クリスマス。
それは奇跡が起きる日。
今日もとある誰かに奇跡が舞い落ちる。
「…………………あ、あれ?」
今日は12月25日。つまりクリスマス。
私は今日もいつもどおり起きて、朝食を作ろうとベッドから起き上がるとキッチンから良い匂いがする。
私は不信に思い下に降りる。すると
「おう!おはよう」
そこにはフライパンを振るい、朝食を作っている男性がいた。
髪は赤紫、私より少し身長が高い。
そう。そこには………
「お、お兄ちゃん?」
そう。私のお兄ちゃん、竜山錬がいた。
お兄ちゃんは私の顔を見て少し変な顔をした
錬「どうした?驚いた顔をして。変な夢でも見たか?」
お兄ちゃんが何時もみたいに話しかけてくる。
私は、
「お、おにいぢゃん~!」
泣きながら抱きついてしまった。
お兄ちゃんがいる。
今までのことが全部夢みたいだ。
私が大好きなお兄ちゃんが目の前にいる。
嬉しいよ~!
錬「おいおい、どうした?」
お兄ちゃんは私の頭を撫でながら言う。
あぁ、懐かしい。
お兄ちゃんに頭を撫でられるのは何時ぶりだろう。
あぁ、いつまでもこのままが良いな~
錬「おい、早く食べないと朝ごはん冷めるぞ?」
そうだった!
久しぶりのお兄ちゃんの朝ごはん。
温かいうちに食べなきゃ!
冷めても美味しいけど、温かい方がもっと美味しいから。
私はお兄ちゃんを離し、テーブルにつく。
そこには鮭の焼き魚、だし巻き玉子、豆腐入りの味噌汁、ほかほかの白ご飯が二人分並べてあった。
お兄ちゃんも席に座り、手を合わせる。
私もお兄ちゃんに合わせる
「「いただきます!」」
私はお兄ちゃんの作ってくれた朝ごはんを頬張る
「美味しい~!」
久しぶりのお兄ちゃんの朝ごはん。
最近は私が一人で作って食べている、何だか寂しい朝だけど、今日はお兄ちゃんと一緒。
こんなにご飯が美味しくなるスパイスはない。
お兄ちゃんも「中々に上手くできたな」と言いながら食べている。
最終的に私は朝ごはんを二杯もおかわりしてしまった。
「食べ過ぎだぞ?」と言われたが美味しいものをおかわりして何が悪い。
朝ごはんを食べて、少し落ち着いた私はデザートを作ろうと立ち上がる。
冷蔵庫には林檎があったので、アップルパイでも作ろう。
私は林檎を切りながら少し思い出していた、今までのことを
「(そういえば私がお菓子を作るようになったのってお兄ちゃんに喜んでもらうためだったっけ)」
お兄ちゃんはわりとスイーツやお菓子が好きな甘党で、たまにお菓子を買って帰ってきていた。
で、私はお兄ちゃんの誕生日にホールのケーキを焼けるように練習してたっけ。
その時のことをよく覚えている。
お兄ちゃんはとっても美味しそうに食べてくれてた。
それからかな、私がお菓子を作るようになったのわ。
と、思い出しているといつの間にかアップルパイは完成していた。
凄いな私。
考え事をしながらお菓子作れるようになったよ。
私はナイフで切り分け、テーブルに持っていく
錬「お!お前のアップルパイか。久々だな」
お兄ちゃんはそう言うとフォークとお皿を持ってきて、自分の分を取る。
私も自分の分を取り、食べる。
うん。中々に上手くできてる
錬「いやー、相変わらずお前のアップルパイは旨いな」
「そんなこと無いよ~」
お兄ちゃんが私を誉めてくれた。
何だか照れくさい。
アップルパイも食べ終わり、お兄ちゃんはミルク入りのコーヒー、私はミルク入りの紅茶を飲んで一息つく。
と、ここで何だか眠くなってしまったのか、まぶたが重い。
あ、寝ちゃダメ。
お兄ちゃんとまだまだ話したいことあるのに
錬「眠たいのか?だったら寝とけ。疲れたんだろ?」
でも、でも、今寝たらお兄ちゃんに会えない気がする。
だってこれは夢なんだもん。
お兄ちゃんはもういないんだ。
分かってるんだそんな事。
でも、まだ、話したい。顔を見ていたい。
お兄ちゃん…………
するとお兄ちゃんは私の頭の上に手をおいた。
そして、優しく話し始めた
錬「いいか、確かにこれは夢かもしれない。でも、こうやって会えたんだ。何時かまた会えるさ。それを信じろ」
お兄ちゃんはそう言うと私の頭を撫で始めた。
優しく、壊れ物を扱うかのように。
私はそのまま安心して眠ってしまった。
「あ、あれ?お兄ちゃん?」
私は目が覚めた。
ベッドの上で寝ていた。
あぁ、やっぱり夢か。
と私は肩を落とす。
朝食を作ろうと下に降り、冷蔵庫を開けると
「っえ?」
私が作ったであろうアップルパイとチャーハンがあった。
チャーハンの上には紙があり、こう書かれていた
『温めて食べること。アップルパイ旨かった。
psお前、最近太ったか?ベッドまで連れていくの少し大変だったぞ?』
とお兄ちゃんの字で書かれていた。
私はその場に泣き崩れた
「大きなお世話だよ、お兄ちゃん…………」
その日のお昼ご飯は何だか辛かった。
そう、塩辛かったのだ。
ミア「この度は有難うございますサンタさん」
サンタ「いやいや、こちらこそ。彼女のプレゼント内容が《お兄ちゃんに会いたい》でしたから、私も困っていたんです。いや~、ダメもとでも頼んでみるものですね」
ミ「そうですか。では、私はこの辺で」
サ「はい。私も他の子供にプレゼントを配りませんとなぁ。ホッホッホ!」
はい。後書きです。
今回は錬の妹視点でクリスマス回をやってみました。
実は本編が先に上がっていたら、名前を入れて出していたのですが、出せませんでした。すみません。
今年中にあと、二、三話出せたら良いなぁと思っております。
こんな僕の小説を長い間読んでいただき、有難うございます。
これからもなるべく早く更新できるよう頑張りますので、応援よろしくお願いいたします。