今回でクライスラーさんとのコラボ回は最終話です
錬「案内ありがとな、フユ」
フユ「いえいえ、奢っていただいたお礼です」
俺はフユの案内でマグノリアを回った。
半日掛ったせいか太陽は沈み始めていて、空はオレンジ色になっていた。
ある意味感謝してもしきれない。
あのままだと俺はマグノリアの町をさ迷うことになっていただろう。
これから暮らす街でさ迷うって結構恥ずかしかったしな。
しかし……
錬「お前が帰る方法、見つからないな」
フユ「ふぉうふぇふふぇ(そうですね)」
そうなのだ。
一応、フユに案内されながらもこいつが元の世界に戻る方法を探していたのだ。
マグノリア全体を歩き回ったし、方法そのものまでとはいかないが手がかりぐらいはあるのだとふんでいたし、やはり二次元でも現実はそこまで甘くないのか。
一応、フユと会ったあの路地裏の細い道にも行ったのだがさっぱりなのである。
魔力を感じたので行けるのでは!っと思っていたのだが……
しかし、反応はしていたのでおそらく何かが足りないのだろう。
と、俺は考えていた
フユ「ふぉふふぃふぁんふぇふふぁふぇふ?(どうしたんですかです?)」
錬「いや、少し考え事。しっかし、お前まだ食うのか?さっきもパン食ったばかりだろ」
俺はいつの間にかクレープを頬張っていたフユに問いかける
フユ「ごくん!錬さん、デザートは別腹なのです!」
錬「ま~、よく聞くけどさっきから食べてばかりだろ。お腹壊さないか?」
フユ「大丈夫です!頑丈なので!」
錬「そ、そうか……」
俺は苦笑いで返す。
こうゆうところはナツの弟なんだなと思う。
意地を張るところとか。
と俺が思っていると……
「錬さん~!」
俺を呼ぶ声が聞こえた。
振り返るとそこにはセシリアと見知らぬ猫がこちらに向かって走ってきていた。
正確にはセシリアが猫を引っ張って来ていた。
錬「セシリア。どうしてここに?」
セ「錬さんを探していたんです。あ、紹介しますね。この方はアルカさんです」
セシリアは俺に隣にいる猫を紹介した。
アルカ「ご紹介に預かりました。アルカです。どうぞお見知りおきを」
アルカは頭を下げ、綺麗にお辞儀をした
錬「こ、これは、ご丁寧にどうも。竜山錬です」
俺は少しびっくりしながらも、なんだか頭を下げないといけないような気がして頭を下げた。しっかし、口調が少しお姫様みたいな口調だな。
?アルカ?そういえばさっきそんな名前を聞いたような……
フユ「あ、アルカじゃないですか」
アルカ「フユ!どこに行ってたんですか?!」
フユが俺の背中から顔を出しながらアルカに顔を向けた。
アルカも、自分の名前を呼ばれたのか顔を上げフユの顔を確認すると、驚いたように声を上げた
あ~、なるほど納得。どこかで聞いた名前だと思ったらフユの猫だったのか
セ「?どちら様ですかこの人?」
アルカ「紹介しますわセシリアさん。この子がフユです」
セ「あ~、アルカさんが言ってた人ですね。それじゃ~、二人同時に見つかりましたね」
アルカ「そうですね。よかったです!」
どうやら、二人(二匹?)は知り合いのようで自然とそこから話が弾んでいた。
しっかし、同じ世界から二人も迷い込むとか結構珍しいな。
?待てよ。もしさっきフユが帰れなかったのはアルカが一緒じゃなかったからなんじゃないか?だとすると……
アルカ「え?ここは異世界でこのままじゃ帰れないって、本当なんですかフユ?」
フユ「うん、そうみたいです。僕たちもいろいろ探したんですけど見つからないんです」
セ「???」
フユとアルカはどのようにして帰ったらいいかわからないようで頭を抱えている。
セシリアは話についていけていないのか、頭がはてなだらけなのは見ただけでわかる。
とりあえず、セシリアに対しての説明は後だ
錬「皆、ついて来てくれ」
セ・フユ・アルカ「「「え?」」」
セ「どこに行くんですか?」
セシリア達は驚いたように声を上げる。
そしてセシリアがどこに行くか聞いてくる
錬「フユ達を返せる場所にだよ」
セ・フユ・アルカ「「「え!?」」」
さっきより驚いた声が聞こえた
俺は皆を連れてフユと会った場所に来た
フユ「ここは錬さんと僕が会った場所じゃないですか」
アルカ「これから何が始まるんですか?」
セ「私が説明してほしいです」
錬「ま~、いいから。それじゃ~、フユ、アルカそこの路地裏の入り口に立ってくれ」
二人は疑問に思いながらも俺に従ってくれた。
……やっぱり、魔力量が上がってる。でも、まだ少し足りないな。なら
俺はブーステッドギアを出し、地面に手を付ける
フユ「何をしているんですか?」
錬「さっきここに来た時に僅かな魔力を感じてな。おそらくそれが俺たちの世界と、お前たちの世界をつなぐゲートみたいな物なんだろう。しかし、それが『小さい歪み』みたいなものだからそこに魔力を流し込んで無理やりこじ開ける!」
俺はそういうと地面に魔力を流し込む。
すると、フユ達の後ろに大きな紫色の丸い穴の様なものが出来上がった
その向こうではここと同じように人が路地裏前を行き来していた
アルカ「うわ!な、何なんですかこれは?」
錬「おそらく、それがこの世界とお前たちの世界をつなぐ魔力のトンネルみたいなものだろう。そこを通れば帰れるだろう」
フユ「本当ですか?!」
錬「あ~。向こうの景色も見えるしおそらくはそうだろ」
フユ達はそれを聞くととても喜んでいた
錬「早く帰ってやれ。向こうの人たちが心配するだろ?」
フユ「そうですね。錬さんありがとうございましたです」
錬「気にすんな」
アルカ「セシリアさんどうやらお別れの様です。すごく寂しいですが私帰ります」
セ「は、はい?……」
セシリアは未だに混乱しているようだ
フユ「ふぉふぇふぇふぁふふぁふぃふぉふぉ、ふぁふぉうふぁらふぇふ(それでは二人ともさようならです)」
アルカ「フユ!また!食べながらしゃべっちゃダメだって何度言ったらわかるんですか」
フユ「へへへ、ごめんです」
二人はそう言いながらゲートをくぐり帰って行った。
二人がゲートを立った後、そのゲートは役目は終わったと言わんばかりに消えて行った
セ「…………さ、最後まで何が何だかわかりませんでした」
錬「ま~、普通はそおうだろうな。ま、帰り道にでも説明してやるよ」
俺はセシリアに帰り道説明すると言って歩き出す。
最後にこう加えて……
錬「この世界にいた、ナツの弟の話を」
クライスラーさんとのコラボ回は今回で終了です。
遅れた理由は昨日まで文化祭だったせいで疲れが溜まりまくり、そのまま寝落ちしてしまい書けなかったことが原因です。すいませんでした!
次回は抹っ茶さんとのコラボ回をしようと思います。
どんなキャラが登場するのかはお楽しみに!