「まずは、このカビゴンを助けなきゃ!」
セシリアは、苦しんでいるカビゴンに近づいた。
「危険だよ!操っている機械を壊さなきゃ…」
カスミがセシリアを引き留めようとした。
そのカスミを止めたのは、タケシだった。
「待て、カスミ。セシリアなら大丈夫だ」
「でも!このままじゃ、セシリアが…」
「まぁ、見てな…」
セシリアがカビゴンの近くへたどり着いた。
「カビ!がび!」
カビゴンが攻撃を仕掛けてきた。
「危ない!」
カスミが叫んだ。
セシリアは、ギリギリまで動かなかった。
「セシリア!」
瞬間、砂ぼこりが舞った。
「ゴホッゴホッ…」
カスミとタケシは、セシリアが立っていたところに目をやった。
「!」
人影がなかった。
「そ…そんな…」
隠しきれない動揺が二人を襲った。
と、その時
「ポッポ、かぜおこし!フシギダネ、つるのむちでカビゴンを押さえて!」
「ポッポー!」
「ダネダ!」
砂ぼこりが払われた。
セシリアは、なんとカビゴンの上に乗っていたのだった。
セシリアは、苦しんでいるカビゴンの顔に手を伸ばした。
「セシリア!」
セシリアは、まばゆい光に包まれた。
「なに…あの光…」
カスミは、それを口にしたとき、ふと記憶の底からあることを思い出した。
(あの光を知ってるかも、伝説のペンダントの光…?)
セシリアは、カビゴンの額に手を当て、語り出した。
「大丈夫、心を開いて…。私が癒してあげるよ。だから、安心して…」
「カビっ?カビ…」
苦しんでいたカビゴンの瞳は、本来の色を取り戻していった。
そして、自分からモンスターボールに入った。
「なんとかなったわね…」
「もう!セシリア、危ないじゃないの!」
「ごめんなさ~い。でも、これで奥に進めるわ」
???「誰だっ!ここは、封鎖したはずだ!」
先ほど見たしたっぱ達だった。
「私は、セシリア!あなたたちから隕石を守りに来た!」
男のしたっぱは、女のしたっぱに向かって言った。
「ここは、この私が押さえる!お前は、サキ様に報告しろ!」
「はっ!」
女のしたっぱは、奥へ向かった。
「待ちなさい!」
カスミは、あとを追おうとした。
「ゴルバット、くろいきり!」
「ババッ!」
「ケホッケホッ…。ポッポ、かぜおこし!」
「ポー!」
くろいきりが払われたとき、すでに女のしたっぱの姿はなかった。
「さて、セシリアとやら。我がGRAMP団に歯向かうつもりか?」
「そうよ!このおつきみやまの隕石は、ここに住むピッピ達のものよ!あなた達のものじゃないわ!」
男のしたっぱは、ニヤリと笑いながら
「ほう…奥に行きたいならば、この私を倒してからだ!行けっ、スピアー!」
「ビーッ!」
「セシリア、ここは私に任せて!行くわよ、ヒトデマン!」
「シャッ!」
「ホファ?」
勝手に出てきたポケモンがいた。
そのポケモンは、近くにあった池に落ちて…
「ホファホファホファ~!」
溺れていた。
「コダック…、あんたは戻ってなさい」
「ホファ~」
コダックと呼ばれたポケモンは、モンスターボールの中に戻った。
「ヒトデマン、こうそくスピン!」
「シャーッ!」
「スピアー、避けろ!」
「ビビッ!」
「ヒトデマン、みずでっぽうしながらこうそくスピン!」
「シャッ!」
「もう一度避けろ!」
「ビッ!ビ~…」
スピアーは、放たれた水を避けきることができず、墜落した。
そのまま、ヒトデマンがのしかかった。
「ビーっ…ビッ…」
スピアーは、倒れた。
「さあ、頂上に行くわよ!」
セシリアは、駆け出した。
「行かせるか!」
男のしたっぱは、ナイフを出し、セシリアに向かった。
「セシリア!危ない!イワーク!」
タケシが庇った。
「うっ…」
タケシは、軽く腕を切りつけられ、押さえた。
イワークは、男のしたっぱに巻きついた。
「イワーク!ジュンサーさんの応援を頼んで!」
イワークは、男のしたっぱを巻きつけたまま、ニビシティへ向かった。
◇◆ニビシティ警察署◆◇
「イワイワッ!」
「どうしたの?そのナイフ…何かあったのね?」
イワークは、頷いた。
「この男を捕まえておいて!私は、イワークに案内してもらうわ!」
ジュンサーは、イワークにまたがりおつきみやまへ向かった。