さらに、『フシギダネ対ポッポ』という、不利な状態でのバトルを受けてたつことに…
「ところで、姉ちゃんの名前は?」
「セシリアよ、バトルの前に言うことはそれだけ?」
「バトルは、トレーナー同士のふれあいさ。だから、僕はバトルの前に聞くのは、名前だけなんだ」
「そう…、なら行くわよ」
こうして、コタロウとのバトルの火蓋が切って落とされた。
「行けっ!フシギダネ!」「やるぞ!ポッポ!」
「ダネフシャー!」「ポッポー!」
「セシリア、お先にどうぞ」
「じゃあ、遠慮なく!フシギダネ、体当たり!」
フシギダネは、勢いよく走り出した。
ポッポは、少しも動かない。
(行ける!)
セシリアがそう思ったとき、
「避けろ!」
ポッポは、空を舞った。
「なっ…」
「空に逃げるって手もあるんだよ」
「ええい、もう一度体当たりよ!」
何度やっても、ポッポは、空を舞った。
「諦めたら?」
コタロウがそう言ってきた。
「諦める?いいえ、真剣勝負よ!」
この言葉を言った瞬間、あることを思い付いた。
「もう一度体当たり!」
コタロウには、セシリアが何をするのか読めなかった。
「同じだよ。負けを認めたら?」
セシリアは、黙ったままだった。
(コタロウの指示は、いつも同じ距離になったときにする。なら…)
「もう一度空…」
コタロウが言い出した瞬間、
「フシギダネ!ジャンプしてポッポにのし掛かって!」
ドン!!!
「ポッポ!つつけ!」
「そうはさせない!つるのむちで嘴を押さえて!」
「ダネ!」
「ポー」
ポッポの嘴は、動かせなくなった。
「毒の粉!」
ポッポの顔色が悪くなった。
「フシギダネ、降りなさい」
「ポッポー!」
コタロウは、ポッポのところへ走った。
「勝負あったわね。さ、これを使って」
セシリアは、コタロウにモモンの実とオレンの実を差し出した。
「いいの?」
「ええ、構わないから。フシギダネ、いい運動になったよね?」
「ダネダ♪」
別れ際にコタロウは、言った。
「セシリア、ポケモンジムを薦めるよ」
「ポケモンジム?」
「そう、君なら、チャンピオンになれるかも。この先にトキワシティがあるよ。じゃあ、また」