憑依日向と瑞雲鎮守府   作:8号機

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うーちゃんのドロップを目論む作者の欲望を敏感に察知した物欲センサーにより、奇しくも捕鯨に成功した作者は勢いによってこの第二話を一日で書き上げた。
しかし今月の2-5は終わったのでうーちゃんは少なくとも来月まではお預けである


瑞雲への道のり2―秋津洲、崩壊寸前―

(―前回までのあらすじ―

艦これの世界の日向に憑依し、瑞雲への期待に胸を踊らせていた主人公。しかし日向はいまだ航空戦艦になっていないのであった)

 

「提督、私を航空戦艦にしてくれ!」

 

あのあとひとしきり発狂した俺はすぐさま提督室に飛んでいった。

この鎮守府の提督は厳つい顔のオッサンだった。いかにも頭の固そうなやつだ。

 

「駄目だ」

 

「どうしてだ」

 

イメージ通りのやつだ。この日向の練度ならば問題ないはず。というかレベル10なんかすぐだし。

 

「馬鹿者!改造すると火力が下がってしまうだろうが。六基から四基。十二門から八門。ガタ落ちではないか!」

 

こいつ、火力バカか!

 

「そのための航空機運用能力だ。下がった火力を補って余りある性能を持っている。戦闘の幅がひろがる」

 

「いや、ワシは航空機なんぞ信用せんぞ!決戦は戦艦の火力によって決めるのだ!」

 

なんということだ!ここの提督は古い大艦巨砲主義にいまだとらわれているのだった。

単なる戦艦の時代は終わっているのに!

 

「ワシは忙しいのだ。用がないなら出て行け!」

 

追い出された。

 

 

 

 

提督室を追い出された俺は工廠で装備の確認を行っていた。

 

「なんてことだ、夜偵と水偵しか無いじゃないか」

 

しかも使われた形跡が無い。おそらく艦娘を初期装備から砲に載せ変えたあと放置されたのだろう。

工廠には大量の46cm三連装砲や41cm連装砲、3号砲が並んでいる。壁には『砲撃、雷撃、夜戦』と書かれた紙が大きく張り出されていた。

 

「水上機母艦は居ないのか?」

 

所属艦娘の書類をパラパラめくる。

 

「うん?秋津洲がいるじゃないか」

 

秋津洲の育成には瑞雲が不可欠である。提督レベルが80未満なら潜水艦狩りの効率がいい。

彼女なら瑞雲を所持しているかもしれない。

 

 

 

 

「おはよう、大艇ちゃん。今日も可愛いかも」

 

「こんな……こんなことがあってもいいのか……」

 

神は、瑞雲は居ないのか!

翌朝、秋津洲の部屋に向かったら俺が目にしたのはハイライトの消えた目で虚空に話しかける秋津洲の姿だった。

 

「大艇ちゃん、そろそろ朝ごはんの時間かも」

 

これは2015年の春イベのE5を乙以下、E6を丙でクリアした提督特有の現象、『エア大艇ちゃん現象』である。

上の条件で春イベをクリアした場合、報酬で二式大艇が手に入らず、秋津洲は改になるまで居もしない二式大艇に話しかけることになるのである。

なんて痛ましい光景だろうか!

俺は黙って秋津洲の部屋から立ち去った。

 

「この鎮守府は、もう駄目だ」

 

俺はこの鎮守府から脱走することを決意した。

 

 

 




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