FAIRY TAIL~化猫の宿の双竜~   作:銀色の闇

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皆様、お久し振りでございます。
二年ぶりに小説を投稿します。
大学受験のため投稿を休み、無事に大学には行けたのですが、毎日が忙しすぎて小説を、書く時間がなく、こんな年末になってしまいました。
今回は前回の31話と次回の32話の間に起った話です。
本編に通ずる話なので飛ばさずに読んでください。

後書きでは今後の活動についてや色々なことを発表したいと思います。

注意 今回は「31,5話」なので前回の振り返りはありません。
たいへん長らくお待たせしました。それではどうぞ。


第31,5話《私たちがするべきこと・前編》

 

どうもみなさんお久しぶりです。

セシリアです。

今から錬さんとルーシィさんが居なくなってからの出来事を話します。

私達はあの後、ナツさんとウェンディさんは捕まってしまい、兵士に連れて行かれていしまいました。

私達は追いかけようとしましたが、

兵士たちとエドラスのエルザさんに止められてしまい、

そのまま眠らされてしまいました。

で、今私たちは寝ていたベットから起き、

一夜さんそっくりな猫(この世界ではエクシードっと呼ぶみたいですけど)ニチヤと、

ナディという黒くて顔が細長い、そしてずっと右腕を上下に振るエクシード。

私達は『女王』と呼ばれるエクシードが私たちに会いたいとの事で、

二匹にその女王のところまで案内されています。

何かの建物から抜けると、

そこにはエクシードたちが沢山いました。

まるで私たちの世界の人間のように買い物をし、

食事をし、世間話をし、勉学を学んでいました。

ナディによるとここはエクシードが住む国、エクスタリアと呼ばれるらしいです。

町を歩いていると周りから、「ヒーロー」だの「任務お疲れ様」だの言われました。

私とシャルルは「綺麗」とか「美人」とか言われましたが、錬さん以外に興味はないので私たちは知らんぷりをしていました。

しかし、先程からシャルルは下を向きっぱなしです。

そのまま私たちは城の中に入りました。

通路を歩いている途中、シャルルが我慢できずに私達の任務に付いて聞きました

 

シ「私達の当初の任務はウェンディ、いえ、『滅竜魔道士(ドラゴンスレイヤー)の抹殺』だったはずよ」

 

ハ「え?」

 

セ「そ、それって、どうゆうことですか?!」

 

私はシャルルに聞く。

シャルルは答えてくれました。

私達の当初の任務は滅竜魔道士(ドラゴンスレイヤー)の抹殺。

つまりハッピーはナツさんを、シャルルはウェンディを殺さなければならなかったそうです。

しかし、私はそこで疑問に思いました。

なら、私は?と。

私は生まれた時から一人でした。

そしてすぐに闇ギルドに拾われ、そこで思い出したくもないことをされ続けました。

今だって思い出そうとすると震えが止まらないです。

夢に見る時もあります。

実は錬さんに助けられたことが夢で、まだ私は闇ギルドにいるのではないかと思ってしまうことだってあります。

でも、あの時錬さんに助けてもらいました。

そして、この時点でおかしいことに誰だって気付きます。

つまり話の流れ的には私は錬さんを殺さなきゃいけないことになります。

でも、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

この任務の話が正しければ私が生まれた時には側に滅竜魔道士(ドラゴンスレイヤー)が居なければならないからです。

しかし、あの闇ギルドに滅竜魔道士(ドラゴンスレイヤー)はいなかった。

つまり、この任務?というのには矛盾があります。

私がそれを指摘しようとする前に、ナディが言いました

 

ナ「任務が変更になったんだよ。滅竜魔道士(ドラゴンスレイヤー)の抹殺から連行せよにね。どうやら命令の上書きのせいで記憶障害になってるみたいだね」

 

シ「え?」

 

……つまり、私達は錬さん達をここに連れてくることが任務だったってこと?

私達は無意識に錬さん達をここに連れてくるよう命令された?

でも、まだ違和感があります。

ナディは「命令の上書き」と言いました。

でも、記憶障害にしても、辻褄が合わなさすぎる。

・私が生まれた時、近くに滅竜魔道士(ドラゴンスレイヤー)がいなかったこと。

・私とハッピーには抹殺の命令がインプットされていなかったこと。

この二つの事柄からおそらく彼らは私たちに嘘をついていると思う。

……はぁ、今更ながら冷静に分析してる私自身が恐ろしい。

闇ギルドに居たせいで、精神だいぶ太くなったのかな?

兎に角、今は錬さん達と合流しないと。

あの感じだと、錬さんとルーシィさんは逃げれたと思うから、探さないと

 

シ「わ、私は、ウェンディを、守ろうと……」

 

ナ「それはあれだね。抹殺から連行、つまり、《殺すな》に変わったからだろうね」

 

シ「わ、私、は、ウェンディが、大好きだから……」

 

ナ「それも同じことさ。殺す対象じゃなくなったからね。つまr」

 

シャルルが泣きながらに反論しますがナディはそれをあっさりと言い換えします。

そして、ナディがとどめの一言を言おうとした瞬間

 

ハ「おいらたちは人形じゃないぞ!!」

 

とハッピーが叫び声を上げながらシャルルの前に出ました。

そして泣きながらハッピーは言います

 

ハ「おいらたちは、おいらたちは!妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔道士だ!!」

 

その叫びに周りの猫たちは驚く。

そして、ハッピーは私達の腕を掴み走り出す。

私たち三人はそのまま城を抜ける。

しかし、私達を兵士たちが追ってくる。

 

ハ「助けるんだ。おいらたちが皆を!」

 

セ「そうです。ナツさんとウェンディさんを助けて、錬さん達と合流しないと」

 

私達は走り回った。

それで今は

 

セ「藁の中に隠れるのは良いんですけど……」

 

シ「狭いわよ!」

 

三人が藁の入った荷車だし、仕方ありませんけどね。

と、思っていると、何故か荷車を止めていたストッパーがはずれ坂道を下り始めた。

そのままの勢いで崖を飛び越えた!

 

三人「「「ギャーーーー!?」」」

 

そのまま私達は地面に激突。

荷車は粉々になってしまいました。

ただ、私とシャルルはハッピーの上に落ちたので大丈夫です!

……ハッピー、ごめんなさい。

思っていると、

 

?「おい!誰だテメェら!」

 

三人「「「!?」」」

 

男の人の怒鳴り声が急にしたので私達は驚いて顔を上げる。

そこには畑などを耕すのに使う鍬を持ち、

黒い髭を生やした白猫のおじさんが立っていました

 

?「どっから着やがった!ここは俺の畑だぞ!」

 

ま、まずいですね。

人に見つかってしまった。

このままだと通報されてしまう。

上を見るとさっきのエクシードの兵隊達が崖の上にいた。

このままだと本当に見つかる。

と、思っていると

 

?「兵隊たちが言ってた堕天てのはおめぇらの事だな!」

 

ば、バレてる。

ど、どうしよう。

すると

 

?「畑から出てけ!そんでもってうちに来い!」

 

三人「「「……は?」」」

 

まさかの提案に私達は驚きながらもついて行った。

 

 

 

 

 

 

私達はそのままそのおじさんの家に行き、

そこで匿ってもらえることになった。

ただしそこで家の手伝いをしながらである。

まぁ、匿ってもらっているし、文句を言うつもりは私達にはないのでそのまま手伝う。

そこで私達は夫婦のここに住む理由と昔何があったのかを話してくれた

 

おばさん「私達ね、昔はエクスタリアに住む人たちと同じ考え方だったの。でもドラゴンスレイヤー抹殺計画とかで自分の子供を生まれる前から離れ離れにされてね。その計画に反対したら王国から追い出されて。それから気づいたの。私達は神でも天使でもない、人もエクシードも変わらないって」

 

ハ「おばさん……」

 

ハッピー達が少し悲しげにおばさんを見る。

……この世界は多くの人々と多くのエクシードがお互いに勘違いをしてる。

いや、正確にはお互いがお互いを深く知ろうとしていないんだと思う。ハッピーとナツさん。ウェンディとシャルル。そして私と錬さん。違う種族でも感じることや思うことは同じ。私たちのようにこの世界の人々とエクシードは分かりあえるはず。

どうしてそれができないのか。

それは恐らく、根本的な部分が違うから。

私達は何も知らなかった。この世界の人々はそう教えられた。その違い。たったそれだけでここまで考え方が違うんだと少し、私は怖くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハ「…………ねぇ、二人とも」

 

おばさんの話を聞いて少しした後ハッピーがきりだした。

 

ハ「ナツとウェンディを助けに行こう!」

 

シャルルは驚いたようにハッピーを見ました

 

ハ「あいつらが何を言っても、おいら達の『皆を助けたい!』『ナツ達が大切!』って気持ちは、本物だよ!」

 

シ「ハッピー……」

 

シャルルが驚いたようにハッピーを見る。

私も、少しハッピーが格好良く見えた。

……ペットは飼い主に似るって聞いたことがありますが、ハッピーはナツさんに似たんですね。

そう思っていると、

 

おじさん「そうだぞ!下らねぇこと、話してんなら、さっさと行きやがれ!」

 

おじさんが奥から大声を出しながら現れた。

 

おじさん「敷けた面してんじゃねぇ!怯えたままじゃぁ、出来ることも、出来なぇんだぞ。最近の若い者はそんなこともわからねぇのか。」

 

おじさんの言葉で私たちは「ハッ」となった。

そうです。何かに怯えたままでは…………、

私に起きた過去(闇ギルドの記憶)を消すことはできません。

不安で不安で仕方なかった。

錬さんがいなくなって余計にそう思えた。

見た目では冷静を装えても、私は心の中ではとても怯えていた。

でも、このギルドに来て、私は本当の仲間に出会えました。

だからこそ、私は皆さんに恩返しをしたい。

怯えた心を、この心を克服して、本当の仲間に!

 

セ「ハッピー、シャルル」

 

気付いたら、私は二人の名前を呼んでいました。

二人は私をみる。

二人ともおじさんの言葉で覚悟を決めたのか、目が真剣になっています。

私は二人に体と顔を向ける

 

セ「二人を、ナツさんとウェンディさんを助けに行きましょう!今の私たちなら大丈夫です!」

 

ハ・シ「「………「えぇ!」「あい!」」」

 

二人が笑顔で答えてくれる。

私達はその後、おばさんとおじさんに別れを告げて、駆け出す。

もう、大丈夫。

私達の魔法が発動しなかったのは不安で一杯だったから。

でも、私達は覚悟を決めた。

もう、大丈夫!

そう思って私達は崖を飛び降りる。

そして、体の魔力を背中に意識を向けながら出す。

すると、羽が生えて私達は空を飛んだ。

私達は王都に向かって飛ぶ。




改めまして、皆さまお久しぶりです。
今回は32話に続けるための話を長いため前編、後編として投稿していくつもりです。
実はクリスマスに投稿予定だったのですが、アルバイトが入ったため投稿できず……。

今年、色々ありましたが一番記憶に新しいのは、
ソードアート・オンライン三期、とある魔術の禁書目録三期、おめでとうございます。
そして、ToLOVEるダークネス2、そして、ゼロの使い魔完結。ありがとうございました!
ゼロの使い魔は僕が初めて読んだライトノベル小説だったので完結できて、とても嬉しかったです。

さて、というわけで年末になり、今後も忙しいことには変わりがないため、今後の活動としては、
長期間での休みに書き貯めを行い、書いた話を少しずつ投稿しようと思っています。
長らくまた、お待ちしてもらうことになると思います。

そして、年明けには、

僕のTwitterのアカウントを公表しようと思います。

個人的なものであり、あまり投稿もしていませんがよろしくお願いしますね。

という訳で、長々と話してしまいましたが、
年も後少しで開けます。
皆さま、今後ともどうぞ、この小説をよろしくお願いします。m(__)m

錬「皆!よい年を向かえてくれよ!」

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