いや、それだったら最初から書けてなりますけど、見逃し下さいな。
では、どうぞ!
あ!感謝下さい!よろしくお願いします!
北極海
流氷が海面を覆い尽くす極寒の海
アメリカ、ロシアの領海線が折り重なる海域が有るなかで、北極海の中央部分は国際条約により中立地帯とされている。そのため、北極海の住人である、アザラシやホッキョクグマなどの動物や、魚以外に訪れる者は殆どいない。
そんな彼らの楽園に、かつて世界を二分する一大勢力を造りだし赤き鋼の国家の旗を掲げた鋼鉄の鯨が土足で踏み入れ、その巨体を誇示していた。
ロシア連邦海軍
弾道ミサイル戦略原子力潜水艦タイフーン
六番艦「セヴェルスターリ」
ロシア連邦海軍がまだソビエト連邦海軍と呼ばれた冷戦時代に完成させた、世界最大の戦略原潜は後継艦のボレイ型原子力潜水艦に、かつての役目を渡しつつ様々な特殊任務に対応するための大改装を受け現役に留まる予定であった。
しかしISの登場にその価値が急落。
IS開発予算を捻出するため、未だ就役中の3隻全艦の解体が決定。
同型艦2隻はすでに解体処分するため、母港のレニングラードに停泊しその時を待っている。
その中で六番艦たるセヴェルスターリは、ある特別任務の為こうして北極海でひっそりと待機していた。
セヴェルスターリ艦橋
艦橋からおっとりした目つきで、流氷漂う海を見つめる男が居た。
「艦長、コーヒーを持って来ました」
「すまんな副長、しかしこの天気はどうにかならんかね」
「ここ1週間はずっと曇りだそうです」
副長から湯気が立ち昇るコップを受け取りながら質問するがいい返事ではなかった。
「潜水艦乗りの宿命だから仕方がないがせめて水の上にいる時ぐらいは太陽の光を浴びたいものだ。それでソナーに反応はあるか?」
「全く同感です。それとソナーに反応なし。レーダーは無線封止で使えませんし」
「分かった、引き続き警戒をするように」
「了解しました」
艦長は副長の返事に頷いてから、コップの中のコーヒーに僅かばかりに降り注ぎ溶けていく雪を見ながら言った。
「本艦がこの極寒の北極海に待機してからすでに一時間、いつまで待てばよろしいのかな?政治将校殿」
艦長が顔を上げて問いかけた先に立つ一人の政治将校。
政治将校は神経質な顔の口を開いた。
「艦長、この艦に課せられた今回の任務は海軍総司令部から直接言い渡された物、疑問を持たない方がいいと思うが」
言外に質問するな、黙ってしたがえ、と言っている政治将校の言葉に艦長は噛みついた。
「実はですな、本艦出港前に私の同期生に久々に会う機会がありましてな、その同僚も同じ潜水艦乗りでしてね」
「......」
「そいつ、同期生の中で一、ニを争う酒好きでしてな、酒に酔ってポロリと漏らしてくれましたよ。『極東で大規模な演習をする事になった』と、私が驚いたのはその中身です。我がロシア海軍が保有する潜水艦隊の六割が参加するこの演習と、本艦が受領した任務...いささかタイミングが良すぎませんか?」
「しかし艦長、日本に世界初の男性IS操縦者が現れたのです。潜水艦隊による大規模演習を行い、日本政府に圧力を掛けるのは何ら不思議ではありませんが」
副長が疑問を投げ掛けるが、艦長は政治将校から顔を逸らさずに答えた。
「副長、大規模演習はそれこそ1ヶ月単位での準備が必要だ、それを3日前に発表された織斑一夏と言う少年の存在に対処できる訳が無いだろう。つまり今回の演習と本艦の任務は何ヵ月も前から計画されたんだろう。それもどうすれば米軍の目を北極海から逸らす事が出来るか念入りに」
艦長のおっとりした顔が猛禽の如く変質し、ただその目は黙ったままである政治将校を見据えていた。
「政治将校殿、黙ってないで何か言って欲しいのですが」
「......」
重ねて問いかけるが口を開こうとしない様子に溜め息を漏らしつつ言い続ける。
「政治将校殿、これは私の独り言です。聞くか聞かないかは貴方次第ですが」
艦長はコーヒーを飲み、喉を潤してから語り始めた。
「まだロシアがソビエトと呼ばれた昔に、私が士官学校を卒業して初めて配属されたのはこのタイフーン級六番艦セヴェルスターリなのです」
「それ以来、唯一陸(おか)に上がり潜水艦訓練教官として士官学校に着任した時期以外、私はこのセヴェルスターリで海軍人生を過ごして来ました」
「上官や同僚、部下達からもっと上を目指さないのですか?と幾度なく聞かれましたが私は全て断りました」
「理由は単純です。私は初めてセヴェルスターリを見た時、心がときめいてしまったのです。」
「だからセヴェルスターリの艦長を任される事を知った時は涙が出てくる程嬉しかった、なにせ恋心を抱いた艦を自分の思うがままに出来るですから」
「しかしISの登場で本艦が解体処分になる事を受け私は引退を決意しました。私が人生の大半を過ごしたこの艦と一緒に表舞台から消える。丁度良いと思いましたよ、孫夫婦と田舎で静かに暮らして残りの人生を過ごす」
「だからこそ、私は愛しき艦であるセヴェルスターリ、その最後の航海を無事に達成させる責任がある。」
「政治将校殿、教えて頂けませんか。本艦が搭載している、ソビエト連邦最大の負の遺産を海軍総司令部どうするつもりなのか」
艦長が語る言葉を静かに聞いていた政治将校は観念したのか、疲れきった表情を浮かべた。
「取引するのだ」
「取引?」
「この艦が搭載している積み荷、彼らはそれを求めた。代わりに彼らは母なる祖国が再び理想を遂行する事が出来る力を提供すると言ったのだ。そしてロシア連邦軍総司令部はそれを受け入れた」
「それで本艦が選ばれたのですか、わざわざ最新鋭艦ボレイ型を全艦、日本近海で演習させたのも囮の為」
政治将校は艦長の言葉に頷き、手に巻き付けている腕時計を見た。
「まもなく取引相手が来る時間だ、艦長、警戒を厳にしてくれただし無線封止は維持してくれ」
「分かりました。おいソナー室、反応はあるか」
艦長が艦内無線を通じてソナーマンに問いかける。異変はその直後に起きた。
『静かなもんです。本艦の機関音以外に反応は...待ってください。....』
「ソナーどうした?応答しろ」
しばらくしてソナーマンの緊迫した声が響く。
『艦長!本艦の真下に巨大な艦影を探知!二隻います!』
「どれくらいの大きさだ!距離は!」
『距離を本艦の真下100メートルにいます。大きさは、大きさは...』
「どうした!正確に報告を!」
『本艦の、本艦の倍近いデカさです!』
「そんなバカな!世界最大の本艦よりデカい艦など存在する訳がない!」
『間違いありません!排水音探知!目標二隻共浮上を開始しました!』
ソナーマンの言葉に外に出ていた乗組員全員が左右に注目する。
『深度50...40...30...20...10!浮上します!!』
次の瞬間、彼らの目の前でセヴェルスターリ両舷の流氷を凄まじい轟音と共に突き破り目標はその姿を現した。
「こいつは...!」
艦長は浮上の凄まじさで揺れるセヴェルスターリに振り落とされ無いように近くにしがみつきながら、目標を見た。
その二隻は同型艦である事が直ぐに分かった。何故なら同じ艦影をしているからだ。
しかしその全貌は異様な一言である。
世界最大の原子力潜水艦タイフーン級であるセヴェルスターリの全長は約175メートル。
それを遥かに上回る船体であった。
「艦長、こいつら300メートルはありますよ!」
副長も未だに揺れている性か手近な羅針盤にしがみつきながらであるが、叫んできた。
やがて揺れが収まり、ようやく落ち着くことが出来た。
「艦長より各部へ、被害はないか?」
『こちら魚雷発射管室、異常なし』
『ソナー室、先程の衝撃で横転者が何名か出ましたが怪我人はいません』
『主要生活区画における損傷は見受けられません』
『こちら機関室!原子炉に異常はありませんが念のため点検に掛かります!』
そして彼らを最も安心させた報告が入ってきた。
『こちらミサイル発射管室、R-39、全て異常ありません』
「分かった、しかしR-39は彼らが求める積み荷だ、念入りに損傷が無いか確認してくれ」
『了解』
艦内無線が切れて、艦長は左右に浮かぶ艦を見つめた。
その二隻は同型艦であるが故であろう瓜二つのシルエットを持っていた。
船体長は目測しただけだが、ざっと300メートルは超えている。
しかし艦の三分の一、100メートル辺りから様子が変わる。
そこから一段と高くなった甲板が艦尾まで続いている。
「艦長」
いつの間にか横に立っていた政治将校が声をかけてきた。
「あの二隻の右側の艦にR-39を移す。その準備をしてくれ。」
「しかし政治将校殿、移すにしても作業船がいません。いったいどうやって重量84 tのR-39を動かすのですか?」
「本艦のミサイルハッチを開けて置けば後は彼らが勝手にやってくれるそうだ」
政治将校の言い草に、艦長は深い溜め息を漏らしつつミサイル発射口の開放を副長に命じた。
副長の号令でタイフーン級最大の特徴たる二十門のR-39専用発射口が順次開いていく。
それを見た二隻の巨艦の内、右側の艦に動きが見られた。
甲板の一部がせり上がり巨大なクレーンがその姿を見せたのだ。
クレーンは発射口まで伸びてそこで止まった。
するとセヴェルスターリの乗組員が群がり、クレーンとR-39をワイヤーで固定した。
やがて完了の発光信号を送ると、クレーンが動き出してR-39の弾頭に刻まれた黄色のマークが見える程、持ち上げ自らの艦内に収容していく。
やがて全ての積み荷を双方が受け取り受け渡し終えた時、自体は急変した。
「艦長!左側の艦より発光信号!」
「なんて言ってきた」
「読みます、『ワレ、レーダーニテ、ISラシキ、ハンノウタンチ、カズハニ、シキュウタイヒサレタシ』以上です。」
「了解したと伝えろ。発令所、潜航用意」
『発令所了解』
副長が携帯型発光装置で返答している最中、艦内無線から潜航用意の号令を聞こえてくる。
「艦長恐らく、向かって来るISはアメリカ軍のものだろう」
「アラスカからですか、ご苦労な事です」
政治将校は頷く。
「艦長潜航用意完了しました」
副長の報告を聞いてから二隻の方を向いた。
すでに右側の艦は船体の両舷から大量の気泡を出している、急速潜航をしている証だった。
しかし左側の艦は一切動きを見せなかった。
艦長は不審に思い発光信号で異常があるのか連絡を送った。
返信は驚愕するものであった。
内容は『ワレ、ジュウネンマエノクツジョクヲハラサン、ホンカンハ、コレヨリタイISセンニハイル、キカンハタイヒサレタシ』
「そんな馬鹿な!ISと戦うと言うのか!?」
艦長は声を荒上げるが副長と政治将校から一刻も速く退避する様言われ、顔を苦々しく歪めながら潜航を命じ、艦内に入り水密ハッチを閉めた。
セヴェルスターリは先に潜航したもう一隻を追うように海中の中に消えていった。
それを見届けた、その艦は直後驚くべき変貌を遂げた。
船体前部の甲板が二つに別れひっくり反ったのだ。
そして姿を見せたのは異様な長さを持つ砲身の砲塔、それも二基。
船体後部からも対空機関砲やミサイル発射口がせり上がるもしくは開いた。
その矛先は自らに向かってくる明確なる敵を指向していた。
2機のISはプライベート・チャネルを通じて喋っていた。
『隊長、本当にいるんですか敵?』
『仕方がないでしょう!哨戒機が帰り道に正体不明の艦を見つけたて言って来たんだから!』
『けどたった一隻でしょう?しかも骨董品のタイフーン級らしいて言ってたじゃないですか』
『それを司令部が亡国機業かも知れないて言って私達に調べる様に命令してきたのよ。まったくこれで何もなかったらどうしてやりましょう』
『司令部をですか?』
『まさか、哨戒機の連中よ』
『...あの隊長、辞めた方が良いと思いますけど』
『良いのよ、とうせ仕事がまともに出来ない連中よ、何したって言われないわ』
それから2機は一言も会話をしなくなった。
「本艦のレーダー、左舷に敵ISを2機捕捉」
「対空機関砲群、左舷に指向中」
「ミサイル全発射管、発射用意よし」
潜水艦の発令所としては広く快適な空間だか、照明が落とされ多数のスクリーンもしくはディスプレイから光で人の影が薄く照らされるぐらいだ。
その中で艦長席に座り目を閉じた軍服を着た女性がいた。
すらりとした体型、出る所は出て引っ込む所は引っ込んでいる。
髪は黄金色に輝いていた。
「天草艦長」
「なぁに、副長」
「本艦の主砲、機関より電力供給が終了。連続発砲可能です」
「そうですか。ご苦労様です」
戦闘準備が完了した事を報告する副長に、おっとりした口調で労いの言葉を掛けると、天草・レーベ・アリスは立ち上がり演説を始めた。
「今日、私達は記念すべき日を迎えました。」
「10年前、あの日あの時、私達、鈍亀乗りは幾多の戦友達が死んでいくその姿を黙って見る事しか出来ませんでした」
「長い忍耐でした。同僚達が解体され、私達自身も路頭に迷い、屈辱の日々を過ごしました」
「ですが、それも今日で終わりです」
「さあ、始めましょう。私達が復讐の一番槍です」
天草艦長の演説が終わり、副長が号令を下した。
「これより!白騎士事件で散っていた戦友達に弔いを行う!攻撃用意!」
「レーダーシステムと、連動を確認!」
「全ミサイル照準よし!」
「主砲一番及び二番、敵ISを捕らえました!」
副長がこう言った。
「艦長、命令を」
天草艦長はこう答えた。
「撃ち方始め」
2機のISがその視界に目標を捉えた瞬間、事態は急変する。
『...!隊長!ロックオンされてます!』
『ッ!回避!』
強力なレーダー波はすなわち照準用レーダー照射を意味する。
2機のISはそれを逆探知し回避行動を取った。
しかし、いささか遅すぎた。
そこは、復讐の為に力を蓄え続けた鋼鉄の鯨のテリトリーなのだから。
鋼鉄の鯨はその船体を業火に染め上げた。
弾切れを一切気にしない様に、撃ち出される大口径機関砲弾の弾幕、対空ミサイルの嵐、怒涛の如く攻撃を開始した。
『くそ!なんなのよ!』
『隊長!一回撤退しましょう!』
『そんな訳出来ないでしょう!』
『しかし!あの艦は異常です!』
必死に回避行動を取りながら通信をしているが状況を切迫している。
既にその弾幕により多数の被弾をしていた。
『これでも喰らいなさい!』
隊長機はなんとか対IS用ミサイルを放つ。
ミサイルは白煙を引きながらその艦に向かっていく。
着弾
ミサイルは艦の前部部分にある二基の砲塔らしき物の内、一基に命中し、爆煙に包まれた。
「主砲二番にミサイル命中!」
「被害報告を」
その報告に綺麗に整った眉を僅かに歪ませたが、天草艦長は直ぐにどれくらいの被害があるか問いかけた。
「砲身に命中しましたが目立った損傷はありません!しかし先端部分に命中した為、砲身内部に爆煙が入った模様で安全確認してからでないと、砲身破裂を起こす可能性があります!」
「ならば一番主砲で対応します。レーダー手、敵ISの状況を」
「現在、本艦の対空火器で2機は分断されつつあります。1機は後退しもう1機は突出しつつあります」
彼女の前に設置されているディスプレイにその情報が映し出される。
彼女は直ぐに目標を定めた。
「突出したISを仕留めます 。砲撃用意」
主砲は自らの主人が望むままに、長い鎌首を獲物に向けた。
「テッ!」
艦長の命令と同時に、砲術士が引き金を引いた。
巨艦が広大な海を動き回る為に動力源としている、理論上は無限のエネルギーを得る事が出来るその機関から供給される莫大な電力を変換、砲身内にプラズマを発生させる。
そして砲塔要員が見守る前で巨大砲弾はプラズマ粒子により砲身をレール代わりに加速、撃ち出された。
ドオン!!
二番機のパイロットは目の前の光景に茫然してしまった。
閃光が走った次の瞬間、隊長機が吹き飛ばされた。
彼女は助けようとした、絶対防御により隊長機はまだ無事であった。
しかし鋼鉄の鯨は許さなかった。
ドオン!!
ニ撃目命中
隊長機は粉々に砕け散った。
彼女はその瞬間、逃げ出した。
無理だ、勝てない。
そう思いながら逃げた。
鯨は追いかけようとはしなかった。
「IS1機逃走します」
そこに居る全員が天草艦長の方を向いた。
「追撃はしません」
天草艦長はキッパリと言った。
「よろしいのですか。ここは1機でもIS総数を減らすべきと愚考しますが」
「副長、それでは白騎士事件の時に、攻撃する意志がなかった我々日本海軍を無差別に攻撃した白騎士と同じ愚か行為をする事になります。背中を見せた敵を時には見逃すのも我々日本海軍ですよ」
副長が理解した様に頷くのを見ると、天草艦長は微笑みながら母港への帰投を命じた。
巨艦はその外側の船体に大量の海水を吸い込み、海の中に潜った。
やがて艦尾の二つの噴進口からプラズマ光を航跡に曳きながらゆっくりと動き出し、海の闇に消えていった。
「そうか、北極海で積み荷を受け取ったか。うん...何、戦闘だと?結果は...分かった、詳細は後で聞く」
珠洲宮家現当主が電話を置き視線を、目の前で直立不動の体勢を人物に向けた。
「北極海でアメリカ軍のISを1機撃墜、1機撃退だそうだ」
「幸先が良いですね、殿下」
「そうだな、早乙女真希大尉」
初めて見た子供の時より、美しく成長した早乙女真希の姿がある。
顔は美しく整い、髪は黒曜石の如く輝き、胸は控え目だが確りと主張しており、腰はきっちりと引っ込んでいる、足はスラリと伸びている、身長も170㎝はある。
まさにこれこそ大和撫子。
「織斑一夏は知っているな」
「はい。IS学園に入学する事も」
「それでな」
机を指先でコツコツ叩きながらこう言った。
「早乙女真希大尉、貴官を少佐に昇進の上、IS学園に入学して貰う。理由は分かるな」
「織斑一夏の監視でしょうか」
「まあ、それもあるが」
珠洲宮家現当主は苦笑いしながら言った。
「貴官は青春と言うのを一度も過ごしていない。IS学園で青春を過ごして貰おうと思っただけだよ。もっとも短いがね」
「お気遣い感謝します」
「うむ、転入する時期は中国からの転入生と同時期になるからよろしく」
「中国からですか」
「やっこさん、大慌てで手続きして来たらしい」
そう言うと立ち上がり机の下から大きなカバンを取り出した。
「私はこれより東欧のある都市に飛ぶ。見送り出来なくてすまんな」
「いえ、殿下もご無事で」
「真希よ、無理はするなよ」
そう言い合うと、お互いに微笑みながら敬礼した。
報告
北極海にてR-39、20発を受領せり。
計画は極めて順調なり。
段階を第二段階に移行す。
なお、IS1機撃墜する大戦果を上げたなり。
交渉相手側は此を絶賛。
計画に協力する事を確約す。
太陽計画はそのまま進行する。
艦の設定は順次、専用のストーリーに更新するんで、楽しみ待っててください!