近所の瑞雲「おっ、そうだな。瑞雲使えないしな」
食堂で暴れた罰は鎮守府の食料調達だ。この鎮守府は島に立っているし飛行場の建設によりスペースに余裕がない。よって畑を耕すことも出来ない。
「釣りか……」
やったことないんだが……
「ノルマは十匹です」
「さっさとやりなさい!」
不知火と霞に命令されては逆らうすべがない。しょうがないなあ。
*
青い空、白い雲、夏の日射し……
海には先客がいた。本日の食料調達班の卯月と菊月だ。
「ん?日向か。なるほど、今朝の騒動の罰ということだな」
菊月の隣のバケツ(空の修復バケツ)には魚が沢山詰まっている。ポケモンの『ボロのつりざお』みたいな釣竿でよくやるものだ。
いや、意外と簡単なのか?
「ドンマイドンマイぴょん!」
対照的に卯月のバケツは空っぽだ。やはり腕によるようだ。
「おお?これは大物ぴょん!そいやー!」
卯月が勢いよく釣竿を振り上げる。
ぶっち~ん!
釣糸が大きな音をたてて切れる。うーむ、釣れるかどうか不安になってきた。
*
「釣れないな」
まったく食い付かない。
「もう一時間は経ったか……」
「いやいや、三時間だぴょん」
「まだ二十分だ」
長い。一分が三分位に感じられる。まだ釣れないのだろうか?
「釣りはじっくりと待つ事が大事……おっと」
菊月がまた一匹釣り上げる。ほぼ四、五分置きに釣り上げている気がするのだが。
ぶっち~ん!
「また切れたぴょん!つまんない!」
卯月が釣竿を放り投げてひっくりかえる。同感だ。こんな瑞雲を使えない作業などやる価値が……
待てよ?
*
「瑞雲に網をつけて突撃!これだ!」
瑞雲漁法!二機の瑞雲に網をくくりつけ、水面ギリギリを飛ばす。爆装もできる瑞雲に魚を運ぶなど朝飯前だ。
「行け!瑞雲!」
瑞雲が飛び大量の魚を積んで浮き上がる。大成功!
戻ってきた瑞雲を見ると一日で釣れる量を軽く超えている事がわかった。
「すごいぴょん!でもこんなに沢山バケツに入らないびょん」
「まぁ、そうなるな。だがこれは瑞雲。食堂まで空輸だ」
食堂まで飛んで行く瑞雲を急いで追いかけた。
*
「それで、事情を説明して頂けますか?」
目の前には不知火と霞。
「瑞雲で掬い取ったのだ。これで食料には当分困らないな」
「そのドヤ顔やめて」
「別にそんなつもりは……」
「それはともかく。そんなに沢山、冷蔵庫に収まりきりませんが」
え?
「そもそも不知火が魚釣りを命じたのは喧嘩しないような忍耐力を身に付けさせるためだったのですが……」
不知火から再び戦艦並みの眼光!
「どうやら逆効果だったようです」
不知火の背後に燃え盛る炎のイメージが……
待て、話せばわかる。
*
「ところで大淀はどうした?」
最近姿を見ていないような……
「大淀さんは夕張さん、提督と次の作戦の準備中です」
次の作戦?
「恐らく、日向さんも出撃することになるでしょう」
読者の皆さんはなぜ章が変わったのに話が始まらないか疑問に思っていることでしょう。作者は気付いてしまったのです。金剛型アンケートの結果が出るまで話を始められないことに。
と、言うわけで金剛型アンケートの締め切りは本日の二三五九(午後十一時五十九分)とさせて頂きます。