遭難!宇宙戦艦ヤマト!    作:エウロパ

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みなさん!エウロパです!
皆さん、大変お待たせしました!!いよいよグアム決戦の回に入ります!
ここまで何故か長い道のりでしたがようやく、ここから本番に入れそうです!

前のような定期更新はできないかもしれませんが、なるべくできるように頑張りたいと思います。完結まで失踪しないつもりですので何とぞ、これからも長い目で読んでいただけると幸いです。

なお、投稿の際、設定ミスをしてしまい最新話が変な位置に現れ観覧できなくなるというアクシデントが発生してしまいました。
その件につきましてはお詫び申し上げます。
大変もうしわけございませんでした……。



第十三話 グアム決戦

日本国東京都

防衛省地下作戦司令室

 

「……動きがあったようです」

 

「……うむ」

 

防衛省の地下深くに存在する作戦司令室。

その薄暗い部屋に与党、自由統一日本党幹部。防衛省の幹部。防衛大臣。ロシア大使。そして日本国最高司令官、総理大臣が居た。

彼らが見つめる大形スクリーンには衛星写真が映し出されている。

 

「ついにこの日が来たな……」

 

「これはロシアの情報収集衛星から提供された最新の映像です総理」

 

「素晴らしい……上手くいけばアメリカに一泡ふかせることが出来る」

 

総理が防衛省幹部の報告を聞いて微笑んだ。

 

「それにしても……深海凄艦のジャミング下でよく、ここまで鮮明に通信ができますな……やはり貴国の技術は凄いです」

 

総理がロシア大使に関心したように言った。

深海凄艦からは強力なジャミング波が出ている。

それは、あまりにも強力で人工衛星にまで影響があるほどだ。

その為、この人工衛星の映像は凄いものだった。

 

「いえ、いえ、こうして安定した通信が出来るのも最新の極僅かな衛星だけですよ」

 

ロシアの大使は大したことではないと笑った。

 

「それより……この作戦が成功した場合の例の法案の件ですが」

 

「ご安心下さい。すでに準備はできています」

 

「それでは安心ですね。この作戦が終了すれば、貴国と我がロシアは、より良きパートナーとして、いえ、良き同志となれるでしょう」

 

「そうですな」

 

作戦司令室に総理とロシア大使の笑い声が響いた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドォオオオン……と遠くで水柱がいくつも上がる。

それに合わせるように無数の砲声が轟く。

時刻は午前11時、天気は曇。

スコールによる雨も少し降っていた。

だが、この程度の雨ならば深海凄艦と人類の戦闘機は発進できるだろう。

 

「始まりましたね……」

 

「ええ……」

 

雪風と五月雨が遠くを見て言った。

その周りには長門、陸奥、海中にはゴーヤ、イムヤ、はっちゃんが潜んでいる。

 

ここはグアム近海、第二次防衛線だ。

彼女達の目線の先には第一次防衛線、アメリカ海軍の艦娘部隊がいる。

彼女達は今、深海凄艦の先行部隊と交戦していた。

 

 

 

 

 

つまり……グアム決戦が火蓋を切ったのだ。

 

 

 

 

 

「いつまで持つんでしょうか……?」

 

五月雨が心配そうに呟く。

それも、当たり前だ。そもそも第一次防衛線は突破されることを前提に構築されているのだから……。

 

<――ジッジジ――恐らく、まだ、大丈夫のはずだ。敵の先行部隊は駆逐艦と巡洋艦の混合部隊だからな。今のアメリカ軍の艦娘でも十分対応できるはずだ>

 

「提督!!」

 

司令部からの通信から聞こえた聞き慣れた声に五月雨はあからさまに喜んでいる表情をした。

今、提督がいるのはグアム海軍基地内にある地下シェルターだ。

このシェルターは冷戦中にアメリカ軍が極秘で建設したものだった。

 

提督は他のアメリカ軍の司令官と共に薄暗い中央司令室にいる。

提督の周りにはパソコンの計器を見つめる多数のアメリカ軍士官、中央で地図を眺めている陸海空軍の基地司令官、それとよく見れば評判の悪い現グアムの州知事の姿もあった。

その中で唯一日本の提督である彼は肩身の狭い思いでこの部屋で一番すみの席に座り作戦状況が見えるパソコンの画面を大淀と一緒に見ながらヘッドホンとマイクを着けて五月雨達と交信していた。

 

「提督は大丈夫ですか!?酷いことされてませんか!?」

 

<アハハハ……さすがにそれはないから大丈夫だよ。肩身は狭いけどな>

 

「それなら良いですけど……」

 

こんな状況でも提督の事を心配する五月雨に提督は冗談でも言うように心配するなと声をかけた。

 

<まぁ……とにかくなんだ……皆、無理だと思うが肩の力を抜いてな>

 

「はい」

 

「雪風も大丈夫です!」

 

「はーい、分かってるわよぉ提督」

 

『了解でち!』

 

『分かってるわよ。へーきよ、へーき』

 

『大丈夫よ♪心配いらないわ』

 

「適度な緊張は持てよ……お前ら……」

 

長門は呆れた風に言うが全員、何か吹っ切れた様にいつも通りになっっていた。

 

<ふっ……>

 

「提督?」

 

提督がふっと笑った。それに対し五月雨が首を傾げる。

五月雨が提督に笑った理由を聞こうとしたがそれは今できなかった。

 

「……っ!」

 

辺り一面が突然のオレンジ色に染まりバシュウウウウウ……という轟音が空から響く。

 

その直後に強烈な風が吹き海上にいた五月雨達の髪がバサッと乱れた。

乱れた髪を戻しながら五月雨や雪風、長門、陸奥が空を見上げる。

 

すると上空を十数発のミサイルが深海凄艦のいる方にめがけて飛んで行った。

耳をすませるとアメリカ軍の無線がしきりに飛び交っている。

 

<対深海凄艦ミサイル発射完了!>

 

<目標、到達まであと十秒!>

 

<第一次防衛線各艦はミサイル着弾に備えよ!>

 

ミサイルは五月雨達の上空を一瞬で通りすぎるとさらにその後に次ぐように5機の見たことの無いアメリカ空軍の戦闘機が空気を切り裂きながら飛ぶ。

その三角形の機体の姿は一見するとUFOの様だと五月雨は思った。

 

「あれは……!!」

 

陸奥が上空を飛び去ったものを見て驚き目を見開く。

 

先行していたミサイルは約十秒で第一次防衛線に到達するとその先にいた深海凄艦の群体上空で分裂、数十発の小型爆弾をばらまいた。

小型爆弾はそのまま深海凄艦に命中したりしなかったりで爆発し一面に無数の水柱を作る。

 

このミサイルは後方のイージス艦やミサイル発射台から発射された対深海凄艦ミサイルだ。

人類も全てを艦娘に頼っていた訳ではない。

このミサイルは小さい目標である深海凄艦を確実に攻撃するためにクラスター爆弾を元に開発された兵器だ。

ミサイルは深海凄艦上空に達すると分裂し数十発の小型高性能爆弾をばらまくように作られている。

その威力は撃墜でもされない限りこのミサイルはほぼ確実に深海凄艦に損傷を与えられることができるが撃沈することはほぼできない。

できたとしても運が良くて駆逐艦だろう。

普段は防衛用の艦娘支援火器として使用されている。

 

だが、陸奥が驚いたのはこのミサイルの事では無い。これらのミサイルは全世界に配備されている為、驚くにはまったく値しないのだ。

陸奥が驚いたのはその後に通り過ぎたものだ……。

 

陸奥が興奮した様子で長門の側に寄る。

 

「長門!長門!」

 

「な、なんだ?どうした一体……」

 

長門が突然の陸奥の行動に驚いた。

いつも物静かな陸奥がこんなに興奮しているのは珍しかったからだ。

 

「あれよ!あれ!」

 

陸奥が上空を飛び去った戦闘機を指差す。

 

「んー……戦闘機がどうかしたか?」

 

長門がよく分からないといった顔をする。

それを見た陸奥はあり得ない!といった形相で長門に迫った。

 

「何言ってるのよ!あれはアメリカ軍の最高秘密戦闘機TR ー 3Bよ!!驚かない方がおかしいじゃない!!」

 

「……TR ー 3B?何だそれは?」

 

長門が首を傾げる。

 

「信じられないわ!!あの資料を読まなかったの!?」

 

「……あの資料?」

 

「ずっと司令室の雑誌棚に置いてあったのに!月刊ムー!!」

 

「知るか!!私は雑誌など読まん!!」

 

長門が陸奥にツッコミをいれる。

だが、陸奥の暴走は止まらない。

 

「すごいわ!!都市伝説は本当だったのね!!」

 

「長門さ~ん……陸奥さん、大丈夫ですか?」

 

「いや……私に聞かれても……」

 

雪風が心配そうな顔をして長門に言う。

長門はそれに対して答えるがその答えにキレはなかった。

 

陸奥が騒いでいるTR ー 3Bとはアメリカ軍の最高秘密戦闘機……と、都市伝説上で世界中で囁かれている戦闘機の事だ。

世界中で見られるUFOの正体は今、四分の一が深海凄艦とこのTR ー 3Bが正体ではないかと言われている。

都市伝説によればその性能は不明な点が多くロズウェル事件で墜落したUFOをアメリカ軍が解析して作った何て話まで存在する。

なぜ、こんな話を陸奥が知っているのかというとグアムに来た陸奥の最近の趣味は完全にオカルト系にいってしまったからだ。

最近ではグアムで有名なUFO専門家とも仲良くなったとか、ならなかったとか。

提督もそうだが人間も艦娘も日々が暇すぎると変な趣味に目覚めてしまう良い例だった。

 

「っ!長門さん、あれ!!」

 

五月雨が驚いた様子でTR ー 3Bが向かった方を指差す。

長門もTR ー 3Bを目を凝らして見た。

 

TR ー 3Bだと思われる戦闘機は深海凄艦の群体上空に到達すると、戦闘機の下部から白い閃光をパパパッと数回光らせていた。

 

何をしたのか誰も良く分からなかったが何らかの兵器であるようで次の瞬間には水柱が多数上がり、爆発の轟音が響く。

 

<空軍戦闘機、深海凄艦の空爆に成功!>

 

<深海凄艦の先行艦隊の損耗率75%!>

 

<砲撃しろ!撃ち負けるな!!>

 

無線の内容を聞いて五月雨と雪風は少し安心した様子を見せる。

さすが、軍事超大国アメリカの都市伝説級の戦闘機。

相手が深海凄艦の駆逐艦や巡洋艦相手だとしても、それなりに圧倒的な力を見せた。

だが、この相手が空母や戦艦ともなると人類の戦闘機では、さすがのTR ー 3Bだとしても制空権は取れないかもしれない。

 

「本当に総力戦だな……」

 

「そうね……」

 

長門がその様子を見て呟く。

それに対し興奮していた陸奥も難しそうな顔をした。

長門の言う通りこれは総力戦だ。

アメリカ軍にとってグアムはアジアにおける砦。

絶対に失う訳にはいかなかった。

深海凄艦を叩く為なら例え軍事機密の兵器でも使用し手段は問わない。

アメリカ側のそんな心情が透けて見えていた。

逆に言えばそれだけ艦娘の戦力が足りないという事なのだが……。

 

「戦況は……今のところ優勢だな」

 

「でも、いつまで持つかしら……」

 

「「…………」」

 

すると、その時……。

 

 

 

 

 

ズッドオオオオン……と突然、第一次防衛線の艦娘部隊付近で今までの水柱よりも、ひときは大きい水柱が複数上がった。

 

「な、なんだ!?」

 

長門が突然の事に驚きすぐに片手で輪を作り第一次防衛線の方を覗いた。

 

「くっ……駄目だ!ここからでは見えん!!」

 

「提督!何が起きてるの!?」

 

陸奥が方耳に手を当て提督と通信を図る。

 

<待ってくれ!今、確認してる!>

 

提督が焦った様子で答えた。

 

<ん――なんだ大淀?――――――分かった>

 

すると提督の横から大淀が何かを話したようで提督は大淀と話始めた。

 

「提督……?」

 

<皆、聞いてくれ――>

 

提督の声のトーンが一気に代わった。

いつにもまして真剣な声だ。

 

<深海凄艦の本隊が接近中。基地のレーダーがすでに複数の敵艦載機の発進を確認した>

 

「そ、それは……」

 

<皆…………来るぞ!>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「総員後退だ!!空軍が深海凄艦の艦載機隊を抑えている間に第二次防衛線まで後退しろ!!」

 

<<了解!!>>

 

五月雨や長門達が第二次防衛で準備をしている頃、第一次防衛線の守備艦隊の旗艦、アトランタ級軽巡洋艦の艦娘、ツーソンは慌てた様子で僅か20隻の艦隊の指揮をとっていた。

周囲は巨大な水柱がいくつも上がる。

その頭上では空軍の戦闘機が深海凄艦の艦載機隊と熾烈な攻防戦を繰り広げている。

だが、空軍の戦力は戦艦ル級の対空砲撃によって確実に数が減っていた。

そのツーソンの元にフレッチャー級駆逐艦の艦娘、コーウェルが近くに寄ってきた。

 

「ツーソンさん!!」

 

「コーウェル!状況は!?」

 

「敵の主力艦隊の出現で大破艦はカップス、エヴァンズ、ボイドの三隻。中破艦はブラッドホード、フランクス、ロウズ、プリチェット、ワッツ、ダイソンの六隻。小破艦は私を含めてブレイン、ヘイルコグスウェルの三隻です。それと…………」

 

コーウェルはあからさまに暗い表情をした。

 

「……どうした?」

 

「実は……コットンちゃんが……」

 

「コットンが……どうかしたのか?」

 

ツーソンは不穏な雰囲気を感じとる。

コットンは一ヶ月前の南方海域制圧作戦から生き残ったフレッチャー級駆逐艦の一隻で大勢の仲間達が轟沈していったあと澱んだ空気の艦隊をその明るい性格で和ませてくれたマスコット的な娘だ。

 

「っ……報告します!フレッチャー級駆逐艦USSコットンは……戦艦ル級の砲撃により……轟沈しました!」

 

「コットンが……そうか、コーウェル、報告ありがとう」

 

「は、はい……」

 

コーウェルは涙ながらに返事をする。

ツーソンは慰めるようにコーウェルの肩に手を置いた。

 

「今は生き残る事だけを考えよう。悲しむのは終わってからだ」

 

「はい……泣いちゃってすいません。悲しいのは皆、同じなのに……」

 

「気持ちは分かるさ……さぁ、空軍が抑えている間に行こう」

 

「了解!」

 

ツーソンとコーウェルは後退を始めた。

後退するのに時間がたった二人はすぐに仲間達に追い付くこうと速度を上げる。

 

<第一次防衛線の艦娘部隊、後退を開始!>

 

<空軍は艦娘部隊の後退を確認しだい直ちに後退せよ!>

 

<ズムウォルト級、レールガン装填開始!電力安定!>

 

二人の耳に通信が聞こえる。

 

「作戦は今のところ予定通りね……レールガンが、レールガンさえあれば……沈んだ皆の仇を!!」

 

ツーソンは呟いた。

ツーソンの脳裏に南方海域制圧作戦で沈んでいった艦娘達の顔が思い出される……。

今回作戦の概要は艦娘部隊にも伝えられているのだ。

 

するとその時……、

 

ヒュウウウウウウウ……と不気味な音がツーソンの耳に聞こえた。

 

「……?」

 

ツーソンは後ろを振り向いた。

そこには深海凄艦から放たれた怪しげに光る砲弾の姿があった。

砲弾は真っ直ぐとツーソンめがけて飛んでくる。

砲弾の速度はとても目で追えるような物ではないはずだがこの時、ツーソンの目は明らかに捉えていた。

砲弾の速度がスローモーションのようにゆっくり見える。

 

しかし、その瞬間……。

 

「ツーソンさん!危ない!!」

 

コーウェルの叫び声が聞こえたかと思うとドンッ!とツーソンの体が動いた。

 

「……え?」

 

ツーソンは何が起きているのか分からなかった。

だが、ツーソンの目に見えたのはコーウェルがツーソンの体に体当たりをしている様子だった。

 

砲弾の進路からツーソンの体がコーウェルと入れ替わる……。

 

そしてその時、ツーソンは何が起きたのか瞬時に理解した。

 

「っ!?駄目だ!!コーウェル!ヤメロオオオオオオ!!」

 

ツーソンは叫んだ。

すると、深海凄艦の砲弾が炸裂する寸前、コーウェルはツーソンに顔を向けると笑いかけて何かを言った。

 

瞬間、砲弾が炸裂し強烈な爆風が起きる。ツーソンは腕を盾にして爆発を防いだ。

 

そして爆風が収まる……。

ツーソンは目を開けてコーウェルが居た方向をすぐに見た。

 

「コーウェル……コーウェル!!」

 

コーウェルの名前を叫ぶ。

ツーソンの心の中はただ、コーウェルの無事だけを願った。

 

しかし……爆発による煙が晴れた時ツーソンの目の前にあったのは、ただ何もなく残骸だけが漂う水面だけだった……。

ツーソンの顔から血の気が引いていく。

 

「こ、コーウェル…………うわああああああああああああああああ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遠くで戦艦ル級がニヤリと不気味な笑みを浮かべた気がした…………。

 

 

 




今回は如何でしたでしょうか?
すこしオカルトちっく過ぎましたね。ちなみに私はUFOも宇宙人も霊も存在する派です。
きっと全世界の科学者が全力で調べれば霊とかは、なにでできているかとか解明できると思うんです。
話がちょっと脱線しましたね。
うーん、今回、戦闘には入ったには入ったけど、まだまだ難しいですね……。
次回がグアム決戦で戦闘シーンが最も入る予定なのですがもっと勉強しようと思います。

最近、艦これで、ようやく翔鶴を入手したのですが瑞鶴には、まだまだ手が届く気がしませんね……。
一方で戦艦帝国というスマホゲームをやっているんですが、これは艦これのリアル版みたいなゲームなんですがほぼ無課金で行ける所まで行ってやろうと最近意気込んでいます。
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