ダンガンロンパ -希望と絶望のバトルロワイアル- 作:roft
季節は夏。
学校にもスッカリ慣れ、どこの高校生もそこそこにだらけ始める時期。
超高校級の幸運、苗木誠もその一人だった。
(アッツイなぁ...けど、ここに入学してきて4ヶ月。最初は不安だったけど、案外打ち解けられるもんだな)
校舎のバルコニーで1人、そう思い耽る苗木に話しかけてくる人物がいた。
日向「お!苗木じゃないか!どうしたんだこんなところで?」
日向創。彼もまた超高校級の生徒として入学して来た、苗木の1つ上の先輩だ。
苗木「日向先輩!いやぁ...ここ最近学校にも慣れて何とか落ち着いてきたなーって、ボーッとしてただけなんですけどね」
日向「そっかぁ、落ち着いてきたなら何よりだな。けど、ボーッとしてばっかもいられないぞ!」
苗木「...何かありましたっけ?」
日向「おいおい...忘れたとは言わせないぞ!何たってもうすぐ、学年合同の修学旅行なんだぞ?」
苗木「その話題、今週になって3回目ですよ...確かに、僕も楽しみだけど」
日向「だよな!やっぱり高校生活の一大イベント!しっかり楽しまないとな!」
左右田「そうだそうだ!ソニアさんと史跡見学して、ソニアさんとお土産屋さん行って、ソニアさんと郷土料理を食べる!まさにその為のイベントだぜ!」
桑田「ハ⁉︎馬鹿言ってんじゃねーよ!舞園ちゃんと映画村行って、舞園ちゃんとあんみつ食べて、舞園ちゃんの部屋に泊まるんだッ!」
苗木「桑田くんに、左右田先輩....って桑田くん!舞園さんと修学旅行まわるの⁉︎」
桑田「アッタボーよ!舞園ちゃんと修学旅行デート...テンションマキシマムMAXだぜ!」
舞園「私そんな約束してませんよ?」
苗木「ま、舞園さん!」
舞園「私、苗木くんと一緒にまわりたいです」
苗木「!あ...ありがとう////」
桑田「....アポ?」
日向「おいおい、俺の事忘れてんじゃないだろうな!みんなで楽しもうぜ!」
左右田「本当に忘れられてんの俺じゃねーか!言わせんなよ悲しい!」
日向「ハハハハ!そう気を落とすなよ!ソニアさんと見てまわるんだろ?」
左右田「お、おう!そうだな!なんかテンション上がってきたぜー!」
ソニア「私は田中さんと廻る約束をしましたので、切り捨て御免!」
左右田「モロに切り捨てって言われちまったよ...」
そんな、ただ当たり前の日常。
他愛もないクラスメートや先輩との会話。
その日常から少しだけ離れて泊まりがけで友達と過ごす3日間。
超一流と言えど高校生、誰もが浮き足立ってそして希望に満ち溢れていた。
そして2週間後、超高校級の生徒達は学園が用意した専用バスに乗り、高校生活最後の修学旅行へと旅立ったのだった。期待に胸を膨らませて。希望に笑顔を輝かせて。