ポケットモンスター エトワール   作:中佐

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少し特殊な要素を入れたポケモンになっています。
今後、戦闘での怪我等の要素も入ってきます。
細かい事は気にせずに読んでもらえると助かります。
まずは設定説明を兼ねたオープニングをしばらく書きます。
また、多くのキャラはゲーム、アニメ、漫画の設定が混ざってたりします。
そのうえで他にはない設定や筆者の勝手な解釈もあるので気をつけてください。
一部のポケモンには名前がついています。


序章:旅立ち
てだすけ


穏やかな朝、外へ出て、陽射しを全身に浴びながら伸びをする。

ぐるっと辺りを見渡して、うるさい奴らがいないことを確認。

誰もいない隙に、俺はマサラの外に散歩に出かけた。

ポケモンを持っていないお前は草むらに勝手に入るなって、オーキド博士やグリーンは言ってくる。

でも正直に言うとポケモンと遊びたい。

なかなかマサラから出られない事に、ついに業を煮やした俺は、母さんが心配するだろうけど、こっそり外へ出てみた。

ああー、春の風が気持ちいい!

 

「やっぱ自然の中はいいな。」

 

つい独り言を呟く。

でもこのままゆっくりしてると、誰かに見つかるかもしれない。

ポケモンを探すという当初の目的を果たす為、止めた足をまた動かし始める。

見を閉じて、木にぶつからないように気をつけながら耳を澄ませる。

音楽を奏でるように様々な音が俺を包んで、しばし幸せな気分に浸る。

つい鼻歌でも歌いたくなるようないい天気。

軽い草を踏む音、ポッポが羽根を羽ばたかせる音、コラッタの子ども達が走る音、オニスズメの鳴き声・・・って、オニスズメなんてこの辺にはいないはずじゃ!?

驚いた俺は目を開けて、声がした方向に思い切り顔を向ける。

そこには案の定オニスズメがいた。

が、その近くにも何かいる。

少し遠くて詳しくはわからないが、そのポケモンがオニスズメに襲われている事はわかった。

 

「よし、今助けてやるからな。」

 

そう小さく呟き、羽織っていたジャケットを脱いでTシャツ姿になる。

手にジャケットを持ち、声を出さぬように意識しながら、少しずつ距離を詰めていく。

どうやらオニスズメは相当そいつに恨みがあるようで、俺の方には見向きもしない。

様子をよく見て・・・今だ!

 

「せいっ!」

 

オニスズメの上にジャケットを思い切り被せ、俺は攻撃されていたそれを抱えて一目散に逃げ出した。

羽根の音が後ろから聞こえる。

 

「やっぱり追いかけてくるよなあああ。」

 

追いつかれたら正直俺もまずい。

武器を持たない人間がポケモンに勝つなんて無理だ。

後ろを見ないようにしながら、転がるようにマサラタウンに駆け込んだ。

とはいっても、怒ってるオニスズメがこの程度じゃ逃がしてくれるはずもなく、ひたすらに鬼ごっこを続けている状態になる。

広いとは言えないこの町なら、呼べば誰かが来るだろう。

でも俺にはできない。

助けは、呼べない。

 

「どうするか・・・。」

 

そう呟いたところで、後ろから顔の横を何かが一瞬で通りすぎる。

それはオニスズメだ。

きっと『つつく』だろうが、それを飛びながらやられると『とっしん』とたいして変わらない。

というか、やっぱり素早さが売りの鳥ポケモンから徒歩で逃げようって言う方がおかしいよな。

そんな事を考えててももう遅い。

オニスズメはもう俺の方に狙いを定めている。

ああ、野生ポケモンって戦えないと本当に危険なんだなあ。

別のあの研究者一家を疑ってたわけじゃないんだけどな。

俺は覚悟を決めて目をつぶる。

腕の中にある命はせめて守る為に、強く抱きしめる。

風を切る音が鼓膜を揺らす。

 

「コーラ!でんこうせっか!」

 

聞き慣れた声に顔を上げると、案の定幼なじみのグリーンが立っていた。

小さい頃から飼っているというコラッタは、相変わらず変な名前だな。

小さい頃に間違えてそう呼んでてズルズルと今まで呼び続けているらしい。

コーラの一撃でオニスズメは戦闘不能になる。

案外レベルは高くなかったようだ。

 

「あー、驚いた。」

 

「あー、驚いた、じゃねえよ!何やってるんだお前は!」

 

「勝手に町を出たことは謝るけど、俺悪いことはしてないぜ?」

 

「あのなあ。なんでオニスズメに襲われてんだよ。だいたいお前なあ、って、そいつ!」

 

いつも通り姑じみた説教をかましてくるグリーンの言葉を聞き流していると、突然大きな声をあげて指を指してきた。

なんだよいったい。

その指の先を追って見ると、俺の腕の中。

 

「あ!そうだこいつ怪我してるんだ。助けてやってくれよ!」

 

ここでようやく腕に抱えていたポケモンを見る。

赤いほっぺたに黄色い身体、長めの耳の先は黒。

特徴的なギザギザのしっぽ。

 

「ピカチュウ?なんでこの辺に?」

 

「オニスズメにやられてたんだ。」

 

「でんきタイプがひこうタイプにやられるなよ・・・とか言ってる場合じゃないな。姉さん呼んでくるからじいさんのとこ行っててくれ。」

 

ナナミさんはポケモンのお医者さんだが、治療できる設備はオーキド研究所にしかこのマサラにはない。

 

「おう。」

 

腕の中のピカチュウを刺激しないように持ち上げ直し、俺は研究所へ走り出した。

 




ぶった切りすいません。
毎回これくらいの長さを目標に投稿したいとかんがえています。
主人公とライバルは原作より少し仲良しですかね。
ちなみにもう一つやっている連載の方を優先にするので投稿ペースは遅くなります。
あと、特殊な要素といっても世界観を変えたりはしてないです。
誤字、脱字は随時連絡よろしくお願いします。
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