東方大魔王伝 -夢現幻想-   作:黒太陽

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番外編 その後の幻想郷~剣のカプリチオ~

 

何処かの世界

 

「……」

 

丘の上で座禅を組み瞑想する老いた男が居た、綺麗な白色の長髪に同じく長く伸びた白い髭、腰には二刀の刀が携えられている、剣士なのだろう事は容易に察する事が出来る

 

「探したぞ……随分手間取らせてくれたな」

 

その男の背後から歩み寄る者が現れた、老いた男と対極の綺麗な黒い長髪の魔族の男、その顔には大きな十字傷がある

 

「私の様な世捨て人を訪ねてこんな辺境まで来られるとは奇特な方だ……何用ですかな?」

 

瞑想を崩さず老いた男は問う

 

「濁して言えば……」

 

魔族の男は答える

 

「お前の大事なモノを貰いに来た」

 

言葉に確かな意思を込めて

 

「……私の剣が御所望か?」

 

瞑想を解いた老いた男が振り向く

 

「見たところ貴方も剣士の様ですが……生憎とこの剣は貴方の眼に叶う様な業物ではない、粗末な謂われこそありますが大した剣ではないのが真なのだが……」

 

魔族の男が携える2本の剣、そして佇まいが剣士であるとわからせた

 

「そんな剣に興味は無い、それに俺は武器職人だ……剣は嗜む程度にしか扱えん」

 

「ハッハッハ!これは大した謙遜をする方だ」

 

老いた男は面白い冗談だと笑う

 

「それ程の腕前を持っていて嗜むとは言いますな」

 

老いた男はその道の達人だった、だから見ただけで魔族の男の力量を大まかに感じ取ったのだ

 

「しかし……わかりませんな、剣に興味は無く、武器職人と言うのにも嘘は感じられない、命を取ろうとする気配も無い……貴方は私の何を貰うつもりなのか……」

 

答えを聞きたく、老いた男は剣だけを見ていた顔を上げ、初めて顔を見た

 

「まぁ……捨てた貴様にはどうでもいい事かもしれんが……筋は通しておきたくてな、あいつの憂いを無くす為にも……な」

 

「あいつ……?」

 

誰の事か考える老いた男は魔族の男の瞳を注視する

 

「……!」

 

同じ剣の道を進んでいたからだろうか、魔族の男が貰うと言った大事なモノ……それが物ではなく者だとわかった

 

「今更……こんな事を言う権利なんぞ無いのは百も承知だ、だが!!それでも敢えて言わせて貰うぜ小僧……!」

 

剣を抜き、老いた男は凄まじい気をぶつける

 

「構わん、俺としても貴様には言葉だけで済ます気はなかった……!」

 

魔族の男も己が打った皇の名を冠した双剣を抜き威圧し返す

 

 

「お前に孫はやらん!!」

 

 

「どの口がほざきやがるクソジジィ!!」

 

 

男の決闘が始まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幻想郷にはヒーローが居る

 

 

そう、居るのである

 

 

弱き者を助け、強き悪を挫く正義の味方が……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこかの森の中

 

「ハァッ……ハァッ……!」

 

朝早く、一人の少女が走っていた

 

「もう少しで里だ……!」

 

希望を感じさせる表情が見える

 

 

ザッ……!

 

 

だがその表情は目の前に降りてきた存在に虚しく掻き消された

 

「えっ!?何……?」

 

慌てて止まった少女は立ち塞がる1体の妖怪を見て持っていた包みを庇う様に隠す

 

「驚かせて悪かったね……君の持っているそれを譲って欲しいんだ」

 

怯えている少女に妖怪は近付いていく

 

「私はそれがどうしても欲しい……なに、ただでとは言わないよ、これでどうだろう?」

 

懐に手を入れて何かを取り出そうとしている

 

 

その時だった

 

 

「待ていっ!!」

 

 

二人の頭上から声が響く

 

 

「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ!悪を倒せと私を呼ぶ!」

 

 

太陽を背に木の上に立つ少女は高らかに叫ぶ

 

 

「聞け!悪人ども!私は正義の剣士!魂魄妖夢!」

 

 

トウッ!と掛け声と共に少女の前に降り立つ少女・妖夢

 

「危ないところでしたね!私が来たからにはもう安心です!」

 

「えっと……あの……」

 

「さぁ離れててください!後は私に任せて!」

 

何か言いた気な少女を無理矢理突き離すと剣に手を掛け妖怪を睨む

 

「いたいけな少女を狙うとは不埒千万!例え皆が許そうとも私が許しません!」

 

すぐに剣を抜ける様に構える妖夢

 

「おそらく貴方は勘違いをしている……私はその子を襲うつもりはありません」

 

誤解を解こうとする妖怪

 

「黙れ!悪者はいつもそう言うのです!私は騙されません!」

 

妖夢は聞く耳を持たなかった

 

「いや……ですから私の話を……」

 

「もはや問答無用!!」

 

「うげっ!?」

 

剣を抜いた妖夢に妖怪は瞬く間に退治されてしまった

 

 

「安心してください、峰打ちです、これに懲りたら二度と人を襲わない事ですね!」

 

剣を納めた妖夢

 

「もう大丈夫ですよ!」

 

笑顔で少女を呼んだが少女は妖夢を通り過ぎ倒した妖怪へ向かった

 

「これが欲しかったんだよね?」

 

包みを広げて桃を1つ取り出して見せた

 

「おお……そう、これです……仙人の好物である仙桃、中々手に入らないこれが食べたかったんですよ」

 

「さっきはお金を出そうとしてたんだよね?可哀想だから分けてあげる!一緒に食べよ!行こ!」

 

「ありがとう……」

 

立ち上がった妖怪はヨロヨロと少女と一緒に去っていった

 

 

「……」

 

妖夢は微妙な顔で立ち尽くしていた

 

「あややー……これは恥ずかしいやつですねぇ」

 

木陰からニヤニヤした天狗が現れる

 

「今の幻想郷で悪事を働く輩なんて滅多に居ませんのにねぇ……妹紅さんが目を光らせてますからね~バックにはバーンさんも控えてますしそうそう事件なんて起きないんですけどね~」

 

「……もしかしたらと言う事もあります」

 

「その結果がこれですが?罪も無い一般妖怪を痛めつけてヒーロー気取りとは流石妖夢さん!私、感動でとても胸が苦しい次第です!」

 

「……」

 

「ではでは勘違いで成敗しちゃった妖夢さん!今のお気持ちをお聞かせください!」

 

「……記事にする気ですか?」

 

「もちろんですとも!」

 

「……ヨウ」

 

「はい?」

 

「もはや問答無用!!」

 

妖夢は天狗へ切りかかった

 

「なんの!あばよです妖夢さーん!」

 

ヒラリと避けた天狗は逃げていった

 

「……」

 

取り残された妖夢

 

「はぁ……」

 

溜め息を吐いてトボトボと帰って行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白玉楼

 

「知ってますよ……幻想郷が平和な事くらい……」

 

庭先で一人愚痴る

 

「そりゃ妹紅さんが居ますしバーンさんも居ますよ……でもあの二人だって全てに目を光らせてるわけじゃないのに……」

 

自分も幻想郷の為に考えれる範囲で貢献しているつもり、でもどうにも上手くいかない

 

「私の何がいけないんでしょう……?」

 

妹紅達の様に望まれた時に現れ、鮮やかに解決するヒーローの理想が自分には出来ない、いつも何かが抜けている

 

「私の気張り過ぎなんでしょうか……」

 

気張り過ぎも何も、気張り過ぎて周りが見えていないのが問題なのだ、こうと決めたら迷わず、疑わず一途に走る、猪突猛進のきらいがある妖夢が上手くいく筈がなかった

 

 

「まぁ良いです!修行をしましょう!」

 

気持ちを切り換えて精神を統一させる

 

「……」

 

右手が携えた楼観剣に滑らかに伸びていく

 

「……ふっ!」

 

居合いの構えから抜かれた剣が空を切る

 

……パラッ

 

いや、木の葉を切っていた

 

落ちてきた数枚の木の葉が一直線に重なる瞬間を逃さず切ったのだ

 

「……!」

 

妖夢の右手が揺らめき刀身が消え失せる、同時に無数の風切り音が鳴る

 

「……よし」

 

揺らめきが収まり刀身が姿を現すと地には切った木の葉が落ちていた

 

綺麗に八等分されて……

 

「今日も楼観剣は冴えています……」

 

剣を持つ手に力を入れた妖夢は更に集中し早朝の修行を始めるのだった

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ~……」

 

修行を終えた妖夢は楼観剣を見ながら息を吐く

 

「雨を斬れる様になるには三十年、空気を斬れる様になるには五十年……時を斬れる様になるには二百年……雨と空気は斬れる様になったけど時はまだなんですよねぇ、先は長いなぁ……と言うか斬れる物なんでしょうか時って……」

 

まだまだ修行が足らないかと思いながら楼観剣を高く掲げる

 

(私の目指す剣士の理想、まだまだ未熟ですが形には出来たつもりです……これもこの剣があったからこそ……)

 

反射して光る楼観剣に妖夢は鍛えてくれた者を想う

 

(……会いに行こっかな?)

 

少し顔が赤くなる

 

(主観だけど約束は果たせたから会いに行っても問題は無い……よね?この前はバーンさんの件だって関係無かったからすぐ帰って行ったけど……)

 

自分の言葉の意味を考えて小さく跳ねた

 

(え?会いに行くって……私が?約束は果たしたので付き合ってください!って私が言うんですか!?)

 

かなり赤くなった、というか真っ赤

 

(そんな恥ずかしい事出来る訳無いじゃないですか!?)

 

ウブな乙女は茹で蛸の様に赤かった

 

「あうぅぅ……」

 

恥ずかしくて一人悶えている妖夢

 

(でも……)

 

それでも確かに思う事はある

 

「会いたいなぁ……ロン・ベルクさん……」

 

そんなうら若き?乙女に朗報来る

 

 

「妖夢~!ちょっと来なさ~い!」

 

「はーい幽々子様ー!今行きまーす!」

 

主に呼ばれて妖夢は白玉楼へ入っていった

 

 

 

「え!?ロン・ベルクさんから手紙!?」

 

渡された手紙と共に告げられた事に驚き目を見開いた

 

「さっき届いたのよ!……いつから文通してたの?」

 

「いえ……そんな事は……って言うか手紙なんて初めてです」

 

「あらそう、じゃあ邪魔しないから早く読んできなさい」

 

「はい!」

 

許しを受けて妖夢は期待に胸を膨らませながらパタパタと足早に自室へと駆けて行った

 

「うふふ~♪青春ねぇ……!」

 

嬉しさと楽しさを織り混ぜて幽々子は妖夢の背中を見送る

 

もう自分には望むべくもない事だからか可愛がっている妖夢が幸せに向かっているのを感じると自分まで幸せな気持ちにさせてくれる

 

「仲人は誰に頼もうかしらね~♪」

 

そんな事を口ずさみながら部屋へ戻って行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅魔館・門前

 

「あら貴方は……成程、通りで覚えのある気な訳です、どうされました?」

 

門番の二人の前には来訪者が来ていた

 

「大事な用があってな……久し振りだな美鈴」

 

美鈴へ挨拶をするともう一人の門番へ軽く睨みながら見る

 

「お前も久し振りだなミスト……通っても構わんか?」

 

「……いったい何の用だ……ロン・ベルク……!」

 

睨み返すミスト

 

「クク……相変わらずだなお前は、なに……アフターサービスに来てやったんだ、良いだろう?通るぞ」

 

進もうとするロン、だがすぐにミストが立ち塞がる

 

「待て!目的を明確に言え!でなければ通す訳にはいかん!」

 

「なんだ?俺がバーンを襲うとでも言いたげだな?」

 

「……そうは言っておらん、だがバーン様に不利益が起きるかもしれん、それにお前は力を持っている、そう易々とお目通りが叶うと思うな……!言えぬなら帰るのだな!」

 

実力で排除も辞さないとその目が語っていた

 

「1名様入りま~す!いらっしゃいませー!」

 

ミストを押し退けて美鈴が手招いた

 

「何をする美鈴!?バーン様を危険に晒す気か!?」

 

「ちょっとミストは神経質過ぎです!知り合いなんだから審査する必要無し!顔パス!昔にロン・ベルクさんと色々あったのは知ってますが敵対し過ぎですよ!いつまで引き摺ってるんですか!仲良くしてください!……さっロン・ベルクさんどうぞ~!」

 

「喧嘩したらマブダチとでも言いたいのか!漫画の読み過ぎだ!放せ美鈴!」

 

「……あんまり我儘言うと武術教えませんよ?」

 

「ぬぐっ……卑怯だぞ美鈴!」

 

「どうします?」

 

「ぐっ……」

 

「どうします~?」

 

「……それは……困る……」

 

ミストは負けた

 

「よろしい!では遠慮無くどうぞ~!」

 

「ハッハッハ!良い相棒だなミスト!」

 

「ぐぐっ……おのれロン・ベルク……!」

 

ミストは歯は無いが歯噛みするしかなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白玉楼・妖夢の部屋

 

(ロン・ベルクさんからの初めての手紙……何が書いてあるんでしょう……!)

 

戻るやいなや椅子に座り早速開封する妖夢

 

「メッセージカード……あれ?これだけ?」

 

中には一枚のメッセージカードしか入ってなかった

 

思ったより少ないな……と少し残念に思いながらも手紙には変わりないとメッセージカードを見た

 

「……「紅魔館で待つ」……」

 

カードには一文だけ、たったそれだけが書かれていた

 

「……!!」

 

ガタッ……!

 

たったそれだけ、それだけだったが妖夢はすぐに理解した

 

(今……幻想郷にロン・ベルクさんが来てる!!)

 

普段は遠い異世界に居る筈のロンが今、すぐ傍まで来ている

 

(これは天啓……!きっと神様が私にくれた最後の好機!)

 

神と言っても神奈子だし何もしてないがチャンスなのは間違いない

 

(行かなきゃ!!)

 

すぐに支度をした妖夢は部屋から飛び出した

 

 

「妖夢~今大丈夫~?」

 

廊下を妖夢を訪ねに来た幽々子がゆっくり進んでいる

 

「幽々子様!少し出掛けて来ます!」

 

返事も聞かず横を妖夢が走り去っていった

 

「何か良い事が書いてあったのね、それは良い事よ、ええ素晴らしい事……だけど……」

 

幽々子の表情は困っていた

 

「今……貴方を訪ねて外来人が門に来てるんだけどねぇ……」

 

大丈夫かしら……

 

不安を感じながら間に合わないと知りつつも門に向かうのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白玉楼・門前

 

「……」

 

彼は待っていた

 

時代がかった着物を纏い一振りの刀を携える男

 

女と見紛うばかりの総髪の美青年

 

名は錆白兵(さびはくへい)

 

日本最強の剣士と名高い異世界からの来訪者

 

訳あって彼はここ白玉楼へ訪れ妖夢を呼び出したのだ

 

「……!」

 

白兵は強い気配を感じて視線を前に向ける

 

(あれがこの不可思議な地、幻想郷で最高の剣士と言われる魂魄妖夢……)

 

走って……いや飛んで来る妖夢を見て白兵は姿勢を改める

 

「突然の来訪失礼、魂魄妖夢殿とお見受けいたす、拙者は錆白兵と申す」

 

丁度聞こえるくらいの声量で挨拶をした白兵、妖夢の勢いは止まらない

 

「此度拙者が訪ねたのは……」

 

「急いでるので失礼します!!」

 

妖夢は過ぎ去って行った

 

「……」

 

素通りされて一瞬唖然とした白兵だったがすぐ気を取り直すと踵を返す

 

「必ず手に入れる……」

 

妖しくも強い意思

 

「妖魔刀……楼観剣……」

 

ゆらりと白玉楼を出ていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キャーーーッ!!?」

 

道中、先を急ぐ妖夢の耳に悲鳴が聞こえた

 

「なに……?」

 

悲鳴の来た方へ向くと人間の女性の前に3人の男が立っていた

 

「ヒャッハー!」

 

「ここは……」

 

「通さねぇぜぇ!」

 

時代遅れかはたまた世紀末から来たのかモヒカンヘッドの大男が立ち塞がっている

 

「通りたきゃ水と食料をだしなぁ!」

 

「ヒャッハー!」

 

「無いなら体で払って貰おうかなぁ?」

 

「ひぃ……!?」

 

怯える女性に近付くモヒカン達

 

「……ああもう!こんな時に!」

 

妖夢は方向を変えて飛び込んだ

 

「あ」

 

「べ」

 

「し」

 

瞬く間に気絶させた妖夢はモヒカンをふん縛りながら女性へ向く

 

「里の自警団に連絡してください!私は紅魔館へ急用があるのでこれで失礼します!これからは一人で出歩かないように注意してください!」

 

早口でそれだけ言うと返事も待たず飛び立って行った

 

「……よっぽど急いでるんですね……お礼も言えなかったや……」

 

遠くなっていく妖夢を見ながら呟く女性

 

「……失礼そこのお嬢さん、これは何があったでござるか?」

 

ゆらりと現れたその男、白兵が女性に問う

 

「暴漢に襲われそうだった私を魂魄妖夢さんが助けてくれたんです」

 

「おお!魂魄妖夢殿!知ってるでござるよ、魔剣の名を持つ幻想郷で唯一にして最高剣士!そうでござったか、無事で良かったですな」

 

「はい、本当に……でもお礼言えませんでした、急いでたみたいで……」

 

「何か用事があったと?」

 

「たぶん大事な用なんだと思います、紅魔館と言ってたのでたぶんそこに……」

 

「……その紅魔館とやらはどちらの方角でござるか?拙者が代わりに礼を言っておくでござるよ」

 

「ああすいません、私は自警団に連絡しなければならないので失礼ですがお願いします、紅魔館はあちらの方角ですよ」

 

「承知した、伝えておくでござるよ」

 

白兵は紅魔館の方角へ進んでいった、女性に見えないように頬を吊り上げながら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅魔館・図書館

 

「ほら土産だ」

 

やたらとデカイ酒瓶をドンと机に置いてロンはバーンを見て軽く笑みを見せた

 

「久しいなロン・ベルク、今日はどうした?」

 

バーンも軽く笑みを見せ咲夜にグラスを持ってくるよう伝えたあとロンを座らせる

 

「急で悪いがここで人を待たさせてもらう、構わんか?」

 

「それは構わんが……」

 

返事にバーンは答えながら視線をロンの体全体を観察する

 

(戦いの痕がいくつか散見している、切り傷が多数、見えぬが大きな傷もあるな……隠しているが体調も万全からは遠い、誰かと戦ったのはつい先日の事か……)

 

鋭い観察眼が何かあったのだとわからせる

 

「厄介事か?」

 

待ち人が敵であると予想し問う

 

「違う、そんな事でお前等を巻き込む俺だと思うか?」

 

「思わん……いや悪いなロン・ベルク、今の問いは余の希望でもあった」

 

「フッ……退屈だったか」

 

「まぁ有り体に言えばそうなるな、この生活に慣れると途端に刺激が欲しくなる、慣れとは恐ろしいものよ」

 

「奇蹟で生き返っておいて贅沢な悩みしてやがる」

 

「まったくだ……」

 

笑い合うと咲夜が注いだ土産の酒で乾杯した

 

 

「好きにするがいい、誰を待つのか知らんがな」

 

「悪いな」

 

酒を飲み干すとロンは立ち上がる

 

「礼にアフターサービスをしてやる、俺が贈った包丁を持ってきてくれ」

 

そう言われレミリアが合図をすると咲夜が瞬時にロンの前に出現し包丁を渡した

 

「フン……大分使った様だな、お前の手に馴染んでいるのがわかる」

 

呟きながら用意していた砥石で丹念に研いでいく

 

「どうでもいいけどその包丁を見たハドラーが顔を引き吊らせてたわよ?人斬り包丁だって」

 

「……ハドラー?同名の妖怪か何かに言われたのか、あの三流魔王と同名とは珍しい……いや気の毒な」

 

「いや……貴方も知ってるハドラーなんだけど……魔王ハドラーなんだけど……」

 

「魔王ハドラーだとぉ!!!」

 

「うるさいわね!もう飽きたわそのリアクション……ああ、貴方の世界じゃ死んでるんだっけ、バーンの世界に近い平行世界のハドラーに私は料理を習ったのよ」

 

「……なんでもありかここは」

 

「幻想郷は全てを受け入れるからね、それはそれは残酷な話よ」

 

「……そうだろうよ」

 

包丁の手入れが終わった

 

攻撃力が5上がった

オシャレが10上がった

カリスマが5下がった

 

「よし、次だ」

 

「次?貴方から他には何も貰ってないけど?」

 

「ああ、あと1つ俺が見なければならん武器がある」

 

(包丁を武器って言っちゃったわこいつ……)

 

「前に見てから気になっていた、どうにも我慢出来ん……」

 

キッと咲夜を睨むとロンは言った

 

「そのナイフを見せろ」

 

渡されたバーンのナイフを入念に見ていく

 

「些か緊張を禁じ得んな……余が作ったナイフを魔界の名工ロン・ベルクが直々に見るとは……お手柔らかに頼むぞ?」

 

楽しそうに土産の酒を飲みながらバーンは様子を見る

 

「……ギリギリ及第点と言ったところだ、ナイフとしての体は成している」

 

「おお……包丁などと言われたらどうしようかと思っていたのだ、涙で枕を濡らさずに済みそうで安心した」

 

一応の合格点を貰えて満足にまた酒を飲む

 

「咲夜……お前何か固い物を切らなかったか?」

 

片目でナイフを見ながら咲夜に問う

 

「固い物と言えば……オリハルコンで創られた魔導生命体を切りましたね」

 

「やはりか……刀身が歪んでやがる」

 

「えっ……そうなんですか?」

 

「お前等にはわからんだろうが俺にはわかる、このまま歪んだまま使い続けたら近い内に折れるぞ」

 

「そんな……直せませんか?」

 

「俺なら直せるから直してやる……それよりそのオリハルコンの敵をよくお前が切れたな」

 

「私は十六夜流のナイフ術を嗜んでますので」

 

「投げるだけだろうがお前のナイフ術は、馬鹿を言うな……手に持って扱えば精々軍人レベルだろうが」

 

「まぁ……そうですね、でもそれがどうしました?」

 

「……このナイフに使われているのは高級ではあるが一般の金属だ、強度的に遥かに劣るこのナイフでオリハルコンは切れん」

 

「私の技術で切れたのでしょうか?」

 

「違う、お前は精々軍人レベルと言っただろう、このナイフでオリハルコンを切るには達人のレベルが必要になる」

 

「では?」

 

「答えはおそらくこの宝玉に籠められた魔力だろう、バーンの強大な魔力が刀身から滲みオリハルコンを切れるまでの威力を出したんだ」

 

「なるほど……」

 

「だが纏う本体が弱いから衝撃で刀身が歪んだんだ……直してやるがお前は少しでもナイフの腕を上げろ、ナイフが可哀想だ」

 

「わかりました……」

 

歪みを直し始めたロンは独り言の様に話し出す

 

「何の武器でもそうだが使い手の技量次第で武器としての強さと寿命は上下する、中には使い手を厳選するような武器もある」

 

「例えばどのような物でしょう?」

 

「俺の知る限りの話になるが……四季崎記紀と言う奇妙な刀ばかり作る変人が作った刀の中に薄刀・針と言う刀がある」

 

「向こう側が透けて見え、刀身自体も目を凝らさないと見えない程に薄い……見た目には美しい刀だ、だがその見た目通り壊れやすくてな、剣筋をずらさずに完全な軌跡を描いて斬りつけなければ攻撃すら出来ない変わった刀……使い手に高い技量を求める我儘な武器だ」

 

「そんな変な刀扱えないのでは?」

 

「雑魚が使えばな、針を扱えるレベルの者には強力な武器になる、刀身が見えにくい利点に加え何より軽い、力任せな豪剣を使わない剣士が持つある意味理想の武器だ」

 

「凄い刀なんですね」

 

「確かに凄いには凄いが……あの刀には毒があるんだ」

 

「毒……?呪いですか?」

 

「そんなところだ、刀の毒にやられた者は程度の差はあれどおかしくなる」

 

「恐ろしいですね……」

 

「まぁ心配しなくてもお前等が関わる事はないだろう」

 

本腰を入れて直し始めるロン

 

(関わるとしたら……)

 

ふと思う

 

(妖夢くらいか……)

 

まさかその刀を持つ者が来ているとは思いもせずロンは待つのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございます!」

 

「当然の事をしたまでです、では先を急ぎますのでこれで……」

 

お辞儀をした妖夢は足早にその場を離れた

 

「どうして……」

 

走りながら溢れた苛立ち

 

(なんで今日に限ってこんなに悪人が居るんですかー!)

 

妖夢は今だ紅魔館に辿り着けてなかった

 

通る道のあちこちで人助けをして中々進めなかったのだ

 

「見捨てれるわけないじゃないですかぁ……」

 

大事な用があるなら無視して行けば良いのだが幻想郷の平和を守る妖夢にそんな事が出来る筈がなかった、それに今の幻想郷に悪を無視する者はかなり少ない

 

「あう~……」

 

焦りが顔に出ている

 

(ふえ~ん……ロン・ベルクさん、待ちくたびれて帰ってたらどうしよぉ……)

 

若干涙目になりながら紅魔館へ急ぐ

 

 

 

 

 

 

 

運命とは時に重なるものであり、そして得てして非情である

 

 

 

今日は妖夢の運命の日であり

 

同時に惹かれ、刃を交える剣士の宿命の日でもあったのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待っていたでござるよ魂魄妖夢殿」

 

最後に立ち塞がるは日本最強の剣士、錆白兵

 

「白玉楼を出る時に居た……用件は存じませんがすいません後にしてください」

 

横を通ろうと歩き出す妖夢

 

スゥ……

 

塞ぐ様に出された刀に足は動かなかった

 

「……」

 

目付きが変わり白兵を睨む、それは行く手を遮られたからではない

 

(殺気……)

 

向けられた殺気に反応したからだった

 

「……何が目的でしょう?」

 

向けられる殺気の理由が知りたくて問う

 

「貴殿の持つその剣が欲しいでござるよ」

 

「楼観剣を……?」

 

目的を知った妖夢は白兵から新たに感じた

 

(この感じ……あの剣の持つ毒に狂わされてる)

 

白兵は刀の毒にあてられ剣を集める為に放浪する剣士だった

 

そして放浪の最中に幻想郷へ迷いこみ、妖夢と楼観剣の事を知り狙いに白玉楼へ訪れたのだ

 

(妖刀の類か……奇妙な剣ですが何にせよ油断は大敵、伊達や酔狂で扱う剣には見えません、あの奇怪な剣を手足の如く操り、特性を理解し使いこなせていると見るのが当然でしょう)

 

剣を深く知るが故に測る技量に甘えもを油断も無い

 

「そうでこざる、妖怪と魔族が鍛えたと言われるその楼観剣が拙者は欲しい」

 

「……この剣は譲れません」

 

「では死ぬしかないがよろしいでござるか?」

 

白兵の気に妖夢は戦いは避けられないと悟る

 

「この剣は……魂魄家に白楼剣と共に代々受け継がれて来た宝剣、そして私の大事な人である魔族が私の為だけに鍛え直した心剣一体の剣!!」

 

楼観剣を抜き突き立てる

 

「貴様の様な者には絶対に渡さない!」

 

意思と気迫と愛を乗せ、幻想郷の剣士は魂の言葉を叫ぶ

 

「……!」

 

「……!」

 

二人の殺気と闘気が脹れ上がる

 

「私は貴方を殺さない……殺すのは毒!その悪毒を叩き切る!」

 

「やれるものなら……」

 

両者の剣が動く

 

「改めて名乗らせて貰うでござるよ、拙者の名は錆白兵、では……行くでござるよ!!」

 

「我が名は妖夢……魂魄妖夢!」

 

構えた二人は剣を強く握る

 

 

「拙者にときめいて貰うでござる!!」

 

 

「悪を断つ剣!!」

 

 

ここに最強対最高の戦いが始まる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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      あれは凄まじい戦いでした

 

 

 

 

 

 

 

      〃流派東方不敗創始者〃 

 

 

 

         [紅美鈴氏] 

 

 

 

 

そう始める偶然勝負を目撃した美鈴氏は後にこう語っている

 

 

 

 

 

「ええ、そうです、門から離れた場所で戦いの気配を感じたので見に行ったんです」

 

「私が見た時には決着間際でした、両者ともかなりの傷を負って肩で息をしてましたね」

 

ーーお互いに最後の技を出す瞬間だった訳ですね?

 

「そうです、妖夢さんはバーンさんの天地魔闘の構えを破る為に鍛え続け、神すら切った秘剣「奥秘「西行春風斬・神断(かみだち)」!!」それは凄い気迫でしたよ!あ、ちなみに私はもっと凄い天地魔闘使えます!」

 

ーー相手はどんな技を?

 

「「薄刀開眼」……と言ってましたね、薄氷の様に薄い刀と戦いの最中に奪った妖夢さんの白楼剣を使った二刀の技だろう事は想像にかたくありません」

 

ーーだろう?

 

「どんな技か私にはわからなかったんです」

 

ーー高名な武道家である美鈴氏をしてわからない程の技……妖夢氏は勝てなかったわけですか

 

そこで美鈴は困った様に唸る

 

「正体不明の剣技には妖夢さんと言えど勝てない、ですか……ん~~……貴方は妖夢さんの事をわかってません」

 

ニコリと美鈴は笑う

 

「勝ったのは妖夢さんに決まってるじゃないですか」

 

ーーしかしさっき貴方は技がわからなかったと

 

「そうですね、でもそれは技の効果が見れなかった……なんです」

 

ーー……?

 

「妖夢さんの秘剣が何もさせず刀を切ったんです、わからなかったと言ったのはそういう意味です」

 

ーーなるほど、しかしですが相手は日本最強の剣士……それを倒すとはやはり妖夢氏は強いですね

 

「当然でしょう!」

 

美鈴は自信満々に言った

 

 

「錆白兵が「最強」の剣士なら妖夢さんは「最高」の剣士! たかが最強程度で最高に勝てるわけがありません!」

 

 

ーー貴重なお話、ありがとうございました

 

「いえいえ……と言うか文さんこれなんですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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月明かりが照らす夜のバルコニー

 

「……」

 

静かに目を閉じて佇むのは魔界の名工ロン・ベルク

 

彼は待っていた

 

礼を済ませた後、バーンから勧められた運命が交差したこの場所でずっと待っていた、好きな酒すら飲まずにただ彼女だけの為に……

 

「……ロン・ベルクさん!!」

 

やって来た少女は叫ぶ様に名を呼んだ

 

「ハァッ……遅くなって……ハァッ……すいません……」

 

本当に急いで来たのだろう、喋るのも辛く息も絶え絶えなのが痛いほど物語っていた

 

「待っていた」

 

背中を見せたまま答えたロンに怒っているのではないかと顔を歪ませる

 

それはそうだろう、約束をした訳ではないが昼に読んだ手紙から何時間も経っているのだから、太陽が月に変わってしまう程に

 

「ごめん……なさい……」

 

それが苦しいくらい申し訳なくて俯いてまた謝る

 

「……」

 

ロンがゆっくりと振り向く、いつも見たキツイ表情を見て妖夢は怯える様にスカートを握り締める

 

「こんな時間まで待たせやがって……まったく焦らせてくれやがる」

 

だがロンから出たのは怒りではなかった

 

「ようやく会えたな……妖夢」

 

それどころか嬉しそうに微笑んで見せた

 

「怒って……ないんですか……?」

 

「何故俺が怒るんだ?会いに来たのは俺だぞ?」

 

「でも……!!」

 

自分が悪いと思っている妖夢にはそれが逆に辛い

 

「怒ってくださいよ……私はロン・ベルクさんの貴重な時間を無駄にしたんですよ……」

 

自分を許せない故に罰を望む

 

「お前の姿が語っている……お前が俺に会いに来ようとして、その途中で困難が現れ立ち塞がった、しかしそれでも諦めずにお前は来たんだと……」

 

そんな気は無いと目で言われ妖夢は安心し、しょげた

 

「頑張ってお洒落したんですけど……ダメになっちゃいました……」

 

「いい……お前が来た、それだけで俺には充分過ぎる」

 

軽く慰めた後、ロンは会いに来た理由を話し出した

 

「魂魄妖忌と会ってきた」

 

「えっ!?お師匠様に!?」

 

「少し用があってな」

 

「何の用ですか?」

 

「お前を貰う許可を貰いにだ」

 

「みょん!!?」

 

ビクッと跳ねた妖夢の顔が真っ赤に茹でる

 

「ななっ……なんで……」

 

「魂魄妖忌はお前の剣の師であり親代わりだったんだろ?なら奴に筋を通すのは当然だ」

 

「みゅうぅ……」

 

まさかのロンの行動に変な声が出るくらい恥ずかしい

 

「許可は……貰えたんですか……?」

 

「ああ……勝負に勝って許可を貰った、いや勝ち取った」

 

「お師匠様に勝ったなんて……はぅぅ……」

 

また悶える様に変な呻きを出す妖夢

 

当然だ、気付けばいつの間にか外堀が埋められていたのだから

 

「でも……と言う事は……」

 

ロンが自分を貰う為に祖父と戦った

 

つまりそういう事なのだ

 

暗にそう言われて泣きたいほど嬉しい

 

「……お前の後顧の憂いは取ってやった、次はお前の番だ」

 

「……ふえっ!?」

 

突然告げられる意味不明の言葉に驚きロンを見る

 

「お前は自分の目指す理想の剣士になれたと……バーンが生き返った時に言っただろう?」

 

「え……はい……言いましたね」

 

「なのにあれからもお前は会いに来なかった……何故だ?」

 

「そ……れは……」

 

「恥ずかしくて決心がつかなかった……違うか?」

 

「……そうです」

 

「そうだと思ったから俺はお前の祖父と戦ったんだ……意気地の無いお前の背を蹴るつもりでな」

 

「……」

 

「あの言葉を聞いた時から俺はお前を女として見ていたんだ……次に約束を果たすのはお前だ、違うか?」

 

「でも番と言われても何を……」

 

困惑する妖夢にロンは言う

 

「俺から言わせる気か?ここまでしてやって逃げる根性無しなのか?俺が認めたお前は?」

 

勇気を出せと……

 

「むっ……くっ……」

 

もう理解した妖夢だが中々言えない

 

「あの……その……」

 

モジモジするだけで言えない、やはり恥ずかしいのだ

 

「妖夢……」

 

そんな妖夢にロンは最後の一押しを言う

 

「頑張れ……」

 

「……!……わ、私は!!」

 

一番強い後押しを得た妖夢は震えながら想いを口に出した

 

 

「ロン・ベルクさんが大好きです!付き合ってください!!」

 

 

ついに妖夢は言った、約束を、愛を伝えたのだ

 

「随分待たせやがって……根性無しが……」

 

今にも消え入りそうな妖夢を手繰り寄せロンは答える

 

「よろしく頼む……妖夢」

 

「はい……!!」

 

今ここに、最高の剣士と武器職人の幻想の縁が繋がった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数日後……

 

 

 

「待ていっ!!」

 

 

今日も彼女は高みから告げる

 

「力と力のぶつかり合う狭間に己が醜い欲望を満たさんとする者よ……その行いを恥と知れ!人、それを外道という!」

 

何故なら幻想郷を守る剣士(ヒーロー)なのだから

 

「何奴……!?ぐえっ!?」

 

「貴様等に名乗る名は無いッ!!」

 

ヒーローに休息は無い

 

「さぁ成敗して……あれ?倒されてる……」

 

「俺が片付けた……長ったらしい口上を決める暇があるならさっさと倒せと言ってるだろうが妖夢」

 

「あー!酷い!折角の見せ場だったのにー!不粋ですよロン・ベルクさん!」

 

「知るか……」

 

この世に悪が蔓延る限り、彼女達に安息の日は無い

 

「ロン・ベルクさんは何回言っても口上の格好良さをちっとも理解してくれない……登場時は何かしら決めるのがヒーローの鉄則なのに……もう知らない!!」

 

「……選んだ女を間違えたかもしれん」

 

今日も幻想郷は平和です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




後語り演出ッッッ!!

錆白兵の戦闘描写をカットされる程度の能力とバキシリーズお馴染みの後語り演出が組合わさり最強に見える……

今回は予告通り妖夢の短編でした。
今回出た錆白兵、前に貰った感想に今作の敵サイド剣士枠のゴーガンダンテスを錆白兵と思ったと言う感想を頂いたのが切欠です、そこに後語り演出を混ぜるのを思い付いてこんな事に……

余談ですが妖夢の成分にはスパロボの親分ことゼンガー・ゾンボルトとロム兄さんでお馴染みロム・ストールが多分に入ってます、ロンが旦那になったので重ね鎌鼬が出来る様になりましたww

そして御詫びです。
錆白兵……実はほとんど知りません、調べた限りの知識なので言葉遣いや諸々変だと思います、それでも書きたかったんです……ファンの方ごめんなさい!何でもするから許してください!

次は萃香の予定です、あの茨木な仙人を出演させるつもりです。

次回も頑張ります!
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