(―前回までのあらすじ―
鎮守府に新たに着任した提督は変態淑女だった。千秋の名を持つ提督に日向の肉体(船体?)が拒絶反応を起こす)
「はいどーも、ありがとうございます」
「いえ、こちらこそ毎度ありがとうございます」
鎮守府の運営に必要な物を積んだ輸送船が複数の艦娘に護衛されながらかえって行く。
「明石、終わったか?」
運営前の鎮守府に他の艦娘が居るのはおかしいので俺たちは隠れて居たのだ。明石は提督荷物を艤装に収納し、提督の初期艦(二回目)を連れてやってきた。
「えぇっ!?何で他の艦娘がいるんですか?私初期艦じゃないんですか?」
「あ、五月雨さん。この鎮守府には秘密が有りまして……」
明石が五月雨の肩に手を置く。
「あんまり嗅ぎまわると提督に何をされるかわかりませんよ」
「ひいぃ」
まあ、何をされるって何もしなくてもセクハラされるのだが……
「さあ、提督に挨拶に行きましょうか」
「だ……大丈夫ですか?」
えーっと……
俺と明石は暫し目を合わせ、無言で首を振った。
「えぇっ?大丈夫じゃないんですか?」
「さ、さぁ行きましょう五月雨さん!」
「え?怖いです。やだ……助けて日向さ~ん!」
明石が嫌がる五月雨を無理やり引っ張っていく。まあ大淀さんが居るから大丈夫だろう。
数分後、五月雨の悲鳴と提督の断末魔が聞こえた。
「まぁ、そうなるな……」
*
「よし、建造しますか」
工廠の建造ドックの前、提督が腕を組み仁王立ちしている。
なぜ俺が来ているかというと……
「日向さん、絶対に提督から目を離さないで下さいね。絶対ですよ!」
警戒心MAXの五月雨に連れてこられたのである。
「えーっと全部30……」
五月雨が資材をドックに放り込む。
「日向さん、日向さん。もし瑞雲を開発できたら優先的に回しますよ。だからこれからは五月雨ちゃんを……」
「き……聞こえてますよ提督。日向さんを買収しないでくだ、あっ……」
どさどさ……
五月雨が手を滑らせて鋼材を落としてしまった!
「どどど……どうしましょう。あっ…」
がたん! どぼどぼ……
さらに五月雨が慌てた拍子に燃料のドラム缶を倒し中身がドックにこぼれる。
「あわわ……」
ぽち!
『01:00:00』
五月雨が押したボタンで建造が開始されドックにシャッターが閉まる。
「うぅ~、駆逐艦を建造するつもりだったのに……」
落ち込む五月雨に提督が歩み寄る。
「提督……」
提督は五月雨の頭に手を置き……
「グヘヘ……じゃあ任務を全う出来なかった五月雨ちゃんにはお仕置きを……」
「では、私は提督にお仕置きをしますね」
いつの間にか居た大淀が提督の肩をがっちり掴む。
「大淀さん!?何で!?」
「建造任務が終わって見に来たんですが。何か?」
五月雨が隙をついて俺の側まで逃げてくる。しかし提督は全く気付いて居ない。
「いや、大淀さん。私まだ何も……まって、ああ~!」
「五月雨さんと日向さんは新しく来た艦娘を迎えてあげてください。提督は説教です」
大淀さんに引きずられる提督を見て再び呟く。
「まぁ、そうなるな」
前回最上への三人称を「彼」としてしまいました。
誠に申し訳ありませんでした。
今後このようなミスが無いよう誠心誠意努力いたします。
活動報告でのアンケートは継続中です。