバーンに促されたパチュリーは笑顔で頷いた

 

「話は決まった様だね!それでむきゅむきゅ総司令官殿、時間は如何程掛かるんだい?」

 

萃香の問いに少し考えた後パチュリーは返した

 

「なにぶん初めてのスペル、手探りになる……だけど5分!それだけ待たせて!それで完成させてみせるわ!」

 

「ならその倍だ!それだけありゃより完璧に出来るだろう!」

 

「……本気?」

 

心配するパチュリーに幽香が割り込む

 

「信じなさい私達を……!やると言ったら必ずやるわ、それよりも……私達を時間稼ぎに使うのだから半端は許さない……!」

 

厳しい表情で睨む

 

「なので皆さんは気にせず集中してください!」

 

「その間は任せてください!」

 

妖夢と美鈴

 

「よーし!やるよロビン!」

 

にとり

 

協力する事に躊躇いは無かった

 

どんな無謀が相手だろうと皆となら!

 

絶望を前に絆はより強く繋がり光を見せる

 

「……わかったわ、でもその前に……」

 

パチュリーの魔法が6人に掛けられた

 

「スクルトとピオリム、そしてバイキルト、3つを合体させた魔法、スピオキルトを掛けたわ」

 

その後、6人にその言葉は呟かれた

 

「死なないでね……」

 

身を翻しバーン達の元へ戻って行った

 

 

 

「さぁて……やるかい!」

 

全く臆す事なく破壊神を見据えると

 

「……もう良いのか?」

 

ずっと見ていた破壊神が口を開いた

 

「一応聞くけど、なんで待っててくれたんだい?」

 

「絆とやらを見る為だ……見えはしなかったがな」

 

「そいつは結構!心配しなくてもお前には永劫見えんよ」

 

「……かもしれん、だがお前達を見ていたのは絆を見るのと……見覚えがあったからだ」

 

破壊神が何もしなかった理由

 

「不完全だが我が悪夢を退けた、あの人間と仲間達に……」

 

それは似ていたから

 

遥かな昔に不完全だった自分を倒したあの天人達に

 

だから見ていた

 

それが絆とは何なのかを知れるかもしれないと思ったから

 

「……それに」

 

神の力が6人に向けられる

 

「ッ……なんだい……?」

 

間近で感じる圧倒的な力と威圧感に顔を歪ませながらも萃香は問う

 

「綺麗だと思ってな」

 

破壊神は素直な笑みを見せた

 

「一瞬、儚くも美しく輝く幻想の光……素晴らしい」

 

力だけが更に膨れ上がった

 

「それがお前達の命の輝き……並みの者では敵いはしないだろう」

 

その力を認めた上で破壊神は告げた

 

 

「だが私が現界した以上……幻想郷は今日滅亡する」

 

 

未来に変わりはないと

 

「チ……ィ……」

 

気を入れていないと狂う程の力と殺意がただ事実を言っているだけだと骨身までわからせる

 

「やれるものならやってみろ」

 

眼光鋭く神奈子が睨んだ

 

「終わりはせん……終わらせるものか!我等の幻想は!!」

 

臆せず告げた言葉に5人の押されかけた意思を前へ進ませる

 

「そういう事さ、さっきも言ったが夢はお呼びじゃあない……さっさと消えな!!」

 

「約束があるのよ、お前には殺させない……バーンは私の獲物!勝手に手を出すな!!」

 

「この光は一瞬ではありません……永遠に続く光です!!」

 

萃香、幽香、妖夢

 

「夢は自分で見るもの……見せられるものではない!!」

 

「消えな白昼夢!!」

 

美鈴、にとり

 

覚悟を口にした後

 

「最期の余興だ……踊れ幻想達よ」

 

6人は破壊神へ飛び掛かった

 

 

「そらぁ!」

 

萃香が最初に殴り掛かった

 

「!?」

 

破壊神の姿が消え拳は空を切る

 

「……そこだ!」

 

気配を読んだ美鈴が幽香の背後に向け正拳を放つ

 

「……」

 

涼しい顔で受けた破壊神が腕に力を込める

 

「コノッ……!」

 

振り向きざまに傘を振り横腹を打つ幽香

 

「……」

 

破壊神は無造作に腕を振った

 

「ッ!?」

 

「!!?」

 

腕と傘で防御した二人は一瞬だけ耐えるも堪えきれず打ち飛ばされる

 

「ギッ!」

 

ロビンのサーベルが破壊神を捉えた

 

「フン……」

 

魔力を放ちサーベルを止める

 

「機械ではな……」

 

剣を胴目掛け振る

 

 

ギィン!

 

 

剣は剣に止められた

 

「させるものか!」

 

妖夢が力の限り押す

 

「ほぉ……我が剣閃で折れぬとはな」

 

意外な結果に感心する

 

「この剣は……私の意思が折れない……限り……折れない!誰にも破壊出来ない……心剣一体の剣だッ!!」

 

軽く押す破壊神に対し必死の妖夢、補助呪文を掛けられ、手加減されてようやく防げていた

 

「面白い、ならば試すとしよう……先に心が折れてくれるなよ?」

 

妖夢が押され始める

 

床に押し付けるように上から押された妖夢の体がくの字に曲がっていく

 

「クッ……アアッ!?」

 

骨が軋み、開いた傷口から血が吹き出る

 

「これでは先に体が壊れてしまうか……ハハハ」

 

「ウァァ……ァ……!?」

 

背骨が限界を迎える刹那

 

「おい」

 

萃香が腕を掴んだ

 

「そいつを放しなァ!!」

 

腕ごと体を持ち上げようと力を込める

 

「……どうした?それで精一杯か?」

 

萃香を見つめる破壊神の体は動かない

 

「潰れてしまうぞ?このままで……」

 

バチッ!

 

破壊神の顔をレーザーが当たり、弾いた

 

「……」

 

「ちぇ……不意討ちしたんだから掠り傷くらいつけよな」

 

ロビンを見る破壊神ににとりが返した

 

「……ウラァ!!」

 

その隙を見逃さず渾身を込めて投げ飛ばす

 

「……」

 

着地した破壊神がゆっくりと顔を上げる前に

 

「神奈子!!」

 

萃香は呼んだ

 

 

「神祭「エクスパンデッド・オンバシラ」!!」

 

 

御柱が炸裂し姿を隠す

 

「……どうですか?」

 

息を整えた妖夢が巨大な御柱を見ながら問う

 

「……信仰の力を得た今の神奈子は格別とまではいかないけど私等の中で一番強い、その攻撃を受けたんだ……」

 

萃香が答える前で御柱にヒビが入る

 

「無傷だよ」

 

御柱が砕け散った

 

「……」

 

佇んでいる破壊神、ダメージは無い

 

「次は私の番だな」

 

そう告げた後ろには殴り掛かる美鈴と幽香が居た

 

 

ドッ……!

 

 

魔力が放たれると美鈴と幽香の二人が床に叩きつけられる

 

「ウアッ!?」

 

次いで4人

 

6人全員が床に縛り付けられた

 

「他愛ない……さぁまずは誰からだ?」

 

殺す者を見渡す

 

「舐める……なァ……!!」

 

ガクガクと震えながら神奈子が立ち上がり

 

「……!!」

 

次いで5人

 

「面白い……本当に面白い者達だ、勝てないものは勝てん、それを有りもしない幻想にしがみつく様にいつまでも……ハハハ」

 

それは破壊神には決してわからないモノ

 

己の力のみで全てを破壊する個の極致

 

それのみを楽しみ、生き甲斐とする破壊神にそれが理解出来る筈が無い

 

諦めない意思も、折れない心も、見えない絆も

 

それは個では絶対に有り得ない繋がった魂の力

 

「フン……」

 

神の力を波動に変え6人を吹き飛ばす

 

 

「「「アアアアアアアアアッ!!」」」

 

 

咆哮が魂を燃え上がらせ

 

「裏切れないんだよッ!私達の為に今も諦めずに戦ってる……」

 

傷だらけの体を突き動かす

 

 

「あのバカヤロー達は!!」

 

 

やると誓った約束を果たす為に!!

 

 

幻想は戦う

 

 

自らが生きる小さな世界の明日の為に……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「違う……やはりこれは力を合わせているだけ、これでは勝てない」

 

8人は苦戦していた

 

「あの防いだ時はなんで出来たんだ?」

 

「あの時は必死でしたから……」

 

「うーん……わかんないよぉ……」

 

「絆をって言ってもな……そもそも私達にも表現出来ないものなのに……クソッ!早くしないと皆が……」

 

「妹紅!しゃんとしなさい!あたいだって必死に考えてるんだから!」

 

色々と試してみた

 

力を合わせる事を主眼に置いて様々な事を試行錯誤した

 

持てる限りを合わせたり、合わせる順番を変えてみたり、バーンを基点に高めてみたり、果ては合体魔法の応用で全員の力を合体させてみたり……

 

しかし望む結果が得られない

 

このスペルに不可欠な絆の表現だけが出来ない

 

(早く……早くしないと……)

 

既に最初に言った5分が過ぎようとしていた

 

だが進展は無い

 

(早くしないと皆が……!?)

 

焦りが思考を妨げる

 

進まないスペルと仲間のいつ尽きるやもしれない命が冷静さを失わせる

 

「落ち着きなさいパチェ、貴方だけが頼りなのよ……」

 

今すぐ飛び出したい気を抑えるレミリア、パチュリー以上の知識が無い彼女は信頼する仲間を信じ完成させると言った友を信じるしか出来ない

 

(これは……いかんな)

 

不穏な空気を感じ取るバーン

 

「クソッ!」

 

気付けば皆の思考は仲間に寄っていた

 

心配する余り道が拓けないスペルの完成よりも今確実に動ける救援に向かう方に傾きかけていた

 

(想う余り最悪へ流されかけておる……)

 

バーンの予想通りそれは最悪の選択

 

誰も敵わない破壊神を相手にそれでは勝てないのだ

 

どんなに力を合わそうともそれは連携止まりだから

 

連携ではいくら、いつまでやっても勝てない

 

(止めねば……)

 

勝つには絆のスペルしか今は可能性が無い

 

それを完成させる事が勝利に繋がると考えるからバーンは引き戻そうと口を開きかけた

 

(……!)

 

バーンは7人の異変に気付き開きかけた口を閉じた

 

(光……)

 

7人は気付いていないが各々体の一部分がそれぞれ違う場所で淡い光を放っていた

 

(余の贈った道具から……)

 

その光はバーンが贈った道具、つまり遺産から出ていた

 

(何故アレが光を放つ……)

 

贈った道具にそんな効果は無い

 

だがこれが重要な事なのかもしれないから思考を巡らす

 

「……!」

 

それはすぐに導き出された

 

(まさかこれは……)

 

バーンだけが知っている、ある呪文に必要な石が起こす現象に似ていると

 

(余の道具が……輝聖石の役割を……)

 

輝聖石

 

それはバーンの居た世界に存在する聖なる力を強める魔石

 

心の力に反応し光を放つ性質を持っている

 

それと酷似していた

 

(……もしそうだとすれば、救いたいと想う心の力に反応して光を……)

 

そう考えたバーンは

 

(ならば絆のスペルを完成させるには……!)

 

動いた

 

「お前達……スペルを完成させる方法がわかった」

 

その言葉に全員が振り向く

 

「どうするんだ!?」

 

妹紅の促しを受けたバーンは魔法円を発生させる

 

 

「ミナカトールを行う」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウ……ギィアアッ!?」

 

破壊神の戯れに付き合う6人

 

何度も倒されながらその度立ち上がり、倒される

 

繰り返される死の舞踏

 

諦めない意思すらスパイスに破壊神は踊りを楽しむ

 

 

「ツアアアッ!!」

 

美鈴が滅多打ちに殴る

 

「……」

 

打たれるままの破壊神が美鈴を捕まえんと手を伸ばす

 

「フッ!……ハァッ!!」

 

捌き、拳を突き入れるが破壊神には効果がない

 

「どれ……」

 

少しだけ気を入れ、無数の手が美鈴を捕まえんと襲う

 

「クッ……ウゥ……!?」

 

何とか捌くが防戦一方

 

武術的な駆け引きの無い単純な攻撃だからなんとか捌けている状態

 

「フッ……」

 

また少しだけ気を入れた

 

ガッ……

 

「!?」

 

逸らす筈の手が動かない

 

そのまま手は掌底として打ち込まれた

 

「アァグッ!?」

 

まるで巨大な鉄を打ち込まれた様な衝撃

 

「ゴ……フゥッ!?」

 

内蔵がやられ口から吐かれた血が飛沫を上げる

 

その間に5人が攻撃を仕掛けたが引っ込んでいろと言わんばかりの神気が吹き飛ばし美鈴に進む

 

「……!!」

 

迫る破壊神に美鈴は体を黄金に染め、構えた

 

 

「構符……「天地魔闘」!!」

 

 

己の持つ最終奥義を

 

「……」

 

破壊神は全く動じずに迫り腕を伸ばした、淀みなく伸ばしたのは気にするに値しない事だから

 

 

「気符「地龍天龍脚」!!」

 

 

腕を目掛け剛脚を放つ

 

 

ズドオォッ!

 

 

凄まじい衝撃音が響いた後には

 

「!?……そんな……」

 

腕に止められた脚を見て辛苦を浮かべる美鈴と

 

「力を溜め込んで放つカウンターか」

 

効果を知った無傷の破壊神だった

 

「クッ……!?」

 

すぐに美鈴は脚を引き腕に力を込める

 

「華符「彩光蓮華掌」!!」

 

掌底を胸目掛け放つ

 

「構えなければ成せん技……次元の低い……」

 

腕を掴み、掌底を止めた破壊神が告げる

 

「力があればそんな面倒な事は不要」

 

ベキィッ!

 

「アアッ!?……ッ……アッ……!?」

 

腕は耐える間も無く折られた

 

「これで構えられんな、もっとも……結果は変わらんが……」

 

痛がる美鈴を愉快に眺め、腕を放す

 

「構えて見せろ」

 

また伸ばされる手

 

様子を楽しむため今度はゆっくりと

 

「グクッ……グウゥゥゥゥゥ!?」

 

構えようとするが折れた腕が動かず構えられない

 

「フハハ……もういい……」

 

結構だ……

 

破壊神が告げるより前に

 

 

ヒュゴオオッ!!

 

 

嵐のような剛風が破壊神を襲った

 

「文……さん……」

 

破壊神から離れた後方

 

そこに居たのは風のマントを羽織り団扇を掲げていた文

 

(何よ……)

 

倒れていた幽香が顔を上げる

 

(結局……来たんですね……)

 

文以外の4人を見て妖夢

 

(愚か者達め……)

 

立ち上がりかけていた神奈子の頬が緩む

 

(馬鹿だよお前等……本当に馬鹿だよ……)

 

半壊しているロビンの中でにとりは微笑む

 

(大好きだよお前等……素敵な……バカヤロー達……!!)

 

血濡れの顔で萃香は笑顔を見せた

 

「遅くなってごめん!」

 

「私達も戦うのだー!」

 

正邪とルーミアが構える

 

「妹紅達が……時間を稼げば良いのね!」

 

「やりましょう皆さん!」

 

状況を理解した輝夜は弾幕を放ち文は風をより強く吹かせる

 

「私達も寝ちゃいらんないねぇ……」

 

絆が体に力を与え、6人は立ち上がる

 

 

まだやれる……

 

 

この最高の仲間達となら……

 

 

いつまでだって……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(あやつ等……)

 

バーンは駆けつけた5人を見て感慨を感じていた

 

頼みもしないのに示し合わせたように集い、助けてくれる仲間の絆に……

 

「……準備はよいかお前達」

 

それを無駄にしないためにスペルの完成を急ぐ

 

「ああ……お前のプレゼントを持ってこの魔法円を囲った、それでどうするんだ?」

 

「その道具に想いを込めろ、皆を救うと……幻想郷を救うと……強く……!」

 

「わかった……!」

 

7人は道具に想いを込める

 

 

ポゥ……

 

 

「光った……」

 

7人の道具が異なる色の輝きを放ち、光の柱を上げた

 

妹紅は赤

 

魔理沙は白

 

チルノは青

 

大妖精は緑

 

パチュリーは紫

 

フランは紅黒

 

レミリアは緋紅

 

 

「それがお前達の想いの色だ」

 

「これがミナカトールなのか?」

 

「似てはいるが厳密には違う、ミナカトールとは心の力を高め使用する破邪呪文、これは想いを高め絆に変える技だ、この魔法円も視覚的に意識出来るようにしただけで大した意味は無い、つまり過程が似ているだけの別物、故にミナデインと同じく名は無い」

 

「……それで次は?」

 

「次はその光を束ねる……ミナカトールだと確か奴等は……」

 

「手を繋ぐ……とかですか!?」

 

「……そうしていたな」

 

バーンを除き手が握られると7つの光が束ねられ1つの大きな光になった

 

「……成功だ」

 

スペルの完成を告げるが表情が苦い

 

(まだ弱い……これではとてもではないが……)

 

力の不足を感じていた

 

「バーン!」

 

そのバーンに声が掛かる

 

「何やってんのよ!まだでしょ!」

 

チルノが叫ぶ

 

「バーンもやって完成でしょ!!」

 

だから早くと

 

「……」

 

それはバーンもわかっている

 

(余には何も道具が無い……出来る……か?)

 

条件が足らない事を懸念していた

 

「早く!」

 

促され手を握り、強く想う

 

「……!?」

 

光らない

 

「どうしたんだよバーン……」

 

いくらやってもバーンは光らなかった

 

(ここに来て……ここまで来て……)

 

半ば諦めながらも試す

 

(起きぬか……奇蹟は……)

 

失敗を悟り、手を離した

 

 

瞬間……!

 

 

「ピィ!」

 

ダイの声が聞こえるとバーンの首元が光を放った

 

「バーン……それ!」

 

7人は嬉しくて笑顔を見せた

 

「これは……お前達が編んだ……」

 

バーンの首には巻かれていた

 

7人の友が贈った赤いスカーフが

 

「……!!」

 

想いを込める

 

「出た……」

 

「黒い……光……」

 

魔を象徴するかの様な漆黒の光

 

だが黒くとも中身は救う為の純粋な想いに溢れている

 

「……ほら!」

 

横のレミリアが手を差し出す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「次から次へと……流石に少々鬱陶しい……」

 

 

それは暴風の中から聞こえ、暴風を打ち消した

 

「ウッ……」

 

向けられた視線に5人はたじろぐ

 

「……このような茶番が絆だとすれば……確かめる価値などないか」

 

 

ズアッ! 

 

 

衝撃が5人を成す術なく外へ吹き飛ばし

 

墜落させ視界から消した

 

「!?……貴様ァッ!!」

 

神奈子が怒りをぶつける

 

「そろそろ飽いてきた……余興はお前達で幕としよう」

 

最後を告げた破壊神は一番近くに居た美鈴を見た

 

「さぁ……最期の足掻きを見せよ」

 

暗い夢が迫る

 

「まずはお前からだ……構えも出来ん半死の武道家」

 

死を携えて

 

「……」

 

美鈴は動かず、何も返さなかった

 

(咲夜さん……)

 

御守りとして預かったナイフを感じ、決意していた

 

(破壊神……)

 

返さないのは集中していたから、動かないのは今まさに越えようとしていたから

 

(腕が動かなければ……構えられないとでも……?)

 

再び体が黄金に染まり、更に、更に輝きを増す

 

(バーンさん……今こそ私は……)

 

美鈴は越えようとしていた

 

限界を!

 

 

(貴方を越える……!!)

 

 

バーンを!!!

 

 

 

 

 

 

 

         構えとは

 

 

         心の所作

 

 

     心が正しく形を成せば想いとなり

 

      想いこそが実を結ぶのだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     「ハアアアアアアアアアッ!!」

 

 

 

 

伸ばされた手を前に美鈴は動いた

 

 

 

 

      「紅符「天地魔闘」!!」

 

 

 

 

美鈴は越えた

 

構えなければ成せない天地魔闘の構えを

 

これが美鈴が行き着いた、美鈴だけにしか出来ない技

 

 

心に構える、無構の武神技

 

 

 

「アアアアアアアアッ!!」

 

 

 

ここで全てを使い果たしても良い

 

 

この後、動けなくなっても構わない

 

 

だから……ありったけ!

 

 

 

全てを懸けた刹那の三撃

 

 

「……!?」

 

それはダメージこそ与えられなかったものの

 

「見事……」

 

腕を弾き、破壊神を一瞬止めた

 

 

「…………」

 

黄金の輝きが消えた美鈴はゆっくりと前のめりに倒れていく

 

(……)

 

全てを懸けても一瞬だけだった

 

 

……だが!

 

 

(後は……任せました……)

 

その一瞬だけで充分だったのだ

 

(妖夢さん……!!)

 

 

信じれる仲間が居るから!

 

 

「我が名は妖夢……魂魄妖夢!」

 

妖夢は既に剣を構えていた

 

「!?」

 

破壊神が向いた時にはもう遅い

 

 

「神を断つ剣!!」

 

 

妖夢が視界から消える

 

(見てくださいバーンさん……これが……私の……!!)

 

剣に想いを乗せ

 

限界を越えた一撃を放つ!

 

 

 

    「奥秘「西行春風斬・魔倒」!!」

 

 

 

秘剣が過ぎ去った直後

 

「!?」

 

破壊神の持つ剣が半分に分かれ

 

「……!」

 

その腕にはよく見なければわからない程だが

 

「我が体に……傷を……」

 

確かに切り傷が出来ていた

 

(ここまで……です……ね……)

 

使い果たした妖夢は満足にその場に倒れた

 

 

「……何故運命を受け入れん?お前達が命を懸け、極限まで輝かせてもこの結果なのだぞ?」

 

傷から目を離し、破壊神は目前に立つ者へ問う

 

「諦めろ、幻想郷は消えて無くなり、人も妖怪も全て悪夢へと堕ちていく……破壊と殺戮の果てに残るのは死体と残骸のみ……」

 

髪の伸びた幽香へ

 

「愚かね……!」

 

傘を構え、飛び込む

 

 

「人はそれを……」

 

 

意思を込めた傘が破壊神を押し、足下の美鈴から突き放す

 

 

 

「地獄と言うのよ!!」

 

 

 

超大のビームが胸元から撃たれ破壊神を飲み込んだ

 

 

「地獄か……」

 

「あぐっ!?」  

 

ビームから伸ばされた手が幽香の顔を掴む

 

「それはお前達にとっては、だ……我に望む景色を見せたくなくば退けろ、絆とやらで我が悪夢を……」

 

 

「ア……ギアアアアアアアアアアアアッッ!!?」

 

 

絶叫が木霊する

 

 

「ロビン!!」

 

「ギッ!!」

 

ロビンが体当たりを食らわせる

 

「アアッ……アガアアアアアッ!?」

 

しかし破壊神は止まらない

 

「放せ!幽香を……!放せぇぇ!!」

 

既に半壊したロビンが腕を叩くが破壊神は微動だにしない

 

 

ヒュ……

 

 

ロビンの壊れたボディの隙間から何かが飛び出した

 

アリスの託した最後の人形

 

魔力を手に持つ剣に集め破壊神の目に向け飛び込む

 

 

パァン……

 

 

弾ける音が響き

 

「何かと思えば……人形か」

 

人形は粉々になった

 

アリス最後の人形は壊された

 

しかし、代わりに

 

「幽香!」

 

掴む腕を使わせた、ロビンが幽香を拾い離れる

 

「……」

 

気にもしない破壊神がすぐさま魔弾を撃つ

 

「ヤバッ……」

 

回避が間に合わない

 

受ければロビンごとにとりも幽香も死ぬ

 

だがもう間に合わない

 

 

「……ギッ!!」

 

ロビンの目が光ると幽香を放り投げ

 

「ロビン!?」

 

中のにとりを脱出させた

 

「何を……!?」

 

にとりは命令していない

 

ロビンが勝手にした事だった

 

「ギッ……!」

 

そして魔弾は炸裂する

 

「つくづく運が良い奴等だ……」

 

バラバラになったパーツを見ながら破壊神は走るにとりに目を向ける

 

「ロビン……ロビン!?」

 

僅かに形のあった頭部ににとりは呼び掛ける

 

「……ギッ……ア……」

 

掠れていく声

 

「命令してないだろ……何勝手な事してんだよ……」

 

涙を流しながら怒るにとりにロビンは

 

「ア……アリガ……トウ……ニトリ……バイ……バイ……」

 

声を発した

 

いつの間にかロビンには心が生まれていた

 

だからマスターであるにとりを守る為に身を挺して助けたのだ

 

そしてそれが奇蹟を生んだ

 

喋れる筈の無い機械が感謝を言える絆の奇蹟を

 

「バカ……初めて喋った言葉がバイバイなんて……バカ……」

 

ロビンの頭部を抱き締め呟く

 

「ありがとう……ロビン……!!」

 

深い感謝を……

 

 

「……くだらん」

 

破壊神がまた魔弾を撃とうと手をかざす

 

「何がくだらない!!」

 

御柱を構えた神奈子が破壊神のかざした手を逸らす

 

「くだらんのは貴様だ……!破壊と殺戮のみの狂神め……!」

 

「私からすればお前の方が余程狂っている……いつまで無意味に抗うつもりだ?結果は変わらないのは良くわかっている筈だ」

 

その問いは神奈子には意味を成さない

 

 

「無論……死ぬまでだ!!」

 

 

想いを理解し、約束に殉じようとする意思は相手が何だろうと変わらないし曲げない

 

それに……

 

今は神であると同時に仲間の八坂神奈子でもあるから……

 

 

だから戦う!

 

 

「オオオオオオオオオッ!!」

 

 

 

 

      ここは神さびた古戦場

 

 

 

  とうの昔に錆び果てた神が戦う最後の戦場

 

 

 

         神は戦う

 

 

 

      幻想を終わらせない為に……

 

 

 

 

 

 

 

「……フン」

 

破壊神が手に持った者を捨てる

 

「……」

 

物言わぬ神奈子を

 

「残る余興はお前だけだ」

 

そして最後の一人を見る

 

「お前は何を見せてくれる?」

 

立ち塞がる萃香を

 

「すまないねぇ……見せるのは私じゃあないんだ」

 

ボロボロの萃香は笑っていた

 

「……後ろのそれか?」

 

萃香の後ろに居るバーン達を見る

 

破壊神は知っていた、バーン達が何かをしようとしていた事を、光の柱を上げたのも知っている

 

だが邪魔をする気は無かった

 

それは先に余興を済ますと決めていた事と何をしても脅威にならないと知っているから

 

今だ遊んでいるのだ

 

一瞬で終わらせれる力を持ちながら変わらぬ結果に向かう、道中をゆっくり楽しむ為だけの死の遊びに

 

「見せれないならもういい」

 

萃香へ興味を無くした破壊神はバーン達に進む

 

「待ちな……」

 

譲る気は一切無い

 

「……」

 

無造作に振られる腕

 

それを霧になって避け、周囲を囲む

 

「……」

 

破壊神は手をかざし力を放つ

 

「ガッ……グッ!?」

 

霧を集め姿を出現させ目の前に落とす

 

「……」

 

萃香の横を通り過ぎようと歩む

 

 

「鬼神「鬼哭・萃霧想」!!」

 

 

止めんと殴り掛かる

 

 

ドギャ!

 

 

裏拳で腕ごと萃香は吹き飛ばされる

 

「所詮は口だけか」

 

バーン達へ向かう

 

三歩ほど進んだ時だった

 

ガシッ……

 

足を掴む者が居た

 

「ハァ……ハ……ァ……」

 

萃香

 

もはや死の直前の萃香、力の入らない体でただ約束を果たさんとしがみつく

 

「無様な……」

 

気にせず歩く破壊神の足と一緒に萃香は引き摺られる

 

(ダメ……だね……もう私じゃ……止められない……)

 

果たせない事が悔しくて涙が流れる

 

(後、少しの筈なんだ……)

 

萃香は願う

 

(頼むよ……誰か……少しだけで良いんだ……後、少しだけ……)

 

止めてくれと……

 

 

 

「ピィ!!」

 

 

 

ダイの声が聞こえると

 

破壊神の前に一人の女性が降り立った

 

 

「誰に断って私の民を殺そうとしている……?」

 

 

リボンの着いた長い金髪をなびかせる背の高い女性

 

「私の餌に勝手に手を出すな、こいつらは全部私の物……」

 

黒を基調とした服はまるで闇を思わせる

 

 

「常闇ノ皇、ルーミアの物よ!!」

 

 

女性は常闇ノ皇

 

何故か彼女は封印が解かれまた再び姿を見せ、破壊神に対峙した

 

「……わざわざ死ぬ為に封印から迷い出たか妖怪の王」

 

頭に残るリボンを見て破壊神は理解した

 

神の力によって封印を破り、ほんの一時だけ復活したのだと

 

「……死ぬ為?寝言は夢の中で抜かせ不届き者……」

 

闇の力を放ち萃香を慧音の傍に置くと皇は叫んだ

 

 

「お前を食い殺す為よ!!」

 

 

両手を天地上下に構えると闇の力を全て集め球体を作り出す

 

(……癪だけどあんたの力も借りるわ)

 

リボンに有るバーンの魔力を加え球体はより黒く、巨大になる

 

 

 

「皇王「ナイトフェニックス」!!」

 

 

 

皇の持つ闇の力と、王の持つ炎の魔力を合わせた闇の炎鳥

 

王同士の力は共鳴し巨大な力となって破壊神へ向かう

 

「……チッ」

 

皇は呆れるように舌を打った

 

(わかってたけどね……)

 

炎鳥は破壊神に片腕で止められていた

 

「大した技だが……相手が相手だ」

 

ドウッ!

 

炎鳥が打ち消され、余波で皇がバーンの元へ吹き飛ばされる

 

 

「常闇ノ皇……」

 

倒れる皇に話し掛けるバーン

 

「名前は……何て言うの?」

 

皇は問う

 

「……バーンだ」

 

答えると時間が来た皇の体が淡い光を放つ

 

「バーン、私は……いつの日か必ず舞い戻る!その時が雌雄を決する時よ!」

 

「望むところよ」

 

返事に満足した皇は微笑んだ

 

「その時までは……この幻想郷は預けておくわ」

 

「……いいだろう」

 

「守りなさいよ……」

 

「言われずとも……」

 

「じゃあね……バーン……」

 

「助かった、礼を言う……さらばだ皇よ…」

 

光が一瞬だけ強くなり収まると皇は消え、そこには気絶しているルーミアが居た

 

 

「余興は済んだ、お遊びはこれにて終わりとしよう……」

 

緩めていた気を入れ、神の力をゆっくりと、だが際限無く上げていく

 

このまま破壊神が攻撃を開始すれば間違いなく幻想郷は滅ぶ、幻想郷どころか数多ある世界全てが

 

「今こそ終焉の時……!」

 

目的を遂げるべく動く

 

 

「終焉は貴様だ破壊の神……」

 

 

止めるはバーン

 

「幻想の終焉ではない、夢の終焉だ」

 

破壊神が見ると先程とは比べ物にならない光を放つバーン達

 

「出来たよ皆……ありがとう」

 

倒れた仲間達を見て感謝する妹紅

 

「こいつでぶっ飛ばしてやるぜ!」

 

「「覚悟しろー!」」

 

魔理沙、チルノとフランが指を差す

 

もう手は握られていなかった

 

「ごめん皆……出来る限り絆を深めてたの……お陰で完璧に出来たわ!」

 

パチュリーが光を見上げる

 

「これが私達……幻想の光です!」

 

「運命を変える……絆のスペル!」

 

大妖精とレミリアが強く告げる

 

「今こそ夢覚める時……!」

 

中心に立つバーンが告げると光は前方に集まり、眩い光の魔法円を作り出す

 

「これが……貴様が見たいと望んだ絆だ!」

 

絆のスペルを構える

 

「……」

 

破壊神はそれを興味深そうに見た後、問い掛けた

 

「巻き込むのではないか?……良いのか?撃っても?」

 

何をするかは知らないが破壊神の周囲に疎らに倒れる仲間を指して

 

「貴様がそんな駆け引きをする者とは思ってはいない……」

 

わかっている、死を望む破壊神が撃たせない為にそんな事を言っているのではない

 

巻き込む事をしなさそうなバーン達に一応聞いたのだと

 

「だが心配無用……我等の絆の前に……」

 

しかし、バーンは口角を上げ、笑った!

 

「それは杞憂だ……!!」

 

ふてぶてしく!

 

 

キュン……!

 

 

すると床から風切り音が一瞬鳴く

 

「こうですよね!」

 

「みんな無事よ!」

 

「後は……正邪!」

 

文、青娥、輝夜

 

3人が6人を抱えていた

 

文が3人を抱え共にパレスの底から突っ込む

 

青娥の能力でパレスの壁に穴を空けながら文の最高速を以て最短で辿り着く

 

皆の居る場所に出た瞬間に輝夜が能力を使い散らばる皆を一瞬の内で集めたのだ

 

 

打ち合わせなどしていない

 

だが4人はそうする事に迷いは無かった

 

何故なら、心が1つになっているのだから!

 

今すべき事を互いに理解する……絆の奇蹟!!

 

 

「!?」

 

破壊神の体が宙に浮く

 

「準備出来たよ!」

 

最後の一人、正邪、重力の方向をひっくり返し破壊神を上空へ打ち上げた

 

懸念していた事があった、それは幻想郷の被害、絆のスペルが幻想郷に被害を与える事の危惧

 

充分高い位置にあるパレスだったがどれ程の威力があるかわからないスペル故に上空に撃たす事で被害を無くそうとしたのだ

 

「ぶちかませぇぇぇぇ!!」

 

決め手

 

またしても彼女はまた最後の決め手を担った

 

 

想いが織り成す、絆の……

 

 

「ゆくぞ……!!」

 

それは放たれる

 

 

 

一筋の光

 

 

 

名は無い

 

無いが疑いなくそれは絆のスペル

 

限界まで絞ってなおパレスの半分はあろうという

 

 

絆の光

 

 

「……!?」

 

片腕で受け止めた破壊神、スペルは止められた

 

だが明らかに表情は驚いていた

 

「これも受け止めれるのかよ……!?」

 

7人の絆を束ねても破壊神には通用しない

 

「フッ……ハハ……」

 

聞こえた笑い声に身構える7人と無表情のバーン

 

「想像以上の力だった……驚いたぞ……これがお前達の命の輝きか……!……だが!」

 

光を押し始める

 

「それでも我は越えられぬ!!」

 

押されいく光

 

それを目の当たりにしながら……

 

 

「それは早計と言うものだ破壊の神」

 

「絆は……私達だけじゃない!!」

 

 

8人は笑った

 

 

「「神奈子!!」」

 

 

新たな光が空を舞い、呼び掛けに応える様に光に吸い込まれた

 

「ウオォ……オオオオッ!?」

 

光の力が急激に高まり破壊神を押し返す

 

「閻魔から受け取った地獄の魂、全員の信仰の力だ……貴様と刺し違える為の力だったが……使うのは今をおいて他はあるまい」

 

「……それだけではない!」

 

光が集められ、合わされる

 

「死に損ないから……もか……!?」

 

集めたのは仲間達の絆

 

今、幻想郷は全ての絆を結集し、夢へ挑む

 

「ヌゥ……ゥ……オアアアッ!?」

 

両の手を使い押し止める

 

(頼む……これが幻想郷の出せる全て……!これが通じなければもう滅亡しかないのだ……!!)

 

祈りに似た願いで結末を見届ける神奈子と仲間達

 

 

皆が、幻想郷中が見守る最後の攻防

 

 

 

「ヌウウウウウウウッ!?」

 

「ウオオオオオオオッ!?」

 

 

 

「オッ……アッ……!?」

 

 

 

勝ったのは

 

 

「ウオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

 

 

破壊神

 

 

(化物め!?幻想郷の全てを懸けても上回るかッ!?)

 

光は完全に勢いを止められてしまった

 

「まさか……ここまで肉薄……するとは……楽しかったぞ……!幻想の者達よ!」

 

遊びをやめた破壊神に絆のスペルは届かなかった

 

幻想は夢を破れない

 

(あと……一押しなのだ!あと……ほんの僅かの……)

 

バーンの思う通り、僅かの差、その僅かの差で破壊神に届かない

 

(おのれぇぇ……!?)

 

その差は僅かなれど絶対

 

全てを使った幻想郷にその差を埋めるものは無い

 

「ハハハ……ハハハハハッ!!」

 

徐々に押されていく、このままでは敗北は必至

 

(……)

 

猶予無き事態にバーンは一瞬だけ考えると

 

(やむを得んか……それに先に変わりは無い)

 

決意し、使おうとした

 

 

「やめろバーン!!」

 

 

友が呼び止めた

 

「お前……生命を使う気だろ!?」

 

妹紅が問う

 

「……」

 

だがバーンは答えず使おうとする

 

「やめろって言ってんだ!!」

 

手を掴み止める

 

「わからんのか……こうせねば……生命を使わねば勝てないと……この幻想郷で最も強い余でなければそれは叶わぬと……」

 

バーンはその僅かの差を生命で埋めようとしていた

 

それがわかったから妹紅は止めた

 

「所詮、居ない筈の命だったのだ……儲けものと思え……」

 

「やめろ!!」

 

「わかってくれ……」

 

生命を使おうとする

 

「バカヤロウ!」

 

魔理沙が叫んだ

 

「お前を犠牲にした勝ちなんているか!!」

 

その許しがたい行為に

 

「一緒だって言った筈ですバーンさん!勝つ時も負ける時も!」

 

大妖精

 

「また居なくなるなんてあたい絶対に許さない!!」

 

チルノ

 

「もうどっか行っちゃヤだ!!」

 

フラン

 

「あまり私達を怒らせないで!」

 

パチュリー

 

「やめて……バーン」

 

レミリア

 

 

友が止める

 

 

「だが……」

 

それでも守りたいが故に渋るバーンに

 

「せっかく……」

 

妹紅が言う

 

「せっかく生き返って……また会えたんだぞ!?なのにまた……死ぬなんて……」

 

声を荒げ

 

「そんなの……!」

 

涙を浮かべ、懇願した

 

 

「そんなの悲し過ぎるだろ……!!」

 

 

誰もバーンの行為を許そうとはしない、僅かな時間なれどそれだけの友情を育み、絆を深めたのだから

 

「……」

 

想いを受けたバーンは理解する

 

(しばらく見ぬ内に……ここまで強くなっていたか……余に愚行と諌める程に……)

 

成長を感じ嬉しく微笑む

 

「わかった、では代わりに……お前達の生命を輝かせろ!一瞬だけでよい……強く……強くだ!」

 

生命を燃やす

 

「ゆくぞお前達……一瞬に懸けろ……!」

 

 

 

 

 

 

 

      そう、一瞬……されど……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       閃光のように……!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「ウオオオオオオオ……!!」」

 

8人は気迫凄まじく力を込める

 

「無駄だ……!幻想では我が夢は越えられん!!」

 

破壊神が更に押し返す

 

 

「私は……今初めてお前達に感服しているぞ!余興に過ぎんお前達が見せた絆……素晴らしい力だ!」

 

 

最早勝負は着いたとばかりに破壊神は声をあげる

 

 

「実際……最後の最後の時の貴様達が見せた絆の光は美しかった……!」

 

 

「夜天に光る一瞬の流星……そう、閃光のように……!!」

 

 

「フハハハハハハハハッ!!!」

 

 

振り絞る気迫を嘲笑い、更に押し返されていく

 

 

「クッ……ソォォ……!!」

 

笑っているが隙を一切見せない破壊神

 

どんなに力を入れても勢いを止める事すら出来ない

 

 

(頼む……一瞬だけで良いんだ……!ほんの僅かで良い!頼む……皆を守りたいんだ!)

 

 

妹紅が祈る

 

 

(私達を勝たせてくれ!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ピィィィィィィィィィィィ!!」

 

 

 

 

 

 

その時

 

願いを叶える神の力が発揮され

 

 

バチッ……

 

 

「!?」

 

破壊神にダイが体当たりを食らわせた

 

「生きた道具……」

 

落ちていくダイを見る破壊神の気は一瞬だけ逸れた

 

 

 

 

「「「ウアアアアアアアアアアアア!!」」」

 

 

 

 

その一瞬が欲しかった、瞬き程の刹那

 

閃光のような一瞬に全てを懸ける……

 

8人には!!

 

 

 

ドオォオッ!!

 

 

 

「バカな……」

 

 

 

光が押しきり、破壊神は光の奔流へ飲まれる

 

そして同時

 

「マスタードラゴン!!」

 

神奈子の呼び掛けに応え、異なる光が破壊神を包む

 

「ま、まさか……」

 

体が崩壊していく

 

「完全な現界を果たした私が敗れるとは……」

 

破壊神は驚きを見せるも

 

「見事なり!」

 

認める

 

「これが絆か……今だ理解出来るものではないが、認めざるをえまい」

 

敗北を

 

「約束だ……願いを叶えよう、お前達は私に何を望む?」

 

崩壊を続けながら問うとバーンは答えた

 

「……二度と幻想郷に姿を現すな」

 

「そんな事でよいのか?容易い事だ……」

 

叶えると約束された

 

願いを聞き入れた破壊神の崩壊は一気に進む

 

「失せよ夢の破壊神……幻想に夢は必要無い……」

 

存在が戻っていく破壊神に告げる

 

「消えよエスターク……いや……暗き夢……」

 

 

 

 

 

        DarkDream(ダークドレアム)……

 

 

 

 

 

それを最後に破壊神は消え、禍々しい黒い光球が出現する

 

その光球が破壊神を包んでいた異なる光と共に消え去ると

 

静寂だけが残った

 

 

 

 

 

 

「……なぁバーン」

 

魔理沙が問い掛ける

 

「なんであんな事言ったんだ?倒したのになんでだ?」

 

バーンの願った破壊神の幻想郷への不干渉

 

「倒せてはいない……奴は不滅の存在、消えたのは竜の力が敗北を認めた奴を夢の世界に戻したからだ……人が夢を見る限り奴は何度でも甦る」

 

「じゃあ死ねって言えば万事解決じゃなかったのか?」

 

「……それで奴が怒り、願いを叶えないとなればどうする?幻想郷にまた奴が現れる可能性もあったのだぞ?」

 

「うっ……それはヤバイ……」

 

「次は勝てぬだろう……あくまで立場は奴の方が上、これが奴を立て、お前達……ひいては幻想郷を救う最良の選択だろう」

 

「……そうだな、うん……」

 

勝ったと言う実感

 

それを感じ始め緊張が解けてきた

 

 

「……先に地上へ行っていろ、余はこのパレスを破壊する」

 

バーンが皆に言った

 

「残しとかないの?貴方の住んでたパレスでしょ?」

 

「これはエスタークパレスだ、余のパレスではない……それにこのような無粋な物は幻想郷の空には似合うまい」

 

行けと目で促す

 

「……バーン」

 

心配の瞳でレミリアが見る

 

「安心しろ……必ず帰る」

 

「……必ずよ!」

 

皆は地上へ降りる準備を開始する

 

「……うわっ!?」

 

妹紅が立ち上がろうとする慧音を見て片目を覆い指を差す

 

「……!?」

 

指の先は胸、エスタークに剥ぎ取られた箇所から大きくて綺麗な乳房がプリンと出ていた

 

ゴンッ!

 

「……それより妹紅!」

 

上手く服を縛り隠した慧音は体当たりの後に落ちてきたダイを見せる

 

「!?大丈夫かダイ!?」

 

縮み、息を荒げ疲れている

 

「ピィ……」

 

大丈夫だよ、と苦しそうに微笑むダイ

 

「大丈夫なんだな!?」

 

「ピィ……!」

 

再度の確認にダイが答えた後、皆はバーンを残して地上へ向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人間の里

 

地上へ戻った皆は既に集まっていた博麗神社の面々達と共に合流しパレスを見上げていた

 

 

ボウッ……

 

 

パレス全体に火が点き激しく燃え上がらせる

 

その様子はまるで不死鳥

 

「……」

 

しばらく燃えた後、最期に一層強く燃え上がり

 

エスタークパレスは灰になった

 

 

「…………」

 

誰も喋らない

 

普通は勝利の歓声を上げて喜ぶ筈なのに

 

「……」

 

誰も喋らない

 

喋らないのは今は勝利より優先する事があるからと1つに繋がった絆が理解していたから

 

だから静かに待っていた

 

「……!」

 

8人の友が見つけた

 

「バーン!!」

 

降りてくる友を

 

「……」

 

無言で降り立ったバーンは友を見つめる

 

「今……帰った」

 

その瞬間

 

弾かれたように飛び出した者達がいた

 

 

「バーン!!!」

 

 

そう、最愛の友

 

怪我など気にせず一直線に向かい

 

抱きついた

 

 

同時に歓声が上がる

 

 

祝すかの様に

 

「……」

 

抱きついた友とバーンを遠くから見ている友が居た

 

それは妹紅

 

彼女は一人だけ行かずに立ち尽くしていた

 

「ほら……どうしたんだい?あんたも行きなよ!」

 

萃香が肘で押すが妹紅は動かない

 

「いいんだ……約束を破った私に……そんな資格は無いから……」

 

それが妹紅が行けない理由

 

皆を任されたのに守れなかった

 

約束を破った自分が情けなくて顔向け出来ないのだ

 

「なに格好つけてんだい……馬鹿!早く行きな!」

 

「いい……ここで見てる」

 

そんな妹紅に

 

 

「妹紅」

 

 

バーンから声が掛かった

 

「……ッ!?」

 

自分を見つめる目

 

許すと言っている瞳

 

「来い……」

 

気にするなと言う言葉

 

「ッッ……!?」

 

心に染みる

 

「お許しが出たね……行ってきな!!」

 

背中を押された妹紅はよたつきながらも走る

 

「ハァ……ハァ……」

 

涙を流しながら

 

 

「……バーン!!」

 

 

辿り着いた妹紅は力いっぱいに抱き締めた

 

 

 

 

 

 

      お帰り……バーン……!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は伝説の日

 

 

幻想が夢に打ち勝った日

 

 

そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         再会の日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お待たせしました。
大変遅くなって申し訳ありませんでした。

大増にて贈りました帝王編から続く夢現編、これにて終わりになります。

おそらく屈指の凝縮率になったと思います、書いてて思わず、なんでこんなに設定入れたんだろう……と後悔しました……

絆のスペルに関しては最初、技名を入れるつもりでしたが良いのが思い浮かばずこの形に……誰か良い案ください!

次回は夢現編、エピローグです。

頑張ります!
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