東方魔郷談   作:Walther58

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初投稿です、拙い文章ですがよろしくお願いします。
そして見づらい文章ですみません


プロローグ→ 第一章

~プロローグ~

 

みんな、集まれー。

 

今日は歴史の授業だぞ。……おいおい、そんな露骨に嫌な顔をするな。

 

今日の歴史の授業は強い要望があったあの歴史についてだ。

 

……こら、静かに!わかったわかった、嬉しいのはわかったよ!

……私個人としては……あんまりだが……。

 

ん?あぁ、すまない。何でもないよ。

 

……ほらほら!もうすぐ時間だ。はやく席に座るんだ!

 

……おほん。それじゃあ、授業を始めるぞ。

 

まず……「月落下異変」についてだが……

 

 

              第一章 ~魔界の王と博麗の巫女~

 

春。桜がわずかに残るこの『幻想郷』の空を、一人の少女が飛んでいた。

赤と白を基調とした巫女服。開けた脇。そして何よりも面倒くさそうな顔。

 

「……せっかく神社でのんびりできると思ったのにぃ~。突然自然が枯れ始める異変なんて……どこのどいつよ。面倒くさい」

 

 その少女、博麗霊夢は悪態をつきながら、異変解決に向けて移動をしていた。霊夢はしばらく飛んだ後、下を見下ろした。

 

「これは……」

 

 そこにはかつて森だったであろう、今では見る影もない枯れ木がたくさんあった。異変は、霊夢が考えている以上に被害が甚大だった。

 

「……早いとこ解決しちゃおっと」

 

 そう言って霊夢が再び動き出そうとした時だった。

 

 ズウンッ!

 という、重いものが降ってきたような感覚が霊夢を襲った。

 

「な……何?」

 

 霊夢はとっさに辺りを見回すが、何もない。しばらくすると、霊夢の目の前で、たしかにそれは現れた。

 

「これは……“スキマ”、じゃないわね。“スキマ”とは違う何か……?」

 

 そこに現れたのは、霊夢が言う“スキマ”とは異なる、謎の空間の穴だった。穴の周辺には、窓が割れているかのように亀裂が入っていた。さらに、得体の入れない瘴気も入り混じっていた。

 

「普通じゃないわね……。さて、鬼が出るか蛇が出るか……」

 霊夢が身構えていると、その穴の中から一本の腕が出てきた。

 

「…………?」

 

 霊夢が不思議そうに眺めている中、腕はさらにもう一本増えた。そして、穴の周辺の空間をつかむと、そのまま這い出るように出てきた。

 

「…………」

 謎の空間から姿を現したのは、男だった。霊夢とはさほど年が変わらないほどの男だった。膝の下まで伸びた紫色の髪。中性的な顔立ちに似合わないほどの悪い目つき。さらに、背中と腰に差している大きさが異なる二刀の剣。大剣の方は包帯で巻かれていてわからないが、細剣の方はとても美しい剣だった。

 

「……あの細い剣。いくらで売れるかしら……」

 そんなことを呟きながら、霊夢は男に近づいた。

 

「ちょっと、そこのあんた」

 

「…………」

 男は返事をしなかった。霊夢の方は見ずに、あたりを見渡していた。霊夢はもう一度、声をかけた。

 

「ちょっと、そこのあんた!」

「…………」

 

「聞いてんの!そこのあんたよ!」

「……ん、あぁ」

 

 男はようやく返事をした。そこにいたのか、と言わんばかりに目を見開いていた。

「やっと返事をしたわね。まったく……余計な仕事を増やさないでくれる?」

 

「……?何のことだ?」

「とぼけないで。足元をよく見なさい」

 

 男は下を覗いた。そこには枯れ果てた木々が目に見えた。

「……枯れてるな」

 

「そうよ。あんたのせい」

「……はぁ?ちょっと待て、俺は……」

 

「黒幕の弁解は聞くつもりはないわ。問答無用っ!」

「……っ!」

 

 霊夢は懐からお札を取り出すと、それを男に投げつけた。男は反射的にそれを回避したが、お札は男を通り過ぎたところで反転してきた。

 

「誘導弾……!ちぃっ!」

 すぐさま察した男は、逃げるように飛び回った。しかし、霊夢は全く容赦をしなかった。

 

「随分と察しがいいのね。なら……これならどう?!」

 

 次に霊夢は、先ほど撃った弾『ホーミングアミュレット』に続いて、『パスウェイジョンニードル』を男を直接狙って放った。男はそれすらも回避した。

 

「くっ……誘導弾で追い込みつつ、高速弾で撃墜を狙うか……。戦い方を熟知してやがる……」

 

「当たり前でしょ?異変を解決するために、私は戦っているのよ。これくらいはできて普通よ……黒幕さん?」

 

「だから……俺は知らないっつーの!」

 

「犯人は皆そういうのよ。“私は犯人じゃありません”ってね。話なら……あんたを倒した後で聞くわ!」

 

「そんな無茶な……って、うわ!」

 男が意識を逸らしているうちに、霊夢は弾幕を放ち続けた。男も、霊夢の弾幕をことごとくかわし続けている。

 

「どうしたの?反撃しないのかしら?」

 

「この戦いに意味はない。だから俺は反撃しない」

 

「あっそ……なら!」

 

 霊夢は封魔針を撃つのをやめると、どこからともなく陰陽玉を取り出した。そして、陰陽玉に封魔針を撃たせると、自分は別のお札を取り出した。

 

「悪いけど……これで終わりよ!」

 

 霊夢は新たに取り出したお札『拡散アミュレット』を放った。誘導弾、高速弾、さらに拡散弾の同時攻撃。男は確実に逃げ場を失っていった。

 

「まずい……!」

「もらったぁ!」

 

 霊夢は拡散アミュレットを男の周辺に展開した。それによって、男は逃げ道を完全になくしてしまった。

「悪いけど、ここまでね」

 

「…………」

 男は逃げるのをやめた。だが、男の顔には焦りもなければ恐れもなかった。ただ目を閉じて、黙っていた。

 

「(……逃げるのを諦めた?本当にここまでのようね)」

 

 霊夢は勝利を確信し、その場から立ち去ろうと振り返った時だった。

 

「……破あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 鼓膜を破りかねないほどの強烈な喝が、幻想郷中に響き渡った。霊夢も思わず耳をふさぎ、その場にうずくまった。男の咆哮が終わり、霊夢が後ろを振り返ると

「えっ……?」

 

 霊夢の目に映ったのは、弾幕としての機能を失い、ただの紙も同然のように落ちていくお札と、無傷でその場に立っている男だった。

 

「(嘘……。気迫で弾幕を撃ち落した……?そんな……ありえない……)」

 霊夢が驚愕している間に、男はため息を一つついた。それから霊夢に向かってこう言った。

 

「俺は犯人じゃない。反撃したことに関しては、許してくれとは言わない。だから……ここは見逃してほしい」

 

「…………」

 霊夢は考えていた。仮にもこの男が異変の黒幕ではなかったとする。それは自分の判断ミスでもあり、この男に責任はない。普通ならば、この男の言うとおり見逃すほうが自然だろう。だが、霊夢は違った。もし、もしもこの男が異変の黒幕じゃなかったとしても

 

「……ここで見逃すのは……得策じゃないわね」

「……はい?」

 

「聞こえなかったかしら?仮にあんたが異変の黒幕じゃなくても……こっちはね、おいそれと見逃すわけにはいかないわ」

「えぇ~……」

 

「あんたを放っておいたら、いろいろと面倒だわ。私の勘が、そう言っている」

「……しかも勘かよ……」

 

「そういうわけで……覚悟しなさいっ!」

 霊夢の右手にはカードが握られていた。霊夢はそのカードをかざして叫んだ。

 

「霊符!『夢想封印』!」

 すると、霊夢の周辺に虹色に輝く弾が六つ出てきた。その弾は男に向かって飛んでいった。

 

「……くそっ」

 男は背中に差している大剣に手を伸ばした。右手でそれをしっかりとそれを握ると、

「オラァッ!」

 抜刀と同時に弾を一つ叩き落とした。そのまま後退しつつ、二つ目も落とした。

 

「(……!刀にまかれた包帯が!)」

 霊夢は夢想封印を撃墜するたびにはがれていく包帯に気が付いた。三つ、四つと落とし、大剣の姿が徐々に見え始めていた。

 

「てぇい!」

 五つ目を落とし、頭上から向ってくる六つ目を落とした時だった。大剣の包帯が完全に解け、その全貌が露わになった。

「なに……あれ……?」

 

 ついに正体が開かされた大剣の姿を見た霊夢は、その姿に驚愕した。まるで生きているかのように脈が鼓動しており、中央には大きな目玉がついていた。非常に禍々しいその姿に、霊夢は思わず息をのんだ。

 

「……こういうのは、見るのは初めてかい?」

「な、何よ!」

 

 男に訊ねられ、霊夢は慌てて答えた。答えると同時に、霊夢は気づいたことがあった。

「(……!私……声が震えてる?恐れているとでもいうの?この私が?)」

 

「どうした?びびったのか?」

「び、びびってなんかないわよ!」

 

「その割には……声が裏返ってるぜ?」

「…………!」

 

 霊夢はとっさに自分の口をふさいだ。男が持つ大剣を見続けていると、気分が悪くなったのだ。

 

「やめとけ。ただの人間が、コイツを眺めちゃいけねぇ。魂を持っていかれるぞ」

「なん……ですって?」

 

「こいつは魔剣。それも……魂を喰らう剣だ。コイツを抜かせたこと……人生で失敗するくらいの後悔をするぜ」

「…………!」

 

 男が魔剣を前に突き出すと、今度は男の右腕に変化が訪れた。魔剣を握っていた、魔剣と同じように包帯にまかれた腕が、突然粉砕した。まるで爆ぜるように血と肉塊を吹き飛ばすと同時に、男の腕が形を変えた。

 

「これが、魔剣『エッジ』と……呪われた俺の体だ」

「くっ……!」

 

 男の右腕は今までの人の腕の形を捨て、巨大な鳥の足のような三本の爪で構成された腕へと変化した。その右腕も、魔剣と同様に禍々しく、まともに見るには慣れが必要だった。

 

「……随分と趣味が悪いわね。見てて吐き気がしそう……」

「吐き気程度はまだマシだ。普通の人間なら、正気は保てないさ。……君、強いな」

 

「……そりゃどーも」

「なら、今度はこっちの番だな」

 

「(……!来る!)」

 男は魔剣『エッジ』を構えた。霊夢もまた、得体が知れない相手からの攻撃に、身構えた。

 

「……『落砕牙(らくさいが)』!」

 そう叫び、武器を振り下ろした。最初は何も起きず、霊夢が怪訝そうな顔をした時だった。フッ、と大きな影が霊夢を覆った。

 

「…………!」

 霊夢はとっさに上を見た。そこには大きな刃が、霊夢へめがけて飛んできていた。

 

「ちょっと!」

 霊夢はすぐに回避した。大きな刃は地面に衝突すると、辺り一面を吹き飛ばした。

 

「(なによ、このスペル……威力も規模も……普通じゃない!)」

「おい、まだ終わってないぞ」

 

「なっ!」

「次……『氷裂斬(ひょうれつざん)』!」

 

 次に男は、多数の氷の刃を召還した。そして、それを一気に撃ちだした。

「くっ……こんなもの!」

 

 霊夢は何とか弾幕をかわした。しかし、氷裂斬の弾速は霊夢の予想以上に速く、かわしきることに精いっぱいだった。そして、その隙を男は逃さなかった。

 

「じゃあ次は……よし、『滅閃光(めつせんこう)』!」

 男は腰に差していた細剣を左手で抜いた。すると、まるで意思を感じているかのように、細剣は銃へと姿を変えた。

 

「ちょっと!形を変える剣ってあり?!」

「悪いな。“悪魔”のやることさ。……なんでもありだよ」

 

 そして男は、銃へと姿を変えた細剣で強力なレーザーを放った。氷裂斬をかわすことに精いっぱいだった霊夢は、そのレーザーに対応しきれず

 ズドオォォンッ!

 

 レーザーの光に飲み込まれた。男は照射をやめて、細剣をもとの形に戻して再び腰に差した。

「一応、正当防衛……なんでね」

 

 そして男が立ち去ろうとした時だった。

「夢符!『退魔符乱舞』!!」

 

 男の背中に、強烈な激痛が襲った。大量のお札が、ものすごい勢いで男の背中に飛んできていた。

「んぎぎっ!」

 

 男はとっさに受け身を取り、その場から退避した。もくもくと立ち込める煙の中には、無傷の霊夢の姿があった。

 

「へぇ……無傷か」

「『夢想天生』よ。悪いけど……ここから本気を出すわ」

 

「いまさらかよ。まぁ、いいか」

「ふん!余裕でいられるのも今のうちよ。私はね、よっぽどのことがない限り本気を出さないわ。その私が本気を出すのよ?後悔しても、もう遅いわ!」

 

「……そうかい」

 男は再び魔剣を構えた。

 

「……『斬影弾(ざんえいだん)』!」

 男は魔剣を振り、巨大な衝撃波を放った。しかし、その衝撃は霊夢の体をすり抜けて、そのまま消滅した。

 

「……あ?なんだと?」

「……ふん。どうかしら?もう抵抗は無意味だと思うけど?」

 

「いや、それは違うね」

 男は片手で持っていた魔剣を、今度は両手で握りなおした。その刃の切っ先を霊夢に真っ直ぐ向けた。

 

「……どういう意味よ?」

「簡単な話だ。あんたが本気を出すのが遅すぎた(・・・・・・・・・・・)……それだけだ」

 

「なんですって?」

 霊夢は驚いていた。ありとあらゆる攻撃を回避する博麗霊夢最強のラストスペル、『夢想天生』。それを目の当たりにしてもなお、男は引き下がる態度を見せなかった。夢想天生の能力は、自分が一番よく分かっている。しかし、霊夢は先程から感じている不安を拭いきれなかった。

 

「この夢想転生を使って、負けたことは一度もないわ。それでも、あんたは勝てるつもり?」

「そうさ。勝てる。ただ……勝つ、のみ!」

 

 男はそう言うと、魔剣を大きく振りかぶった。

「『幻夢零(げんむぜろ)』っ!」

 

 そう叫んで、魔剣を振り下ろした。と、その時だった。夢想転生を発動しているはずの霊夢に、強力な打撃が直撃した。

「~~~~っ!」

 

 霊夢は何とも表現しがたい激痛とともに、そのまま地面に叩き落された。

「……ふぅ」

 

 やれやれ、と男が一安心した時だった。

「……あ」

 しかし、時すでに遅し。霊夢は男に完膚なきまでに叩きのめされてしまった後だった。

 

「……これじゃあ、過剰防衛になっちまう……」

 自分の行為の行き過ぎに気付いた男は、霊夢を介抱するために地上へ降りた。

 

「……う、う~ん……」

「おぉ、気が付いた。あれを喰らって平気とはな。お前、ただの人間じゃないな」

 

「……っ!あんたは……!」

 霊夢が意識を取り戻すと、そこには先ほどまで対峙していた男がいた。霊夢は枯れ木にもたれるように座らされていた。

 

「おっと、動かない方がいい。外傷はないとはいえ、かなりダメージはあるだろうからな」

「……あんた、何者なの?」

 

 霊夢がようやく質問をしたので、その質問を待っていた男は答えた。

「俺の名前は『ピア・デケム』。ここは俺の知ってる世界とは違うようだから、とりあえず説明させてもらう。……いいか?」

 

「……どうせ言わなくてもするんでしょ?だったらさっさとしてちょうだい」

 ピア・デケムと名乗った男は、霊夢からの許可を得たので、説明を始めた。

 

「俺はこれでも、自分の世界では“魔王”をやっていた。俺の世界では、世界で三番目に強い人間……もとい、悪魔だ」

「魔王……?ふぅん……」

 

「意外な反応……」

「そりゃまあね。私、魔界神に会ったことあるし、魔王ぐらいじゃ驚かないわよ」

 

「魔界神か……。一度会ってみたいな」

「無理よ。……それより、この異変はあんたのせいじゃないの?」

 

「違うと何度も言っている。これくらいのことは造作もないが、俺はついさっきここに来たばかりだ。ここはどこだ?」

 

「ここは幻想郷。外の世界から忘れ去られたものが行き着く、楽園のようなものよ。……私は博麗霊夢。博麗神社で巫女をしているわ」

 

「巫女を?それにしては、随分と奇抜な格好だな。この世界では普通なのか?」

「あんたの常識は、私たちには非常識よ。で、あんたの非常識が、私たちにとっては常識なの」

 

「ふぅん。と、なるとだ。この世界は俺たちの世界とほとんど変わらないんだな」

「なんですって?」

 

 それを聞いて霊夢が黙っているはずがなかった。なにより、自分たちの世界と変わらないという点が引っ掛かった。

 

「それって、どういう意味よ?」

「簡単なことだ。俺たちの世界でも普通に空を飛ぶやつはいるし、弾幕を撃ったりするやつもいる。そんなに変わらんな。ただ……」

「ただ……?」

 

「どうやら……幻想郷(こっち)の方がレベルは低いようだな」

「低い……?」

 

「そう。単純な力加減なら、お前らの方が遥かに俺たちの世界より弱い。足下に及ぶかどうかもわからんほどに……な」

「…………!」

 

 侮辱されている。霊夢はすぐにそう思った。しかし、霊夢はすでに力の差を見せつけられていた。だからこそ、何も言い返せなかった。

 

「……なるほど。だからこそ、この世界はありとあらゆる時空から絶縁しているわけか……。力ある者ばかりではない。弱者を守るための世界……か」

「違う……幻想郷は……」

 

「わかってる。こんなのは俺のただの推測だ。無視してくれていい。それより……」

 ピアは霊夢の前に立つと、素早い身のこなしで

「すいませんでした」

 

 土下座をした。あまりの出来事に、霊夢が反応に困っていると

「勘違いだったとはいえ、異変解決とやらに向かっていたあんたの邪魔をしたのは確かだ。おまけに返り討ちまでしてしまった。……申し訳ない」

 

「……あんた、本当に魔王なの?」

「魔王だよ。……とにかく、その体では移動こそはできても、思う様には動けんだろう。……そこで、取引をしないか?」

 

「取引?」

「そう、取引。俺は罪滅ぼしとしてあんたに仕えて、あんたが普段やっていることをすべて代役として俺がする。その代わり……衣食住を提供してほしい」

「…………」

 

「散々コテンパンにした挙句、何をほざいてやがるとか思うかもしれんが……頼む。今の俺には、ほかに方法が思い浮かばない」

「……ちょっと待って」

 霊夢は検討することにした。

 

「(確かに、いまさら何言ってんのかわかんないわよ。でも……コイツ……ピア、だっけ?滅茶苦茶強いじゃない!もしかしたら……あの紫よりも強いかも。おまけに巫女の仕事を全部引き受けるとか言ってるし……ちょっとは楽が出来るかも……。いざとなったら、面倒事は全部コイツに任せていいし)」

 そして霊夢は決断した。

 

「……いいわ。その話、乗ってあげる」

「……!本当か!」

 

「ただし!ちゃーんと働くのよ?じゃあとりあえず……今は異変が絶賛発生中だから、私の移動の手伝いをしてくれるかしら?」

「それくらい、お安い御用だ。えっと……」

 

「……はぁ。霊夢でいいわよ。普通に名前で呼んでくれたらいいわ。私もそうするから」

「そうか。よろしく頼む。霊夢」

「こちらこそね、ピア」

 

 今ここに、博麗の巫女との契約のもと、博麗の巫女の使いが誕生した。

 

 




プロローグがこんなに短くていいのだろうか(^_^;)

今回の名言は「すいませんでした」です。
まさか負けた霊夢ではなく、勝ったピアの方が謝罪という謎の立場逆転劇。いえ、ピアさんは純粋に反省しているだけです。本当です。信じてあげてください。私も命を懸けますんで。
あとがきの方は、都合上毎回書くという事は出来ませんが
本当に親切心で読んでくれると土下座感謝です。
では、サラダバーっ!!
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