メリクリ話2015《新たな家族と過ごすXmas》
皆さんどうも、竜山錬です。
今日はこの世界のクリスマス。
俺は今、家でケーキを作ってます。
いや~、元の世界の時はスポンジはいっつも買ってきたけど、今回の家にはちゃんとオーブンがあるから助かるよ。
前の家ではオーブンなかったからスポンジケーキ作れなかったんだよな。
まぁ、少し古いから扱い方に手間取ったが……。
しかし、
錬「う~ん……」
何かぎこちない。
毎年ケーキを作るのは妹の担当で、俺はいつもクリスマスパーティーの料理作りが仕事だったから若干ケーキが汚い。
妹はいっつもきれいに作るから不細工に見えるだけかな?
ここで、俺の妹について教えておこう。
妹は勉強は苦手だったが運動はとっても得意だった。
それはもぉ~、俺以上に。
で、お菓子を作るのがとてもうまかった。
店出せるんじゃないの?ってくらいにうまかった。
そのため毎回うちの家では妹がクリスマスケーキを作った。
錬「やっぱり、あいつが作らないとダメかな?」
まぁー、味はそんなに悪くないから大丈夫だろ。
俺はケーキを台に乗せ、それを運ぶ。
そして、キッチンの扉を開けパーティー会場の俺の家の広間に出る。
錬「皆!ケーキができたぞ!」
皆「おおー!!」
そこには骨付き肉をくわえるナツ。
パーティーにふさわしい格好で飲み物を持つグレイ。
その横で同じく飲み物を飲んでいるジュビア。
また同じくパーティーにふさわしい格好で皿を持ち、その上にあるステーキの欠片をフォークで刺していたルーシィ。
これまた同じくパーティーにふさわしい格好だか、ケーキと聞いて目を輝かせながらこちらを向くエルザ。
シャルルを口説こうとして失敗したのか落ち込むハッピー。
断った後なのかちょっとご機嫌斜めなシャルル。
そして、
セ「あ、錬さん!有難うございます」
ウ「すっごく美味しそうですね♪」
俺に近づいてくるパーティーにふさわしい格好のウェンディとセシリア。
まさか、こんなに大勢でクリスマスを祝えるとは思ってもいなかった。
昔は妹と二人。または、友達が来てもせいぜい四、五人だった。
まぁ、こんな大勢でクリスマスもありだろ。
俺はケーキをテーブルの上に置いて、皆に切り分ける。
エ「しかし、まさか錬がここまで料理がうまいとは知らなかったぞ」
ル「ほんとほんと。お店出せるんじゃない?」
二人は俺のケーキを食べながら言ってくる。
錬「ありがとう。店は出すつもりないけど手伝いだったらするかな。そこまで料理にこだわってる訳じゃないし」
グ「もったいねー。そんなに腕があるのによ」
ジュ「本当に惜しいですよね。もったいない」
ナ「そうだぜ!これならミラといい勝負するんじゃないか?」
男二人と女性一人がいつの間にか話に入ってきた。
錬「ありがと。でも本当に店を出す気はないから。それに、実践経験が少ないからミラには負けると思うよ?」
俺は手を横に降って否定する。
実際、ミラと料理対決なんかしてみたい気もするけど、
どちらかと言えば「取ったゲロー!」って言いたい。
そういえばあのカエルの声優、銀○のぱっつぁんなんだよな。
まぁ、考えるのはこのくらいにしてケーキを食べることに専念しよう。
それからケーキを食べてお開きとなり、ウェンディとセシリア、シャルルを残して皆寝てしまった。
セシリアとシャルルに皆の毛布を被せるのを任せ、俺とウェンディは皿を洗っていた。
ウ「楽しかったですね、クリスマスパーティー」
ウェンディが皿を洗いながら呟いた。
錬「そうだな。来年はもっと豪勢にするか」
ウ「楽しそうですね♪」
俺たちはそんな会話をしながら皿を洗う。
皿を洗い終わり、ウェンディたちも寝ようと空いている寝室に向かうところで、
錬「三人とも、ちょっと待ってくれ」
俺は三人を呼び止めた。
セ「何ですか錬さん?」
錬「いや、皆に渡したいものがあってさ」
俺はそう言うと後ろに隠し持っていた綺麗に包装され、リボンが巻かれている小さい箱を三つ前に出した。
錬「ほい、クリスマスプレゼントだ」
三人「え!?」
三人はとても驚いてこちらを見た。
どうやらドッキリは大成功のようだ。
俺は内心ニヤニヤしながら三人に箱を渡す。
ウ「今、開けてもいいですか?」
錬「おう。構わないぜ」
三人は顔をあわせて頷き、箱を開け始める。
開けるとそこには
ウ「これは…」
シャ「ペンダント?」
セ「綺麗ですね」
そこにはウェンディには青色、シャルルには白、セシリアには肌色の宝石がつけられたペンダントがあった。
錬「たまたま、買い出しの時に見つけてよ。綺麗だったからクリスマスプレゼントにはちょうど良いかなって。どうかな?」
俺は三人に訪ねる。
少し静寂だったが、それは数秒程度。
三人はひっきりなしに喜んでいた。
ウ「ありがとうございます!錬さん!絶対大事にします!」
他の二人も同じ事を言って寝室向かっていった。
何故かシャルルは顔が赤いままちいさく「ありがとう」と、言っていたが、まぁ、彼女なりに感謝してくれているのだろう。
そして、俺は1人になりバルコニーに出る。
錬「喜んでくれてよかった。でも……」
俺はそう言いながらポケットに手を突っ込む。
そして、もうひとつのプレゼントの箱を出した。
錬「いつもの癖であいつの分まで買ってしまった」
そう。これは我が妹の分のペンダントだ。
渡すことは絶対にできない、俺の妹の分。
そういえばあいつは今どうしているのだろ。
クリスマス、ちゃんと過ごしているだろうか?
錬「……仕方ない。もったいないが明日には処分するか」
俺はそう呟きながらプレゼントをポケットにしまい、今日は寝ることにした。
しかし次の日、俺が買ったプレゼントは何故か忽然と消えていた。
ここは錬がいた、前の世界。
一人の少女が、分厚いコートを着てマフラーをして歩いていた。そして少女は自分の家についたのか、慣れた動作で鍵を開け、家の中に入る。
表札には「竜山」と書かれていた。
「ただいま。って誰もいないよね」
彼女は扉を開けるとそんなことを言った。
彼女は慣れた手つきでコートを脱ぎ、マフラーを外し、手洗いしてから料理を作る。
「そういえば今日はクリスマスイブか。いつもならお兄ちゃんがプレゼント用意してくれていたけど、今年からは無いんだよね」
彼女は目を虚ろ虚ろにしながら独り言をしゃべる。
彼女は考えるのも辛い、といった顔でさっさと料理を、作り食べ、風呂に入って寝た。
次の日
「う~~~~~~ん。ふぁふぅ」
彼女は少しあくびをしながら起き、腕を伸ばした。
すると、
【コトッ】
「ん?」
伸ばした腕が机に当たり、机の上にあった何かを落とした。そして、彼女はその何かを見た。
そして、驚愕の顔に変わった。
「え?……こ、これって?」
そこには忽然と消えていた、錬が買ったプレゼントの箱があった。
はい、今回はこんな感じでどうでしょうか?
若干シリアスを入れてみました。
というか、ムズいなクリスマス回。
結構話考えるのに時間がかかってしまった。
まぁ、良いでしょう。
今回はこれで。
この後ヤミちゃんの誕生日ケーキ風たい焼きを作らなければならないのでそれでは!
次回は大晦日!ちゃんと本編進めるけど、若干大晦日ネタやるぜ!
それでは皆さん、ばぁ~いにゃら!