憑依日向と瑞雲鎮守府   作:8号機

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戦闘シーンはもう終わりです。


鎮守府再建!3―川内の襲撃―

(―前回までのあらすじ―

激戦の末、辛うじて金剛を退けた日向一向。しかし闇夜の中、さらなる追っ手が襲いかかる)

 

魚雷!回避は間に合わない!

痛い!憑依して初めての損傷だ。

 

「くっ……日向中破だ……!」

 

どうも被弾箇所と損傷箇所は一致しないらしい。後部甲板に勝手に穴が空き、主砲の一部が使い物にならなくなっていた。

 

「敵は何処だ?」

声と魚雷の爆発時に一瞬見えた橙から敵はおそらく川内だ。夜戦バカと呼ばれる程の夜戦好き。ゲームでも実際高い回避力で夜戦に食い込み強力な連撃で敵を屠る頼もしい艦娘だ。

 

「さーて、次は可愛い駆逐ちゃんを狙おうかな」

 

川内の声に我にかえる。

 

「全艦、回避運動!」

 

僚艦達に指示を飛ばす。

しかし……

 

「ぐぅ……青葉、被雷しました。中破です」

 

駆逐艦を狙ったんじゃないのか?外した?

 

「と、見せかけて狙いは旧式重巡でした」

 

敵は冗談をいうほど余裕があるようだ。しかし声の出所が全く掴めない。完全に闇に溶け込んでいる!

 

「こちら夕張、電探がて旗艦を捕捉!反撃します。覚悟しなさい5500t級!」

 

夕張の14cm連装砲の射撃!一瞬橙の服が映る。

 

「全然当たってないよ。夜戦ってのはこうするのさ3000t級!」

 

再び魚雷の爆発音!

 

「やられた!夕張中破。兵装はデリケートなのに……」

 

青葉に続き、夕張まで中破。たった一隻の敵にここまで追い詰められるとは!

対抗策を考えねば。しかしどうすれば……。こんな夜間に瑞雲を飛ばすわけには……

 

「いや、この方法なら……」

 

飛ばせられないなら飛ばさなければいい。この闇夜でわざわざ上空から見る必要はないしそれではいけない。

 

「いけ!瑞雲!」

 

昼の戦闘で残った瑞雲を海面にばらまく。

 

「何をするかと思えば……。飛んでないじゃない!これで終わりよ、航空戦艦!」

 

川内は上手く闇夜に溶け込み、音を立てないよう魚雷で攻撃している。目や耳で追うことは不可能だ。だが動いている以上波は立てているはずだ。俺は付近の瑞雲の細かい位置まで知覚できる。川内の移動で生じた波を瑞雲で感じとり、川内の位置をさぐる。

こないだ映画で似たようなことをやってた。

 

「突撃よ!」

 

川内の位置は右前、一時の方向。すれ違いざまに魚雷を当てる気だ。

 

「そこだ!」

 

生き残った砲を川内に向け斉射!

 

「うわっ!!」

 

真っ直ぐに突撃してきた川内に直撃!大破!

 

「今だ、全艦離脱!」

 

「まさか、私が夜戦で負けるなんて……」

 

大破した川内は行動不能。俺たちを追ってくることはなかった。

 

 

 

 

「だからサボって無いって。哨戒だって。止まってたのはなんかこう……そう、潜望鏡めいた流木が見えて……」

 

「そんなこと言ったって睦月の目は誤魔化せませんよ~」

 

明け方、目的地付近で哨戒に当たっていた望月に発見され彼女の護衛を受けて目的地へ向かっていた。

 

「あっほら見えたよ~。あれあれ。新しい鎮守府」

 

「おおっ!凄い!おっきい!」

 

鎮守府を見て目を輝かせる睦月。

 

「ふぅ、これで……」

 

「睦月ちゃんの目は誤魔化せても私は無理よ。望月ちゃん」

 

「げっ……そういえば如月も居たんだった」

 

「はいはい、最後まで気を抜かない」

 

夕張がじゃれ会う睦月型を注意する。微笑ましい光景だ。

 

 

 

 

「手酷くやられて来ましたね」

 

俺たちは到着後直ぐに工廠の修復ドックに連れてこられた。

 

「まあ、これくらいですんで良かった。むしろ思ったよりも少なかったぐらいだ。それで修復ドックは使えるのか?」

 

修理が行えないのはきつい。

 

「問題ありません。直ぐに再稼働できるように最小限の資材が残ってますから」

 

「やった~!じゃあお風呂いってきますね!」

 

「ちょっと、走っちゃダメよ!」

 

睦月型が揃って駆け出し、夕張もついて行く。

 

「そうか。じゃあゆっくり休ませてもらう」

 

俺も彼女たちに続くことにする。

 

「あっ、そうそう日向さん」

 

明石の呼び掛けに足は止めずに顔だけ向ける。

 

「明日、提督が鎮守府に着任しますから」

 

 




次回からストーリーに余裕がでるので出してほしい艦娘がいたら活動報告になんか作っておくのでよろしくです。
無かったら勝手に作ります。
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