今回は導入、能力をわざわざ他作品から引っ張ってきた二次創作ということで、当然書きたいのは戦闘なのですが……
何を言いたいのかというと「こんなはずでは」の一言につきます。さて、1話まえがきから後悔がこぼれ出るこんな見切り発車の作品ですが、他作品の更新待ちにでも慣れれば幸いです。
1.微睡みの終わりに
「実は……俺、超能力者なんだ」
「…………」
まぁ聞けよ、と椅子を引こうとする友人の肩をつかんだ。
「手で触らずにものを動かしたりとか、じっと見つめただけで心を読んだりだとか、屋根の上から上へジャンプして飛び移ったりだとか……」
「うっさんくせー」
文字通り体を“引いて”内心を示す男に、すっと前のめりになって顔を近づける。
「何なら今……お前の心、読んでみせようか」
「うさんくせーって思ってるよ言っただろうが!」
「お前は今---」
「聞けよっ!」
ニヤニヤと笑って迫る俺の頭を、友人……島津少年が鷲掴みにして押しのけようとする。そんなふうに、いつもの如く騒いでいる内に休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴ったのだった。
……いや、中二病という奴ではない。確かにかつて巷でそう呼ばれるものを患い、順当に今でも時折思い出しては夜な夜な枕に顔をうずめて叫ぶことになる黒歴史を構築したものの、今は少なくともまっとうに生きているつもりである。
では何が違うというのか。
「……胡散臭い……わなぁ、うん」
友人の忌憚なき感想に苦笑しながら、俺は
……何を隠そう。これが俺の普通とは違うところ……かれこれ5年ほど付き合ってきた俺の手足も同然の力、“
この力に気付いたのは、中二病真っ盛りの14歳の夏だった。
真面目さではなく、ヘタレ故の堅実さによって夏休みの宿題を最初の二週間で終えた俺は、当時の友達の少なさからくる予定の空きっぷりにもめげること無く、自室で水◯式に励んでいた。
『ハァァァ……できれば具現化系……まぁ強化系でもそれはそれで……………ん?』
『葉っぱが…………動いた……!!』
操作系か、とちょっぴりがっかりしたのもつかの間。現実とフィクションの境界線が微妙に曖昧だった当時の奏海少年にも判る『ありえなさ』に戦慄し……狂喜した。
そこからはもう、一直線である。鼻血を出してぶっ倒れるまで出来る事を試したり、修行と評していろんなことをやってみたり……
割とすぐに両親にバレて、気味悪がられていつのまにやら仕送りもらっての一人暮らしが始まったり、そのあたりでちょっと自分の人生の難易度を無闇に上げてきてしまった事に気づいたり、いや超能力ってマジかよとなったりしたが全て後の祭り。
いろんな葛藤や後悔があったりなかったりして、結局今はこうして受験生をやっているわけである。
…………わけ、なのだが…………
「……どうしてこうなった」
目の前で、後輩が死んでいる。