前回のあらすじ
二「只の施設案内ですな」
―佐伯湾泊地鎮守府 廊下 303号室の前―
二「うーん…勢いで挨拶しに行くと言ったけどなんて言えばいいんだろう……と……とりあえずノックを…」
っとニシンがノックをしようとしたその時
???「家の提督室に、何か用ですか?」
二「え?」
そこには一人の凛々しい女性がこちらを見ていた。
二「どうも、僕は…」
???「ニシン提督」
二「そうですニシン提督で……え?」
???「本日隣の302号室に新しく着任されたニシン提督ですね」
二「え……ああ……はい…そう…です…」
???「やっぱりね、その身なりからして新人って事がすぐにわかったわ」
二「み…身なり…ですか?」
???「ええ、色々あるけれど一番わかりやすいのはそのピッカピカの服、汚れ1つ着いてないその服が何よりの証拠よ」
二「そ…そうなんですか…ところで貴方は…?」
???「私?私は加賀型1番艦加賀です。」
二「加賀…?」
加賀「ええ、私はここの提督の者、それで貴方は一体何をしていたのかしら?」
二「あ、はい、隣に来たので折角なら挨拶をしておこうかと…」
加賀「なるほど…それはいい心がけね」
二「あ…どうも…」
加賀「でも生憎だけど提督は今工厰に行っていてここには居ないわ」
二「ええ!?そんなぁ…」
加賀「でも多分もうすぐ帰ってくると思うから別の場所に行ってきたらどうかしら、貴方の部屋は302号室ですよね」
二「は、はい」
加賀「では帰ってきたら連絡を致しますのでしばらく時間を潰していて下さい。」
二「あ、それはご丁寧にどうも…」
加賀「では私はこれで失礼します。」
そう言い残すと加賀は部屋に入って行った。
二「加賀さん…表情はあまり出さないけどクールで美人だったな……っとこうしている場合じゃないや、もう片方の部屋に行ってみるか」
―一方その頃電は…―
電「はぁ…一人だと暇でしょうがないのです…司令官さんもまだ戻ってこないし……何かやること……そうなのです!出撃に備えて装備を整えておくのです!」
っと部屋の奥に入っていくが…
電「ん?今何かが通ったような……………ふ…ふにゃあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
―301号室前―
二「ん?今電の声が聞こえたような気がしたけど…気のせいかな、まあとりあえず今度こそ…」
コン、コン、コン
ノックをするが中から返事は無い。
二「あれ~?もしかしてここも出掛けてるのかな……」
っと考え込んでいたら…
ドカーン!!
突如部屋の中から大きな音が聞こえた。
二「!?な、なんだ今の!!あまり気は進まないけどちょっと失礼させてもらおう…」
ドアノブを捻ろうとした瞬間
バーン!!
二「あべし!」
いきなり扉が飛んできてニシンは扉の下敷きになってしまった。
???「このクソ提督!」
そして一人の少女が部屋から飛び出していった。
二「…………いっ…たたたたた…一体何が……って…誰かいる?」
???「フッフッフッ…流石は曙…いい投げをしている…」
二「あ…あの~…」
???「この調子でもっともっと強くなってもらわないとな…クックックッ…」
二(もしかして…この人危ない人なんじゃ…)
???「ん?君は一体誰だい?」
二(見つかった!)「え~っと…僕は…」
???「まあとりあえず一体ここから出ようか、話は私の部屋で」
二「あ…はい…」
コポポポ…
???「はい、お茶入れたよ、紅茶で良かったかな?」
二「あ、はい、大丈夫です。」
???「そうか、ならよかった」
カチャ…
???「ん~…今日もいい香りだ…」
二「あの…」
???「ああすまない、それで君は誰だい?」
二「僕は本日この部屋の隣に着任したニシンと言うものです。」
???「ああ、君が例の、今日だったんだ」
二「は、はい、それで本日は…」
???「あ~待って」
二「な、なんでしょうか?」
???「僕達は同じ提督同士なんだからそんな固くならなくていいよ」
二「そ、そうですか?」
???「ほらもっとリラックスして…」
二「え~…じゃあ…改めて今日は挨拶に来たんです。」
???「ほ~それはご苦労だね~っと僕の名前をまだ言ってなかったね、僕はここで提督をしている案山子だよ」
二「か…案山子?」
案山子「うん、それで君今日はどこまでしたんだい?」
二「今はとりあえず建造している子待ちですが…」
案山子「建造待ちか…高速建造材は使わないのかい?」
二「数がまだ無いので…」
案山子「なるほどね、だけど後から腐るほど余るよ」
二「そ…そうなんですか?」
案山子「ああ、まあ過度に建造しなければね」
二「なるほど…」
案山子「そういえば君特技は何かあるのかい?」
二「あ、一応水泳とか」
案山子「水泳か、この艦娘と過ごしていく時間には大切なスキルだね」
二「ありがとうございます。」(さっきはあれだったけど何だかんだいっていい人かも)
案山子「ちなみに僕は柔道黒帯持ってるんだ」
二「黒帯!?凄いじゃないですか!!」
案山子「そんな大したことないよ、全国大会も3位だったし」
二「さ…3位!?」
案山子「まあ、もう引退したけどね、今は艦娘の皆に教えてるんだ」
二「へ~だからさっきのも」
案山子「いや~いい背負い投げだったよ~思わず興奮して理性を保てなくなりそうだったよ…あの背中に走る激痛とか…ぐへへ…」
二(あ…この人根っからはいい人なんだろうけどやっぱり危ない人だ…)
案山子「おっと…すまないね自分の世界に浸ってしまって」
二「い…いえ…おっと…もうすぐ建造が終わる頃なのでこの辺でおいとまさせてもらいますね」
案山子「おや?もう行くのかい?」
二「はい、これ以上電を待たせるのも悪いので」
案山子「そうか、それにしても君の初期艦は電か、僕は叢雲だったな」
二「そうなんですか」(なんだかお似合いかも…)
案山子「じゃあまた何かあったら来なよ」
二「はい、では失礼します。」
ガチャン…
案山子「ニシン君か…将来が楽しみかもな…」
ガチャ
二「電~今戻ったよ~」
シーン………
二「あれ?電どこいったの?」
ガタン…
二「………電?」
電「し……司令官……さん?」
二「う、うん、そうだよ」
電「ううっ…司令官さ~ん!!」
突然電が抱きついてきた。
二「ど、どうしたんだ電!?」
電「ううっ…司令官さん…あの部屋…あの部屋に…」
二「ん?隣の部屋に何かいるのか?」
電「それは……」
二「言ってごらん?」
電「……………ゴキブリさん………なのです……」
二「………へっ?ゴキブリ?」
電「私ゴキブリさんは苦手で……」
二「うーん……わかった、ちょっと待っててね」
っとニシンは部屋に入っていく。
―数分後…―
ガチャ…
電「司令官さん!ゴキブリさんは?」
二「ああ、逃がしてあげたよ」
電「え?逃がしたのですか?」
二「うん、あ、もしかしてダメだったかな?」
電「い、いえ!逆に良かったのです!ゴキブリさんも一応生き物ですので…」
二「フフッ…」
電「どうかしたのです?」
二「いや、電ならそう言うかと思ってね」
電「もしかして…私の事を思って……?」
二「まあ…無駄な殺生はしたくないしね」
電「司令官さん……」
二「さあて、そろそろ建造終了しているから工厰に向かおうか」
電「はいなのです!」
―廊下―
二「完成しているのはたしか軽巡と駆逐艦だよね?」
電「はいなのです、駆逐艦は私も同じなのです。」
二「そっか~また電みたいな子だといいな~」
電「フフッ…」
その時
ドン
???「おっと…」
二「あっ……すみません!」
???「いやいいんだよ、ほらハンカチ落としましたよ」
二「あ、ありがとうございます。」
???「今度からは気を付けるようにね、“ニシン”君」
二「はい!…………ってあれ?ちょっとまっ…あれ?」
ニシンが振り替えるとすでに男性はいなかった。
電「司令官さん、今の人知り合いですか?」
二「いや…」
電「きっとどこかであった誰かさんですよ」
二「うーん…そうかもね」
電「では工厰に向かいましょう!」
二「そうだね…」
???「ほう…彼が新しく来た…」
加賀「はい、どうですか提督?」
???「今はまだひよっこだけどきっといつか優秀な提督になると思うよ、それまでは見守ってあげよう」
加賀「そうですか、では参りましょうか」
???「ああ…」
―工厰 ―
電「この先に私達の仲間になる艦娘がいるのです」
二「この先に…なんだか緊張するな…怖い人だったらどうしよう…」
電「大丈夫なのです、電もついてるのです!」
二「……そうだね、じゃあ開けるよ」
ガチャ…
二「こ…これは…!」
ニシン提督が見たその光景とは!?
お疲れ様でした。今回色んなキャラが登場しましたが提督は自分のオリジナルキャラクターなのでそこは気を付けてください。案山子さんは色んな意味で凄いキャラクターとなっています。本当に色んな意味で………そしてニシン提督の後を見る謎の男性は一体何者なのか……では今回はこの辺でさよなら~