ソードアート・ストライン-鋭意製作中-   作:seresu

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アルゴはトールバーナに向かった。

一方セレスとコペルは…。


エピソード12  フロアボス情報開示クエスト -対峙-

 

アルゴを送り出した私達は残っていたお使いをこれまでの手法でクリアし続けた。

ようやくボス戦のあるクエストを受注できる状態になったところで各種アイテム…主に回復薬…を買い込めるだけ買い込み、クエストを受注しに向かった。

 

 

 

2022年12月2日 15:30

 

クエストの目的地・西の森のはずれにある遺跡“エンシェント・プライマリー・シュライン”にたどり着いた。遺跡なので宝箱などもそこそこあるだろうと思われる。

 

ボス戦が長期戦になるのは目に見えているため本来であるなら時間短縮のために真っ直ぐ最深部(ボス部屋)を目指すべきなのだが、今回はアルゴがキリトを連れて追いかけてくることになっている。余りにも早く私達がボス戦を始めてしまうと、私達自身の消耗が激しくなってしまい、合流組の負担が却って増えすぎてしまう。2人だけで対処する時間がある以上、レベルももう少し欲しいところだ。そこで、遺跡の探索もくまなくやることにした。

 

 

ところが、思っていたほど探索に時間がかからなかった。正直、外から見て想像していたより床面積が狭かったのである。

フロアそのものは4層あるものの、床面積が狭すぎるため、1層にかかる時間が短く済んでしまったのだ。ついでに言うと、天井もえらく低かった。

 

その為にボス部屋前の安地にて少し長めの休息を取ることにした。

 

 

 

2022年12月2日 18:30

 

十分休息が取れた、と判断した私達はボスと対面することにした。

 

ベータ時代に何度か入ったフロアボスの部屋ほどではないが、かなりのサイズの扉があった。扉のサイズにさえ目をつぶればまるでフロアボスとこれからやり合おうとしているかのような錯覚を覚える程、良く似ている扉だった。

 

その扉を押し開ける。そして、今まで感じていた違和感-外の見た目に比べて内部の床面積が狭かった-の理由を理解した。

この最深部のボス部屋は4フロア分の吹き抜けになっており、この部屋の床面積は迷宮部分の床面積のほぼ半分-つまり全体の1/3-を占めていたのだ。

 

その部屋の奥にクエスト対象ボスモンスター“クールファング・ザ・コボルト・フォーマー”がいた。

 

部屋に入った私達に反応し、フロアボスよろしく壁の灯りが奥に向かって灯ってゆく。

それに伴いボスが動き出した。しかもお供まで用意されている。

そのお供もまた、ベータ時代の第一層フロアボス戦を彷彿とさせた。

そう、レベルは低く設定されている上にpop数も1体ではあったが、お供モンスターは間違えようもなく、“ルイン・コボルト・センチネル”であった。

 

そのセンチネルの最初のpop位置は、最奥にいるボスと入り口付近にいる私達のちょうど中間地点だった。

 

ならば、ここは最速でセンチネルを狩るのみ!

 

そう決めた私は即座にコペルにもその意思を伝え即刻センチネルに対処する。

さすがに今の私達の敵にはなりえず、コボルト対処セオリー1セットできっちり撃破する。

そして、そのままボスに視線を向ける。

 

ボスのHPゲージは2本。クエストボスとしては妥当なところだろう。

とはいえ、こちらは現在2人きり。スキル硬直(ディレイ)が存在するためソードスキルは封印するしかない。

やはり長丁場確定だな。

 

スキルの使用を極力抑えることをコペルに伝えようとして、私は気付いた。

このボスの容姿が、ベータ時代の第一層フロアボスモンスター“イルファング・ザ・コボルト・ロード”と似ていることに。

まるで、コボルト王をそのままミニチュア化(それでも人より大きいが…)したかのようだ。

さらに付け加えると、なんと武装もほぼ同じだった。

 

片手斧、バックラー、そして腰に差してある曲刀のような物。全てがかつての第一層フロアボスを模していた。

 

『コペル、ベータ時代にコボルト王とやり合った事は?』

「もちろんあるよ。そういうセレスは?」

『当然、やり合った。』

「で、それがどうしたの?」

『気付かないか、あいつの姿。』

「そういえば、コボルト王に似てる…。」

『その通りだ。この戦闘、そのコボルト王のつもりでやろう。ソードスキルなしで。』

「ちょっ、どれだけかかると…」

『確かに時間がかかりすぎるが、スキル硬直(ディレイ)はまずい。それに、必ずアルゴがキリトを連れてくる。スキル禁止はそれまでだ。』

「わかったよ。」

 

最低限の確認を終えた私達は改めてボスとの戦闘に突入した。

 

 

 

2022年12月2日 20:30頃

 

戦闘開始から2時間あまりが経過した。

やはり硬い。スキルなしだからHPが殆ど削れない。

それでもなんとか1本目のゲージを半分に減らすことが出来た。

その時、センチネルがリポップした。

 

げ、そこもボス戦と同じなの!?

 

『コペル、なんとかボスのタゲ頼む!リポップしたセンチネル倒してくる。』

「分かった。」

 

リポップしたセンチネルを放置しておくわけにも行かないため、ボスのタゲをコペルに任せて私はセンチネルと向かい合った。

 

1分程でセンチネルを倒し、ポリゴン片になったのを確認した後、ボスと相対するために再びボスへと目を向けた私の視界に、ボスのクリーンヒットをくらって吹っ飛ぶコペルの姿が映った。

 

何があったのかはわからないものの、推測するに、取り巻きのリポップ・ボスの硬さなどの要素に焦ってしまいうっかりスキルを発動させてしまったようだ。というのも、先ほど目にしたボスの攻撃の直前にスキルのサウンドエフェクトが2つ聞こえてきたのだ。

 

攻撃…強攻撃だったようだ…をくらい吹っ飛ばされたコペルのHPが一気にイエローに突入した。

 

その時、今まで3人分だったHPバーの数が5本になっていることに気がついた。

一人はもちろんキリトのもの。もう1本は…Asuna(アスナかな)とあった。

 

ならば、私がすることはコペルが回復するための時間を稼ぐこと。

 

『コペル!さっさとポーションで回復しろ。その間のタゲは私がとる。それと、キリト達はこちらに向かってる。だから焦るな!』

 

私の言葉にようやく事態を把握しきれたのか、はっとした後、おとなしくポーションを飲み始めた。

 

 

コペルが回復につとめている間私は、スキルを封印したままボスの攻撃をさばき続けた。とはいえ、ボスのソードスキルを完全に相殺しきることは叶わず、私のHPはジリジリと削られていく。

 

そんな中、コペルが3本目のポーションを飲もうとしたところで、ボスの攻撃が私の武器をハジいてしまい、その結果、私は大きくバランスを崩すこととなった。

 

ヤバっ!

 

この体勢は非常にまずい。削られ続けた私のHPは今の強攻撃を捌き切れなかった事ですでにレッド手前。

ここで追撃をくらうと最悪の結果も起こり得る。

 

…私が死を覚悟したその時、追撃しようとしていたボスの背後から弾丸が突っ込んできた。

 

 

 

 

エピソード12 End Next エピソード12裏

 




 
えっと、ボスとの対峙シーンでのんきにしゃべっているのはセンチネルを倒した地点にそのままいるからです。
そしてボスは悠然と歩いています。

もっというならば、センチネルは中間地点にpopしてますが、直後にプレイヤーに向かって走ってきてます。なので、実際の撃破地点はプレイヤーの初期位置とセンチネルの初期位置の中間になり、倒した時点ではボスの位置は初期位置のままです。
なので観察と簡単な意思疎通の時間が取れたのです。

って解説しなくてもわかったかな・・・。


それとキリトさんサイドは今日中には上げますが、夕方になります。



2016/5/2 14:20頃 一部修正
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