2022年12月2日11:00
前日までのハードワークのツケが出たのか3人してかなり寝過ごしてしまった。
まず食事を取りながら状況を確認したところ、本日16:00に攻略会議が開かれる事が発覚。連絡自体は前日から来ていたがクエストに集中していたのと疲れから簡単な予定の確認をしただけだったので気づくのが遅れてしまった。
そこで前日に立てた計画にのっとり私とコペルはクエストの続行に向かい、アルゴは私達と別れて会議が開かれる迷宮区最寄りの街トールバーナに向かった。
昨日のクエスト状況から始まりの街に宿をとっていた為アルゴの速度をもってしてもトールバーナに着く頃には会議は終わっているだろう。よっぽど大きな問題が起こっていなければだが……。
トールバーナの町
2022年12月2日17:00、ようやくトールバーナに着いたアルゴは一先ず会議が開かれていたはずの噴水広場に向かった。終わっていたとしても一部の人は残っているだろう、と考えたからだ。
そして、その推測はあたっていた。しかも運のいいことに会議の開催を提唱したディアベルもいたのだ。
「ディアベル!」
「アルゴさん?どうしたんですか?」
「頼みたいことガある。」
「頼み…ですか?アルゴさんが頼み事とは珍しいですね。」
ディアベルの“アルゴ”という呼びかけに周りのプレイヤーが話を中断し2人の話に耳を傾ける。
「ボス戦を延期シテ欲しい。」
「何故ですか?」
「ボスの情報を開示させられるクエストが見つかっタ。早ければ今日中、遅く見積もっても明日のお昼ころまでには終わる予定ナンダ。そうすれば、ベータ時代の情報でなく、現行の情報が手に入る。1日か2日程度なら延期する価値あるダロ。」
「そうですね…。分かりました。一先ず1日延ばします。明日の16:00にもう一度会議を開きます。それでいいですか?」
「ありがとう。」
「では、キリトさんへの伝言はお願いしますね。」
「わかッタ。ディアベル、後はよろしくナ。」
アルゴは元々このあとキリトに会うので気にせず伝言の件を了承した。
ディアベルが伝言を頼んだ理由は実に単純で、この広場にキリト以外のパーティーリーダーが全員残っているからだ。
そのことをアルゴは知る由もないが後のことはディアベルに任せておいて大丈夫だろうと判断し、噴水広場を立ち去った。
噴水広場を出たアルゴはすぐ様キリトに<急いで頼みたいことがある。直接話したい、どこに行けばいい?>とメッセージを送り、返信が来るまでの間にアイテム等の補給をする。
割と直ぐに返信がきた。町はずれの農家を指定され、急いで移動する。
ノックからのタイムロスも惜しいと言わんばかりに家が見えてきたところで<開けて!>と短いメールを送信する。
通常こんなメールで扉を開けるような奴はいないはずなのだが、長い付き合いだからかキリトは扉を開けた。
開いた扉を目にしたアルゴは走っている勢いのままその扉に文字通り飛び込んだ。
そんなアルゴの前にコップに注がれたミルクが差し出された。それを飲み干したアルゴは一呼吸おいてキリトにお礼を言った。
「ありがとう、ごちそうサマ。」
アルゴが続けて言葉を発する前に、キリトの方が核心を突いてきた。
「アルゴ、あんたがあそこまで切羽詰ってここに来た、という事は何かあったのか?」
その質問に、フロアボスの情報を開示させられるクエストが見つかった事、それが連続クエストでありその終盤にクエストボスが存在している事、そしてセレスとコペルが続行しておりすでにボスクエストまで受注しているであろう事を話した。
2人だけで先行してボス戦を始めている可能性とその危険性に気づいたキリトにアルゴは怒鳴られる事になった。
と、そこに隣室から一人のプレイヤーが出てきた。
「あら、来客ってアルゴさんだったの?」
それは迷宮区でたまたま助けることになった細剣使い、Asunaだった。
結果として、細剣使いAsunaも応援要員としてキリト共々セレス・コペル・アルゴのパーティに加わることになった。
アスナなのでアルゴはアーちゃんと呼んでいる。
ゲーム自体が初心者らしく、パーティ戦闘の基礎をキリトが教えながら目的地に向かう事になった事。その道中モンスタードロップでウィンドフルーレという細剣を入手し、その剣を大変気に入っていた事をここに追記しておく。
エピソード11 End Next エピソード11裏
今話の主人公はアルゴさんでした。とはいえ、メインはあくまでオリキャラ・セレスなので会話の『』はなしです。そのため地の文はあまりモノローグ調ではないと思います。(正確にはアルゴのモノローグではないです。)
この話と、エピソード12は一部の時間軸がかさなっているため、裏のキリトサイドとの時間のずれが気になる人もいるかと思いますが、視点が飛びすぎると逆に読みにくいのでは?と思い、アルゴの話をひとつのエピソード内にまとめました。ご了承ください。
次は会議の後のキリトさんサイドの話しです。