東方大魔王伝 -夢現幻想-   作:黒太陽

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第四話 あれより……

 

 

 

 

 

 

「ギャーーーーーーー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅魔館に悲鳴が木霊した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分前・霧の湖

 

「紅魔館に行くわよ!」

 

突然チルノが言い出した

 

「なんでまた突然……」

 

いきなりの発言に困惑しながら聞く妹紅にチルノは大きく言った

 

「皆で遊ぶ方が楽しいじゃん!」

 

紅魔館に行く理由は遊ぶ為だった

 

「レミリアとフランとか?寝てるだろあいつら、パチュリーは起きてるだろうけど」

 

「バカね妹紅!寝てるんなら起こせば良いじゃない!」

 

「……怒るぞあいつら」

 

「なんで怒るのよ!あたいが遊んであげるって言ってるのに!」

 

「……変わらないなぁチルノは、相変わらずだ」

 

その言葉を聞いたチルノの目付きは鋭くなった

 

「……バカって言いたいの?」

 

「!?」

 

妹紅は怯んだ

 

体の回りが冷えていたから

 

「違う違う!チルノが常識知らずなのは昔からよく知ってるからそう言う意味で変わらないだよ!」

 

「……つまり昔と変わらずバカって言いたいのね?」

 

「!?」

 

妹紅は言葉を間違えた

 

更に回りは冷たくなる

 

妹紅が身の危険を感じた瞬間だった

 

「チルノちゃん!」

 

大妖精の声がチルノを射抜く

 

「な、何よ大ちゃん……」

 

「すぐに怒らない!妹紅さんまで氷付けにしたらどうするの!」

 

「わ、わかってるわよ!本気な訳ないじゃん!」

 

「も~……早く行きますよ!」

 

チルノを抑えた大妖精の号令で4人は紅魔館へ出発した

 

(……まで?)

 

妹紅は疑問を感じながら

 

(なんか隠してるな……)

 

だが聞こうとはしなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅魔館・門前

 

 

紅美鈴 自称17歳

 

 

 

己の肉体と武術に限界を感じ悩みに悩みぬいた結果 

 

 

彼女がたどり着いた結果は 

 

 

 

感謝だった……

 

 

自分自身を育ててくれた武道への限りなく大きな恩 

 

自分なりに少しでも返そうと思い立ったのが 

 

 

一日一万回!感謝の正拳突き!! 

 

 

気を整え  

 

拝み 

 

祈り 

 

構えて 

 

 

 

突く!!!!!! 

 

 

一連の動作を一回こなすのに当初は5~6秒 

 

一万回を突き終えるまでに初日は18時間以上を費やした 

 

 

突き終えれば倒れる様に寝る 

 

起きてまた突くを繰り返す日々 

 

 

 

2年が過ぎた頃 

 

異変に気付く 

 

 

 

 

一万回突き終えても 

 

 

日が暮れてない 

 

 

 

 

 

突き始めて50年を超えて完全に羽化する 

 

 

 

感謝の正拳突き一万回 

 

 

 

1時間を切る!! 

 

 

 

 

かわりに居眠りする時間が増えた 

 

 

 

覚醒した時、美鈴の居眠りは

 

 

時を……

 

 

置き去りにした!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「時を置き去りにするくらいサボりたいの美鈴?」

 

 

「zzz……ほぇ?」

 

門前で寝ていた美鈴は寝ぼけ眼で呼ぶ者を見た

 

「寝言言えるくらい熟睡だったわね」

 

「さ、咲夜さん……!?」

 

一気に目が覚めた

 

「時を置き去りって?私が気づけない居眠りなのかしら?」

 

「いえ!決してその様な事では……私はただ居眠りしながらでも敵は撃退出来るので……」

 

「私に気づけないのに?」

 

「咲夜さんは敵じゃ無いし……」

 

「屁理屈を……もういい、罰を与えるわ、ナイフ1本で許してあげる」

 

「ちょちょ!?咲夜さん!?」

 

取り出されたナイフに慌てる美鈴に

 

「……」

 

無言でナイフは投げられた

 

 

ピタッ

 

 

ナイフは止まる

 

2本の指で

 

「流派東方不敗、二指真空把……流派東方不敗の前ではナイフなど止まった……ハッ!?」

 

得意気に語る美鈴は気がついて口を押さえた

 

「いい度胸ね……」

 

咲夜を怒らせてしまったから

 

「1本や2本じゃ防がれる……それは時間差があるから……何本投げても無意味……」

 

手をゆるりと胸の前で交差させる

 

「そこでよ美鈴!」

 

両手いっぱいのナイフが現れる

 

「貴方が何本止めようと関係無い処刑を思いついた!」

 

「!!」

 

ナイフを構えて微笑む咲夜に驚く美鈴

 

「時を止めてナイフを設置する……時間差は無い……」

 

(処刑!?咲夜さん!?なんて事を考えるんですか!?)

 

説明に不可避を感じた美鈴はそれでも構える

 

「フン!やるのね?でも無駄!貴方はチェスや将棋で言う詰み(チェックメイト)に嵌まったのよ!」

 

能力を発動する

 

 

その刹那!

 

 

 

「ヤメローーー!!」

 

 

 

3人の子どもが咲夜の前に立ち塞がった

 

「師匠をイジメるのは許さないぞ!」

 

「あたしが懲らしめてやる!」

 

「激流を制するは静水……命は投げ捨てるもの」

 

この子ども達は美鈴の弟子

 

子ども達は美鈴を助ける為に来たのだった

 

「ちょ、ちょっと皆!?危ない!危ないから!」

 

「大丈夫です師匠!」

 

何が大丈夫なのか?

 

いや大丈夫ではない、間違いなく大丈夫なわけ無い

 

何も知らない子どもだから理由も根拠も無く言うのだ

 

咲夜と戦えば勝てる見込みは僅かも無い、完全な0

 

それがわかるから美鈴は止めたのだが子どもは止まらない

 

何故か?

 

「師匠は僕達が守る!」

 

子ども達は美鈴が好きだったから

 

ただ大好きな美鈴がピンチだったから助けたかった

 

それだけ

 

(嬉しい……凄く嬉しいですけど……咲夜さんが子どもの制止くらいで……)

 

美鈴は咲夜が止まるとは思ってなかった

 

「……うっ!?」

 

「!?」

 

(怯んでる!?)

 

咲夜は狼狽えていた

 

(子どもなんて攻撃出来るわけないじゃない……しかも人間の……それに……)

 

いくら咲夜でも人間の、更に子どもには攻撃出来なかった

 

狼狽えたのは子どもに悪人の様に扱われているから、悪い事をしている訳ではないのにこの扱いだから

 

子どもには咲夜が意地悪な人に見えていたのだ

 

それにまだ理由はあった

 

(あっなるほどそれもあるんですね、確かに勝てません……いや待て……これってもしかしなくてもチャンス?)

 

狼狽える咲夜に美鈴はすぐに動いた

 

「フッフッフ!そうです!悪いメイドさんをやっつけるのです!」

 

美鈴は調子に乗った

 

「!?子どもを使うなんて卑怯よ!」

 

「んっふっふ……何とでも言ってください咲夜さん、勝てば良いんですよ勝てばぁ!」

 

もうどっちが悪者かわからない

 

「行くぞー!」

 

しかし子どもは盲信する様に美鈴の味方だった

 

「くっ……」

 

向かってくる子どもに後ずさる

 

ペチッ

 

「ッ!?」

 

殴られる、全く効かないが何かこう……精神にくる

 

「えいっ!やぁ!」

 

子どもの二人は美鈴から教わった型を真似しながら攻撃している、しかしダメージは無い、でも心にくる、精神的に追い詰められる

 

「……ププッ」

 

残る子どもの一人はその様子を見て笑いを堪えていた

 

(誰か助けてぇ……)

 

精神的に追い詰められた咲夜は救世主を望んだ

 

 

「……何やってんだ咲夜?」

 

 

救世主はすぐに現れた、やって来た妹紅が咲夜に話し掛けたのだ

 

「た、助けて……」

 

「は?助けて?……お前子ども相手だぞ?」

 

「いいから早く助けて!」

 

「……わかったよ」

 

了承した妹紅はどうすれば助けられるかを考える

 

(ん~……こんな感じか?)

 

ガシッ

 

子どもを二人共掴まえる

 

「悪い事する子どもは……」

 

出来うる限りの悪人面を作り

 

「がおー!たーべーちゃーうーぞー!!」

 

脅した

 

「うわわ!?変な奴が来た!?変態だー!」

 

「もういい……ここまでだ……ナギッ」

 

子どもは一目散に逃げていった

 

「あ……私の切り札が……」

 

呆気ない弟子の逃走に美鈴は肩を落とす

 

「誰が変態だ!ったく最近の子どもは……」

 

少し怒りながら振り向き

 

「こんなもんで良いか?」

 

咲夜を救出した

 

「ありがと……助かったわ、でも!」

 

「ん?」

 

「今の台詞!二度と使っちゃダメよ!」

 

「え?なんで?」

 

「あれはお嬢様しか使ってはダメなのよ!わかった!?」

 

「……わかったけどさ……助けたのになんで怒られるんだよ……」

 

意味不明の理不尽な説教に妹紅は不貞腐れた

 

「あんたも見てたんなら助けてあげなさいよ」

 

チルノが残った子どもに話し掛ける

 

「やだよ、だって面白かったもん」

 

子どもは笑顔で答えた

 

「もう……ダメだよフランちゃん」

 

大妖精が名を呼んだ

 

「えへへ……しーらないっ!」

 

子どもはフランだった

 

咲夜が狼狽えたもう1つの理由はフランが居たから、戦えば勝ち目が無いから狼狽えたのだ

 

「賑やかだなぁ」

 

そう呟いた妹紅は二人を見る

 

 

十六夜 咲夜

 

紅魔館で働くメイド長

 

彼女も人間なのだがその昔に魔理沙のせいで10年に1歳しか歳を取らなくなってしまっていた、だからまだ現役で働いている

 

かのナイフは肌身離さず持っている

 

 

紅 美鈴

 

紅魔館の門番

 

普段は紅魔館を守るただの門番、だが真の姿は流派東方不敗を駆使する最強の武道家

 

現在、弟子は3名(フランは除く)

 

託された技を糧に鍛えた実力は流派を名乗った際に決めた背水の約束を守り続けれている

 

紅魔の門を破った者は約束をした日から未だ皆無

 

 

 

「……さてと」

 

落ち着いた咲夜が睨み付ける

 

「覚悟は出来てるのよね?美鈴……」

 

「はぅあ!?」

 

まだ罰は終わってなかった

 

「ごめんなさい咲夜さん!調子に乗り過ぎました!」

 

土下座して謝る美鈴、しかし咲夜は許さなかった

 

スッ

 

ナイフが喉元に突き付けられる

 

「目を閉じなさい、動いたら殺す、話したら殺す、能力を使ったら殺す……良い?目を開けて私の顔を見なさい」

 

「……」

 

強烈な殺気に美鈴は動けない、話せない、汗だけが滝の様に流れている

 

「貴方クビよ」

 

「!!!?」

 

刺されなかったが言い渡された解雇宣告に美鈴は跳ねあがった

 

「お許しを!何卒!何卒御慈悲を!!」

 

「消え失せなさい、二度とその面を見せないで」

 

咲夜は許さなかった

 

「お願いします!お願いします!」

 

「ダメよ、慈悲は無い」

 

決して許す気の無い咲夜の冷たい視線

 

「まぁまぁ咲夜さん、落ち着いてください」

 

見かねた大妖精が仲裁に入る

 

「貴方は関係無いでしょ……引っ込んでて」

 

「……」

 

ピリピリ

 

空気が変わる

 

「引っ込ませてみますか?」

 

「大人しく見てな……えっ!?」

 

二度見してしまった

 

「仲良く出来ないなら私が相手になりますよ?」

 

「なっ……なななっ!?」

 

咲夜は泣きそうになっていた

 

(なんで私だけこんな目に会うのよ……)

 

サボっていた美鈴を叱っていただけなのに子どもにイジメられ、フランを相手にしそうになり、大妖精に凄まれる

 

もう帰りたくてしょうがなかった

 

「安心してください咲夜さん、悪いのはお仕事をサボってた美鈴さんが悪いんです、そこはわかってます」

 

「で、でしょ?」

 

「でも!」

 

「はいっ!」

 

「ナイフやクビはダメです!」

 

「そ、そうよね……悪かったわ美鈴……」

 

「わかってくれれば良いんです」

 

最後のは美鈴、大妖精が味方になってまた調子に乗っていた

 

「美鈴さん!」

 

「はいぃ!!」

 

「もとはと言えば美鈴さんがサボってたのが悪いんでしょ!」

 

「そ、そうですね……」

 

「ですから代わりに罰を与えます!」

 

「ふぁっ!?」

 

美鈴は後ずさる

 

(代わりに!?)

 

それは罰の執行者のせい

 

(咲夜さんの方が良かった……)

 

咲夜を除いた執行者は大妖精、妹紅、チルノ、フランだからだ、頂点の力の罰を想像して後ずさった、そして流れで大妖精が執行者になると予想が着いていた

 

「と言うわけでダイちゃんお願いね!」

 

「ピィ?」

 

だが意外にも執行者はダイだった

 

「!!」

 

(やった!これは大した事にならなくて済みそうです)

 

ダイの事をよく知らない美鈴はその愛くるしい姿に軽い罰で済むと感じた

 

「ダイにやらすのは良いけど何やらすんだ?」

 

妹紅が聞く

 

「そうですねぇ……」

 

思案する大妖精、特に決めてなかった

 

「体当たりとか?」

 

フランの提案

 

「あーダイじゃそれぐらいが妥当だろうな」

 

「そうね、ダイちゃんちっちゃいし強くなさそうだし良いんじゃない?」

 

妹紅とチルノは賛成

 

「じゃあ体当たりにしましょう!」

 

大妖精の賛同に罰は体当たりに決定した

 

 

「んふふ……さぁいつでもどうぞ!」

 

余裕の顔で美鈴は無防備に立った、これは罰だから防御も回避も無し

 

「ピィ……」

 

「大丈夫だってダイ!体当たりするだけだ!何も気にしないで思いっきりかましてやれ!お前自身が弾になるんだ!」

 

「ピィ」

 

「行けダイ!美鈴を敵だと思え!あいつはお前の大事な友達や仲間を傷つけた悪い奴だって!」

 

「ピ……ィ……?」

 

妹紅の言葉にダイは止まった

 

(ピィ!?)

 

ダイの頭に朧気な映像が映る

 

 

全身刃物の様な化物に傷つけられる仲間……

 

 

「ピィィ!!」

 

 

ダイの目付きが変わった

 

「おお!やる気になったなダイ!」

 

妹紅は嬉しく叫んだ

 

「イケー!」

 

「ピィィィィ!!」

 

同時にダイが駆けた

 

「……ん?…………!!?」

 

美鈴は咄嗟に身構えた

 

先程まで何も感じなかったダイから強い力を感じたから

 

 

(強……!速……!避……!)

 

対処法を考えるが

 

(無理!!!)

 

ダメだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは……弾というにはあまりにも大き過ぎた

 

 

 

 

大きく、分厚く、重く、そして大雑把過ぎた 

 

 

 

 

それは 正に鉄塊だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メキッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギャーーーーーーー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美鈴は飛んだ

 

体当たりを腹に受けて

 

 

バゴォ!!

 

 

紅魔館の外壁に衝突した美鈴は外壁を粉砕し中庭で落ちた

 

 

「……ん?……えっ?」

 

呆然としていた妹紅が我に返った

 

「ダイちゃんスゴーイ!!」

 

「中々やるわね!」

 

「あたしびっくりしたよー」

 

「な、何今の……」

 

3人は誉めて喜ぶが咲夜は焦っていた

 

「ピィ!」

 

妹紅の元にダイが戻ってきた、先程とは違い好戦的な顔ではなくいつもの顔に戻っていた

 

「……」

 

ダイを見つめる妹紅の顔は若干苦い

 

(これも神の力なのか?……美鈴は決して弱くない、寧ろ強い……その美鈴に咄嗟とは言え判断を迷わせる一撃……)

 

(危険だな……)

 

妹紅は改めて認識した

 

ダイが危険な存在だと、それはダイが危ないのではなく力の方

 

その力を利用されるのを改めて危険視したのだ

 

「ピィ!ピィ!」

 

返事をしてくれない妹紅にダイが必死に呼び掛けている

 

「……ああ悪い悪い、ダイ!凄いなお前!」

 

ダイを持つと頭に乗せる

 

「ピィ!」

 

誉められて嬉しいダイは笑顔だった

 

(大丈夫……私が守るさ……絶対に!)

 

また改めて誓う

 

守ると、友達を守ると

 

そう密かに心に誓った

 

 

 

「何事よこれは……」

 

ダイ以外には馴染みのある声が聞こえた

 

「起きちゃったかレミリア」

 

「あんなデカイ音出されたら起きるわよ……」

 

声の主はレミリア

 

「犯人はそうね……痕跡からフランといった所かしら」

 

レミリアの後から来たのはパチュリー、魔力で気絶した美鈴を持ち上げて出てきた

 

「あ!お久し振りですお母さん!」

 

「あら久しぶりね大妖精、元気にしてるみたいね……ってお母さんじゃないわよ」

 

 

ここに6人が集まった

 

 

魔女の二天・賢者パチュリー

 

今現在最高峰の魔女として名を知られる技の魔法使い

 

魔理沙の死去と同時に別の異名で呼ばれ始めたがパチュリー自身がそれを嫌い今も二天として魔の深淵に挑み続けている

 

形見の魔導書は魔理沙の物と一緒にいつも持ち歩いている

 

 

王の妹・フラン

 

今だ無邪気なもうすぐ齢600歳の吸血鬼

 

鍛えた力は吸血鬼の格を最上位に押し上げ今も尚研鑽を続けている

 

本質は無邪気な子どもだがしっかりと成長している

 

ブレスレットはいつも欠かさず綺麗にしている

 

 

王女・レミリア

 

今も昔も紅魔館の主、そして未亡人

 

優雅に過ごしている様に見えるが彼女も隠れて修行している、フランに比べると弾幕や魔力による攻撃に重きを置いているがしっかり体も鍛えている

 

でも体は中々成長しない

 

贈られた宝石と共にとこしえにかの人を想い続けている

 

 

 

「あたしじゃないよ!」

 

「嘘言わないの……破壊箇所には燃え痕も氷の痕も無い、大妖精はそんな事する子じゃないし咲夜は言わずもながらでしょ?」

 

「あたしじゃないよお姉様!」

 

「フラン……貴方ももうすぐで600歳でしょ?もう少し淑女としての振る舞いをしないといけないわ」

 

「だからあたしじゃないもん!」

 

「……じゃあ誰がやったの?」

 

レミリアの問いにパチュリーを除く全員がダイを見る

 

「……この子が?アレを?」

 

「そうだよお姉様!ダイって言うの!」

 

「……ダイ?」

 

名を聞かされたレミリアはダイに近付き名を呟く

 

「……」

 

暫く見つめた後、レミリアは妹紅にしか聞こえない様に小声で話し出した

 

「この子の名前は貴方が?」

 

「そうだけど……」

 

「どんな風に決めたの?」

 

「……夢を見たんだ」

 

「夢?」

 

「そう夢……よくわからないけど想いみたいなのをダイの名前を考えている時に見たんだ、見たと言うよりは感じたが正しいかな……それで起きた時にはもう名前が決まってた」

 

「……」

 

「どうしたんだよ?」

 

「ダイ……その名前からは運命を感じるの……その子じゃなくてね……その名前はその子の本当の名前じゃ無い……」

 

「……記憶喪失みたいなんだよダイは……」

 

「なるほどね……だからその子と想いが合わないのね」

 

「どういう事だ?」

 

「名前っていうのはそれを表す言葉よ、それはつけた者の想いが籠ってるから、籠ってるから名前に意味が加わり魂が宿るの」

 

「つまりダイって名前はダイの大事な人の名前……って所か?」

 

「推測するとそうなるわね」

 

「……でも今更名前変えれないしな」

 

「別に変えなくて良いじゃない、問題があるわけでもないしね」

 

「まぁそうなるよな」

 

「それと1つ忠告しといてあげる」

 

「なんだよ?」

 

「友達は大事にね」

 

「わかってるよ!」

 

そこで話は終る

 

「何話してたのレミィ?」

 

壁を修復し終えたパチュリーが聞く

 

「昔バーンに言った事と同じ事を言ったのよ」

 

「そう」

 

パチュリーは聞かずとも察した、レミリアもダイに何かを感じ自分と同じ様に忠告したのだと

 

「皆集まったわね!何して遊ぶ?」

 

空気を読まないチルノの開始宣言

 

「やれやれ……しょうがないやるかダイ!」

 

「ピィ!」

 

「まだ魔導書の解読途中なのに……」

 

「諦めろってお母さん、娘のチルノには敵わないんだしさ」

 

「まったくあの娘は……って誰がお母さんで娘よ」

 

 

 

 

 

平和な幻想郷

 

 

いつまでも続く道

 

それはバーンが作った道

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バーンが消えてから100年が経った今

 

 

 

 

 

 

 

 

異変はまた起きる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神殿

 

「ふむ……」

 

王座に座る男

 

(そろそろ行きましょうか)

 

立ち上がると

 

(戦争の準備に……)

 

スキマを開けて入っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ネタ回と同時に過去編終了です。

いろんなネタ入れてますがもし全てわかった人がいるなら良いお酒が飲めそうです。

次も頑張ります!
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