そんなこんなで今までの内容をほとんど忘れてしまいましたがそんなことお構いなしに本編どうぞ。
「う…うぅ~ん…。なんや…あさか~」
カーテンの隙間から差し込む早朝の木漏れ日を浴びたことにより、未だに覚醒しきれていない寝ぼけ眼を擦りながら八神はやては目を覚ました。
「ふぁ…あぁ~。なんや久々にちゃんとしたベッドで眠ると、体が未だに睡眠を欲している感じやな~」
長期にわたる任務や些細な仕事ですらも真面目にやり遂げるはやては睡眠時間が異様に少なく、ちゃんとしたベッドでちゃんとした睡眠を取るのは随分と久々だった。
これまでに蓄積した疲労も手伝って体がベッドから離れることを拒否しているかの如く、この布団の温もりに包まれて居たい衝動に駆られる。
布団の魔力に一度囚われたが最後、二度寝という人類にとって至福なひと時が過ごせるが下手したら目も当てられないような大失態に繋がる事になるのではやては数分布団の中でもぞもぞとした後、ようやくベッドから抜け出した。
ベッドから出て早速着替えようとクローゼットに目を向ける。だがそこではやては思考を巡回させた。
寝起きでうっかり忘れていたことだがそもそもここは自分が慣れ親しんだ家でも局の仮眠室でもない、ここは昨日知り合いはやてと使い魔契約を交わした少女、ルイズの部屋だ。
その部屋に着の身着のままでこの世界にやってきたはやてには昨日来ていた服以外に着替えなんてないのである。
「…あー。着替えどないしよ」
別に一日くらいなら昨日来ていた服を着るくらいなんともないが、衛生面的にも精神面的にもやはり着替えは欲しいところである。
ルイズに借りるという考えがよぎったが思えばルイズは学生である、制服着用義務があるのだろう昨日遠巻きに見ていた学生は制服を着ていた、無論ルイズも例外ではない。
おまけに学園に寮まであるということは普段から制服で過ごしていると考えても不思議ではない。
そう考えると私服はほぼ持っていないと推測することができる。
「流石にこの歳で高校生程の子らが着ている制服着るんは抵抗があるなぁ…」
24歳にもなって高校生の制服を着る、しかもここは自分が幼少の頃居た世界とは違い魔法のある世界、そして今いる場所は魔法学院ときたものだ、制服にマント付けるとか完全にコスプレだ。
別にここの人たちの格好を貶している訳ではなくここの人達にとっては普通のことなのである、なんならここの人たちから見たらはやての方が変な格好をした人に見られているであろう。
(まあ、別にマントが嫌なわけやないけど、そもそも付けなきゃええ話やしな…)
そう、制服にマントという格好がここでの正式な格好ではあるが別にマントをつけなければならない訳ではない、なぜならはやては貴族ではないからである。
この世界の貴族の定義はマントと杖を身につけているのが前提である。その状況の中でもしルイズの制服を借りれたとしてマントをつけなかったら悪目立ちしてしまうだろう。
貴族の通う学園で貴族の子息が身にまとう制服を着用し貴族が身に付けるマントを着用しない人物などどう考えても目立ってしまう。
「それにこの歳で学生の制服着るとか悪目立ちどころやない、完全に痛い人や」
なんやかんやいってもはやてが一番嫌なのはマントがどうのこうのということではなく年齢的に学生服を着るのが嫌なだけなのである。
それにはやてが制服を嫌がる理由はそれだけではない。
「昨日ルイズちゃんにも言われたけど、どうも実年齢より若く見られてまうのは嬉しい半面複雑やわ…」
(それこそ制服着たら違和感なく学生に溶け込めるんちゃうかな?)
昨日のルイズの言葉を思い返してそんなことをつい考えてしまうはやて。
(見た感じここは地球で言うところのヨーロッパっぽいし、私みたいな日本人より顔も大人びている子も結構おったしな、私がその気になったらほんまに学生として溶け込める気がしてきたわ)
元々地球の日本出身のはやてはアジア人特有のベビーフェイスである。
そんな顔の作りのアジア人が中学生ですら大人びている顔立ちのヨーロッパ地方に行けば、中年の大人でさえ子供に見られてしまうことがあるのだ。
それに加えて日本出身親友たちにまで童顔と言われてしまうほどのはやての幼い顔立ちもあいまってどっからどう見ても子供にしか見えないのだろう。
「それはそれで面白そうではあるけど、まあすぐばれてまうやろなぁ…」
ちょっとしたイタズラ心がうずいたはやてだが、流石にこの歳で学生服を着て学生としてまかり通ってしまうのは威厳もなにもあったものではない。
確かにはやては童顔のそれであるが流石に16、17歳そこらに見られてしまうのははやて自信不本意である、そのせいで大変な目にもあってきたので尚更。
「とりあえず今日のところは昨日の服を着るとして、今後の他の着替えについてはルイズちゃんが起きてから考えよかな」
(その他に生活品なんかも軽く揃えたいし、でもそうなるとお金の問題が出てまうなぁ…どないしよ)
はぁ…と一つため息をついたはやては、今後の身の回りの生活品や雑貨に思いを巡らし、金銭面の問題に直面してついため息をついてしまう。
(ルイズちゃんに言えば少しくらいは何とかなるやろうけど、流石にずっとというわけにも行かへんし何より申し訳ない…)
ルイズがどれほどの貴族かは分からないが、少なくとも貴族であるならばはやての生活品を揃えるくらい分けないかもしれない。
だがそれは流石に大人として人としてお世話になりっぱなしではいけないだろうと考えはやては困ってしまう。
「この世界で私でも稼げる方法って何かないやろか…」
そう独りごちて服を着終えたところで、はたとはやては昨日ルイズに言われたことを思い出した。
「ああ、そう言えばルイズちゃんに起きる前に服洗っといてって言われてたなぁ…」
(服洗う場所ってどこやろ?)
そう考えながら籠に乱雑に入っている衣服を見て、はやてはまた一つため息をついた。
「まあ考えてても分からんもんは分からんし散策ついでに適当にぶらついとればなんとかなるやろ」
今後のことを考えるとこの学院に暫くお世話にならざる負えない。ならば今のうちに構造やらを把握しておいて損わないだろうと考え、衣服の入ったかごを持ち部屋を出る。
(とりあえず最初に洗い場が目的やから…)
「洗濯物の洗い場となるとそとやろか?」
外にあるのであれば早速外に出ようと、昨日ルイズと歩いた道を歩き出す。
(やっぱ早朝とあって誰かが起きとる気配は全くせんなぁ)
まだ日も登り始めたばかりの早朝、家での立ち位置や役職柄はやては早起きではあるが、学生にとってはまだ早いのか全員未だに夢の中のようだ。
静寂に包まれた寮の廊下を歩いているとついに前方に外へ通じる扉が見えてきた。
(昨日の広場は学園からは離れたところにあったし、ここに来るまでに洗い場みたいなもんは存在せんかったから、とりあえず昨日とは逆方向に行ってみよか)
昨日ルイズに寮まで連れられてきた道すがらを思い出しつつ、扉を開け外へと出たはやて。
「昨日とは逆っちゅうことは…こっちやな、って…うわっ!!」
昨日来た道を確認し体を反転させたはやてめがけて白い塊が襲ってきた。
油断していたところのとっさの出来事に為すすべもなく白い塊に視界を遮られ、体を反転させた後のためかその場に尻餅をついてしまう。
「あいっ、たた~。なんやの急に…てかなんやこれ?タオル?」
昨日今日と自分はやたらと転んでばっかりだと少しばかり自分の不注意さに呆れつつも、視界を覆っていた謎の白い物体を引き剥がす。
見たところその白い物体はタオルのようだ。なんの変哲もないタオルがなぜこんな場所に、それもはやて自身に降りかかってきたのかがわからずきょとんとしてしまう。
「あああああの!申し訳ありません!!大丈夫ですか!!?」
突然の自分を気遣う言葉に、手元のタオルから声のあった方へと顔を向ける。
そこには肩口でキレイに切りそろえた黒髪でメイド服姿の少女が頭を下げものすごい勢いで謝っていた。
「あ、いやまぁ、大したことはないんで大丈夫やけど…」
おしりは昨日今日と強かに打ち付けたせいで若干痛いがこの程度の痛みならば別段気にするほどでもない。
他に打ち付けたところも無いと簡単に確認したはやては目の前の少女に自分は大丈夫だと告げる。
少女はそれを聞いて安心したのか顔を上げホッとした様に良かった…と呟いた。
「あの、本当にすみませんでした。その、まさかこの時間のこの場所で人が居るなんて思わなかったもので…」
そうはやてに少女はつげたかと思うと、何かに気がついたのかはやての顔をまじまじと見始める。
「えっと…私の顔になんやついとります?」
少女に顔を見つめられるいわれのないはやては少女の視線に困惑してしまう。
(あ、そう言えば顔洗う場所わからんかったから顔洗ってへん、もしやよだれとか盛大についとるんやろか?)
ふと、自身が起き抜けの顔のままここまで来てしまったことを思い出し、よだれの跡とかがないのかをペタペタと顔を触り確認する。
しかし触った感触ではどうやらよだれとかは付いていないようだ、ならば何故この目の前の少女は自分をこんなにも見つめるのか?
「あっ、えっと失礼しました。初めて見る顔だったものでつい…。えっと貴女は新しく入ったメイドですかね?見たところ貴族様ではないようですし」
黒髪の少女は再度はやての格好をみる。見慣れない格好だが貴族の証であるマントも杖も身につけていないさまを見るとどうやら貴族ではない様子。
それにはやての傍らには少女のはんこでいたものとは別に、これから洗濯するのであろう衣服もあった。
そのことからはやてを新しく入ったばかりの新人メイドとあたりをつけた。
「いや、私はメイドってわけでは…」
「すみません!こんなことをしている場合ではなかったですね、すぐに洗濯を終わらせて次の仕事に取り掛からないと間に合わなくなってしまいます!!急ぎましょう!」
なにやら勘違いをしているらしい黒髪の少女に、自分は新人メイドではないと告げようとしたところで本来の目的を思い出したらしい少女が慌てたように落ちた物を拾い始め、はやての傍に落ちていた籠に衣服をいれたかと思うとはやてに籠を渡し足早に歩き始めた。
突然の少女の機敏な動きにしばし唖然としていたはやてだが、少女が歩き出したのを見て自身も慌ててその少女を追いかけた。
____________________
黒髪メイドの少女を追いかけてやってきた場所はどうやら洗い場のようだ。
そこには簡素な水汲み場と既に先客が来ていたのか洗った衣類が物干し竿にキレイに種類ごとに分けて干されて、風にあおられ少しなびいている様子が見て取れた。
「ここが洗い場でええんかな?」
「はい、そうですよ。ここで学園で出た洗濯物を毎日洗っているんです」
どう見ても洗い場なのは明らかだが念のため黒髪の少女に確認を取る。
どうやら確かにここが洗い場のようだ。再度はやては辺りを見渡した。そこにはシーツやら衣類やらが既に干されているが、まだ早朝のためかなにも干されていない物干し竿が多く目立つ。
むしろ干されている竿の方が少ないほうだ、はやては少し学園を歩いただけだがその大きさは結構なものであろうと思ってはいたが洗濯物の状況を見てその推測は間違ってはいないと確信する。
「学園で出た洗い物を毎日なんて、相当大変やろ?」
(学生の衣服はもちろん学院に努めている先生やこの子らメイドさん等の分までとくれば、そうとうなもんやろなぁ)
はやては幼き頃一人で暮らしていた時と騎士たちがやって大人数になった我が家での洗濯事情を思い出した。
一人で暮らしていた時は体が不自由だったこともあってか洗濯一つでも大変な思いをしたが、優しい騎士たちが現れてからは随分と楽にはなったものだ。
ただしそれは彼女たちがはやてとの生活になれたあとでの話だが、なれる前は随分と手をやかされた。
(最初の頃はヴィータが食べこぼしで良く衣服を汚しとったし、シャマルも料理に失敗してはエプロンの意味がないほどに汚しとったし、シグナムはシグナムで鍛錬を怠るわけには行かないと出かけては衣服を汚して帰ってきとってたなぁ…)
そんな彼女らとの思い出に浸りつつもはやては隣の黒髪の少女を見やる。
「そうですね、学園内の洗濯物は量もありますし何より貴族様の衣服なんかは生地もいいですから洗うのにも細心の注意をしないといけませんから、大変ではありますね」
すこし困り顔で黒髪の少女ははやてに返答をした。
そして少女の答えを聞いたはやては、思えばここには自身の故郷ではあった文明の利器洗濯機がまだないのだということに気がついた。
「ああ…そうか。全部手洗いでやっとるんやな、そら大変やわぁ…」
はやて自信、手洗いは今までに何度もしてきた。だが流石に衣服すべてを手洗いしたことはない。普段は洗濯機に入れてボタンを押すだけですむのだ、だがここには洗濯機はないとなると…。
そこまで考えがいたりはやては軽く眩暈を覚えた。それと同時にそんな大変なことを毎日やっているというここのメイドさん達の過ごさに感嘆してしまう。
「もしかして、いままで洗濯をしたことがないんですか?」
そんなはやての独り言を聞いた黒髪少女は何を勘違いしたのかはやてがこれまでに洗濯をしたことがないものだと判断したようだ。
「いや別に、そお言う訳やないんやけど…でもまあこんなええ生地使っとる服は洗濯した事はないなぁ」
「そうなんですか?それなら私が簡単にですけど洗い方をお教えしますね」
「ええの?ほなお言葉に甘えて教えてもらおうかな」
貴族用の衣服を洗ったことがないというはやてに黒髪の少女が洗い方を教えてくれるという。
その言葉に甘えてはやては少女と二人選択に取り掛かる。
「学生服はある程度頑丈にできていますから特に注意すべき点はありません、強いて言うならボタンが取れないように注意しながら洗うことですね。まあこれはほかの衣服にも同じことが言えますから大丈夫ですよね」
「そやね、制服ならまあ私でも手洗い可能な範疇や!お茶の子さいさいってやつやで!!」
黒髪の少女の言う注意点に気をつけながらはやては意気揚々と制服を洗い始める。その顔はなぜか少し楽しそうだ。
そんな様子のはやてに少女は疑問を抱きながらも微笑みを持って洗濯しているはやての様子を見守りつつ自身の洗濯も始める。
「よし!こんなところやな!!」
少しして制服を洗い終えたはやては、次に少し煤けた様子のマントを手に取る。
「貴族様のマントは色落ちしにくくはありますが絶対にというわけではありませんのでその点に注意をしながら洗ってくださいね。貴族様はマントが色落ちするのをあまり快く思っていませんので、色落ちしてしまったらすぐに新しいものと交換してしまいますから」
マントを手に取ったはやてに黒髪の少女はマントを洗う際の注意をはやてに告げる。
「色落ちしたくらいでこんなええ生地の布を捨ててまうなんて、もったいないことするんやね~」
生粋の日本人のはやてにはもったいない精神が深く根付いている、黒髪少女の言葉を聞いて自身には貴族の物の価値観は合わない気がするなと考える。
黒髪の少女とそんなやり取りをしながらもはやては早々に汚れを落としマントの洗濯を終了させた。
「よし、終わった。ほな最後は…これやな」
そう言ってはやてはやたらと触り心地の良い小さめの布を籠から取り出す。
「貴族様が使用なさるショーツは特に生地が良く繊細ですからあまり強く擦らず優しく洗ってください。特にゴムの入っている部分なんかはゴムが切れやすいので注意してくださいね、ゴムは貴族様用の衣類等にしか使用されていないので慣れるまでは大変でしょうけど」
はやてがてにとったショーツを見て洗濯時の注意点を黒髪の少女が言う、そんな少女の言葉に気になるワードが入っていた為はやては少女に問いかける。
「ゴムって貴族さん等の衣服にしか使われてへんの?」
「はい、そうですよ。もしかしてゴムの事知らないんですか?まあ確かに私たち平民には高価で余り縁のないものですけど…それなら手本として私が洗い方を見せますね」
はやての問いに答えた黒髪の少女はその質問の内容にはやてがゴムのことを知らないとあたりをつけたようではやての手にするショーツを手に取り洗い始める。
そんな少女の手元を見ながらはやては思考を巡らす。
(建物や調度品なんかは結構立派なもんやったから油断しとったけど、まさかゴムが貴重品でかつ余り普及していないっちゅうことは、この世界あんまり生活用品なんかも発展が進んどらんのか?)
昨日この世界に来てまだ学園しか建物を見たわけではないが昨日はやての行った世界の発展した社会の光景を見せた時にたいそう驚いていたルイズ。
その様子と学園の建物を見て更にルイズの部屋の調度品なんかを見て大体中世期ころのヨーロッパを思い浮かべていたが、ゴムがそこまで浸透していない点を見ると細かな雑貨品などの技術面はそれほど発展していないのかもしれない。
(やけど、まだ総断定するんは早いか…もしかしたら単純にゴムの材料が少ないだけとも考えられるしな)
ゴムだけでこの世界の技術力を判断するのは早急すぎるとはやては結論づけた。
「と、こんな感じで洗うとゴムが切れにくくかつ汚れもきれいに落ちますよ」
はやてが考え事をしているうちに黒髪の少女はショーツを洗濯し終えたようだ。
とは言ってもはやては考え事をするときマルチタスクを使用しているので、しっかりと少女の話や洗っている所はちゃんと聞いていたし観察していた。
「こんな洗い方があったんやねー、勉強になったわありがとうな」
さすが貴族の子息が生活する学園に勤めるだけはある、はやてが見ていた少女の洗濯技術は確かなものであった。
その証拠に少女に渡されたショーツには汚れ一つなく、少女自身が言っていた切れやすいというゴムも切れてはいない様子。
「いえ、そんな…貴方も慣れればこれくらいできる用意なりますよ」
黒髪の少女は少し照れたように頬を赤らめはやてに笑いかける。そんな少女の様子に素直に可愛らしい子だなと思い、ふとそう言えば自分はこの少女の名前を聞いていないことに気がついた
「そう言えば、ここまでして貰ってまだ自己紹介してへんかったな。私は八神はやて言います。おかげで洗い場もわかったし洗濯の仕方まで教わってしもうて…ありがとうございます」
偶然とは言えあの場でこの黒髪の少女にあっていなかったら自分は未だに洗い場を探し続けていたかもしれないと思い、自己紹介もかね丁重にお礼の言葉を告げるはやて。
今までのフランクな態度と違い急に丁重な言葉を告げられ黒髪の少女は少し驚愕し、それから確かに自己紹介がまだだったことをはやてに言われ思い出したのか慌てて少女も自己紹介をする。
「私の方こそ初対面でいきなりぶつかってしまいすみませんでした!それに久々に誰かとお話しながらの洗濯は楽しかったので気にしないでください。そして申し遅れましたが私はシエスタといいます」
黒髪の少女もといシエスタは柔らかい笑みでもってはやてに自己紹介をした。
__________
この世界に来て二日目の早朝。学院の生徒たちや教師たちがまだ眠りの中にいる最中に偶然の出会いを果たしたはやてとシエスタ。
互いにこの者とは仲良くなれそうだと確信しつつも、各々のやることを思い出し自己紹介を終えたあとは早々に別れシエスタは仕事へと、はやてはまだルイズを起こすまで時間があることを確認し学園内を軽く散策し始めた。
「シエスタちゃんか~。なかなか優しくて良い感じの子やったな」
それに胸も結構大きかったな。シャマルより少し小さいくらいか?等と考える管理局のおっぱいマイスターはやて。
(いつか揉ませてくれんかな~)
家族や友人、同僚が聞いたら呆れ顔で小言を言われそうなことを考えつつ、そろそろルイズを起こさねばならぬ時間だと気付く。
その証拠に先程よりも人の動く気配や音が大きくなったように感じる。
「ほな、眠れるご主人様を起こしに行ったろかな~」
口ではご主人と言っているもののその実、はやてはねぼすけなヴィータを起こしに行くノリでルイズの部屋へとその足を向けるのであった。
寮前での新たな出会い、黒髪の少女シエスタとはやての関係は_____
自己満足から始まったこの小説投稿期間を見ればわかるように大分気まぐれです。
はっきり言って終わる気がしない。
というより自分自身簡単な日常パートが書きたいだけなので戦闘とかよくわからないですし、もしかしたら争いごとなんて起きない(書き起こせない)気がします。
とかいいつつも戦闘は頑張ってかけたら書きたいなーとは思っています。
でも多くは日常編がいいですねー。