俺のラブコメは緩すぎる!?   作:まえだ有機

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2話 割と平凡な日って書きづらいです…

「はあ〜〜〜」

誠司は盛大にため息をつき、テーブルに突っ伏す。

「あっははははっ!!まあ、そんな落ち込むな、少年!!」

そう言って誠司の向かいに座りグイッと缶ビールを煽る。

「ぷはぁっ、やっぱビールはうまい!!誠司も飲む?」

「いるか!!ってか、俺はまだ未成年だ!つかお袋!なんでこんな昼間っから出来上がってんだよ!?」

時刻は午後2時を少し回ったくらいだ。

「いいじゃん、別にぃ〜休みの日くらいゆっくり飲ませろい!」

そう言って母は頬を膨らませる。

目が座っている。

誠司は再びため息をつく。

「(お袋ってこんなキャラだったか…?確か前はもっと淑やかだった気がするが……)」

「ところでお袋。一つ聞きたい事があるんだが……」

「いいんじゃない?」

「は?いや、まだ全部言ってないんだが…」

「千沙斗の事だろ?知ってるって、言わなくても」

こういう所はやはり自分の母だなと実感させられる部分である。

しかし、相変わらずに昼酒を飲み盛大に酔っ払っているのでむしろその辺のジジイにも似た印象を与えられる。

「いや、軽過ぎるだろ。仮にも長女だぞ。もっとこう、考えることはあるだろ」

「ないよ。つうかさ、あんたにんな甲斐性ないでしょ」

そう言って母は大声で笑いだす。

甲斐性があるないの話以前に妹に手を出すのはどうかと思う。

だが、そんな事をこの酔っ払いに言い出したら切りがないので、

「そうか、わかったよ」

お手上げ、と言うように両手をあげる。

そして、

「じゃあ、用は済んだから。帰るわ」

そう言って誠司は席を立つ。

「わかったよ、ほれ、これ、持って行きなよ」

母がそう言って取り出したのはひとつの封筒である。

「今月分の仕送りだよ。まあ、あんた1人分しか用意してないから、アレだけど。まあ、頑張りな」

いや、何を頑張れと言うのか。

だがまあ、毎月仕送りがあると言うのはなかなかありがたい話である。

とりあえず誠司は母に軽く感謝を述べてその場をあとにした。

 

* * *

 

帰宅途中のバスの中で誠司は千沙斗に母の家であった事を報告し、買い出しをしてから帰ることを伝えた。

家に着いたのは6時前だった。

「千沙斗ぉ〜。帰ったぞ」

誠司はそう言って部屋に入った。

「あ、お兄ちゃん、おかえり〜!」キッチンの方から声がする。

奥の方からなにやら美味しそうな匂いがする。

キッチンへ入ると千沙斗が料理をしていた。

誠司は買い物袋をテーブルに置き、

「千沙斗、それは何を作っているんだ?」

千沙斗に質問をした。

「え?ああ、これはね。私とお兄ちゃんの同棲記念料理だよっ!!!」

千沙斗はそんな事を言って1人で興奮している。

やっぱり中三になってもブラコンとか正直やめてもらいたい。

「千沙斗、料理するならそっちに集中しろ。あと、同棲記念とかやめろ。虚しくなってくる」

妹と同棲とか、しかも親公認のなんて本当悲しくなってくる。同棲するならせめて彼女がいい。例えば、あの、こないだのコンビニに来てたあの人みたいな。

「そういえば、同年代っぽかったが、見たこと無いな。あの辺に住んでる訳じゃないんだろうか……」

誠司はそう言呟きながら自室へと向かう。千沙斗が夕飯を作り終わるまでに宿題を済ませようと思ったからである。

一応、誠司は高校では品行方正、成績優秀で体育もそこそこ出来る(方だと自負しているだけ)で通っている。

なので、教師たちの間での評判もそこそこに良い。

 

宿題が丁度半分程終わったところで千沙斗が夕飯の支度ができた、と告げてきたので一旦、切り上げて夕飯を食べにいく。

献立は唐揚げとコンソメスープとポテトサラダである。

作ってもらったのにあれだが、記念料理の割に一般的な気がする。

「ほう、うまく出来てるじゃないか」

皿に綺麗に盛り付けられたそれらは色々と手をかけているように見受けられた。

「さあ、お兄ちゃん。食べてみて!!私の自信作だよっ!!」

と、本当に自信たっぷりに言う。

「そうか、じゃあ、食うか」

そう言って千沙斗の作った料理に箸をつける。

正直言って、上手い。むしろ、下手な料亭なんかよりも上手い。

誠司は想像よりも千沙斗の料理の出来が良かったことに驚きを覚え、つい呟いてしまった。

「うん、うまいな。お袋にでも習ったのか?」

「ううん。今日初めてだよ。まあ、才能ってやつだよ!」

褒めてやるとすぐにこれである。

まあ、千沙斗は昔から何でも上手くこなせたので特に不思議には思わなかった。

千沙斗は思いっきりドヤ顔をかましている。

誠司はツッコミは入れずにそれからは黙々と夕飯を食べた。

 

その後は宿題を済ませ、風呂に入り、寝るまでPCオンラインゲームを堪能する事にした。

 

* * *

 

「明日は何作ろうかな…」

千沙斗は布団に潜り嬉しそうにそう呟いた。

そして自分が宿題をしていないことに気がついた、がそれよりも明日の献立の方に意識がいってしまう千沙斗であった。

 




またまた更新です
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