3人組の会話にネギを組込むのが難しいです
「確かこっちの方から……」
ネギは公園内の林の中で先ほどの念話の主を探していた。
念話はもう途切れてしまったため、念話が聞こえた方向を頼りに探すほかない。
けれどもネギにとってこの念話は自分がこの世界に来た理由を知る数少ない手がかりであった。少なくとも自分に念話を届けられる人物、つまり魔法に関わりのある人物がいるということはネギに希望を与えていた。
もしかしたら自分と同じ平行世界から来た人間で何か知っているかもしれない。
そう考えると探さずにはいられなかったのだ。
「多分こっちの方から!」
そんな少女の声が聞こえ、ネギはそちらに向かう。
「どうしたのよ、なのは。急に走り出して」
「あ、見て動物。怪我してるみたい」
先ほど聞こえた少女の声とは違う二人の少女の声が聞こえネギも遅れてその場に到着した。
「大丈夫ですか?」
その場にいた三人の少女にネギが話しかける。
少女たちは驚いた様子だったが事情をネギに教えた。
「この子が今ここで倒れてて」
栗色の髪の少女が抱えていたフェレット?をネギに見せる。
ネギがフェレットを見ると、フェレットは怪我をしているようだった。
「怪我をしているみたいですね。
この近くにどこか病院は?」
少女たちは顔を見合わせる。
「この近くに病院ってあったけ?」
「待って家に電話してみる!」
金髪の少女の問に紫の髪の少女が答えた。
少女が携帯電話で連絡をとった結果、さほど遠くない距離に動物病院があることが分かった。
「わかりました。ではそこへ連れていきましょう」
ネギがそう言うと金髪の少女が声を発した。
「なんであんたが仕切ってるのよ!」
「アリサちゃん落ち着いて」
「そうだよアリサちゃん、とりあえずこの子を病院に連れていかないと」
「ぐぬぬ。あとでちゃんとあんたの話は聞かせてもらうからね!
なのは、すずか行くわよ!」
そういうとアリサと呼ばれた少女は先に行ってしまう。
「待ってアリサちゃん!」
「なにしてるのよ行くわよ!」
「えっとねアリサちゃんとっても言いにくいんだけど」
「何よすずか言いたいことがあるなら言いなさいよ!」
「えっと病院、あっち」
そう、すずかと呼ばれた少女が指さした方向はアリサが進もうとしていた方向とは正反対の方向であった。
「〜〜〜っ、わかってるわよ!」
アリサは顔を赤くしてこっちに戻ってくるとネギを鋭い目つきで睨んでからすずかとなのはの手を持って「行くわよ」と言って歩きだした。
「悪いことしちゃったかな」
ネギはそうつぶやくと少女たちのあとを追っていった。