ソードアート・ストライン-鋭意製作中-   作:seresu

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ホルンカに到着します。


エピソード 5   ホルンカの村にて

 

はじまりの街を出発した私達は、連携の感覚を取り戻しつつ最低限の戦闘をこなす事で無事ホルンカの村に着いた。

 

この村についてまずする事ははじまりの街で揃え切れていない初期装備のままになっている一部の防具の更新と回復アイテムの補充である。

 

一通り補充を住ませた私達が次にするのは私やキリトの様な片手直剣使いにとって必須といえるクエストを受注する事だ。

このクエストは村外れの民家を訪問する事で受ける事が出来る。

 

クエスト受注の流れは

 

家に入る。

その家の奥方が「水しか出す物がない」と言うのに対し、「それでいい」等、水をもらう為の言葉を紡ぐ。

出された水に口を付けると、鍋に向かい何かを煮込み始める。しばらく待っていると奥の部屋から咳が聞こえて来る。

咳を聞いて表情が曇った奥方の様子を伺って待機していると、金のクエスチョンマークが奥方の頭上に表示される。

困っている事があるのかを奥方に聞く。

奥方に「重病の娘の為に森にいる“頭に花が付いている捕食植物”が持っている胚珠をとって来てほしい。」と頼まれるので引き受ける。その際奥方の話をきちんと最後まで聞かないとクエストが進行しない。

 

これで受注完了である。

 

このクエストの報酬が、第一層で手に入る片手直剣の中では最上位の武器であり、この先キッチリ強化して行けば3層半ばまで使える優れものなのである。ゆえに片手直剣使い必須クエと言われるのだ。

 

 

無事にクエストを受注した私達はそのまま、補食植物“リトルネペントという”が生息する森に向かうべく村の出入り口に向かった。

すると、途中懐かしい物が目に入った。おヒゲのペイントである。

 

ベーター時代、いつからあったのかは不明だがすっかり定着してしまった頬のおヒゲペイント。まるで鼠の様に見える事から“鼠”の異名が通り名となった情報屋、アルゴである。どうやらトレードマークになったため、あえて自分で描いたみたいだ。

 

『なぁ、キリト。あれアルゴじゃないか?』

「そのようだな。……おーい、アルゴ!」

「ん…?お姉さんを呼ぶのはダレかな?」

「あ、そっか。トレードマークのあるアルゴと違って俺達の場合分からないか…。俺だよ、キリトだ。」

「え…キー坊カ?」

 

キリト同様私も自己紹介をしようとした所で、アルゴの方が気がついた。

 

「…ってことは…そっちはセレっちか?」

『ああ、アルゴ大正解。あ、そうだ、今どの程度情報集まってる?』

「まだ全然ダネ。さすがのお姉さんでもこんなに早くは情報揃わないヨ。」

 

そうですよねぇ。アルゴごめん。

 

「そういや、アルゴは何時着いたんだ?」

「実はついさっきだヨ。」

『ふーん。』

「そういうそっちは何時着いたのさ。」

「2時間くらい前かな。一通りのアイテム・装備の補充を済ませてから秘薬クエ受けて来た。」

「もう受けたのカ。さすがキー坊とセレっちだね。あ、クリアしたら情報買うヨー。」

 

さすが、アルゴ情報屋の鏡だね。まぁ、アルゴが言い出さなければこちらからクリア後の情報提供は言うつもりだったから好都合かな。

 

『じゃあさ、戻ったら連絡するからフレ登録よろしく。』

「ほい来た。戻って来るの待ってるヨー。」

『「わかった。」』

 

私とキリトのフレンドリストにアルゴが加わりました。

 

さて、気を取り直してクエスト目的地の森に出発だ。

 

 

 

 

エピソード5 End Next エピソード6

 




次回:いよいよコペル君登場です。コペル君の運命やいかに!


2015/9/21(月)、一部こっそり修正。

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