ポケットモンスター パクス・ポケ   作:アリス・リリス

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見事GRAMP団を追い払ったセシリアとタケシ。
しかし、ほっとしたのもつかの間セシリアは倒れてしまう!



第七話~ペンダントの秘密~

セシリアは、ポケモンセンターに隣接する病院の一室に運ばれた。

 

 

「異常はありませんね。多分体力の急激な消耗によるものだと。時間がたてば、意識が戻ると思いますよ」

「そうですか…」

 

セシリアは、ベッドに横たわり眠っていた。

 

シゲルは、セシリアがかけているペンダントを見た。

 

「これは…」

「どうした?シゲル?」

 

タケシが尋ねた。

 

「セシリアのペンダント、伝説のトレーナーの物なんだ…。君も『パクス・ポケ』のことは知っているだろう?」

「ああ、確か一人のトレーナーが各地方で暗躍する組織を壊滅させたって…」

「俺は、そのトレーナーの古い友人なんだ…」

「もしかして、伝説のトレーナーと共に組織を壊滅させた仲間…?」

 

シゲルは、頷いた。

 

「そうだ。あいつは今どこにいるかわからない…。セシリアが生まれてすぐ行方不明になったからな…。ただペンダントだけは受け継いでいたんだな…」

 

「このペンダントってどんな力があるんですか?」

 

沈黙のあと、シゲルが口を開いた。

 

「これは、…自分の体力と引き換えに手持ちの力を高めるものだ」

 

「!」

タケシは、言葉にならない衝撃を受けた。

 

「もちろん、消耗した体力は消耗した分だけ休めば回復する。ただ、長時間ペンダントの力を解放すると…わかると思うが、かなりの体力を消耗することになる…。休むことがなければ、使用者が弱っていってしまう…」

タケシが恐る恐る言った。

「それって…まさか…」

 

セシリアを見つめて言った。

 

「ああ…命を失うかもしれない…。あいつも何度も死にかけたんだ…。マグマ団とアクア団を同時に壊滅させたあとなんか、三ヶ月も昏睡状態になったんだ…。あの時のことよく覚えてるよ…」

 

 

「…ここは…?」

セシリアが目を覚ました。

 

「ニビシティ病院だよ。急に倒れたから、運んだんだ。」

タケシが言った。

 

「プテラをよく手なずけたな」

シゲルがボールを見せた。

 

「…止めるのに…夢中だったから…」

 

タケシがバッチを出した。

 

「ジム戦は流れてしまったけど、十分力を見せてもらったよ。これがニビジムのバッチ・だ」

 

「いいんですか…?」

「ああ…受け取ってくれ」

 

「次のジムは…」

セシリアが尋ねた。

 

「ハナダシティだ。おつきみやまを越えた先だよ」

シゲルが答えた。

 

「セシリア、GRAMP団を追うのか?」

「そのつもりよ…」

「じゃあ、俺もつれていってくれ」

 

「ジムは、いいんですか?」

セシリアは、タケシの突然の宣言に驚きつつ聞いた。

「俺の弟たちに任せるから、大丈夫」

 

―次の日―

 

「セシリア、次も頑張るんだよ」

「シゲルさん、色々とありがとう。GRAMP団のことで何かわかったら連絡してください」

「もちろんだ」

 

「セシリア、そろそろ行くよ~」

タケシが呼んだ。

 

「じゃあ、さよなら!」

 

シゲルは、二人を見送りながら、かつての自分たちを重ね合わせた。

(セシリア、あの時のようになるなよ…)

 

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