東方大魔王伝 -夢現幻想-   作:黒太陽

63 / 72
 
ポロリはないよ



番外編 ~ドキッ!女だらけの温泉入浴!~

 

紅魔館の近くの平地

 

「……」

 

その場所で彼女、蓬莱山輝夜は満を持して待つ

 

(今日こそは必ず……!)

 

ただならぬ気迫を胸に秘め、相手を待っていた

 

「待たせたな」

 

野生の妹紅が現れた

 

「遅い!何やってたのよ!」

 

「なに怒ってんだよ?時間には間に合っただろ?」

 

「1分遅刻してる!」

 

「細かっ!」

 

目の敵を前にしたからか神経が過敏になっている様だ

 

「えーと今回で何回目だっけ?」

 

「1250回目よ!なんで覚えてないのよ!ハッ!?まさか遅刻も含めて私を怒らす作戦ね!そこまで性根が腐ってたか!!」

 

「そんな事するかよ……で、私は何連勝中だっけ?」

 

「……1199」

 

「お!今日で1200連勝になるのか」

 

「この……!?」

 

輝夜が怒りの形相で睨んだ

 

「もう勝った気でいるなんて……これだから竹林ホームレスは!」

 

「うっせーよ永遠ニート」

 

それが合図とばかりに二人は気を張りつめる

 

「なぁ?今日は罰ゲーム有りにしないか?負けた方が何かするやつで」

 

「わざわざ首を絞める事しちゃって良いの?私は別に良いけど?」

 

「じゃ決まりだな、お前が負けたら……そうだな、地獄少女の真似して貰おうかな」

 

「地獄少女?何よそれ?」

 

「美鈴の持ってる漫画にあったんだよ、その主人公がお前そっくりでさ!制服は香霖堂にあったからそれ着て人間の里を散歩な」

 

「……いっぺん、死んでみる?」

 

「知ってたのか!それだよそれ!似てる似てる!」

 

「知らないわよ!今のはお前に言ったの!アホ妹紅!」

 

「そっか、ハハッ悪い!でも殺すのは無しな!もう生き返れないからさ!」

 

「余裕ぶって!お前が負けたら……」

 

「いい!言うな!そこから先は言わなくていい!私は負けないから聞いても無駄だからな」

 

「~~ッ!!?」

 

輝夜は激怒した

 

 

「妹紅ォォォ!!」

 

「来い!輝夜!!」

 

 

決闘が始まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅魔館・図書館

 

「……パチュリーさん」

 

大妖精は神妙な顔で問う

 

「……どうしたの?」

 

パチュリーがいつもと同じく魔導書を読みながら素っ気なく返す

 

(まずいわね……)

 

だが微かに冷や汗が流れていた

 

「あそこの棚に妹紅さんが戻ったら皆で食べようと思って朝に持ってきたケーキが置いてありました……」

 

「……それで?」

 

「時間があったので私とチルノちゃんとフランちゃんは外へ出掛けました、私は川へ洗濯に、チルノちゃんはバカにした記事を書いた鴉天狗を懲らしめる為に山狩りへ、フランちゃんは妖夢さんと悪人狩りへ……」

 

「楽しそうね」

 

「はい、楽しかったです……でも、戻ってきたらケーキを入れていた箱が何故かゴミ箱にあったんです、当然ケーキは消えてました……なんででしょう?」

 

首を傾げる大妖精

 

「……私が食べたって言いたいの?」

 

「違うんですか?」

 

明らかな懐疑の目で見られていた

 

「知らないわね」

 

「ケーキの存在を知らなかった小悪魔さんに聞いたら図書館にはパチュリーさんとバーンさんしか居なかったらしいです」

 

「そう……」

 

パチュリーは大妖精の隙を突いてバーンに目配せした、それを受けたバーンはやれやれと言った感じで小さく頷く

 

「もしかしてバーンさんですか?」

 

「知らんな」

 

大妖精はジッとバーンを見つめるが堅牢なポーカーフェイスからは嘘か読み取れない

 

「……咲夜じゃない?前にケーキの苺に悪戯した前科があるし時を止めたら私達にもわからないし……もしかしたら妖精メイドやゴブリンの可能性だってあるわ、こあだっていつも出入口を見てた訳じゃないし」

 

「……かもしれませんね」

 

そう言った大妖精はズイッと身をのりだしパチュリーを見つめる

 

「本当にパチュリーさんじゃないんですね?」

 

「違うわ」

 

「口にクリームを付けて言っても説得力ありませんけど……」

 

「……どこに付いてるの?」

 

「……ごめんなさい、見間違いでした」

 

引っ掛けも切り抜けたパチュリーに大妖精はまだ疑いながらも矛を納めようとする

 

「紅茶を持って参りましたパチュリー様、喉が乾かれたでしょう?」

 

そこに来たのは何も知らないウォルター、同時に大量に冷や汗を垂らすパチュリー

 

「ウォルターさん?なんでパチュリーさんの分だけなんですか?」

 

「先ほど偶々入口を通った際にパチュリー様がケーキを食べながら歩いていたのを見たので……」

 

「!……パチュリーさん!!」

 

真実を知った大妖精は怒りながら振り向く

 

「何か弁明はありますか?」

 

もはや言い逃れ不可能と悟ったパチュリーは観念したように言う

 

「私……病気だったのよ」

 

出来るだけ悲しそうに

 

「何の病気ですか?」

 

「……空腹」

 

「パチュリーさん!」

 

「まぁ聞きなさい」

 

怒る大妖精に真剣に言った

 

「空腹とは……日常的な病なのよ、時間とともに進行し対処が遅れれば死に繋がるの……」

 

生きる為には仕方ない事だったのだと……

 

「嬉々として食べていたではないか……よいのかと聞けば「図書館の物は私の物、置いていった奴が悪い」と全員分を残さず平らげていたではないか」

 

すかさず入るバーンのツッコミ

 

「パチュリーさん!!」

 

「う、裏切ったわねバーン!?」

 

「見過ごした責任は果たした、バレた今これ以上お前を庇う理由は無い、安心して怒られるがいい」

 

「覚悟は良いですかパチュリーさん……!」

 

ぷんぷん怒る大妖精がパチュリーの前に立ち手刀を構える、パチュリーはわりとビビってる

 

「めっ!!」

 

コツンと額に置いた

 

「もう子どもみたいな事しちゃダメですよ!パチュリーさんは賢者なんですから!」

 

痛みも無いお仕置きにポカンとしながらパチュリーは思っていた

 

(可愛い……子どもを持つなら大妖精みたいな子が良いわね、あーでも手間の掛かるチルノみたいな子も嫌いじゃないわね)

 

大妖精の可愛らしさに頬が少し赤く染まった

 

 

 

ドンッ!

 

 

 

突然、轟音が鳴り一瞬紅魔館を揺らした

 

「はわわわわ!?まさか今ので地震を起こしちゃったのかな!?」

 

「それは無いから落ち着きなさい大妖精」

 

「紅魔館の近くで何かあった様だな、妹紅か輝夜が何かしたか……揺れは一瞬、大地に何か打ち込んだか大地が何かを出したか……」

 

「とりあえず行ってみましょう」

 

バーン達は外へ向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅魔館の近くの平地

 

「どどど……!どうしよう妹紅!?」

 

大地から吹き出している物を見ながら輝夜が焦っている

 

「私に聞くな!やったのはお前なんだからお前がどうにかしろよ!」

 

妹紅も慌てている

 

「静まりたまえー!さぞかし名のある大地の主と見うけたが何故そのように荒ぶるのかー!」

 

「落ち着け輝夜!これはタタリじゃないぞ!」

 

「ならお前もその不思議な踊りを止めなさいよ!魔力吸われてるのよバカ!」

 

「じゃあ早くなんとかしろよ!」

 

「とりあえず素数を数えて落ち着きなさい、大丈夫……まだ慌てるような時間じゃない」

 

「数えてる場合かー!目ぇ腐ってんのかお前!どんなハッピーな目ぇしてたら大丈夫見えるんだよ!このクソニート!」

 

「言ったわね……ホームレスの分際でぇぇぇ!!」

 

噴き出すそれの前で掴み合いの喧嘩が始まる

 

 

「何をしておるのだお前達は……」

 

 

そこに現れたバーン達、音を聞いたレミリア達も一緒にやって来ていた

 

「妹紅がやったのよ……娘の躾はちゃんとして欲しいわねバーンパパ?」

 

「何さらっと嘘言ってんだ!お前が私に勝てないからって癇癪起こして地面に弾幕打ったんだろ!そしたら穴からなんか吹き出したんだろうが!それに誰が娘だ!焼かれてーのか!?」

 

頬をつねり合う二人、中々に仲は良さげである

 

「……これは、湯か」

 

気にせず吹き出る物を調べるバーン、どうやら出ているのは熱い湯らしい

 

「これ温泉じゃない?」

 

レミリアが言う

 

「みたいねレミィ、偶々撃った弾幕が温泉を堀当てたみたい……前の間欠泉みたいに地霊も出てこないから害は無い、正真正銘の天然温泉ね」

 

パチュリーが答えるとレミリアは少し考えて宣言した

 

「よし!この温泉はスカーレットの所有物にする!」

 

指を鳴らすと咲夜が現れる

 

「明日には間に合わせなさい」

 

「かしこまりましたお嬢様」

 

咲夜はすぐに消えた、材料を用意しに行ったのだろう

 

「じゃあ栓をしといてパチェ、それと各自呼べる奴等を明日の夜に呼んでおきなさい」

 

吹き出る温泉を止めた一行は明日を楽しみに戻っていった

 

「……私が堀当てたのよね?」

 

「レミリアに勝てるなら抗議しに行けよ、まぁ……やめとけ」

 

「……やめとく」

 

「うん、それがいい」

 

二人も帰った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日・夜

 

「「「おお~~!」」」

 

集まった一同が建物の前で歓声を上げた

 

「これが完成したスカーレット家の温泉施設!その名も「紅魔郷」!!」

 

紅魔館と同じく紅い建物を指しながらレミリアが高らかに宣言する

 

「目玉の巨大露天風呂から泡風呂!ジャグジーもあるしサウナも何から何まである至高の娯楽空間よ!」

 

 

「マッサージは!?」

 

「あるわよ!」

 

 

「卓球はありますか?」

 

「当然あるわよ!」

 

 

「レトロゲームはあるのぅ?脱衣麻雀とか?」

 

「勿論あるわよ!」

 

 

「カラオケはあるの?」

 

「あるに決まってるでしょう?」

 

 

「氷風呂あんの?」

 

「一応あるわよ!」

 

 

「ニンニク風呂はあるのかい?」

 

「ぶち殺すぞ腐れ酒乱!」

 

 

「花も入浴して良いんでしょ?」

 

「良いわけないだろうが、帰れツンデレ……!せっかく滝まで作ったのにふざけた事ばかり言って……」

 

 

「滝……!(ガタッ!)」

 

「座ってろ半霊、修行なんぞしたら追い出すぞ?」

 

 

「カメラの持ち込みと撮影は勿論オッケーですよね!」

 

「皆喜びなさい……夕食は鴉天狗の姿焼きよ、妹紅……やって」

 

紹介が終わって皆わいわいしている

 

「凄いなレミリア……半信半疑で皆呼んだけどちゃんと出来てるとはやるなぁ」

 

「当然よ、咲夜が一晩でやってくれたからね」

 

「……過労死するぞあいつ……」

 

妹紅が呆れると美鈴とミストが来た

 

「それがそうでもないんです」

 

「我等も咲夜殿一人では厳しかろうと手伝いに行ったのだ……」

 

「そしたらですね……疲れてると思ったんですけど、なんと咲夜さん……にやけながらせっせと作ってたんです、鼻血を滴らせながら……」

 

「気味が悪かったぞ……「お嬢様と一緒にお風呂……お嬢様の裸……お嬢様のちっぱい……」と呟きながら一心不乱に作り上げる姿を見た時は流石の私も背筋が冷えた」

 

「……まぁ元気なら良いか、それで今は?」

 

「中で待機してます、完成した瞬間からずっとスタンバってます……」

 

「入るのやめようかな……」

 

だが入っていく皆に吊られて一緒に入っていく妹紅だった

 

「あれ?バーンはどこだぜ?」

 

気付いた魔理沙が問う

 

「バーン様は手をつけていた魔導書を片付けてから来るそうだ、もう来られるだろう……私がここで待って一緒に向かうから先に行っていろ」

 

「了解だぜ~」

 

ミストを残し集まった皆は入っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャッキャ!ウフフ……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・少女脱衣中・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆が温泉に入り始めて少し経った後

 

「ほお……これは中々の物が出来たな」

 

満を持して大魔王が現れた

 

「お待ちしていましたバーン様、皆は先に入っております、私達も行きましょう」

 

「うむ」

 

紅魔郷へ入った二人は淀みなく進む

 

「む……」

 

「これは……」

 

二人の足は分かれ道で止まった

 

「布が垂らされています、紅と青……」

 

分かれ道には紅と青の布が垂れ下がっている、何かの印なのは間違いない

 

「どっちだミスト?」

 

「わかりません……私は温泉などと言う物は初めてなので……」

 

「余もだ……何か説明はなかったのか?」

 

「湯の種類らしき説明はありましたがこれについては誰からの説明もありません」

 

「そうか……さて、しからばどうするか……」

 

少し考えたバーンは歩を進めた

 

「こちらにする」

 

「紅の方ですか」

 

「うむ、明確な理由は無いが敢えて言うならば紅はレミリアの好きな色だからだ」

 

「なるほど……レミリア様も喜ぶでしょう」

 

二人は紅の通路へ入っていった

 

 

 

 

 

 

カポーン!

 

 

 

 

 

 

青の温泉(男湯)

 

「気持ち良いですね」

 

「ああ……酒が進む」

 

「僕も頂いていいかい?」

 

ウォルター、ロン、霖之助が寛いでいた

 

「解放感はありますが3人は広過ぎですね」

 

「女湯の方は更に広いらしい、まぁあれだけ居るんなら当然か」

 

「20人以上居るからからね、それにしてもバーン達遅いな……」

 

3人は2人が来るのを寛ぎながら待つ

 

 

 

 

 

カッポーン!

 

 

 

 

 

紅の温泉(女湯)

 

「はぁ~気持ち良いわね」

 

あらかた湯を堪能した皆は巨大露天風呂に集まっていた

 

「良い所に作ってくれたじゃない、毎日来ようかしら」

 

「良いわよ?無料解放するからいつでも誰でも来なさい」

 

「気前良いじゃないか!」

 

「せっかく作ったんだから使ってもらわないとね」

 

「流石カリスマ!」

 

「ふふっ……更に崇め、もっと褒め称えても良いのよ?この紅魔の女王、レミリア・スカーレットを!!」

 

広い露天風呂のあちこちで思い思いの談笑の真っ最中

 

「……」

 

切欠はフランと美鈴と並んでいた妖夢だった

 

ツンツン……

 

横に居る美鈴の胸をつついて自分のを見る

 

(くっ……)

 

胸囲の格差が広がっていた

 

「どうしました妖夢さん?」

 

体を向けた美鈴のおっp……胸が湯の抵抗を受けて揺れる

 

「くぅ……」

 

自分には絶対に出来ない現象に顔が歪む

 

「美鈴の胸が羨ましいんでしょ!」

 

何も気にしていないフランは笑顔で言う

 

「何を馬鹿な事を言ってるんですかフラン……私はただ邪魔な当たり判定だなと思っていただけです」

 

妖夢の返事に美鈴がにやけた

 

「そうなんですよー!避けたと思ったら当たってたりするんで困ってるんですよー!ホント困っちゃいますよねー!」

 

棒読みで胸を強調するセクシーポーズを取った

 

「ぐぬぬ……オッパイ妖怪め……!」

 

「幽々子さんもですね!」

 

「幽々子様は良いんです!ね?フラン?」

 

「それはよくわかんないなー!」

 

そう言いながらフランは美鈴へ寄っていく

 

「ホントにおっきいよね美鈴のって!わっ!手が埋まっちゃうよ!」

 

「これが武道家の包容力と言うものですよ妹様!剣士には出来ない芸当です!」

 

「ぐぬっ……職業は関係無いのに……オッパイ妖怪めぇ!」

 

美鈴の胸で遊んでいるフランに悔しがる妖夢

 

 

そんな事をしていたからだろうか……

 

 

「大ちゃんもおっきくなったよね?」

 

「そういえばそうだね……チルノちゃんはまだ成長しないね」

 

「あたいの成長期はこれからだからね!」

 

「今のギャグ笑えたわ」

 

「ギャグじゃない!あんたも氷人形にしてやろうかツンデレ妖怪ー!」

 

 

変な方向へ場は変わった

 

「おや?おやおや~?」

 

「何よ早苗?」

 

「霊夢さん変わりませんね!」

 

「……変わるわけないじゃない、若返っただけで辿る道は一緒なんだから」

 

「靈夢ちゃんの方がおっきいんじゃないですかー?」

 

「……早苗、あんた飲んだわね?」

 

「実力は上でも胸は下でしたかー」

 

「さ、早苗さん……それ以上はやめといた方が……ソレニムネガカッテルノハマエカラシッテマシタ」

 

「……勝手に言ってなさいよ」

 

霊夢は相手にしない、見た目は少女だが流石に大人である

 

「では失礼しますね!胸も賽銭も皆無の貧乏霊夢さん!」

 

ガシッ……

 

「今なんつった?」

 

ただし……

 

「賽銭は関係ないでしょうが賽銭はぁ……!」

 

「あれ……?また私、こんな役回り……?キャアッ!?ガボガボッ……!?」

 

「さ、早苗さーん!?」

 

賽銭を除く

 

               〈ホオ,コレガロテンブロカ

           〈ミナモイマスナ,ドウヤラセイカイノヨウデス

 

「くだらん……胸がなんだと言うのだ」

 

「全くね、大きいか小さいかだけで何故あんなに感情的になれるのか理解に苦しむわ、胸の大きさで何かが決まる訳でもなし……」

 

「そうよねぇ、理解出来ないわぁ」

 

「恥ずかしい限りです」

 

「そんなに欲しいなら手術してあげるのに」

 

「有るだけで恨まれる……巨乳は辛いねぇ」

 

「うむ、男の視線はいやらしいし堪ったものじゃない」

 

神奈子、紫、幽々子、白蓮、永琳、勇儀、慧音達7人の有る組が達観して見守っている所に5人組が現れる

 

「それは有る奴の台詞なんだよ……神奈子……!」

 

「わかる?欲しくても……どんなに欲しくても手に入らない奴の気持ちが……!パッドに手を出そうとする奴の気持ちが!」

 

「今のは私達への宣戦布告と受け取りました」

 

「女子ならば当然の願いなのですよ勇儀……」

 

「そう……貴方達は少し大き過ぎる」

 

諏訪子、にとり、咲夜、さとり、映姫の無い組が睨んでいる

 

「あんだぁ?やるってのかい?」

 

「相手を見てから喧嘩は売るのね貴方達……と言うか閻魔様まで何をしてられるのですか……」

 

強力な面子が揃っている有る組は動じない

 

「……ロビン」

 

「ヨンダカニトリ?」

 

ロビン参戦

 

「援軍ありなのぅ?ならこっちも呼ぶしかないわねぇ」

 

幽々子の呼び掛けに美鈴など有る面子が集まってくる

 

「ロビンはにとりの代理なだけだったのですが……よろしい、そちらがそういうつもりなら構いませんがよく考えてください」

 

さとりが手をかざす

 

「まず伊吹萃香に魂魄妖夢」

 

有る組全員の顔が引き吊った

 

「だがこっちには大妖精とパチュリー、それに風見幽香が……」

 

「そうですか、なら……スカーレット姉妹、霧雨魔理沙、藤原妹紅」

 

折っていく指を見る目が辛そうだ

 

「やりますか?」

 

「小町はそちらにあげましょう」

 

勝算たっぷりのさとりと映姫

 

「まだだ……まだ終わらんよ……!?」

 

「ならばジョーカーを切りましょう」

 

尚も負けを認めない有る組にさとりは最後の砦を貫く必殺の一言を言った

 

「チルノ」

 

「「「すいませんでした」」」

 

有る組が負けを認め無い組が勝った

 

 

             〈ナニヲシテイルノダコヤツラハ?

             〈クダラナイムネノハナシサ!

             〈オオスイカ,ヨイココチダナ

             〈マァノミネイノミネイ!

             〈イタダクトシヨウ

 

 

「えいっ!えいっ!」

 

「ちょっとチルノ、ツンツンしないで」

 

パチュリーがチルノに弄られていた

 

「やめてってば……」

 

「いいじゃん別に!」

 

胸をつっつかられて少し御機嫌斜めのパチュリー

 

「いいなそれ!私もやるぜ!」

 

魔理沙が参戦した

 

「じゃ魔理沙はあっちね!」

 

気付いていないレミリアを指差した

 

「了解だぜ!」

 

楽しそうな魔理沙が向かっていく

 

「ちょっといい加減に……」

 

やめさせようと動いたパチュリー

 

「えい!」

 

ツン!

 

「んっ!?」

 

偶然、一番敏感な所を突かれてしまった

 

「おーいカリスマー?」

 

「どうしたの魔理……」

 

振り向かされたレミリア

 

「ほれ!」

 

「んんっ!?」

 

同じく敏感な所を攻撃された

 

 

「チルノ!!」

 

「魔理沙!!」

 

 

怒った二人

 

 

「とりゃー!」

 

「可愛い声出るじゃねぇか!」

 

 

負けじと抱きついて更に攻撃を始めるのだった

 

 

              〈フッ…ユカイナヤツラダ

          〈マッタクデスバーンサマ,ナァスイカ?

        〈チガイナイネェ!オカゲデサケガンマイ!

 

 

「……ブクブク」

 

一人、誰にも交ざらずふて湯をしていたのは輝夜

 

「なーに怒ってんだよ?」

 

妹紅が隣へ座る

 

「別に怒ってないわよ」

 

「じゃあなんでそんなにカリカリしてんだよ?」

 

問われた輝夜は妹紅を睨むとボソッと言った

 

「焦ってるのよ……」

 

あの日から感じていた事を……

 

「あんたは蓬莱が消えて不老不死じゃなくなった……だからよ」

 

本当は言うつもりはなかった、だけど妹紅を見ているとどうしようもなく聞いて欲しかった

 

「あんたに勝とうと頑張ってた……時間は永遠、いつか必ず勝つと心に決めてた」

 

「でも無限は有限になった……あんたに勝つには人の生が終わるまでにしないといけなくなった」

 

そこで大きく溜め息を吐いた

 

「だから焦ってる、あんたが死ぬ前に勝たなくちゃならなくなったから……それに死ぬ前って言っても死にかけに勝っても意味無い、あんたが皇帝不死鳥としての全盛期に勝たないと勝った事にはならないから」

 

輝夜はどうしても勝ちたかった

 

人間になった妹紅が枯れ果てる前に、皇帝不死鳥として存在する間に勝ちたかったのだ

 

本当の永遠になってしまう前に……それが残された永遠の姫の生き甲斐だったから……

 

「そっか……」

 

妹紅は笑う

 

「お前も一緒なんだなぁ」

 

星天を眺める妹紅は嬉しそうに笑っていた

 

「私もお前と一緒だよ輝夜」

 

「……何がよ?」

 

「私も生きてる内にバーンを越えなきゃならないからさ」

 

境遇と相手は違うが同じだったのだ

 

「あんたは勝ったじゃない」

 

「カイザーフェニックスには……だろ?確かに勝って皇帝不死鳥は本物の名になったさ、でもそれで終わりなわけない、満足したら次は皆と一緒だ!バーンを越える!それも生きてる内にな!」

 

「そのわりにはいつも通りじゃない」

 

「こう見えて私も焦ってるんだぜ?でも同時に今がとても楽しくてさ……何しても楽しいんだ」

 

妹紅は新たな目標にバーンを見据えているのだ、自分の人間としての寿命を考えるとそう言う意味では輝夜と同じだったのだ

 

「まぁ……焦るなよ、私はお前のライバルで在り続けるからさ、これまでも……これからも……な!」

 

輝夜に向いて笑う妹紅

 

「負ける気は更々無いようね?」

 

「ったり前だろ!バーンを目指してんのになんでお前ごときに負けなきゃなんないんだよ!」

 

「絶対に勝つからね妹紅!」

 

「おう!やってみろ輝夜!」

 

また絆を深める二人だった

 

 

 

 

 

「楽しみにしているぞ妹紅」

 

 

突然、横から知った声が聞こえて来た

 

 

「ああ!待ってろよバーン!」

 

 

条件反射でいつも通り返した妹紅だったが違和感を覚えてピタリと輝夜と共に止まった

 

「え?バーン……?」

 

そんな馬鹿なと振り向いた

 

「どうした妹紅?有り得ん物を見るような目をして?」

 

確かにバーンだった

 

男のバーンだった

 

裸のバーンだった

 

 

「うわあああああああああああああ!!?」

 

 

妹紅が叫び声をあげる

 

それに吊られて皆が妹紅を見てバーンに気付く

 

 

「「「きゃあああああああああああ!!?」」」

 

 

重なった特大の悲鳴が響いた

 

 

「静かにしろ、湯の時くらいは静かに楽しめ」

 

「おまっ!?なんでここに居るんだよ!!?」

 

「温泉に入りに来たからに決まっておろう」

 

「そうじゃねぇよ!なんで男のお前がここに居るんだよ!」

 

「紅の通路を来たらここに辿り着いたからだ」

 

「それは女湯の目印だよ!!」

 

「そんな事は知らん、余は温泉など初めてであったし説明も無かった、わかれと言うのが無理な話だ」

 

「ッ!?つか見るな!」

 

「何を今更……ならお前も見るな」

 

「だからここは女湯だって言ってんだろうが!」

 

「知らんと言った、しかし……フッ、お前にも恥じらいはあったのだな」

 

「なんだとこの野郎!!」

 

 

 

「ミストまで……いつから居たんですか?」

 

「お前達が胸の話をし始めた時からだ」

 

「なんか萃香さんは普通に居るんですが……」

 

「アッハッハ!別に裸のひとつやふたつ良いじゃないか!気にし過ぎだよあんた達は!」

 

「気にしましょうよそこは女として……」

 

 

 

「早苗さん!タオル!タオル貸してくださーい!?」

 

「そんな事はいいですから靈夢ちゃん!アレを見てください!アレを見てどう思います?」

 

「凄く……大きいです……ってもー!言ってる場合じゃないですって!ノンケだって平気で食っちまう人だったらどうするんですかー!」

 

 

 

「前から思ってたけどさミストってよ~」

 

「お前は恥ずかしがらんのだな魔理沙」

 

「まぁな、1度はお婆ちゃんまでいったから気になんねぇ」

 

「そうか……それでどうした?」

 

「いやぁ……触手プレイ擬きが出来るよなぁ、って思ったんだよ」

 

「まぁ……そうだな、出来る……まさかやって欲しいのか?」

 

「いや?そう思っただけだぜ、それにもしするなら美鈴が適任じゃねぇかな?武道家だし原作的に考えてよ?」

 

「……それ以上は言うな」

 

 

 

「あやや!?バーンさんの裸!特ダネ!特ダネです!写真撮らなきゃいけないのにカメラが無い~!?」

 

「なんでこの天狗はいつも死に向かうような道を好んで行こうとするのかしら……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青の湯(男湯)

 

「何やら向こうが騒がしいね」

 

「先程悲鳴の様な声も聞こえましたね」

 

「気にするな、何年経っても落ち着きの無い奴等だ……遊んでいるだけだろう」

 

「それにしても……バーン様はいつ来られるのでしょうね……」

 

こちらは平和だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅の湯(女湯)

 

「……!!」

 

まだざわめき収まらないその場所で一人の吸血鬼は震えていた

 

「アハハ!とんだハプニングだったなレミリアー!バーンの裸見れて嬉しいか?」

 

話しかけた魔理沙が異変に気付く

 

「どした?全身真っ赤で震えてよ?のぼせたのか?」

 

プルプル震えているレミリアに問うが返事が無い

 

「おーいフラーン!ちょっと見てくれー!」

 

呼ばれたフランが様子を見る

 

「どうなってんだこいつ?」

 

「……あっ」

 

フランはわかった

 

「これお姉様がめちゃくちゃ恥ずかしい時の状態だよ」

 

「あー……そんで真っ赤なのか、バーンに裸見られて恥ずかしいわけか」

 

「うん」

 

「じゃあ放っといていいんだろ?」

 

「うん……っていうか逃げなきゃ危ないよ?」

 

「え?なんで?」

 

「爆発するから」

 

「……は?」

 

「ずっと前にこうなったんだけどその時は紅魔館が半壊しちゃったんだよ、今爆発したらこの建物どかーん!だよ!」

 

「バカヤロウ!それを早く言え!皆!今すぐ逃げ……」

 

危機を察した魔理沙が皆に呼び掛けようとしたがもう遅かった

 

 

「……紅符「不夜城レッド」!!」

 

 

温泉は崩壊した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

温泉跡地

 

「……」

 

更地になった温泉跡で立ち尽くす裸の少女達

 

「いったい何が起きたんだ……」

 

そして男達

 

「皆生きてる?」

 

「生きてるわよ……紫だけ咄嗟にスキマで逃げたから居ないけど」

 

呆然とする少女達

 

「中々面白い時であったな」

 

少女達が振り向くとそこには服を着たバーンが居た

 

「……なんでお前だけちゃっかり服着てんだよ?」

 

「魔力を使って爆発から服を守っていただけだ」

 

そう言って爆発の中心地に居たレミリアに歩いていく

 

「見ないで……」

 

恥ずかしくて背を向けてうずくまるレミリアにバーンはそっと紅い布を被せる

 

「帰るぞ」

 

その瞬間、ルーラを唱えて二人は消えた

 

 

「……今日はお楽しみかもしれねぇなあいつら」

 

「それは別にいいよ……それよりさ……」

 

「わかってる、言うな……」

 

裸の皆が思う事はただひとつ

 

 

(((どうやって帰ろう……)))

 

 

幻想郷は今日も平和です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ポロリはないよ、モロだよ!
このあとルーミアが能力を使って送り届けました。

おふざけ回です。

前回8人の短編と言いましたが仲間編が終わったので御蔵入りしかけた温泉ネタをちょうど良いので挟みました。

大した話じゃないですが楽しんでいただければ幸いです。

次回も頑張ります!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。