艦これbefore   作:となりの味塩

2 / 2
※ここで出てくる過去の赤城と加賀は戦艦であり、空母ではないので悪しからず


第一話 出会い

提督「えっと....君が艦娘なのか?」

 

三笠「はい!まあ、この鎮守府にいる艦娘は私一人だけなんですけどね」

 

提督「いや、そういう問題じゃないんだよ。君みたいな少女が海で戦っているのか?」

 

三笠「え?えっと......多分そうだと思います、よ?」

 

提督「何で疑問系で答えが帰ってくるんだよ....」

 

三笠「い、いや〜実はまだ海に出たことがなくて......」

 

提督「そりゃそうだろうな、いくら戦艦でも一人じゃ厳しいだろうし」

 

三笠「うぅ、面目ないです」

 

提督「まあ取り敢えず、今日から俺が提督になったからこれからよろしくな」

 

三笠「はい!では提督、早速ですがこれから何をしましょうか?」

 

提督「そうだな....やる事は分かってても流石に三笠と俺だけじゃ出来ることが限られるんだよな〜」

 

三笠「でしたら勧誘でもしてみましょう!」

 

提督「か、勧誘?」

 

三笠「そうです!私たち艦娘は普通はどこかの鎮守府にいるのですが、一部ではどこの鎮守府にも所属していない艦娘がいるらしいですよ?」

 

提督「へぇ、つまり野生の艦娘ってことか?」

 

三笠「野生ではないですけど....元々いた鎮守府を抜けてきたというケースが多いですね」

 

提督「そうなのか。でもそんな奴等を引き込むのって結構難しいんじゃないか?」

 

三笠「ご安心ください!その為に三笠はいるんです!」

 

提督「あ、言っとくけど武力行使は極力禁止な」

 

三笠「....えぇ!?どうして!!」

 

提督「こんなところで武力行使したら資材の無駄になるだろ?」

 

三笠「う、そ、それは.....」

 

提督「てなわけで勧誘時の武力行使は極力禁止」

 

三笠「....は〜い」

 

提督「じゃあ早速出発....の前に」

 

三笠「忘れ物ですか?」

 

提督「そうじゃないんだ。先にやらないといけない書類とか武器の整備が残ってるからそれを終わらせた後で勧誘はしよう」

 

三笠「そういうことでしたか!となると出発は数日後となりますね」

 

提督「その間に色々施設の確認もしておくか」

 

まあそれから三日間は真面目に仕事とかしてたんだ

 

特に骨が折れたのは三笠の戦闘能力を測る時だったな

 

まだ新人だった俺には主砲の威力がどの程度が凄いとか弱いとか分からなかったから随分と手間が掛かった

 

まあそれから四日後、ついに俺たちは勧誘作戦を決行したんだ

 

 

 

〜鎮守府 沖〜

三笠「そういえば提督はどうやって海を走るのですか?」

 

提督「海を走るって選択肢はねーよ。まずはボートを用意してっと......三笠」

 

三笠「はい?」

 

提督「この縄を体に巻いてくれ」

 

三笠「はい....これで良いですか?」

 

提督「これで俺がボートに乗れば俺も一緒に行けるだろ?」

 

三笠「・・・・・・あー、その手がありましたか!!」

 

提督「よっしゃ!出発だー!!」

 

三笠「おー!」

 

 

 

〜無名の島〜

提督「海ってこんなに綺麗なんだよな〜」

 

三笠「提督は一度も見たことがないのですか?」

 

提督「まあここに来る前は海とは無縁の所で働いてたからな」

 

三笠「そうだったのですか」

 

提督「ま、あの仕事は辞めて正解だったな。あの後潰れたらしいし」

 

三笠「そうなので......!!提督!」

 

提督「どうした?」

 

三笠「あそこに艦娘が....」

 

三笠が指を指した方向には微かにだが確かに三人の人影が見えていた

 

そして、段々とその影が濃くなっていくと大きな武装を持っている事も気付いた

 

提督「....あれは....武装からして戦艦か?」

 

三笠「どうしますか?敵の可能性も高いですけど」

 

提督「....とりあえず接近して危険だと認識したらすぐに撤退しよう」

 

三笠「....了解!」

 

 

 

「....何者かが近づいてきます」

 

「分かっています。戦艦と....人間ですね」

 

「....ここは様子見といきましょうか」

 

 

 

提督「....やはり戦艦か」

 

三笠「提督。念の為に注意しておいてください」

 

「安心しろ。お前たちが攻撃しない限りこちらから攻撃することはない」

 

提督「そうか」

 

「....貴方はどこかの鎮守府の提督のようですね。私たちに何か用でも?」

 

三笠「貴方たちはどこかの鎮守府の艦娘なのですか?」

 

「....私たちは少し前に鎮守府を抜けたばかりよ」

 

三笠「....あ、それなら是非私たちの鎮守府に!!」

 

「断る」

 

三笠「うぅ、やっぱり即答ですよね....」

 

「私たちはその鎮守府の糞提督が気に入らないから抜けたんだ。そんなすぐに入る気にはならないね」

 

提督「.....なるほど....な〜んだ」

 

三笠「て、提督?」

 

提督「やっぱり三笠が例外とかじゃなくて艦娘も普通の人間みたいに喜怒哀楽はあるじゃねえか!」

 

「貴方、一体何を?」

 

提督「俺も提督になる前は会社で働いてたんだけどさ、上司が気に入らねえから辞めるためにわざと殴ったんだよ」

 

「......へぇ、バカな人ね」

 

提督「まあストレスで自殺しそうになるよりはマシだろ?」

 

「そうだな」

 

提督「お前たち、名前は?」

 

「.....誰がそんなこと....」

 

「天城型巡洋戦艦一番艦『天城』だよ」

 

「天城さん!?....天城型巡洋戦艦二番艦の『赤城』です」

 

「ーーっ!!....加賀型戦艦一番艦『加賀』」

 

提督「よし!三人共俺の鎮守府に来い!」

 

加賀「貴方、何を言って....」

 

提督「なに、俺の鎮守府は俺と三笠しかいねえから飯が寂しいんだ。だから飯の間だけでも来てくれよ」

 

加賀「.....」

 

赤城「ふざけないでください。私たちは貴方の鎮守府に行く気など毛頭ないです...」

 

天城「....飯ぐらいなら良いかな?」

 

赤城「....え、天城さん!!?」

 

加賀「そんな軽率な行動では!!」

 

天城「大丈夫、こいつはあの糞提督よりはマシだと思う。それに、私たちだっていつかは空腹で倒れちゃうしね」

 

赤城「....分かりました、天城さんがそう言うなら私も行きます」

 

加賀「はぁ....これだから天城さんは....」

 

天城「まあ、そういうことだから早く案内してくれ」

 

これが俺と赤城・加賀・天城の最初の出会いだった

 

 

 

〜鎮守府 現在〜

電「提督ってそんなに昔からこの鎮守府にいたのですね」

 

提督「とは言っても今から五年前の出来事だけどな」

 

暁「それと、赤城さんと加賀さんって戦艦だったんだ....」

 

武蔵「どうりで戦艦への指導も上手いわけだな」

 

雷「....あれ?でもこの話なら天城っていう艦娘もいるのよね?」

 

響「そうだね、その天城って人はどうなったの?」

 

提督「....まあ、それはまた明日にでもしよう。今日は俺も少し用事があるし」

 

 

 

武蔵「ふむ、恐らく提督がケッコンカッコカリをしない理由はその三笠が関係していると思うが....」

 

「あら、武蔵さん?」

 

武蔵「....ん?赤城か」

 

赤城「何か考え事かしら?」

 

武蔵「....少しばかり提督の昔の話を聞いてな」

 

赤城「....そう。提督があの話をするなんてね」

 

武蔵「赤城や加賀が正規空母なのに戦艦たちへの指導も上手い理由が分かったよ」

 

赤城「ふふふ、戦艦だった時代が懐かしく思えるわ」

 

武蔵「そうだ、提督が中途半端に話を終えてしまったから続きが気になるのだが....教えてくれるか?」

 

赤城「いいですよ、その話が聞きたいのは貴方だけじゃないみたいですから」

 

「!!!」

 

武蔵「む....暁たちか....どうやら皆の存在に気づかないほど考え込んでいたらしいな」

 

暁「あ、あははは....私たちも赤城さんか加賀さんに会えれば話の続きが聞けるかな〜って....」

 

赤城「いいですよ。それで、提督からはどこまで聞いたのですか?」

 

電「赤城さんたちが初めて司令官たちと出会ったところまでなのです!」

 

赤城「じゃあその後からね....」

 

 

 

〜鎮守府 入口〜

私と加賀さんは乗り気ではなかったけど、天城さんが行くというので結局鎮守府まで来てしまったのよ

 

天城「ここが貴方の鎮守府ね....外見はあまり変わらないか」

 

提督「まあ俺と三笠しかいねえから部屋も空き放題で重要なものも三笠の装備と書類程度なんだけどな」

 

天城「じゃあ食堂は?」

 

提督「食材はあるけど中に誰もいない状態だ」

 

赤城「....では料理は誰が?」

 

提督「俺と三笠で交代制」

 

三笠「今日は提督が作る日です」

 

提督「皆注文があれば言ってくれ。作れるものなら作るから」

 

三笠「私はラーメンで!」

 

提督「任せろ。天城たちは?」

 

天城「普通に定食みたいなのでいいよ」

 

提督「そうか、二人は?」

 

赤城「私たちは....」

 

天城「二人も同じで」

 

提督「分かった!あるもので作るから待っとけ!!」

 

赤城(.....天城さん)

 

天城(まあまあ、タダ飯なんだし)

 

赤城(それとこれとは話が....)

 

提督「ほい、ラーメンとおまけの炒飯だ」

 

三笠「本当ですか!?やったー!!」

 

天城「へぇ、粋なところも....ぶっ!?」

 

加賀「....あれって私たちの分まで作ったのでしょうか?」

 

提督「いや、全部三笠のだ」

 

三笠「頂きます!」

 

赤城「....あのラーメンと炒飯の山が速いスピードで消えていく....」

 

当初の私はあまり食べる方では無かったので、三笠さんが食べる量ににも食べる早さにも驚きました

 

天城「....まさか私たちの分もあれぐらいなのか?」

 

提督「え?もしかして少ないか?」

 

天城「....今すぐ私たちの量をお前と普通にしてくれぇぇーー!!」

 

提督「お、おう....」

 

 

 

天城「はぁ、一時はどうなるかと思った〜」

 

提督「すまん。三笠基準で戦艦が食べる量を勝手に決めつけていた」

 

天城「まあ無理もないか。ここには三笠以外いないもんな」

 

提督「....で、赤城と加賀は一口も食べてないと」

 

赤城「....」

 

加賀「....」

 

天城「二人とも、食えるときは食っておきなって」

 

赤城「....理解できません。何故あいつにあれ程の屈辱を受けているのにまたこんな事を.....」

 

『緊急事態発生!緊急事態発生!前方ヨリ敵艦隊!』

 

提督「敵艦隊!?」

 

三笠「っ!とうとう来ましたか....」

 

天城「おい、二人とも」

 

赤城「....まさか助太刀するつもりですか?」

 

天城「飯のお礼だ、私も加勢するよ」

 

提督「....サンキュー!天城!!」

 

三笠「お互い頑張りましょう!」

 

天城「足引っ張るなよ!おら、お前たちも来い!!」

 

加賀「....すみません。それだけは言う事を聞けません」

 

赤城「私もです。いくら天城さんの命令でも今回ばかりは聞けません!」

 

天城「....ったく、仕方ねえな。先行ってるぜ」

 

 

 

赤城「....何故天城さんは」

 

加賀「....」

 

こうして、この鎮守府で一番最初の戦闘が始まろうとしていた

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。