復讐の太陽旗   作:海空陸一体

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大変遅くなりました。
内容が些か強引すぎると思いますが大学受験の為にこうなってしまいました。
申し訳ありません。


参考に現実の現在のアメリカ海軍の戦力を置きます。
これを踏まえて読んでいただければ幸いです。

艦船隻数:505隻、潜水艦×71空母×11巡洋艦×22駆逐艦×59(+3)フリゲート×28(-2)沿海域戦闘艦×2哨戒艇×28揚陸指揮艦×2強襲揚陸艦×10ドック型輸送揚陸艦×9ドック型揚陸艦×12エアクッション艇×79(-1)掃海艦×14試験艦×2海洋観測艦×6高速輸送艦×2高速戦闘支援艦×4貨物弾薬補給艦×10(+3)戦闘給糧艦×0(-3)給兵艦×4給油艦×14(-4)病院船×2救難艦×4航洋曳船×4電纜敷設艦×1音響測定艦×5衛星追跡艦×2調査艦×0(-1)測量艦×8潜水艦母艦×2高速車両貨物輸送艦×8車両貨物輸送艦×57(-2)輸送艦×10(-1)タンカー×4(+4)クレーン船×6航空燃料支援艦×2石油配給艦×1航空機数:2,717機(-43機)艦載固定翼機×1,465(+33)艦載ヘリコプター×1,071(-24)陸上固定翼機×181(-52)コーストガード:船艇250隻(+4隻)、航空機198機

感想お願いします。


第三話...もう一つの組織

南大西洋

 

波がゆらゆらと揺れる海面。

一見、穏やかに見えるこの海域に次々と水柱が立ち上る。

その原因は海の中で行われている壮絶なる命を懸けた闘争が原因である。

 

海中で逃げに徹している一隻の潜水艦と、それを仕留めるべく扇状に展開する三隻の潜水艦。

一隻の方は神業とも言える操艦技術で魚雷を躱していく。

 

 

日本皇国国防海軍

第六艦隊所属

潜水艦「剣龍」

 

「魚雷接近!後方距離700!数2!」

 

「転舵!面舵50!一番デコイ発射!」

 

聴音手の緊迫した声に艦長が操舵手に空かさず命令する。

剣龍の一番発射管からデコイが撃ちだされ真っ直ぐ直進する。

剣龍は舵を曲げ大きく進路を変える。

 

「魚雷1本がデコイを追尾!しかしもう1本は本艦を依然として追って来ます!」

 

「機関停止!」

 

「艦長!危険です!」

 

副長が進言するが、艦長はそれを否定する。

 

「この魚雷は本艦のエンジン音セットのホーミング誘導だ。さっきのデコイに反応したのもそれのお蔭だ」

 

「分かりました。機関停止!」

 

副長の命令でそれまで全力稼働していたディーゼルエンジンがその動きを止める。

 

「魚雷が迷走します!」

 

聴音手がそう報告した瞬間、突然衝撃が来た。

 

「いまの衝撃は何だ!?」

 

「デコイに魚雷が命中し爆発を起こした模様です!爆発の影響で海中が掻き乱されソナーが暫く使えません!」

 

「よし取り舵30、ダウントリム一杯!深度500まで潜れ!機関全速!」

 

「前部メインタンク注水!操舵手取り舵30!機関最大!」

 

副長がより細かに指示を出す。

 

剣龍は水中速力20ノット以上で更に深く潜りこの場から脱出しようする。

 

だか彼らに希望の道はなかった。

 

「艦長!」

 

「どうした!」

 

「前方、2000にスクリュー音探知!更に後方、3000に先程の三隻が展開しています!」

 

その報告に剣龍艦長は崩れ落ちるように艦長席に座り込んだ。

 

「艦長....」

 

副長が声を掛けるものの何を言えば良いのか分からず詰まってしまった。

 

「もやは...これまでか...」

 

艦長の言葉は全てを表していた。

これまで撃ち込まれた20本以上の魚雷を回避し続けたが限界であった。

前に一隻、後ろに三隻。

追い込まれた。艦長はそう悟った。

 

「...副長、一番発射管に赤を装填。二番から六番は音響ホーミングを装填」

 

「了解、魚雷発射管室、一番発射管に赤を装填。二番から六番ホーミング魚雷装填」

 

魚雷発射管に黒く塗られた通常弾頭魚雷が順次装填されていき、一番に赤い弾頭の魚雷が入れられる。

 

「艦長、敵艦から音響信号でモールスです」

 

「なんて言ってきた?」

 

「読みます。ワレ、貴艦ノ奮戦ニ敬意ヲ称スル。武装解除シ降伏サレタシ。...以上です」

 

艦長は悩んだ。

自分に付き従う乗員64名の命と、本艦に課せられた任務、どちらを選ぶべきか。

軍人としての考えは降伏せず玉砕すべきと考えた、国籍不明の集団に軍事機密の塊である本艦が渡ればどうなるか考えたくもなかった。

しかし部下達には故郷には彼らの帰りを待っている家族がいる。

艦長は悩み続けていると副長が歩みよって来た。

 

「艦長」

 

「...なんだ、副長」

 

艦長が顔を上げると思わず息を飲んでしまった。

副長と部下達が余りに鮮やかな笑顔を浮かべていたのだ。

副長が彼らを代表する様に話始めた。

 

「自分達は日本を命を掛けて守ると誓った戦争屋の集まりです。戦場で戦う事でしか自分達の存在意義を示す事が出来ません。...艦長、自分達は貴方に最後まで付いていきます」

 

副長の言葉に周りの部下達が頷く。

それを見た艦長は涙を流しながら言った。

 

「すまん」

 

そう言う艦長に副長以下全員が敬礼する。

 

「命令を、艦長!」

 

もう迷わなかった。

艦長は最後の命令を下した。

 

「一番発射!」

 

剣龍は最初に赤い魚雷を発射した。

 

「二番から六番!前方の敵艦に対し発射!」

 

次いで黒い弾頭の魚雷を次々と発射される。

赤い魚雷は進路を僅かに上に向け敵艦から離れていくのに、対し他の魚雷は真っ直ぐ敵に直進する。

 

「艦長!前方の敵艦の反応が消失!更に後方より魚雷が6!」

 

「命中したか!」

 

「分かりません、魚雷が突如爆発して...後方の魚雷!距離500...400...300...200...100!」

 

すまねえ、深町、海江田。

先に逝くわ。

艦長が今は消息が知れず行方不明になっているが、生きていると確信している二人の同期生に、心の中で詫びた。

 

剣龍の船体後方に6発の魚雷が突き刺さり爆発。

剣龍は爆散四散しながら乗員65名の命と共に極東より遠く離れた南大西洋の深海に沈んで行った。

 

 

 

 

原子力潜水艦ロサンゼルス級

「ニューヨーク」

 

 

「艦長、二ホン艦に魚雷命中。...圧壊音も聴こえます」

 

「...取り舵180度、基地に帰投する」

 

聴音手から撃沈が確実である事が報告されるとニューヨーク艦長は彼らの今現在の母港への帰還を命じた。

 

ニューヨークが取り舵を取ると僚艦であるシカゴ、ダラスが続く。

 

「シカゴ、ダラス、本艦に続きます」

 

「...惜しい奴を失なった」

 

「ハァ?」

 

艦長が不意に漏らした言葉に副長が疑問の声を上げる。

艦長は前を見続けたまま答えた。

 

「このニューヨークを含めた、計三隻の原子力潜水艦の飽和攻撃を回避し続けたあの艦の艦長。...出来れば一対一で戦いたかった...」

 

副長は艦長の思いが充分に理解できた。なにせ艦長のみならずこの艦に乗り組む132名の乗員とは10年以上の付き合いがある。もう家族同然の関係であった。

だからこそ副長は言う。

 

「しかしながら艦長、連中に我々の艦隊を見られた可能性があるのです。撃沈するのは当然です」

 

「分かっている。だがどうしても戦いたかった。10年前のあの事件で俺達が誇りに想ってきたアメリカの正義。そこから邪魔者扱いされ追い出され今やテロリストに成り下がったが...責めてあの優秀なニホン艦の艦長と正々堂々と潜水艦乗りとして戦いたかった」

 

 

副長は何も言わなかった。

ただ疑問に思った事が一つあった。

 

ニホン艦が放った最初の一本目の魚雷。

あれはなんだったか?と。

 

 

 

 

 

 

 

 

剣龍が撃沈された海域より50㎞以上離れた海面に浮かび上がってきた物体があった。

それは弾頭が赤く塗られた魚雷。

暫く経つと魚雷の弾頭部分が左右に開いた。

そこから出てきたのは通信アンテナである。

アンテナから暗号化された情報の発信を終えると魚雷は自爆。

情報は同じ南大西洋で展開中の母船に届けられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

アルゼンチン海軍

軍港「プエルト・ベルグラノ」

プエルト・ベルグラノには一隻の日本国籍の大型タンカーが停泊していた。

艦名は「サザンクロス」

表向き日本国籍の一般船舶であるが、真の正体は日本海軍指揮下の潜水艦用自走浮きドック船である。

南大西洋に情報収集の為に展開する日本潜水艦群の補給、修理を担当する艦である。

またもう一つの役割があり潜水艦が仕入れた情報をいち早く日本本土に送信する役割を持っている。

そのため、サザンクロスは情報収集艦並みの電子装備を備えている。

無論、偽装を充分に施してある。

その電子装備が剣龍、最後の連絡を受信した。

 

サザンクロス艦橋の窓ガラスからプエルト・ベルグラノの濁った海を見つめるのはサザンクロスの船長。

沖田船長である。

そんな沖田に手に文字がビッシリと書かれた紙と一枚の写真を持って近寄る人がいる。

 

「沖田船長」

 

「おう、どうした」

 

「剣龍から通信です。なお符号は最初に赤が来ていました」

 

「...そうか」

 

赤。

それは日本皇国海軍所属の潜水艦がその艦の艦長が撃沈されると判断した場合のみ使用される緊急通信魚雷を指す。

つまり使用=撃沈である。

 

「それで船長、この写真を見てください」

 

「ん?...こいつは!」

 

沖田船長が驚愕するのも無理はない。

おそらく潜望鏡で撮影したのかほぼ真横から見る形になるが、くっきりと写り込んでいるのは。

 

「アメリカの原子力空母じゃねえか!」

 

甲板に山積みの戦闘機が丸見えの状態である。

 

「それだけではありません。空母のすぐ後ろを航行しているのはイギリス海軍の空母イラストリアスです」

 

二人が共同で写真を探れば出てくる出てくる。

フランスのアキテーヌ級駆逐艦やドイツ海軍のザクセン級フリゲートやロシア海軍のスラヴァ級ミサイル巡洋艦。

補給艦や輸送船らしきものも数えれば切りがない。

 

「...こいつら、国籍が書いてないぞ」

 

「そう言えば、船籍番号もありません」

 

二人はある考えに辿り着いた。

こいつらは今、噂の奴らではないかと。

その連中はこう呼ばれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

亡国機業

 




アメリカはやはり米帝やー!!
チート過ぎるわー!!
異常やろ!
この数!
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