ソードアート・ストライン-鋭意製作中-   作:seresu

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オリ主のピンチに突っ込んできたのは・・・





エピソード13  フロアボス情報開示クエスト -撃破-

 

よくよく落ち着いて見てみると弾丸だと思ったのは突進系のソードスキルで突っ込んで来たキリトだった。背後からの不意打ちと綺麗に背骨に入ったことによる2重クリティカルにより、ボスの動きが止まった上、ボスのHPゲージが1本目の1/4位まで一気に減った。

 

『キリト! 助かった。』

「セレス、のんびり喋ってないでさっさと回復しろ!」

『了解。』

 

すみやかにボスから距離をとり、ポーションを飲む。レッドに突入しちゃったからとりあえず4本飲んどきたいな…5本飲めたら御の字だな。などと考えながらも視線は戦局を追っていく。

 

キリトと3本目のポーションを飲みきって戦線に復帰したコペルが二人でタゲをとりつつ攻撃をしているのだが、やはりキリトは別格だった。レベル的には私と大差ないはずなのだが、私がさばききれずにジリジリ削られた“スキルを通常攻撃で相殺する”という芸当をやりきっている。

その上、キリトが連れてきたAsunaという細剣使いがこれまた凄い。あんなリニアー初めて見た。

アルゴもさすがで、威力が高めのスキルは発動前に背後からの不意打ちになるようにピックを投げてスキルの発動そのものを阻害している。

 

私が3本目のポーションを飲めるようになったところで、ボスのHPゲージの1本目が消えた。そして再びセンチネルがpopする。それと同時に私は3本目を飲み干した。

 

「何!? 取り巻きがいたのか?」

『そうなんだよ。キリトたちはボスを頼む。そのセンチネルは私が倒す。』

「回復は?」

『今3本目飲んだ。クールタイムできっちり倒しきれるから大丈夫。』

「分かった。まかせた。」

 

今度は私自身の残HPの事もあり、慎重に対処する。されど、2分でセンチネルを倒せた。

そしていま一度回復に専念する。

 

その後大きな問題は起こらず、5本目のポーションを飲んだところで私も戦線に復帰した。

 

その時点のボスの残りHPは2本目の70%程だった。

だが、私が復帰したことでソードスキル発動の余裕が生まれ、ダメージ効率が上がりそのあとのボスのHPの減りは早くなり、あっという間に50%を切った。

そこで再びセンチネルがpopした。今回はボスの雄叫びというおまけ付きで…。

 

『キリト、フェンサーさんにセンチネルの対処法教えた?』

「まだだ。…行ってくる。」

『よろしくー。』

 

キリトがアスナさんを連れてセンチネルの対処をしにいく。

そう、フロアボスの取り巻きもセンチネルだと思われるため、その予行演習だ。

その間、回避に集中するつもりだったのだが、ボスは雄叫びをあげた後、斧とバックラーを投げ捨てた。

そこにキリトたちが戻ってきた。…って、早っ!!

 

「おいおい、こんなとこまでフロアボスと同じなのかよ。」

『どう考えてもフロアボスの予行演習だよ…な……って、あれはっ!?』

「何アレ…。」

「キー坊、セレっち、2人はあの武器知ってるネ?」

『「ああ、刀だ!」』

 

そう、斧とバックラーを投げ捨てたボスが腰から抜いたのは“刀”だった。

 

そこからはさらに大変だった。何せ《オロチ・エリート・ガード》がベータ時代刀使いの初出だったのだ。当然、アルゴ・コペル・アスナは対処しきれない。その上、フロアボス自体に仕様変更の可能性が浮上、それに合わせてお供のリポップもまだある可能性まで出てきた。

そこで、コペルにセンチネルがリポップした場合の対処をまかせ、私とキリトがスキルの相殺と合間の通常攻撃、アルゴはこれまでどおり遠距離からちまちまピックを投げつつ時折接近してクロウで殴って即離脱、アスナもこれまで同様スキル相殺の合間にリニアーをひたすら当てる、ということになった。

 

 

 

 

結論を言おう。センチネルのリポップはやはりというかあった。一定間隔でボスが倒されるまで無限湧きだった。

高火力のキリト・私・コペルが刀になって以降スキルをほとんど封印(キリトと私はスキル相殺に使うため、攻撃で使えなかった)せざるを得なかった為、かなりの長丁場となったものの、2022年12月2日23:30、クエストボス“クールファング・ザ・コボルト・フォーマー”は倒された。

 

戦績 MVP:キリト、一撃ダメージ量:キリト(Wクリティカルのソニックリープ)、LA:キリト

……途中からだったのに全部キリトに持ってかれました。

 

LAは靴だったそうです。その名も“ナイトレザーブーツ”。ATK・DEF・SPD全てに補正が掛かっているユニーク装備である。

 

 

クエストクリアの報告と共に改めてフロアボスの情報をもらったのだが、やはりというかクエストボスそのものが情報のヒントになっていた。

 

 

以下がフロアボスのデータである。

 

名:イルファング・ザ・コボルト・ロード  HPケージ:4本(1本あたりおよそ10万)

武装:斧、バックラー、残HP1/4(ラスト1本)で野太刀

お供:レベル12ルイン・コボルト・センチネル3体 ゲージが1本無くなる毎にリポップ

   されどボスの武装が野太刀になって以降、ボスが健在の間3分毎にリポップ

   リポップ数は常時3体

注意点:刀のスキルには全体攻撃がある。発動条件が周囲を取り囲まれること、なので立ち位置に気をつけること。

 

 

この情報を持って、第2回フロアボス攻略会議に、私とコペルも参加する事になった。

 

 

 

 

エピソード13 End Next エピソード14

 




くっ、なんとか水曜中に間に合った。

これにて第2章終了。

3章以降の書き溜めがないため、再びお休みをいただきます。申し訳ありません。


2022/11/06 2:40 ボス情報のHPを修正(数値)
2022/12/04 17:40 ボス情報のHPを再修正(ゲージ) プログレ本に合わせます

今作の注意、アスナは一言も喋ってません。
そして、キリトのセンチネル講義のシーンは割愛いたします。=裏はありません。

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