遅延と言いつつ、だいたいいつも同じ時間(0時から6時)に投稿出来てたりする…。
では、続きです。
狩りを始めて3時間半余り、初日であり “感を取り戻す” という目的を十分に果たせたと思った私は少し休憩を取る事にした。わざわざ街に帰るのも面倒だったので、Mobのサーチエリアの穴を利用する事にして当該場所へ移動した。途中数回のエンカウントはあったが、感を取り戻した私にとって問題になろうはずもなくあっさりと屠った。目的の場所まであと少しという所で見た事のあるプレイヤーに気が付いた。
『あれ?キリト…?』
「ん?…ああ、セレス…か。」
『やっぱり早々にインしてたな。で、調子はどうよ。』
「俺に何か問題が起こると思うのか?」
『んにゃ、愚問だったな。…ところでそいつは誰?』
「ああ、街で会った時に俺がテスターだと見抜いてな…レクチャーを頼んで来た。」
……あれ?この人頭にバンダナ巻いてる…もしかして…
『もしかしてアンタの名前クラインか?』
「え?何で…?」
『ああ、やっぱり。いや、な、街で5人組に ‘頭にバンダナ巻いてるクラインってプレイヤーしりませんか?’ って聞かれてな。なんかリーダーって呼んでたぞ。』
「あいつらに会ったのか…。」
『別のゲームでギルメンだったんだろ?探してたよ。んー、でも彼らの予想ドンピシャのようだから心配する事もなかったな。』
「どういうこった?」
『 ‘自分たちの手本になる為にMob狩りに励んでるんじゃないか’ って言ってた。』
クラインとギルメンの話をしていると、思い当たる節でもあったのかキリトも加わって来た。
「…なぁ、さっき俺に ‘フレンド登録をしないか’ って言ってた仲間の話か?」
「ああ、そうだ。けどよ、あいつらは今何をやってんだ?」
『 ‘街中で待つ’ って言ってたからな、街中の把握を勧めておいた。なにせアインクラッド最大の街といって差し支えない規模の街だからな。隅々まで把握しておくに越した事はない。』
「そいつはありがてぇ。…街中の事は後であいつらに聞けば良いってこったな。」
『そういう事。』
「あのよ、こうして会ったのも何かの縁だと思うし、フレンド登録頼んでいいか?」
『構わないぞ。そういやキリトはクラインとしたのか?』
「まぁ…な。」
『へぇ…珍しいな。…まそんな時もあるか。キリト、俺とも頼む。』
キリトとクライン、二人の名前がフレンドリストに登録されました。
「じゃ、俺はそろそろ飯落ちするわ。ピザを頼んである。」
「準備万端だな。」
『キリトはどうすんだ?』
「もう少し狩るけど…」
『じゃ、一緒させてくれ。連携の感も取り戻しておきたい。付き合ってくれると助かる。』
「構わないぞ。……ってクラインどうした?」
「ログアウトボタンがねえ。」
「んなばかな。…ちゃんと見たのか?」
「見た。でもねえんだよ。……俺のてりマヨピザとジンジャーエールがぁ…。」
私も確認してみた。・・・あらら、本当になくなってるわ。
『キリト、俺のウィンドウからも消えてる。』
「!?…俺のもだ。どうなってる…。」
「バグじゃないのか?」
『こんな初歩的で致命的な事、ミスやバグだとは思えない。キリトはどう思う?』
「同感だ。ミスでもバグでもない。となると仕様…という事になるが…」
「仕様ってそれこそあり得んだろうがよ…。」
『それなんだが、GMコールに何の反応もない。これはますます仕様くさいな。』
「「…っ!?」」
「…こんな仕様にして茅場や運営はいったい何をしたいんだ?」
『「「……」」』
ログアウトボタンが消えている事についての意見を交換している中、私は(おそらくキリトも同様だろうが)嫌な予感を拭い去る事が出来なかった。
そしてそんな中、 “ それ ” は起こった。
エピソード2 End Next エピソード3
今回もなんとか朝に間に合ったー。
わたしは1話当たりを下書きに使用しているノートのページ数を目安に作成しています。B5サイズAタイプなら3〜5ページ、Bタイプなら2〜4ページ。
これで大体1000文字〜2000文字になるのです。
1回に1万字とか打てる人たちが凄いと思う。私は長いの打ってると途中でヘタリます。
まぁ、下書きの段階で切れ目に困ってながくなってしまい、あえて、短めで切ってたりもしますが…。
でも実際短めで話数が多いのと、長めで話数が少ないのどっちが良いんだろう…。
2016/2/12 23:33 ひっそりと改稿・・・